CANDY TIME

まずは今季の怪作枠・その2。

『甘い懲罰 ～私は看守専用ペット』

前回長々と紹介した『魔法少女 俺』とは違った意味での怪作です。
これまた「タイトルからしてどうなの？」と思いますが、こっちはタイトル通りの内容です。
ちなみに原作は所謂「ティーンズラブ」漫画で、電子書籍として配信されており、そちらでは『「このままじゃ…イク…」看守の執拗な身体検査』という、もっと内容そのままのタイトルだったそうです。でも単行本化の際に『甘い懲罰 ～私は看守専用ペット』に変更され、アニメでもそちらのタイトルが採用されました。
そのままのタイトルだといろいろとマズかったのかも知れませんね。
…〝ペット〟という単語も充分マズい気がしますが。



あらすじを書きますと―

時は近未来。
業務上横領という濡れ衣を着せられ、平凡なOL・早乙女陽菜は黒翼刑務所に収監されてしまう。
数年前より男女の区別なく収監するようになったというその刑務所で、ただ一人の女性囚人となった陽菜。
そして、自分を冷たい目で見つめる看守長の明神亜貴の手によって、陽菜は身も心も翻弄されていく――！？


よーするに、

無実の罪で刑務所に入れられちゃった女の子が、イケメン看守長の魅惑の手でアレやコレやと(エロいこと)されてるうちに、心も体も支配されちゃう♡

ってトコ。

お約束の通り、脱獄を決行したりしますが―

「黒翼刑務所から… このオレから逃れられると思うなよ？」

氷のような美貌と悪魔のような観察眼、冷酷なまでの頭脳を持つ明神亜貴からは逃げられない。


ちなみに陽菜に脱獄するよう促し、その手引きをしたのは、外の世界で待つ恋人の八雲という男だったのですが、お前のせいで無実の身だったのが逃亡未遂の罪に問われて刑期延びたよ。
というか、そもそもの横領事件も八雲が陽菜をスケープゴートにしたんじゃないかって気がする。
もっとも、塀の外で陽菜の脱出を待ち、騒がしくなった気配から失敗を察した時は涙を流してたし、そもそも八くもさんはこの話以降アニメに登場しなくなるのですが。


一方、ただ一人の女ということでゲスな囚人たちに襲い掛かられた陽菜でしたが、漢気のあるヤクザ(※もちろんイケメン)の比嘉に助けられます。
比嘉の不器用な優しさに魅かれる陽菜と、そんな陽菜に思いを寄せるようになる比嘉。(八くもはいいのか？)
だが、2人の関係に気づく前も気づいた後も、明神亜貴は容赦なく陽菜を責め立てる。(はちくもは？)
悔しさで苛立つ比嘉とは裏腹に、陽菜の心は揺れ動きます。(はchi…)


そして、物語は加速度的に盛り上がっていきます！！

もともとの明神亜貴は、比嘉を含めた多くの囚人たちからも慕われる立派な看守長だった！？
その明神亜貴が変わったのは、陽菜が横領した(罪を被せられた)事件がきっかけで自殺を謀った会社の会長夫婦と関係者だから！？
一方で明神亜貴は陽菜に罪が無いことを薄々感じるようになりつつも、今度は陽菜に癒しをもとめるかのように触れてくるようになる！？
そして比嘉の前には、かつて組内部で対立し、自分を刑務所行きに陥れた鮫島が面会で訪れ、組の組織改革を宣言！？
それからまもなく、比嘉は面会に来た弟分から、世話になった組長が暗殺された上、代わりに鮫島がトップの座に就いたことを聞かされ、脱獄を決意！？
刑務所病院に移送中、比嘉の手の内の者達が移送車を襲撃！？
比嘉の脱獄は成功し、一緒に移送されていた陽菜も遂に解放！！
逆に、2人を監視する為(だけでもないが)同乗していた明神亜貴は、比嘉一味によって囚われの身となってしまう！？
だが、何かに導かれるように、明神亜貴が監禁されている地下室の扉を開く陽菜！！？
囚われた姿もまた美しい明神亜貴の姿に心奪われた陽菜に、明神亜貴は命令を下す。
その言葉を聞いた陽菜は―


恐ろしいことに、これらの展開が 5分枠の番組(実質本編3分足らず)で 進行します！？
しかも番組の性質上、毎回 明神亜貴による陽菜ちゃんへのエロい責め の場面を含みつつです！？


その明神亜貴のエロい責めの場面ですが、ニコ動などで配信されてる全年齢版では当然規制が入っています。
具体的にいうと、明神亜貴のはめてる物を思わせる白手袋が画面上に現れ、「見えてはマズイ部分」を覆い隠します。時には画面いっぱいに大量の白手袋が出現する時もあります。
そのアホっぽさに大笑いしてしまいそうになりますが、陽菜ちゃんの「あんなトコ」や「こんなトコ」を 手で押さえて隠している ように見えてしまう時もあるので、かえって過激かも知れない…！？
なお隠すのは陽菜ちゃんの裸(の一部)だけでなく、明神亜貴の(美しい)身体(の一部)も対象、具体的にいうと、股間の(美しい)前側とか(美しい)尻の割れ目とかです。もちろん、 手で押さえて隠している ように見えてしまう(美しい)時もあります。男女平等ですね。

エロい責めが盛り上がり、いよいよ白手袋で隠すだけでは収まらない、具体的な行動に移ろうとすると、
急に画面が一枚絵に切り替わり、センセーショナルなSEが流れます。
次の瞬間には別の場面に。
要するに、エロシーンはカットされちゃってるわけですね。
代わりに表示される一枚絵は、本編のシリアスさとは正反対の一コマ漫画風。大概ヒドイ。というか、全部。

なお、原作漫画ではティーンズラブ漫画らしく(?)普通にエロシーンが描かれ、アニメでも有料で見られる「完全版」ではカットされずにちゃんと描かれているそうです。
ということは、「完全版」はその分放送時間が長いのか…？
でも、白手袋乱舞と一枚絵がシュールな全年齢版も捨てがたい。
あと、「完全版」は担当声優が全員変更されているそうです。
陽菜役の三宅麻理恵さん(『デレマス』の安部菜々さん！！)の えちぃ声 も聞けないのか…って、全年齢版で聞ける範囲でも充分過激ですけどね。
明神亜貴の責めボイスは、どっちの方がスゴイのだろうか…？


そんなわけで、様々な伏線が張られているものの、その多くは結末まで描かれないままアニメは終了しました。だって、時間ないし。
ですが、明神亜貴によって快楽に溺れていく早乙女陽菜という点では、見事完結してました。
いろいろとその後が気になる人は、原作漫画を読んでね、ってトコなのでしょう。


その原作漫画ですが、毎回アニメ本編終了後に流れる宣伝によると、電子コミック700万ダウンロードという大人気ぶり。
5月には最新刊の第4巻が発売されています。
そして明神亜貴は視聴者に宣言します。

「買わないヤツには… 快楽刑を執行する！」


それでは、「買わない」を選択してしまうではないか？

い、いや違う！！

「買わない」を選択したら内容を想像して悶々としてしまい、思わず買って読んでしまったら、今度はそこで繰り広げられている悪魔のような天使の繰り出す快感の妙手に身悶える。

これぞ、狂喜のアイアンメイデン！！

恐るべし、明神亜貴…



その明神亜貴が、アニメ本編が始まる前に流れる(原作が連載されている)「コミックフェスタ」のCMでこう言ってます↓


「俺のエロスに… 悶えろ…！」


君も、明神亜貴に跪け！



…い、いかん。
今回こそ今春のアニメの話題を終わらせるつもりだったのに、『甘い懲罰 ～私は看守専用ペット』の話題だけで長くなってしまった。
残りのアニメの話題は、別記事に書きます。

以上、今春のアニメ(その4)明神亜貴でした！！

(9月11日追記。画像を貼りました。画像はComicFestaアニメ【公式】Twitterより。問題がある場合は画像は削除します)

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