CANDY TIME

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大教授ビアスの崩壊!!

2013.11.30 (Sat) Category : 特撮

(本文は12月5日と7日と8日に書いています)

CS放送のテレ朝チャンネルで放送していた『超獣戦隊ライブマン』(この記事を作った日に)終了しました。
(終盤見られなかった回が多く、見逃した描写もあると思うので、ピントがずれた感想になってるかも知れません。あと、放送から数日経ってから書いているので、記憶違いの部分もあると思うので、そこらへんはご了承下さいm(_ _)m)

『ライブマン』の終盤は、武装頭脳軍ボルトの天才幹部たちが次々と脱落していくハードな展開でした。
自分がビアスに創られた存在だとは知らずに死んだギルドス、知ってしまったため自暴自棄になったブッチー、天才としての力を奪われ追放されたので特攻で一矢報いたアシュラ、いや嵐。
大教授ビアスの真の目的は、弟子を千点頭脳にし、捧げられたその頭脳をもって、自らの若さを保つことと全人類を支配すること。千点頭脳に到達したものの頭脳を奪われることを恐れたドクター・マゼンダは、頭脳をメカ化させたことでビアスの怒りを買い、処刑されます。皮肉なことに頭脳を機械にしたことでエゴが消えたのか、マゼンダは地球の自然の美しさに気付き、自分の能力を見せ付けたかっただけだったの生き方を後悔しました。
序盤で脱落したオブラーこと豪が再登場し、嵐やマゼンダの最期を見届けるという展開もありました。
マゼンダとは対称的に、ケンプは進んで千点頭脳をビアスに捧げます。「マゼンダには、ビアス様への愛が足りなかった」と。ボルトの中で誰よりもビアスに心酔していたケンプらしいとも言えますが、心の何処かでマゼンダに先を越されたことへの劣等感があったのかも知れません。

最終回の1つ前、ビアスはこれまでに集めてきた12個の千点頭脳を使ってギガブレインウェーブを放ち、全人類を服従させることに成功。しかし、ヅノーベースに乗り込んでいたレッドファルコンがギガブレインウェーブ装置を破壊し、計画は失敗します。(ライブマンがビアスと対面したのはこの時が初めてです)
千点頭脳で保っていた若さを失い、老化したビアスは「愛しいケンプ(の頭脳)にすがると、ケンプの愛(?)の奇跡か、なんと少年の姿に。

最終回は、少年王になったビアスにレッドファルコンは苦しめられるものの、スーパーライブロボがヅノーベースに突撃してきて状況は一変。墜落したヅノーベースの中から出てきたビアスの姿に驚くファルコン以外の4人。
ガードノイド・ガッシュと、生み出した最後の頭脳獣・デンシヅノーにその場を任せ、1人逃走する少年王ビアス。追ってきたブルードルフィンに、ビアスは言います。若返った自分には更なる勉強をする時間が充分にあり、前以上の天才の大教授ビアスになれると。
しかし心はビアスのままでも、若返った体は歳相応の生き方を、人として正しく生きることを望んでいる――そう指摘するブルードルフィン。悪の道に走った者へ改心の呼びかけを幾度となくしてきた、めぐみさんらしい発言です。
ビアスは否定するものの、共にいたケンプ(の脳)はめぐみの言葉を聞いて自分の人生を後悔しだし、呼応するようにヅノーベース内の11の千点頭脳(に宿ったビアスのかつての弟子たち)もビアスへの恨みの言葉を言い出します。12の千点頭脳に裏切られ、遂にビアスは若さを保っていられなくなります。
それにしても、これまで何度もあった改心のチャンスを全てふいにしてきたケンプですが、行き着くところまで行って、ようやく改心(?)しましたね。目標を達成して、ビアス様の一部として永遠に生きられることに喜びを感じていたものの、満たされない何かがあって、めぐみの言葉でそれに気付かされたのでしょう。

老人の姿に戻ったビアスを連れ、ヅノーベースへと戻ろうとするガッシュ。レッドファルコンは行く手を遮り、ガッシュに最後の勝負を挑みます。必殺のファルコンブレイクでガッシュの片腕を切り落とすものの、4人がデンシヅノー相手に苦戦していると知り、そちらに向かいます。5人揃ったライブマンの前に最後の頭脳獣も敵ではなく、トリプルバスーカ→バイモーションバスターの連続攻撃で爆発するデンシヅノー。
ところで、強さで言えば ガッシュ>デンシヅノー だと思うのですが、この回の描写だけ見ると
 レッドファルコン>ガッシュ>デンシヅノー>4人
になりますね(^^;)
あまり意識してなかったのですが、ライブマンもレッドの強さが突出している戦隊なのかも?(^_^;)
あと、4人が弱いのではなくて、デンシヅノーが最後のヅノー獣なので強いのでしょうね。
まあ実際のところは、最終回だから主役のレッドファルコンの見せ場を作ったというのでしょうが。

自身も大ダメージを負っているのに関わらず、ガッシュはギガファントムでデンシヅノーを再生・巨大化させます。ライブマンはスーパーライブロボを呼び寄せ応戦、スーパービッグバーストで勝利。これがライブマンの最後の戦闘となりました。

ヅノーベースにまで戻ったものの、老化でもはや目もまともに見えなくなったビアス。基地内で次々と起こる爆発が何か尋ねると、ガッシュはそれを「ビアス様の地球征服をお祝いする花火です」だと言います。満足げに頷くビアスと「ビバ! ビアス!」と称えるガッシュ。
そして、ヅノーベースは爆発を起こしました―

ガッシュの偽りの言葉を聞いて、自らを称える幻聴まで思い浮かべていたビアス様ですが、目的を果たせた(と思った)今、彼の心に去来するものは果たして?
ケンプとマゼンダの最後の思いや、少年王状態でのめぐみとの会話で、その答えが浮かんでくると思います。
そして、主であるビアスと運命を共にしたガッシュ。
最後まで存在意義の全てがビアスの為だけに在った、魅力あるキャラだったと思います。

駆けつけたライブマンの前で、崩壊していくヅノーベース。爆発した基地内から飛び出てきたガッシュの頭部から、空中に映像が映し出されます。その映像は、これまでのボルトの記録でした。
「美しいものが何一つ無いわ・・・」
哀しげに、そう呟くめぐみ。
(ちょうど映し出されていたのが美獣ケンプだったのですが、別にケンプさんへのイヤミではありません、念の為(^^;)>)
もしも彼らが、地球の美しさに目を向けていれば、きっと違う生き方をしていたハズ――
勇介たちは残念そうに呟きました。
やがてガッシュの機能は完全に停止し、それに呼応するようにヅノーベースは地中に呑み込まれていきました。ここに、長かった戦いは終わりを告げました。そのことを噛みしめる表情を浮かべた5人と、彼らをサポートし続けたコロンの姿で物語は幕を閉じます。

次なる戦士たちの元へ、過去の戦隊と共に駆けつけたりとか、
めぐみが他の戦隊メンバーと共に、女性戦士の戦いの歴史を振り返ったりとか、
勇介が21世紀初頭、ケンプ達の墓参り中に「孤高の荒鷲」と出会うとか、
宇宙から攻めてきた大艦隊を相手に34のスーパー戦隊の力を結集して戦ったりとか、
丈が同じ名を持つ者と出会い、自分達の気持ちと「大いなる力」を託したりとか、
それらはまた、別のお話です。


というわけで、『超獣戦隊ライブマン』、とても素晴らしい作品でした。テーマといえる「青春」・「若さ」・「命」・「地球の美しさ」・「競争社会への警鐘」といった要素を全編通して描ききったと思います。特に「命」に関しては徹底しており、ライブマンはボルトの幹部もビアスも誰一人直接は倒していません(結果的に死なせたのはありますが) それは敵幹部に改心するよう必死に説得していたからで、最終回ではビアスにまで呼びかけていました。伊達に「命のヒーロー」を名乗ってはいません。

最後の対戦相手が(最強・最後ではありますが)通常の頭脳獣でややハデさに欠けるのも、『ライブマン』らしいかな、と。戦隊シリーズで最後に戦う相手といえば、巨大化したラスボスか、因縁あるライバルか、敵の最終秘密兵器だったりすることが多いです。もし全人類を洗脳するギガブレインウェーブ発生装置、あるいは巨大要塞であるヅノーベース自体、もしくは因縁の相手であるケンプの肉体から誕生した前話登場の凶獣ヅノーが最後の相手となっていれば、ラストバトルば大掛かりなものとなっていたかも知れません。ですが、それだと改心させるよりも倒すことにウェイトが置かれていたでしょうから、上記のテーマに相応しい展開にはならなかったでしょう。だから、これで良かったと思います。(スーパーライブロボも最後まで無敵だったし(^^)v)


さて、『ライブマン』が終了したので、続いて『高速戦隊ターボレンジャー』の放映に期待してたのですが、残念ながら・・・(>_<)
とはいえ12月は特別番組が多い時期なので、正月を休みが辺りから始まるかも知れないので、それに期待です。
『ライブマン』自体も、放送時間の変更もあって、途中から見られなかった回も多いです。私の後輩のバイソン居合氏も言ってましたが、You Tubeの公式配信で改めて見てみたいですね。
テレ朝チャンネルにしろ、You Tubeにしろ、今後もいろいろな作品を見せてほしいところです。

では、長くなりましたが、感想はこれで終わります(^^)/~

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