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フルアーマー・オペレーション

2019.01.15 (Tue) Category : 食玩(『ガンダム』)

(本文は1月29日~31日に書いています)
今回は食玩「FW GUNDAM CONVERGE #13」に収録された、フルアーマーガンダムを紹介します。
フルアーマーガンダムは『MSV(モビルスーツバリエーション)の機体として分類されるMSです。

正面。
FA-78-1 フルアーマーガンダムは地球連邦軍の試作機です。またの名は「ガンダムフルアーマータイプ」
簡単にいうと、RX-78-2 ガンダ(以下、ノーマルガンダムと表記)増加装甲を着けて防御力を大幅にアップさせた機体です。更に、武器も増えているので、火力もボボンとアップ!
…しかし重装甲化による重量の増加で、ノーマルガンダムの長所であった機動力・運動性の低下を招いています。
もちろんそれを補う為に、補助推進装置も装備(背部と脚部)されています。「機動性は損なわれていない」 とされていますが、さすがに運動性は落ちているものと思われます。

(続きは後で書きます)

(ここからは1月29日~31日、2月1日、2日に書いています)


長所を犠牲にしている一方、もともとノーマルガンダムの時点で防御力と火力は高め
ルナ・チタニウム合金のボディはザク・マシンガンをものともしないほどで、ジオン軍のザクの持つ武器ではシャア・アズナブル少佐ほどの腕前のパイロットがあの手この手で攻撃を繰り出しても致命傷を与えるのは至難の業。加えて、そのボディよりも堅牢なシールドも装備しています。
攻撃面では、ジオン軍がまだ実用化できてなかったMSサイズでのビーム兵器の使用が可能で、ビーム・ライフルは「戦艦並みの火力」とまで言われました。
こう考えると、過剰に火力・装甲の向上を図るよりも、運動性・機動性を更に上げる方がメリットが大きいといえ、テレビシリーズではマグネット・コーティングが施されました。
(※もっともそれは、機体よりも更に「バケモノ」なパイロットのアムロ・レイの反応に「ついていけるようにする」というのが最大の理由でしたが)


ではフルアーマー化することに意味が無いかというと、そんなことはありません。
アムロ並みに避けたり防いだりできずとも、重装甲で防いだりノーマルを上回る遠距離攻撃で敵機を撃破するということができます。
また、ジオン側の技術が進歩すればノーマルガンダムでは無傷では済まない火力の武器が戦場に出てくるでしょう…というか、実際出てきた。ビーム兵器も実用化されたし。
攻撃面で見ると、火器満載なので火力と継戦能力にも優れます。敵が対ビーム対策をしてきたことも、実弾兵器が多いフルアーマーには追い風。実弾兵器にバリアは通じないぜ!
結局は、用途に合わせた使い分け次第といったところでしょう。
たぶんアムロを乗せたら、ノーマルとは正反対の運用をして大活躍してたと思うぜ。小説版だと装甲の厚いガンキャノンの方に乗りたがってたから、装甲の厚さを最大限有効に使いそう。あとあの人、実弾兵器の方が好きそうだし。

また、高性能故にコストが高い機体を、厚い装甲で守っているとも言えます。増加装甲を破壊されても本体が無事なら、ノーマルガンダムとして運用できます。そのノーマルが破壊されてもコア・ファイターで脱出できれば、パイロットや戦闘データ等を回収できる可能性が上がります。
実際のところは、フルアーマーでの運用に設定を調整してるから設定変更が必要だとか、本体が貫通ダメージを受けて脱出後の運用に支障を来すとか、都合よくいかない面もあるでしょうが、それでもメリットは大きいと思われます。自軍のシンボルでもあるでしょうから、いるだけで敵味方に与える影響は強いでしょうし。


さて、ここまでいろいろと説明してきたフルアーマーガンダムですが、「ペーパーブランのみで実際には作られていない」と言われています。というか、『MSV』当時はそんな設定だったような?
しかし、「試作された」「運用テストが行われた」「完成が終戦までに間に合わなかった」「一年戦争後に開発された」などと、一年戦争には間に合わなかったものの実際に作られたっぽい記述も増え、ゲームや漫画等でいろいろな「外伝」が作られた際に、一年戦争時にフルアーマーガンダムが投入された、という感じになってきました。その際は、もともとの『MSV』のフルアーマーガンダムそのままの場合もあれば、カラーリング、外見、設定が違った状態で登場したりもするので、同じフルアーマーガンダムでも印象がかなり異なります。
とりあえずメカとしてカッコいいので、フルアーマーガンダムが活躍してくれるのは嬉しいです。

個人的に好きなフルアーマーガンダムを挙げると、

「コミックボンボン」で連載された『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のコミカライズ作品で、サイド6に攻撃を行おうとするジオン軍の大部隊を迎え撃つという形で登場。アニメでは登場しない、まさかの「MSV」出展の人気機体の登場となりました。

書籍「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録」のエースパイロットの撃墜ランキングのページで、連邦軍パイロット第7位とされたハインツ・ベアなる人物の搭乗機に「FA-78-1」という形式番号が!?
ただそれだけの表記だったのですが、大いに想像を促され、大興奮しました。
後にゲーム「ギレンの野望」シリーズで「戦略戦術大図鑑」での設定が採用され、上記のハインツ・ベア中尉もデザインが起こされ、キャラクターも設定されました。重武装の機体に乗るのと「ベア」というファミリーネームからの連想か、大柄で豪快な人物となりました。他のゲームにも登場し、アーケードゲーム「ガンダムカードビルダー」では私もよく使ってました。

そして、フルアーマーガンダムといえばやっぱり、「MSV」展開時のガンプラCMでしょう。
2パターンあり、
  • 宇宙世紀0083。MS-06RとMS-14Cからなる重機甲MS部隊が重要機密奪取の為に、サイド3に対し奇襲作戦を開始。それを迎え撃つのがフルアーマーガンダムとジムキャノン。こっちは結末は描かれず。
  • 歴史を塗り替える為に…。新たなる英雄ジョニー・ライデン少佐の高機動型ザクIIR2率いる部隊が出撃。それを迎え撃つのがフルアーマーガンダム部隊で、最後にはライデンのザクを吹っ飛ばしています。
というもの。どちらもすさまじく渋くてカッコいいです。
まだ『ガンダム0083』どころか『Ζガンダム』すら存在しない時期の映像なので、この設定をいま現在の設定にどう組み込めばいいか悩むところですが、見てると当時のワクワク気分が伝わってきます。「テレビの放送は終わったけど、ガンダムの世界はまだまだ続いているんだ!」って感じで。「MSV」自体に「ガンプラはまだまだ終わらない」という喜びがあったわけで、その事ともリンクしている面もあったのかも知れません。


最後にもう1つ。フルアーマーガンダムを語るなら忘れちゃいけないのが、漫画『プラモ狂四郎』の存在。
「MSV」の機体は設定や作例でその姿を見せてくれたわけですが、それが実際に活躍している姿を描いてくれたのが『狂四郎』。「宇宙世紀」の世界でではなく、あくまで『狂四郎』の世界(=我々と同じ世界)ガンプラをシミュレーションで戦闘させているというかたちではありますが。
それでも各機体の持つ魅力は十分に伝わり、アニメに出てきた機体よりも魅力を感じることすらありました。
そんな『プラモ狂四郎』で、主人公の狂四郎がオリジナルで作ったのがパーフェクトガンダム。1/144のノーマルガンダムを改造して完成させた機体でした。もともとカッコいいノーマルガンダムを更にカッコよくし、見た目からもその強さを感じさせるという主人公メカに相応しいデザイン「切り札がある!」と称して満を持しての登場と強敵との戦いに投入というストーリーでのインパクトもあり、大人気となりました。
「ボンボン」誌上では、実際にノーマルガンダムをパーフェクトガンダムに改造する作例記事も掲載されたりしました…が、実際に作り上げるのはかなりの難易度。技術的な面もそうですが、予算(お小遣い)面や必要マテリアルの入手の面でも。
こうなると誰でも作れそうな敷居が低いパーフェクトガンダムが熱望されるところですが、そこに登場したのが今回のフルアーマーガンダム。元々はパーフェクトガンダムをガンプラでの商品化のためにリデザインしたもので、そのため両機の構成は似ています。
『狂四郎』本編でもパーフェクトガンダムを上回る新型のパーフェクトガンダムとして誕生し、「パーフェクトガンダム2」とも呼ばれたりしました。ちなみにこの時のカラーリングはブルー主体の塗分け。
その後「MSV」の商品としてガンプラで発売されることになり、『ガンダム』(というか「MSV」)の世界観にあった設定が作られ、カラーリングもミリタリーっぽい緑色に変更されました。
尚、このフルアーマーガンダム及び『狂四郎』自体が大人気だったこともあって、その後めでたくパーフェクトガンダム自体もそのままの名前・デザイン・カラーリングで商品化されました。
(パーフェクトガンダムについても語ることはいっぱいあるのですが、それについては又の機会に)


う~~~~~む。説明だけで話がかなり長くなってしまった。
それでいて、ぜんぜん画像も貼れてないし。
(2月3日追記。画像を追加しました)

とりあえず、武器の解説は次回にします。

以上、食玩「FW GUNDAM CONVERGE #13」フルアーマーガンダムでした!!

(2月3日追記。次回はこちら)

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