CANDY TIME

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「ゴメン・・・。ホントはあんたみたいな子供に戦ってほしくないんだ」

2012.05.16 (Wed) Category : アニメ(『ガンダムAGE』)

(本文は5月19日に書いています)

『機動戦士ガンダムAGE』第31話の感想です。

連邦軍の新たな総司令部となったロストロウランを目指すディーヴァ。
艦の一員となったキオに、様々な出会いが待っていました。

砂漠を横断していたディーヴァが受けた謎の攻撃。
砂塵に身を潜めた魔物が、新たな獲物を求めて牙を光らせます・・・



さて、今回の感想を書く前に、まずは1つ。

前回さんざんな初陣を飾ったナトーラ・エイナス艦長宛てに、応援メッセージが届いています。
はるか宇宙世紀の時代から、α任務部隊の指揮官で戦艦ペガサスⅢ艦長でもあるイートン・F・ヒースロウ少佐からです。

「ナトーラ・エイナス艦長。がっかりすることはない。連邦軍高等士官学校を首席で卒業した私でさえ、初陣で友軍の巡洋艦2隻を失ったよ。
 敵にはヒヨコ扱いされ、味方にはトンチキ野郎扱いされ、登場人物紹介には「机上の戦略家」とも書かれた。
 主力部隊(エイノー艦隊)の到着を待ってたら、その殆んどが敵軍に寝返るし、月軌道でそのエイノー艦隊に奇襲され、艦隊は壊滅されそうにもなった。
 そんな私も、ドン底の実戦でいろいろと学び、最後には「本物の指揮官になりつつある」と言われるようになったよ。ハハハハ・・・」

「・・・・・・・・・・・・」
(アンタ、その後もワナにハマってたじゃねえかよ・・・)
「ム? どうかしたかね、リョウ・ルーツ少尉?」
「い、いえ! 何でもありません! イートン・F・ヒースロウ少佐殿!」



てなわけで、今週の感想です(^o^)


ロストロウランを目指すディーヴァのブリッジでは、各自が自分の仕事をしていました。
何かしら問題があるメンバーが集められたそうですが、このシーンを見る限り、個々の能力には問題は無さそうです。
その中の1人、オトロは任務中にお菓子を食べてます。
「これだからデブキャラは・・・(-_-;)」と思うなかれ。
実は彼は、優れた能力を持つ代償に、こまめにエネルギー補給しないと〝バッテリー切れ〟を起こして動けなくなってしまうウィークポイントを持つ・・・という設定があるのかも知れません(^^;)
つまり、『ゴーバスターズ』でいえば・・・ヨーコ?(^^;)

それはともかく、ナトーラ艦長はブリッジにいません。
作戦会議室でフリットとセリック隊長と会議をしていました。
表示された地図を見ながら、ディーヴァが現在通っている航路を説明するセリック。
目的地であるロストロウランには現在、各地の部隊が続々と集結しており、ディーヴァもあと2日で到着するそうです。
戦力を集結させた後、この前ビッグリングを壊滅させたヴェイガンの格子状要塞(名称不明)に総攻撃をかける予定とのこと。
基地に到着次第、作戦参加することにフリットも同意します。
ここで、ナトーラ艦長が率直な疑問を口にします。
「でも、こんなにノンビリしたスピードでいいのでしょうか? ・・・え?」
ナトーラを冷たい目で見る2人。(←大人気ない)
そのことに気付いたナトーラは、慌てて言葉を続けます。
「いっ、いえ! あの~、もっと高く飛んでスピードを上げれば、1日もかからず到着するのにって・・・」
溜め息をつきつつも、理由を説明をするセリック。
「衛星軌道上の敵に発見されないようにするためだ。敵の軌道を計算して、最も見つかりにくいルートと速度を割り出している」
さらに、
「こちらの動きが敵に知れれば、ロストロウランの位置はもちろん、作戦の手の内まで読まれてしまうからね」
と捕捉するセリック。
敵は新本部がロストロウランだとか、そのロストロウラン自体の位置とかを(たぶん)知らないわけだから、万が一見つかると新本部の位置が特定されてしまいます。
さらに、そこに無数の戦艦が集まってるのを知られれば、艦隊を宇宙に送り込む算段だと見破られてしまいます。
「なるほど!」とうなづくナトーラ。
一連のやり取りで、ディーヴァが低空微速飛行していること、本当はもっと速い速度で移動できること、あえてそれをやらない理由がよく分かりました。

ナトーラ艦長が素人なおかげで、説明するセリフがスムーズに入ることが出来た。
逆にいえば、もし素人でなければ、この場にいる全員が状況を理解できてるわけで、もっと少ない会話で話が進むでしょう。
しかし、それでは視聴者の理解が追いつかなくなります。
やっぱりこの手の「素人キャラ」の存在は重要です。
よく料理マンガ、推理マンガ、医療マンガ、車マンガとかに、行われていることのレベルとはあきらかに不釣合いな素人・青二才・子供キャラがいたりしますが、彼らが素直に驚いたり「分からない」と口にするおかげで、読者は説明シーンを読むことができるわけです。
いわゆる「母さん全然わかんないわよ」とか「どういうことなの、はじめちゃん?」ってヤツです。
ついでに行われていることの凄さと、それを説明できる人の博識ぶりをアピールできる効果もあります。
もし素人キャラがいなかったとしたら、上記のように「劇中人物は全員理解しているが、説明が無いので読者のほとんどは理解しづらくなる」とか、「一人前の料理人なのに、さほど珍しくない材料や調理器具を知らない」とか、「いろんなことを知ってるのに、急に人が変わったかのように無知になったりする」といった事態が起こりかねません。

(ただし、例外ももちろんいっぱいあります。
 『スーパードクターK』みたいに、一流の医者が知らない医療技術を行うことで、主人公の知識・技術がズバ抜けていることが分かったりとか、
 『魁!!男塾』の雷電みたいに、聞かれても聞かれなくても解説をしたりとか、 
 『キン肉マン』みたいに、〝ゆで理論〟を解説するキャラの方がかえってヘンなコトを言ってるようにしか見えなかったりとか(^^;))


長くなりましたが何が言いたいかと言うと、要するにナトーラ艦長のポジションは『真・中華一番』でいうところのシロウだってことです(^^) (いいのか、このまとめで?)


で、到着後のことを話し合おうとした時―
突如、砂漠の砂の中から無数のビームが撃ち出されました!?
上とか前とかは警戒してても下側は、それも砂漠の中からの攻撃など無警戒で、ディーヴァは艦底部に被弾しました!!
上空からは見つからないかも知れませんが、敵が待ち構えていたエリアを通ってしまったようです(^^;)
とりあえず、高い崖のある地帯に身を潜めてやり過ごすことに成功。
しかし、機関部の一部を損傷したので満足に動けない状況になりました。

データを解析したところ、襲ってきたのは18機の無人機のようです。
砂漠の中を自在に動けるメカを開発しているヴェイガンの技術に感心するセリック。
当然フリットは「感心している場合か」と注意するのですが、失敬と言いつつセリックは話を続きます。
「しかしこれは、実に興味深いですよ」
地球環境に対応する技術、連邦MSを上回るMSの所持、巨大な要塞の姿をも隠すテクノジー。
ヴェイガンの高い技術力の謎に、アレコレと推理をする「戦場のホームズ」。

性能が高いMSを所持できるのは、まあ納得できます。
そもそも彼らは地球以上に(人が住むには)厳しい環境の火星で生き延びてきたわけで、基礎技術が高いのでしょう。
それに連邦側は銀の杯条約でそれまでの兵器とその開発技術を廃棄、ヴェイガンが襲ってきた後もいろいろと弱腰でMS開発に消極的でした。
ガンダムとかマッドーナ・ファクトリー製MSみたいな群を抜いて強い機体もありますが、基本的に技術力が劣っているのでしょう。
でも、地球環境に対応できる機体を開発できるのは、確かに謎です。
これまでは、コロニー内の戦闘や宇宙空間や宇宙要塞内の戦闘ばかりでした。
コロニーや宇宙空間での設定・仕様は、火星の本国でも実験できるでしょうから、性能が良い機体を開発できるのは納得できます。
でも、本国である火星は地球とは環境が違います。
地球で地上戦をする機体の開発は、まともには出来ないはずです。
とはいえ敵地で戦うわけですから何とかしようとして、その結果、完成までこぎ着けたのでしょう。
様々なシミュレーションをして必死に研究して、過剰なくらいの性能になったのか、
スパイや潜入者たちの手によって、地道に何十年もの間にデータを取り続けて開発したのか、
あるいは、いまだ地球との内通者がいて、実験データを入手したのか?
もともとは地球の人間なので、銀の杯条約で封印されたロスト・テクノロジーを持っており、それを応用したのか?
で、ここまでは納得できたとしても、移動要塞や艦隊の姿を隠す技術(セリック曰く「見えざる傘」)をはじめとする脅威のテクノロジーを持ってる謎が残ります。
まあ、地球側のAGEシステムも、たいがい謎だらけの存在ですが(^^;)
ってことは、ヴェイガン側にも何でも作ってくれるAGEビルダー的存在があるのでしょうか?(オープニングのヴェイガンMSの中にガンダムタイプがいるのでありえそうです)
でも・・・
アレコレ推測しましたが、この番組的に、何の説明もされないんじゃないかって気がします(^^;)

「今は対処方法を考える方が先だ!」
セリックの推理ショーは、フリットの一声でお開きに(^^;)

その時、届いたばかりの情報を見て、ナトーラ艦長が呟きました。
「〝ファントム3〟・・・?」
フリットに促され、続きを読み上げるナトーラ。
この前ヴェイガンが一斉蜂起した時、この辺りを通過していた戦艦が消息不明となり、それを捜索に来た部隊も消息を絶った。
最後の通信で敵が3機のMSだと報告されたので、上層部はその敵部隊を〝ファントム3〟と呼ぶことにした―
「何故そんな情報が、今ごろ届くんだ!!」
ご立腹のフリット爺さん。
そりゃ知ってたら、わざわざこんな敵が網張ってる場所なんか通らなかったでしょうし。
まあ情報伝達が遅れたのは、連邦本部もいろいろやることが多くて混乱しているのでしょう。
どのみち、怒鳴られて思わず謝ってたナトーラ艦長のせいではないですけど(^^;)
ともかく敵はもう一度襲ってくると判断したフリットとセリックは、MSを砂漠戦仕様にする等、いろいろ手を打つことにしました。


さて我らが主人公キオ君の今週の出番は、ブリッジルームの様子を扉越しに聞き耳を立てているシーンから始まります(^3^;)
そんな盗み聞きしていたキオに注意する人がいました。
「こらっ! そこで何をしているの!」
その人物とは、キオの叔母(フリットの娘、アセムの妹)のユノアでした。
「!? ユノア叔母さん!」
「ふふっ」
第2部最終回で医療ボランティアに参加していることが語られたユノアでしたが、その後医療関係の道に進み、ディーヴァの医療班長として配属されたのでした。

ちなみに、アスノ姓のままなので結婚してない模様。
あと、声がエミリー(とハロ)役でもある遠藤綾さんに変更されてます。
エミリーそっくりの声だなーと思ってたら、遠藤さん本人でした(^^;)
(なお、元もとのユノア役の大亀あすかさんは、ルッカ役で出演してます)

思いがけずユノアと再会して喜ぶキオ。
ユノアの話だと、エミリーとロマリーは無事に隣町に避難できたそうです。
(というか、エミリーとロマリーが健在で、オリバーノーツに一緒に住んでたこと自体初めて分かりました。
 フリットの性格から考えると、他の家族を残して、ガンダムを密かに作っている街にキオと2人で暮らしていると言われても違和感ないし(^^;))

なお、キオの方からはロマリー達に連絡を取ってないようです。艦から降りろって言われそうだから(^^;)

そこへ、以前キオが救助した子供たち(タク、ユウ、ルッカ)がハロを追いかけて走ってきました。
「待ちなさ~い! こら~!」
その3人を追って、今度はウェンディも走ってきました。
ウェンディ達も乗艦していることに驚くキオに、ユノアが説明します。
「ウェンディは学校で医療を学んでいたでしょ。だから私の手伝いをしてもらっているの」

なるほど!(^o^)

・・・って、それは乗ることになったから、役割を与えたって話だろ!(゜д゜)!?
そもそも何で乗ることになったか(隣町の避難所に預けなかったか)の説明をしてくれよ!(ToT)

と思ったのですが、一応(?)次回予告後の「ガンダペディア」コーナーで説明されました。

 オリバーノーツからロストロウランまで、敵に見つからないように低空飛行をしており、避難民を救助しながら移動しているので7日かかる
 
ディーヴァは民間人の救助をしていたのです!!
超タカ派のフリットが乗っているので意外に思えますが(^^;)
というか敵の攻撃を受けたのに、乗せている民間人を心配しているセリフも無いのもどうかと思いますが(-_-;)
ともかく、前述の通りあと2日でロストロウランに着く距離まで来ているので、前話より5日が経過してることが分かります。
いま艦内には民間人が大勢乗っており、3人の子供たちとウェンディもその避難民ってコトなのでしょう。
でも他の地域で救助したならともかく、その4人はオリバーノーツで救助したわけですから、どうしてエミリーとロマリーもいるオリバーノーツの隣町の避難所に預けなかったのかの説明にはなってない気もしますが(--;)
たぶんウェンディが「キオをほっとけない」とか「自分にも出来ることをしたい」と言って、子供たちも「お姉ちゃんと離れたくない」とか言い出したのではないでしょうか?
で、知人であるユノアか、いろいろと常識の無いナトーラ艦長に頼んだとか。


話を戻します。
「あ、いたいた!」
キオに呼びかけたのはアビス隊の紅一点、シャナルアです。
シャナルアはセリック隊長に言われて、キオを指導をするそうです。

こうして始まったシャナルアさんのレクチャー。
ちなみにAGE-3は複座なので、コクピット内に2人で乗っています。
シャナルアはキオの戦い方を見て、ダメ出しをします。
曰く「攻撃を優先させ過ぎ、要するに突っ込み過ぎ」

シャナルアさんが教えたいのは、生き延びる為の戦い方。
ポイントは3つ。
  1. 常に移動を心掛ける
  2. 敵の位置を把握する
  3. 撃った後も油断しない

MS乗りとして、いえ戦士として、極めて大事なことを教えるシャナルアさん。


でもなあ・・・(--;)

キオが初めてガンダムAGE-3を合体させようとした時、敵からの対空砲火を食らってるのにフリットは「構うな!」とか言ってましたよね。
たぶん、コア・ファイターもGセプターも頑丈だから当たっても大丈夫だと分かってて言ったのでしょう。
つまりガンダムはそれだけ頑丈で、爺さんは孫をガンダム以外に乗せるつもりはない。
なら、防御とか回避を覚えさせるより、攻撃に専念させた方が効率がいいと思って、キオを指導したのではないでしょうか?(^^;)

ゼハートみたいな凄腕が相手ならどうするって? Xラウンダーの力で何とかなるよ!
敵が数にものを言わせる戦略をしてきたら? 味方をうまく動かすよ! いざとなったらオトリになってもらうよ!
敵MSの戦闘力がガンダムを上回ってきたら? AGEビルダーの出番さ!

ってなわけで、フリット爺さんは極めて効率よくキオを成長させたのだと思います(^3^;)>

実際キオも、「じいちゃんの教えてくれたことと違う」だの「守ってるだけじゃ勝てない」などとぬかしてます(>_<)

とりあえず、レクチャーは一端中断。
この後シャナルアさんは、ケータイ(みたいな道具)で誰かに連絡してます。


その頃、隠れて修理しているディーヴァを遠くから観察している3人の男たちがいました。
彼らこそ、連邦軍に「ファントム3」と呼ばれているヴェイガンの精鋭部隊です。
キズのある顔のダンディが隊長のゴドム・タイナム。
ごっついヒゲ面の男前がグラット・オットー。
イケメンがデモン・ラージです。
彼らは確実にディーヴァを仕留める為に、自動砲台の配置を完了してから攻め込むことにしました。


休憩の間キオは、整備士達に挨拶に行きます。
キオが声をかけた相手は、整備士長のロディ・マッドーナと新入り整備士のウットビット・ガンヘイル。
ロディ達は、ガンダムの砂漠戦装備を作るために、AGEビルダーに戦闘データを入力していました。
ロディはキオに気さくに言います。
「どうだい? MSバトルシミュレーターの調子はどうだった?」
やっぱり例のMSバトルシミュレーターは、ロディが作ったようです。
ちなみに、ロディはキオの父アセムのガンダムの整備を何度もしたことがあるそうです。
ってことは、アセムが行方不明なる前に軍入りしていたのか、或いはアセムが(ウルフさんのように)こっそりファクトリーに持って行ってたのでしょう。
そんな感じでロディはキオに、自分とウットビットがアスノ家に縁があることを話します。
しかし、横にいるウットビットは何やら不満そうな顔をしています。

このウットビットという少年、顔と姓で分かると思いますが、ディケの孫でアリーサの息子です。
ディケやアリーサは健在なのか? まだ軍にいるのか?
名字がガンヘイルってことはアリーサは婿を迎えたのか、或いは結婚はしてないのか?
そもそも相手は、ウットビットの父は誰なのか? マックス先輩か、エルあたりか? それともまったく無関係な人物か?
この辺の気になることは、一切説明なしです(^^;)

で、そのウットビット・ガンヘイルですが、ロディさんが席をはずした後、よろしくと握手を求めてきたキオの手を払いのけました!?
「お前! いい気になるなよ!」
「僕は別に、いい気になんて・・・」
「何がアスノ家だ! じいちゃんが連邦軍の元総司令官で、ガンダムに乗れてるからって、チヤホヤされやがって!」
こんな言い方してるから、てっきり特別扱いされてるキオに嫉妬してるのかと思ったのですが、それなりに理由はありました。
「ロディさんはなー! マッドーナ工房って凄いファクトリーの跡取り息子なんだぞ! それでも軍に志願して、一兵卒から整備士長にまでなった人なんだぞ!
 お前とは、覚悟も志も、全然違う!! お前なんかが、気軽に喋っていい人なんかじゃないんだ! 分かったかー!?」
あ、これは何となく分かります(^^)
みんながみんな特定の人ばかり持ち上げてる(上げざるえない雰囲気になってる)と、他の頑張ってる人とかスゴイと思ってる人をないがしろにされてるみたいに感じて面白くないですからね(^u^)/
まあロディさん本人は別に気にしないだろうし、持ち上げられても困るでしょうけど。
でも、ウットビット。君は勘違いしている。
キオが気安いのは、自分が特別でございと思ってるからではなく、単にアホだからだ。
要するに、『釣りバカ日誌』のハマちゃんみたいな性格なんだよ(^o^;)

ともかく、アホのキオもウットビットのロディさんへの思いは理解できたようで、
「そうか。君はロディさんのことを尊敬してるんだね?」
その指摘に赤くなるウットビット。
「僕もじいちゃんのことを尊敬してるんだ。本当にスゴイ人なんだよ」
で、ウットビットもフリットと話してみれば云々と嬉しそうにベラベラ喋るキオ。
でも、わりかしデリケートなトコをあっさり指摘され、共感されたとはいえベラベラ喋られたので、たまらずウットビットは叫びます。
「うるさいんだよっ、お前は!!」
思わず突き飛ばしてしまい、我にかえるウットビット。
しかし話の流れ的にも、相手的にも謝ることは出来ず、憎まれ口を叩いて去りました。
「この艦に乗ってる人間が、全員お前のことを特別扱いしていると思うなよっ!!」

それはむしろ、じいさんの方に言えよ・・・(-_-;)

ともかく、ウットビットが何故怒ったのか理解できず、1人残されたキオでした。


(なんで、あんなに怒ったんだろう・・・?)
再び始まったシャナルアさんのレクチャー中、キオはウットビットのことを考えていました。

えーと・・・

キオの立場からすると、今こう考えてしまうのも無理はないでしょう。
先ほどの口論も、「気さくなキオを偏屈なウットビットが拒絶した」とも「人の気持ちをあまり考えないキオがウットビットの気に障ることを平然と言った」とも取れるでしょう。
キオとウットビットの意見の食い違いとか、キオがじいちゃんを尊敬してるってことはいいんだ。
ただ、キオの尊敬している相手であるじいちゃん、フリットの考え方や行動がヤバいんだ(゜д゜)!!
これまで『ガンダムAGE』という作品を(好きか嫌いか関係なく)ちゃんと見てきた視聴者には、そうとしか思えないんだ(゜д゜)!?
そんな相手を純粋なくらいに尊敬しているキオに、一抹の不安を感じます(゜д゜;)!!

「どうしたの、キオ? 休憩する前より悪くなってるじゃない?」
しかし、答えないキオ。
心配になったシャナルアさんは、キオの額に自分の額を触れさせ、安心させるように言います。(今回の記事の題名に使っているセリフです)
でもキオの方は、いかにしてウットビットに「じいちゃんの素晴らしさ」を理解してもらうかに頭がいっぱいで、操縦訓練もシャナルアの言葉も上の空だっただけです(^_^;)
てっきり自分がキビしくし過ぎたと思ったシャナルアさんはビックリ。
考え事をしたと謝るキオに、「いいよ。こっちが勘違いしたんだ」と笑って言うシャナルア。
訓練を真面目にやってないことに頭ごなしに怒ったりせず、逆に自分が謝るあたり、シャナルアさんの優しさがよく分かります。
今話のラストの場面でセリック隊長から聞くことになるのですが、戦争で両親を亡くしているシャナルアさんには難病を抱えた妹がいるそうです。
おそらくキオに妹の面影を重ねており、先ほどの額をくっつけたのも妹にやってあげていた「おまじない」みたいなものなのでしょう。


(続きは日曜の夕方に書きます)


(ここから先は5月21日に書いています。
 前日に既に次の第32話が放送されていますが、例によって管理人はまだ見てないので、ヘンな予想とかしていても気にしないで下さい)


その時! 艦内に放送が流れます。
偵察中のジョナサン機が砂の中を動く機体を見つけたのです。
(ちなみにデレクも偵察に出ていたみたいで、キオ達が駆けつける前にジョナサンと合流してました)
MS隊はただちに出動態勢に入ります。
残念ながら、AGE-3の新しいウェアは成形が完了しておりません。
「間に合わなかったか。仕方がない、AGE-3で出るぞ!」
と言って、デッキに向かうフリット。
分離形態で出撃しなくてもやっぱりAGE-3を動かすには2人必要なようで、Gセプター側のコクピットには今回もフリットが乗り込みます。
なお、今回からキオはパイロットスーツを着るようになりました。(じいさんは私服のまま)
フリットはキオに、AGE-3ノーマルを飛行させず、地上を進ませます。
姿が見えない敵から狙い撃ちされうかも知れないからです。
空を飛んで敵を引きつける囮役は、セリック、デレク、ジョナサンが担当。
まあ彼らの機体は飛行形態に変形できるので、単に飛べるだけのAGE-3より機動性が高いのでしょう。
地上を行くのがオブライト、シャナルア、そしてキオ。
機体が飛べないオブさんと、この後換装が待ってるキオには囮役をさせないのは妥当でしょう。
で、囮役は危険が伴なうからセリック隊長が自ら務め、残るシャナルアに地上を進ませたのでしょう。
地上部隊は、無人機を破壊するのが役割です。

ディーヴァのMS達は砂漠戦仕様にしているのですが、それでもシャナルアが「動きが重い」と言ったりとか、キオのAGE-3の足を砂に取られたりしてます。
それに引き換えヴェイガン側は、無人機もファントム3のゴメルも軽快に動きます。それも砂の中を(^o^;)

「出てきた! ガンダムだ!」
「極上の獲物だ!」
「ひゃ~っはっはっは! 囲め!叩け!ぶっ壊せ!」

ファントム3は、3人一組のチームのお約束で必殺技を持っています。

「行くぞ!」
「「デルタ・アタック!!」」

デルタ・アタックとは?
まずはゴメル3機を砂中潜航形態に変形させて砂の中に潜り、ターゲットの周りを高速でグルグル回って取り囲みます。
「ロビン戦法その3・〝円は直線を包む〟!!」ってヤツですね(^o^)
この行動で敵機はアリジゴクにハマるかの如く砂に沈んでいき、3機の動きは砂嵐を発生させます。
敵がジャンプして逃げようとしたり、こちらを攻撃しようとしたら、砂の中から飛び出して妨害します。
そして、追い詰めたら三方向から一斉に攻撃を加えてトドメを刺します。


地の利を生かした攻撃に苦戦するキオ。
しかし、三方向から一斉攻撃はXラウンダーの力で見切り、AGE-3を分離変形して回避しました。
そのまま上昇するコアファイターとGセプター。
てっきり砂嵐から脱出するのかと思ったら、上空で再合体。
あくまで敵の得意な地形で勝負するようです。
でも、砂嵐の中から現れたデモン機の攻撃で地面に叩き落されました(^_^;)

ピンチのAGE-3に、ロディからの通信が入りました。
新しいウェア、Gホッパーが完成したのです。
フリットは空中換装するから射出しろというのですが、Gセプター同様パイロットが必要です。
ロディが乗ろうとしたのですが、ウットビットが代わりに乗り込みました。
ロディに何かあったら困るというのが大きいのですが、キオへの対抗心もバリバリです(^^;)
「あんなヘラヘラしたヤツにも出来るんだ。俺にだって!」
こうして戦場に飛び出したウットビット。
アリーサ母ちゃん譲りの素質があるのかも知れませんが、戦いは初めてのようです。
でも、Gホッパーのビームでファントム3の砂嵐を破壊しました。
おかげで脱出できたキオとフリット。
新手の登場に警戒し、ファントム3はミサイルを発射しますが、シャナルアさんのクランシェのビームが撃ち落します。
なんとかウットビットはAGE-3に近づけました。

新たなウェアとの合体の時が来ました。
まずは、コアファイターとGセプターに分離します。
キオ達がしようとすることに気付いたファントム3のゴドム隊長は、阻止しようとします。
「黙って見物してるとでも思ったのかっ!」
3機のゴメルから撃ち出されたミサイルが、キオ達を狙います。
しかし、フリットのGセプターが盾となって、コアファイターとGホッパーを守ります。
「じいちゃん!!」
「心配はいらん! 早くドッキングしろ!」
直撃した時の衝撃で動作がおぼつかなくなってますが、見た目は無傷。
やっぱり丈夫なGセプター。この後のシーンでは、普通に飛んでいます(^3^;)
この前もそうでしたが、フリットの言いたいことは「どうせ敵の攻撃なんか効かないんだから、恐れず合体に専念しろ!」ってコトなのでしょうね(^^;)

そして、誕生する新たなガンダムの姿!
その名は、ガンダムAGE-3フォートレス!!
フォートレス(要塞)の名の如く、火器満載で見た目は重そうです。
合体前のウェアの名前がG〝ホッパー〟=〝バッタ〟なので、もっと身軽に動ける機体になるかと思いきや、正反対の機体になりました。
でも、ジャンプ力や飛行能力を強化したら移動はラクになったでしょうが、砂の中にいる敵相手から一方的に攻撃されたでしょう(^^;)
AGEビルダーは、砂漠仕様としてではなく、砂漠に隠れている敵に対抗するためのウェアを開発したわけです。
フォートレスはホバー機能を搭載しているようで、砂漠の上でもスピーディに動けるようです。
また、砲門の数を増やすことで、何処から攻撃してくるか分からない相手にも対応できるようになっています。

新たなウェアを手に入れたものの持て余し気味なキオに、再びデルタ・アタックを仕掛けて来るファントム3。
その時、キオはシャルナアの教えを思い出しました!!
ガンダムが砂に沈む前に後方にホバー移動して、デルタ・アタックの渦の中心から抜け出します。
「そうか! 常に移動を心掛けるのは、敵に狙いを絞らせない為!」
追って来た3機のゴメルの波状攻撃を次々にかわすキオ
「敵の位置を把握していれば、攻撃をかわしやすいし、反撃もしやすい! ・・・そこっ!」
砂の中にビームを撃ち込み、ゴドムとグラッドのゴメルをふっ飛ばします。
シャナルアさんの教えが実感できたキオは、3つ目の教えを試してみます。
「撃った後も油断しない!」
飛び掛ってきたデモン機の方にキャノンを構え、至近距離からの発砲!!
この攻撃で、デモン死亡は死亡しました。
シャナルアさんが「生き残る為に」教えたことを、キオは「敵を倒す為に」活かします。

キオの戦いぶりを見ていたフリットは、
「キオ! やはり見込んだ通りだ!」
別にアンタの教えのおかげじゃねーよ!
・・・いや、キオがまた一歩、ヴェイガン抹殺マシーンに近づいたことに喜んでいるのかも知れませんが(^_^;)

キオは更に、AGE-3フォートレスの砲門を前に向け、皆に退避するように言ってから一斉発射!!
地面に命中した状態で機体を旋回させ、広範囲に焼き払います!
これにより、砂の中に隠れていた無人機は一掃できました。
やってること自体はアセムがAGE-2ダブルバレットでやってた薙ぎ払い巨大ビームサーベルと似たようなものなのですが、あっちは宇宙空間で行っていたので敵機以外は被害が出ませんでした。
しかしキオのやったことは、思いっきり砂漠に被害が出ています。
キオのフリットじいちゃん信奉ぶりと合わさって、無邪気な狂気って感じで正直怖いです(゜д゜;)!!

「なんとまあ・・・」
キオの豪快なやり方に、セリック隊長も呆然。
「うむ」
じいさんは嬉しそう。
「・・・・・・・・・・・・」
シャナルアさんはすごく悲しそうな顔をしていました。
まあ、「生き延びてほしい」(訳:敵味方問わず、命を大切にしてほしい)という願いを、「生き延びてほしい」(訳:力を駆使して敵を倒せ!)と解釈されたわけですしね(^^;)

「大丈夫だった? ウットビット君♪」
戦闘が終わった後、キオは後ろの座席にいたウットビットに話しかけます。
(というか、合体完了時からずっと一緒だったのに、これまでノーリアクションでした)
戦場に飛び出したウットビットは、うまくいって調子にノッてたりもしましたが、戦場の恐怖を肌で感じていました。
合体後にキオの戦いを間近で見て、キオが恐怖にも負ない精神力や、ヴェイガンのMSを倒す腕を持っていることを知りました。
キオが実際に凄いヤツだと知り、これまで引っかかっていたことが解消されたウットビット。
だから、ウットビットは言います。
「ウットビット・・・。」
「え?」
「〝君〟はいらない。〝ウットビット〟でいいよ、キオ!」
ウットビットの笑顔を見て、キオも喜ぶのでした。

ガンヘイル家3代目は、これまでの2人と違ってアスノ家に好感度マイナススタートでしたが、あっさりデレました(^_^;)
今にして思えば、アリーサは男勝りのキャラだからアセムに対抗心バリバリのキャラでもよかった気もします。
それはそれで、テンプレのツンデレキャラになってたでしょうが(^3^;)
まあせっかくのツンデレキャラも、ロマリーのことだっていつから意識し出したのかよく分からないアセム君のキャラだと、アリーサの一人相撲になってたでしょうね。
ゼハートとの親友・ライバルイベントもあったし、チーム内ライバルにはマックスさんもいたから、アリーサは相棒ポジションで正解だったかな?(^^;)


戦い終わった夕焼け空の下、辛くも生き延びたゴドムとグラッドは死んだデモンの墓を作りました。
「安らかに眠れ、兄弟・・・」とゴドム。
グラッドは、いかつい顔に似合わず号泣しています。
彼らがすごく強い絆で結ばれていたことが伝わってきます。
ゴドムは墓前で仇を討つことを誓うのでした。


ディーヴァに戻った後、キオはガンダムから降りてシャナルアさんの下に駆け寄ります
「シャナルアさん! やりましたよ、ファントム3の1機を倒しましたよ!」
嬉しそうにガッツポーズを取りながら言うキオ。 
でも、シャナルアさんはキビしい顔で言います。
「そんなに嬉しいかい? その撃墜したMSにも人が乗っていたんだ」
「でも、敵なんですよ?」
「敵にだって、家族はあるんだ!! ・・・戦争は、戦争は喜んだり嬉しくなったりするような、そんなもんじゃないんだよ・・・」
悲しそうに言って、シャナルアは去って行きます。
褒めてもらえると思ったのに、怒られた。
どうしてそんな風に言われたのか分からないキオ。
じいさんの教育の賜物で、ホントにヴェイガンを人間だと思ってないのでしょうね(-_-;)
あのじいさん、UEの謎の機体に人が乗ってるかも知れないって気付いた時も、「人間じゃないんだ!」で済ませたし(--;)

2人のやり取りを見ていたセリック隊長は、1人残されたキオに近づき、
「お前はよくやったよ」
と言ってキオの肩に手をかけ、ねぎらいの言葉を言います。さらに、
「シャナルアは、あまり自分のことを語らないが、戦争で親を亡くし、妹も難病で苦しんでいるらしい」
と、シャナルアの身の上を語ります。
彼女が何故、「命」や「家族」を大切にしているかがよく分かります。
さすがにキオもこれは分かるようで、「そうなんですか・・・。すみません」と言って、悔やんだ顔になります。
そんなキオにセリックは更に言います。
兵士として敵を倒すことをイチイチ悩むとおかしくなってしまうと。それに、
「勝利を喜ぶことは、別に間違っちゃいないさ」
キオは敵を倒した(殺した)ことが先行してたのでシャナルアさんに怒られたのですが、喜んでいた主な要因は戦いに勝てたこと、皆を守れたこと、シャナルアの教えが(自分なりに)理解できたことです。
喜びの本質をさり気なく示すあたり、隊長としていいフォローです。
そう言えば、先週も戦闘終了後にキオを褒めてたし、今回はシャナルアのことも上手くフォローしてます。
部下の扱いが上手ですね、セリック隊長(^o^)
・・・でも、上官(ナトーラ艦長)にも優しくしてあげようよ。このままじゃアンタ、フリット2号だよ(^^;)

一方、シャナルアは人目につかない所に移動して、またもケータイ(みたいな道具)を操作していました。
そして、妹と映っている写真を取り出して眺めます。
連絡を送った相手は、難病を患っている妹でしょうか?
それとも・・・



そんなわけで、今回はディーヴァに乗ってるいろんな人達とキオが触れ合う回でした。
これ以前の2話がヴェイガン奇襲から目まぐるしく状況が動き、なし崩し的にメンバーが集まったって感じだったので、一度整理してくれたのはありがたかったです(^v^)v

ウットビットはいいキャラしてるのに、「デレるの早ええ!」です。
どうしてキオを嫌っていて、どうしてキオを認めたのかはちゃんと分かったのですが、もう少し引っ張ってもよかった気が(^^;)
キオへの突っかかり方も、ロディさんへの熱い思いも、感情移入できないと見てる人が共感しづらそうな気がしました。
でも、赤くなったり、突き飛ばした後に動揺してたので、ホントはいい子なんだろうなってことが分かったのはいい感じ(^^)
まあ、この回でもう仲良くしたいから、嫌ってる時の行動はシンプルかつ極端にしたのでしょうね(^^;)


ウットビットとの行き違いはともかく、シャナルアさんとの行き違いでキオにも普通でないトコがあるのがよく分かります。
シャナルアさんが真っ当な大人だから、いかにキオがフリットに偏った考えを植え込まれているかが浮き彫りになっています(^_^;)
しかもキオは、純粋にじいちゃんの言うことを信じているし(^^;)
何とかシャナルアさんに真っ当な道に導いてほしいところですが・・・

しかし、次回のサブタイトルは「裏切り者」

ガンダムAGE-3に銃を向けているのは、味方であるハズのクランシェ。
シャナルアさんは誰かに連絡してたよな・・・
妹が難病だそうだけど、火星には難病の人が大勢いるんだよな・・・
敵にも命があるってことを強調してたし・・・

まだ確定ではありませんが、題名の裏切り者はシャナルアさんっぽい雰囲気です。
シャナルアさんかどうかともかく、敵だと分かった者にキオはどういう行動を取るのか?
フリットなら容赦なく殺す、アセムならなんだかんだで殺さないでしょう。
第3部の主人公がどういった人間なのか? 試される時が近づいています・・・

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