「アセム・・・?」「13年ぶり、かな・・・」
2012.07.20 (Fri) | Category : アニメ(『ガンダムAGE』)
『機動戦士ガンダムAGE』第40話の感想です。
(本文は7月24日に書いています。
既に次の第41話が放送されていますが、例によって管理人はまだ見ていません(^^;))
連邦軍が発動したルナベース奪還作戦に参加するキオ。
作戦開始直後、キオはセカンドムーンを脱出してからの1ヵ月の日々を振り返ります。
ウェンディとの再会、火星圏で知ったことをフリット達に伝えたこと、新型ガンダムの開発・・・
そして父アセムは、13年ぶりに妻のロマリーと再会しました・・・
(本文は7月24日に書いています。
既に次の第41話が放送されていますが、例によって管理人はまだ見ていません(^^;))
連邦軍が発動したルナベース奪還作戦に参加するキオ。
作戦開始直後、キオはセカンドムーンを脱出してからの1ヵ月の日々を振り返ります。
ウェンディとの再会、火星圏で知ったことをフリット達に伝えたこと、新型ガンダムの開発・・・
そして父アセムは、13年ぶりに妻のロマリーと再会しました・・・
オープニングとエンディングが変更され、今回の話から第4部になったようです。
フリット、アセム、キオが並び立つオープニングのラストカットから、さしずめ「アスノ家編」とでも呼べばいいのでしょうか?
そのオープニング映像には気になる要素もいろいろあるのですが、それ以上にこれまでのシリーズ集大成という感じで、見ていてワクワクしてきます(^o^)v
AGE-2がのAGE-3に変化するシーンで、横にいたジェノアスⅡがOカスタムになるのも芸が細かいです(^u^)
本編の方も新展開を見せるだけあって、様々な要素が詰まった回となりました。
そこで今回は、感想を2回に分けて書こうと思います。
まずはキオの回想という形で描かれた、セカンドムーンを脱出してからの1ヵ月間です。
(ここからは7月27日に書いています)
1ヵ月前、セカンドムーンからの追撃が来ない距離まで逃げ切った宇宙海賊ビシディアンの戦艦バロノークでは、作戦成功と仲間の弔いを兼ねたどんちゃん騒ぎが行われていました。
副長ラドックは、キャプテン・アッシュに言います。
「もうこっちは心配ない。会いに行ってやったらどうだ? 息子なんだろ?」
こうして、前回ラストのアセムとキオの対面となったわけです(^o^)
死んだと思っていた父と再会でき、キオは涙ながらに言います。
「どんな理由があったって、生きているのなら戻って来てほしかった・・・」
キオを抱きしめながら、アセムは「すまなかった・・・」と謝ります。
アセムが家族と連絡を取らなかったのは、宇宙海賊という行為をしていることへの後ろめたさがあったのでしょうが、事故で傷ついた体を見せたくなかったとかいうのもあるかも知れませんね。
実際、アセムが前髪を伸ばしているのは、顔に負った傷を隠すためらしいです。
まさか兜 剣造博士(『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』に登場)みたいに、肉体の大部分がサイボーグ化されてるとかないよな?(^^;)
(そういや、マジンガーZも「じいちゃんのガンダム」ならぬ「じいちゃんのマジンガー」だな・・・(^^;))
その頃地球圏では、ウェンディがタク、ユウ、ルッカとお別れしてました。
子供たちの親が迎えに来たので、子供たちは艦から降りることになったのです。。
ここが、前言ってた「オリバーノーツの人々が避難の為に運ばれたコロニー」なのかと思ったのですが、映像ではコロニーは地球軌道上にあります。
確か避難したのは「月の近くにあるコロニー」だったので、そこから迎えが来たのでしょうね。
「さようなら。お姉ちゃん、がんばるね・・・」
ウットビットのライバル(?)、タクもいよいよ退場です(^^;)。(オープニング映像にいなくなってるし)
正直ディーヴァに乗ってる意味があまりないキャラ達だった気もしますが、第3部が始まったばかりの頃、キオとウェンディは親とはぐれた彼らを助けたことで、主役とヒロインとしての魅力があることが描かれました。
また、キオとウェンディよりも年下なので、タク達との絡みでキオ達にも「お兄さん・お姉さんらしい」一面があることが描かれました。
特に、ともすれば「子供キャラ」としての一面ばかり強調されるキオにとっては、それ以外の面を見せられる相手は貴重です。
(逆に言うと、同レベルになってるウットビットはどーなのよ?って感じですが(^u^;))
あと、何と言っても彼らの最大の功績といえば、フリットの暴走を止めたことでしょう(^_^;)
それも諌めるのではなく、自分から自重しましたからね。
そういう意味では、登場した意味があったキャラ達だったと思います(^^)
それからしばらく(?)、バロノークがディーヴァが停泊していたコロニーに入港します。
キオは待合室で待っていたウェンディやユノアと再会しました。
「ユノア叔母さん、ウェンディ、3ヵ月ぶりだね」
今回の話はこの番組にしては珍しく、字幕やセリフで時間の経過がハッキリさせられています。
キオがさらわれてからウェンディ達と再会するまでの間が3ヵ月だそうです。
その3ヵ月の間にキオは地球圏と火星圏を往復しているのですから、キオがセカンドムーンにいたのは3ヵ月未満ということに。
ということは、ルウは3ヵ月もたなかったのですね(ToT)
で、セカンドムーンを脱出して(正確には、ヴェイガンの追撃を振り切ったといえる距離まで移動して)からルナベース奪還作戦開始までの間が1ヵ月。
バロノークがセカンドムーンに行く時は、ディーヴァとの接触、火星圏に行く為の準備、(全航路で「見えざる傘」を使ったとは思えないので)敵に見つからないような行動とかもしてた(だから、到着まで時間がかかった)のでしょうが、逃げる時は全力で逃げたと思われます。
ということは、全速力で移動すれば、地球圏―火星圏を数日で移動可能ということに(゜o゜)!?
それだけ速いのなら、この時代はもう、移動の為のコールドスリープは必要ないのかも知れませんね(^^;)
まあ、バロノーク(それとザナルドさんの戦艦)がスピードが出る特別な艦で、それ以外の一般艦はまだまだ時間がかかるのかも知れませんが(^u^;)
さて、キオを待っていたのはウェンディとユノアだけではありません。
「あぁ・・・。キオ、どんなに心配したか・・・」
母ロマリーもキオの身を案じて、会いに来ていました。
オリバーノーツが戦場となった際、キオはフリットに委ねられて戦うことを選び、そのことを母に伝えることを躊躇っていました。
そろそろ連絡をしなきゃと思った矢先ヴェイガンに捕らえられ、それから3ヵ月。
ロマリーは気が気でなかったでしょう。
ようやく会えた我が子を抱きしめるロマリー。
そして、ロマリーを更に驚かせる人物が部屋に入って来ました。
「・・・・・・」
「アセム・・・?」
そう。13年前に死んだと思った、夫のアセムです。
生きていたこと自体には驚いてなかったので事前にユノアから聞かされていたのだと思われますが、それでもいざ本人を前にすると感極まり、思わずアセムの胸にすがるロマリー。
アセムも、いくら自分にはやるべきこと(後述)があったからとはいえ、ロマリーやキオに寂しい思いをさせていたことを痛感したでしょう。
「すまなかった、ロマリー・・・」
で、キオやロマリーと違い、アセムとの再会に怒りが混じっている人物もいました。
もちろん、フリットです(^_^;)
「アセム、宇宙海賊とはどういうつもりだ?」
フリットは、13年間妻子をほっぽらかしていたドラ息子に、なぜ海賊なんかやってるのか問い詰めます。
アセムはまず、13年前の調査に向かった際の戦闘で重症を老い、海賊に助けられて命を取り留めたことから話し出します。
で、海賊達と暮らすうちに、この戦争に隠された事実を知ったと。
「EXA-DBのことか?」
「ああ。だが、それだけじゃない。連邦の不正や、ヴェイガンを戦争に駆り立てる火星圏の実情。それらのことを知った俺は、ヴェイガンを一方的に考えられなくなった」
「ん・・・。だから、どちらにもつかない海賊になったというのか?」
この辺りまではフリットも(意外に)冷静に聞いています。
「ヴェイガンを悪いとは思えない」→「敵だと思っていない」、そう解釈してフリットは怒るかと思ったのですが(^u^;)
ところが、海賊となったアセムがやってきたことを知って、「馬鹿げたことをッ!!」とやっぱり怒りを露にします(--;)
アセムは、連邦とヴェイガンの戦いが避けられないのならば、両者の力を均衡させればいいと考えました。
そこで連邦とヴェイガンの双方から、作戦に必要な情報や物資を奪って、大規模な戦闘が出来ないようにしてきたそうです。
(そういえば、セカンドムーンでもヴェイガンの通信を簡単に傍受してましたね)
双方のバランスを保てば戦争は膠着状態となって、大きな犠牲は出なくてすむ。
確かに、これも1つの考え方でしょう。
大規模な戦闘が行われればどちらかの勝利で戦争は終わるかも知れませんが、敗れた方には大きな憎しみが芽生えます。
それでは憎しみが連鎖され、いずれまた、戦争が起こりかねません。
互いに決定打がない冷戦状態にもちこめば、時代が流れ、世代が変わっていくうちに、双方に歩み寄りの芽が芽生えるかも知れません。
しかし、膠着状態になるということは、いたずらに戦争が泥沼化することにもなりえます(もっとも、アセムが海賊になる前から既に泥沼でしたが(^^;))
なお、アセムは上記の考えを言う前に「俺はみんなを守る為に戦ってきたし、これからもそうするつもりだ」と言ってました。
そして自分のしていることを話した後、「こんな世界でもキオやロマリーが・・・愛する者達が穏やかに暮らしていけるのなら、俺は戦い続ける!」と言いました。
歳を取り見かけは変わっても、アセムの本質は変わってないのがよく分かります(^o^)/
しかし、アセムの考えを聞いたフリットは言います。
「お前の考えは甘すぎる! 殺戮を繰り返す者達を撲滅しなければ、真の平和は訪れん!
この戦争に勝利し、ヴェイガンを根絶やしにするのだ!」
出たよ、フリットのジェノサイド発言・・・(-_-;)
憎しみの連鎖が続かないように、相手を「根絶やし」にするとは・・・(゜o゜;)
アセムの考えも賛否両論でしょうが、フリットのは極端を過ぎます(-o-;)
「そう言うと思ったよ・・・」
アセムも「やっぱり・・・」って感じで言います(^_^;)
「俺の考えは父さんとは違う。俺は俺のやり方で戦っていく」
おお!?
アセムも偏屈オヤジ相手に言うようになりました!!
でも・・・
出来ることなら、第2部でこんなアセムが見たかった(^^;)
(まあ当時のアセムだと、父に反発することは出来ても、自分がすべきことが何かまでは分からないでしょうが)
まあ、そんな感じで、父子の話し合いは交渉決裂。
用件も済んだことだし、アセムは帰ることになります。
まあ、あまり長居して、他の連邦軍の人間に見つかってもマズイでしょうし(^^;)
別れの時、キオはアセムに聞きます。
「また、会える?」
「ああ、会えるさ」
見送るロマリーとユノア。
「アセム・・・」
ロマリーは満足げな表情でバロノークを見送ります。
それから、フリットはキオに検査を受けさせました。
こんなの受けなくたって大丈夫だよと言うキオに、フリットは言います。
「ヤツらのことだ。お前に体に何を仕掛けているか分からん」
まあ、そうかも知れませんが・・・(^^;)
「それに、マーズレイの影響を受けていないかも調べておく必要があったのだ」
先にそっちを言えよ(゜o゜)!!
病院から帰る最中、車を運転しているフリットにキオは聞きます。
「じいちゃん。ヴェイガンはじいちゃんが言うような、悪いヤツじゃないのかも知れない・・・」
急ブレーキ!!
「何を言うか! どんな事情があろうと、ヤツらは我々から多くの大切なものを奪っていったのだ!」
アセムが似たようなことを言い出した時は黙って聞いてた(すぐキレたけど)のに、キオまでこんなことを言い出して、フリット爺さん大怒り!!
キオが火星圏の人達だって苦しんでいるんだから、戦争なんて止めようと言っても、
「お前・・・!? ヤツらに何を吹き込まれた!?」
これです(^^;)
で、キオはイゼルカントの計画の真実を話しました。
いろいろと疑問に思っていたヴェイガンの不可解な行動の謎は解けましたが、イゼルカントの目的を知ったフリットは「馬鹿げている!」と一蹴。
まあ、そうだろうけど(^^;)
「戦争を口実に優れた人間を選び出し、力の無い者を淘汰していく。ヤツの目的は、どうせそんなところだ!」
プロジェクト・エデンの理想も、フリットにかかれば形無しです(^^;)
「でも、相手を滅ぼしてしまうだけの戦いが、本当に正しいの!?」
キオは、フリットの言ってることだってどこか間違っていると諭そうとするのですが・・・
「どうあろうと、イゼルカントは狂った支配者だ! そんな男に従っているヴェイガンも、倒すべき敵以外の何者でもない!」
と、聞く耳持ちません(>_<)
「じいちゃん・・・」とキオも悲しそう。
しかし、他人をクレイジー呼ばわりしているフリットの方が、目が血走っていて危なそうに見える。
これ、わざとやってる演出なんだろーな(^_^;)
ちなみに、同じ話をアセムに話した時は「正気とは思えん・・・」と言われ、「父さんはどう思う?」と聞いたら、アセムは次のように言いました。
「分かっているのは、地球とヴェイガンの関係はもう後戻りできないところまで来ているということだけだ」
こう考えているからこそ、アセムは先述の行動を取っているわけです。
「大切な者をを守りたい」という考えは同じでも、アセムはキオと違ってヴェイガンと地球の関係に悲観的です。
そして、フリットに至っては、「倒すべき敵以外の何者でもない」とまで抜かしてます。
だからでしょう。
キオは祖父とも父とも、違うやり方をしようと考えるようになっていきます・・・
その後日(?)、連邦軍総司令官フレデリック・アルグレアスを中心に、連邦軍の反撃作戦の会議が開かれます。
(場所はコロニー内だと思われるのですが、ついさっきまでの場面と同じコロニーなのか、それとも別のコロニーなのかは不明)
ここで地球の現状を書いておきますと・・・
ヴェイガンに大部分を占領されていた地球ですが、戦力を集中させることで何とか大部分を取り返すことができたようです。
ガンダムとディーヴァ抜きで、よくやったものです(^^)
本編には出てきませんがガンダム並の機体や凄腕のパイロットが存在してるとか、アルグレアスの戦略で勝利した、とかでしょうか?
何だかんだ言っても地球は連邦のホームですから、戦力の総数はヴェイガンの比ではない、とかなのかも知れません。
あと、ヴェイガン側はザナルドさんが本国に帰り、ゼハートは宇宙へ行き、フラムやレイル、ファントム3のゴドムも宇宙です。
なので、地球に残った戦力は質が低くなったのかも知れません。
そんなこんなで地球上の勢力圏を広げた連邦軍。
ディーヴァが宇宙へ飛び出す時は他の地域で陽動作戦をしなくてはなりませんでしたが、今は宇宙に飛び出すのもそれほど困難ではなくなったようです。
アルグレアス君も来てますし。
ビッグリングは沈められ、代わりにヴェイガンのラ・グラミスが地球軌道上に居座っていますが、ラ・グラミスから狙われないエリアからなら飛び出せるようになったのでしょう。
ところが、月面基地であるルナベースが敵の手に落ちました。
何でも司令官のアローン・シモンズなる人物が寝返り、密かにヴェイガンの工作員達を忍び込ませ、ヴェイガン蜂起の日(第3部の最初の話)の手に落ちていたそうです。
で、ロストロウランの戦いの後、宇宙へ飛び出すディーヴァはルナベースに行くよう命令を受けてましたが、あの命令もヴェイガンの欺瞞工作だった可能性があるとのこと。
てことは、予定通りにルナベースへ行ってたらヤバかったのか・・・(゜o゜;)
ナトーラ艦長も驚いていました。
アレ(゜_゜)?
なんでルナベースに行かなかったんだっけ?
え~と、海賊と遭遇したり、ファントム3が攻めてきたり・・・いや、それらはそれほど時間を取られてないハズ。
EXA-DBのことを知ったから・・・いや、アレは移動しながらメッセージを見てたし、探すのは後回しにしたしな・・・
あっ!!
その後のゼハートとザナルドの挟撃作戦だ!!
あの作戦の目的はガンダムの捕獲だったけど、あの戦闘でディーヴァもMS隊も相当ダメージを負ったからマッドーナ・ファクトリーに向かったんだった!
てことは、ゼハとザナルドさんがガンバリ過ぎたから、ルナベースでの待ち伏せ作戦は失敗したんだ!
1つの作戦は成功(ザナルドの手柄にされましたが)しても、別の作戦は台無し!!
相変わらずゼハは、作戦成功という言葉に縁がないようです(^u^;)>
それはともかく、いまやヴェイガンの地球侵攻の後方基地として機能しているルナベース。
その奪還作戦が行われることになりました。
一方キオは、大破したAGE-3に替わる新たなるガンダムを見せてもらいます。
ロディの説明によると、セカンドムーンでの戦闘データを元にAGEシステムが構築した新型で、その名も「ガンダムAGE-FX」。
「FX」とは「Follow X-Rounder(Xラウンダーについていける)」の略だそうで、Xラウンダー専用のガンダムということです。
一通り説明を聞いたキオは、ロディに訊ねます。
「このガンダムなら、正確に敵MSの一部分を狙うことが出来ますよね?」
パイロットの技量次第でそれも可能と知ったキオは、新型ガンダムに呼びかけるように心の中で呟きます。
「君となら、僕のやろうとしていることが実現できるのかも知れない・・・」
ここでキオの回想は終わりました。
そして、ルナベース奪還作戦がいよいよ始まろうとしてます。
はたして、キオのやろうとしていることとは?
それは、感想その2で書きます(^^)>
フリット、アセム、キオが並び立つオープニングのラストカットから、さしずめ「アスノ家編」とでも呼べばいいのでしょうか?
そのオープニング映像には気になる要素もいろいろあるのですが、それ以上にこれまでのシリーズ集大成という感じで、見ていてワクワクしてきます(^o^)v
AGE-2がのAGE-3に変化するシーンで、横にいたジェノアスⅡがOカスタムになるのも芸が細かいです(^u^)
本編の方も新展開を見せるだけあって、様々な要素が詰まった回となりました。
そこで今回は、感想を2回に分けて書こうと思います。
まずはキオの回想という形で描かれた、セカンドムーンを脱出してからの1ヵ月間です。
(ここからは7月27日に書いています)
1ヵ月前、セカンドムーンからの追撃が来ない距離まで逃げ切った宇宙海賊ビシディアンの戦艦バロノークでは、作戦成功と仲間の弔いを兼ねたどんちゃん騒ぎが行われていました。
副長ラドックは、キャプテン・アッシュに言います。
「もうこっちは心配ない。会いに行ってやったらどうだ? 息子なんだろ?」
こうして、前回ラストのアセムとキオの対面となったわけです(^o^)
死んだと思っていた父と再会でき、キオは涙ながらに言います。
「どんな理由があったって、生きているのなら戻って来てほしかった・・・」
キオを抱きしめながら、アセムは「すまなかった・・・」と謝ります。
アセムが家族と連絡を取らなかったのは、宇宙海賊という行為をしていることへの後ろめたさがあったのでしょうが、事故で傷ついた体を見せたくなかったとかいうのもあるかも知れませんね。
実際、アセムが前髪を伸ばしているのは、顔に負った傷を隠すためらしいです。
まさか兜 剣造博士(『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』に登場)みたいに、肉体の大部分がサイボーグ化されてるとかないよな?(^^;)
(そういや、マジンガーZも「じいちゃんのガンダム」ならぬ「じいちゃんのマジンガー」だな・・・(^^;))
その頃地球圏では、ウェンディがタク、ユウ、ルッカとお別れしてました。
子供たちの親が迎えに来たので、子供たちは艦から降りることになったのです。。
ここが、前言ってた「オリバーノーツの人々が避難の為に運ばれたコロニー」なのかと思ったのですが、映像ではコロニーは地球軌道上にあります。
確か避難したのは「月の近くにあるコロニー」だったので、そこから迎えが来たのでしょうね。
「さようなら。お姉ちゃん、がんばるね・・・」
ウットビットのライバル(?)、タクもいよいよ退場です(^^;)。(オープニング映像にいなくなってるし)
正直ディーヴァに乗ってる意味があまりないキャラ達だった気もしますが、第3部が始まったばかりの頃、キオとウェンディは親とはぐれた彼らを助けたことで、主役とヒロインとしての魅力があることが描かれました。
また、キオとウェンディよりも年下なので、タク達との絡みでキオ達にも「お兄さん・お姉さんらしい」一面があることが描かれました。
特に、ともすれば「子供キャラ」としての一面ばかり強調されるキオにとっては、それ以外の面を見せられる相手は貴重です。
(逆に言うと、同レベルになってるウットビットはどーなのよ?って感じですが(^u^;))
あと、何と言っても彼らの最大の功績といえば、フリットの暴走を止めたことでしょう(^_^;)
それも諌めるのではなく、自分から自重しましたからね。
そういう意味では、登場した意味があったキャラ達だったと思います(^^)
それからしばらく(?)、バロノークがディーヴァが停泊していたコロニーに入港します。
キオは待合室で待っていたウェンディやユノアと再会しました。
「ユノア叔母さん、ウェンディ、3ヵ月ぶりだね」
今回の話はこの番組にしては珍しく、字幕やセリフで時間の経過がハッキリさせられています。
キオがさらわれてからウェンディ達と再会するまでの間が3ヵ月だそうです。
その3ヵ月の間にキオは地球圏と火星圏を往復しているのですから、キオがセカンドムーンにいたのは3ヵ月未満ということに。
ということは、ルウは3ヵ月もたなかったのですね(ToT)
で、セカンドムーンを脱出して(正確には、ヴェイガンの追撃を振り切ったといえる距離まで移動して)からルナベース奪還作戦開始までの間が1ヵ月。
バロノークがセカンドムーンに行く時は、ディーヴァとの接触、火星圏に行く為の準備、(全航路で「見えざる傘」を使ったとは思えないので)敵に見つからないような行動とかもしてた(だから、到着まで時間がかかった)のでしょうが、逃げる時は全力で逃げたと思われます。
ということは、全速力で移動すれば、地球圏―火星圏を数日で移動可能ということに(゜o゜)!?
それだけ速いのなら、この時代はもう、移動の為のコールドスリープは必要ないのかも知れませんね(^^;)
まあ、バロノーク(それとザナルドさんの戦艦)がスピードが出る特別な艦で、それ以外の一般艦はまだまだ時間がかかるのかも知れませんが(^u^;)
さて、キオを待っていたのはウェンディとユノアだけではありません。
「あぁ・・・。キオ、どんなに心配したか・・・」
母ロマリーもキオの身を案じて、会いに来ていました。
オリバーノーツが戦場となった際、キオはフリットに委ねられて戦うことを選び、そのことを母に伝えることを躊躇っていました。
そろそろ連絡をしなきゃと思った矢先ヴェイガンに捕らえられ、それから3ヵ月。
ロマリーは気が気でなかったでしょう。
ようやく会えた我が子を抱きしめるロマリー。
そして、ロマリーを更に驚かせる人物が部屋に入って来ました。
「・・・・・・」
「アセム・・・?」
そう。13年前に死んだと思った、夫のアセムです。
生きていたこと自体には驚いてなかったので事前にユノアから聞かされていたのだと思われますが、それでもいざ本人を前にすると感極まり、思わずアセムの胸にすがるロマリー。
アセムも、いくら自分にはやるべきこと(後述)があったからとはいえ、ロマリーやキオに寂しい思いをさせていたことを痛感したでしょう。
「すまなかった、ロマリー・・・」
で、キオやロマリーと違い、アセムとの再会に怒りが混じっている人物もいました。
もちろん、フリットです(^_^;)
「アセム、宇宙海賊とはどういうつもりだ?」
フリットは、13年間妻子をほっぽらかしていたドラ息子に、なぜ海賊なんかやってるのか問い詰めます。
アセムはまず、13年前の調査に向かった際の戦闘で重症を老い、海賊に助けられて命を取り留めたことから話し出します。
で、海賊達と暮らすうちに、この戦争に隠された事実を知ったと。
「EXA-DBのことか?」
「ああ。だが、それだけじゃない。連邦の不正や、ヴェイガンを戦争に駆り立てる火星圏の実情。それらのことを知った俺は、ヴェイガンを一方的に考えられなくなった」
「ん・・・。だから、どちらにもつかない海賊になったというのか?」
この辺りまではフリットも(意外に)冷静に聞いています。
「ヴェイガンを悪いとは思えない」→「敵だと思っていない」、そう解釈してフリットは怒るかと思ったのですが(^u^;)
ところが、海賊となったアセムがやってきたことを知って、「馬鹿げたことをッ!!」とやっぱり怒りを露にします(--;)
アセムは、連邦とヴェイガンの戦いが避けられないのならば、両者の力を均衡させればいいと考えました。
そこで連邦とヴェイガンの双方から、作戦に必要な情報や物資を奪って、大規模な戦闘が出来ないようにしてきたそうです。
(そういえば、セカンドムーンでもヴェイガンの通信を簡単に傍受してましたね)
双方のバランスを保てば戦争は膠着状態となって、大きな犠牲は出なくてすむ。
確かに、これも1つの考え方でしょう。
大規模な戦闘が行われればどちらかの勝利で戦争は終わるかも知れませんが、敗れた方には大きな憎しみが芽生えます。
それでは憎しみが連鎖され、いずれまた、戦争が起こりかねません。
互いに決定打がない冷戦状態にもちこめば、時代が流れ、世代が変わっていくうちに、双方に歩み寄りの芽が芽生えるかも知れません。
しかし、膠着状態になるということは、いたずらに戦争が泥沼化することにもなりえます(もっとも、アセムが海賊になる前から既に泥沼でしたが(^^;))
なお、アセムは上記の考えを言う前に「俺はみんなを守る為に戦ってきたし、これからもそうするつもりだ」と言ってました。
そして自分のしていることを話した後、「こんな世界でもキオやロマリーが・・・愛する者達が穏やかに暮らしていけるのなら、俺は戦い続ける!」と言いました。
歳を取り見かけは変わっても、アセムの本質は変わってないのがよく分かります(^o^)/
しかし、アセムの考えを聞いたフリットは言います。
「お前の考えは甘すぎる! 殺戮を繰り返す者達を撲滅しなければ、真の平和は訪れん!
この戦争に勝利し、ヴェイガンを根絶やしにするのだ!」
出たよ、フリットのジェノサイド発言・・・(-_-;)
憎しみの連鎖が続かないように、相手を「根絶やし」にするとは・・・(゜o゜;)
アセムの考えも賛否両論でしょうが、フリットのは極端を過ぎます(-o-;)
「そう言うと思ったよ・・・」
アセムも「やっぱり・・・」って感じで言います(^_^;)
「俺の考えは父さんとは違う。俺は俺のやり方で戦っていく」
おお!?
アセムも偏屈オヤジ相手に言うようになりました!!
でも・・・
出来ることなら、第2部でこんなアセムが見たかった(^^;)
(まあ当時のアセムだと、父に反発することは出来ても、自分がすべきことが何かまでは分からないでしょうが)
まあ、そんな感じで、父子の話し合いは交渉決裂。
用件も済んだことだし、アセムは帰ることになります。
まあ、あまり長居して、他の連邦軍の人間に見つかってもマズイでしょうし(^^;)
別れの時、キオはアセムに聞きます。
「また、会える?」
「ああ、会えるさ」
見送るロマリーとユノア。
「アセム・・・」
ロマリーは満足げな表情でバロノークを見送ります。
それから、フリットはキオに検査を受けさせました。
こんなの受けなくたって大丈夫だよと言うキオに、フリットは言います。
「ヤツらのことだ。お前に体に何を仕掛けているか分からん」
まあ、そうかも知れませんが・・・(^^;)
「それに、マーズレイの影響を受けていないかも調べておく必要があったのだ」
先にそっちを言えよ(゜o゜)!!
病院から帰る最中、車を運転しているフリットにキオは聞きます。
「じいちゃん。ヴェイガンはじいちゃんが言うような、悪いヤツじゃないのかも知れない・・・」
急ブレーキ!!
「何を言うか! どんな事情があろうと、ヤツらは我々から多くの大切なものを奪っていったのだ!」
アセムが似たようなことを言い出した時は黙って聞いてた(すぐキレたけど)のに、キオまでこんなことを言い出して、フリット爺さん大怒り!!
キオが火星圏の人達だって苦しんでいるんだから、戦争なんて止めようと言っても、
「お前・・・!? ヤツらに何を吹き込まれた!?」
これです(^^;)
で、キオはイゼルカントの計画の真実を話しました。
いろいろと疑問に思っていたヴェイガンの不可解な行動の謎は解けましたが、イゼルカントの目的を知ったフリットは「馬鹿げている!」と一蹴。
まあ、そうだろうけど(^^;)
「戦争を口実に優れた人間を選び出し、力の無い者を淘汰していく。ヤツの目的は、どうせそんなところだ!」
プロジェクト・エデンの理想も、フリットにかかれば形無しです(^^;)
「でも、相手を滅ぼしてしまうだけの戦いが、本当に正しいの!?」
キオは、フリットの言ってることだってどこか間違っていると諭そうとするのですが・・・
「どうあろうと、イゼルカントは狂った支配者だ! そんな男に従っているヴェイガンも、倒すべき敵以外の何者でもない!」
と、聞く耳持ちません(>_<)
「じいちゃん・・・」とキオも悲しそう。
しかし、他人をクレイジー呼ばわりしているフリットの方が、目が血走っていて危なそうに見える。
これ、わざとやってる演出なんだろーな(^_^;)
ちなみに、同じ話をアセムに話した時は「正気とは思えん・・・」と言われ、「父さんはどう思う?」と聞いたら、アセムは次のように言いました。
「分かっているのは、地球とヴェイガンの関係はもう後戻りできないところまで来ているということだけだ」
こう考えているからこそ、アセムは先述の行動を取っているわけです。
「大切な者をを守りたい」という考えは同じでも、アセムはキオと違ってヴェイガンと地球の関係に悲観的です。
そして、フリットに至っては、「倒すべき敵以外の何者でもない」とまで抜かしてます。
だからでしょう。
キオは祖父とも父とも、違うやり方をしようと考えるようになっていきます・・・
その後日(?)、連邦軍総司令官フレデリック・アルグレアスを中心に、連邦軍の反撃作戦の会議が開かれます。
(場所はコロニー内だと思われるのですが、ついさっきまでの場面と同じコロニーなのか、それとも別のコロニーなのかは不明)
ここで地球の現状を書いておきますと・・・
ヴェイガンに大部分を占領されていた地球ですが、戦力を集中させることで何とか大部分を取り返すことができたようです。
ガンダムとディーヴァ抜きで、よくやったものです(^^)
本編には出てきませんがガンダム並の機体や凄腕のパイロットが存在してるとか、アルグレアスの戦略で勝利した、とかでしょうか?
何だかんだ言っても地球は連邦のホームですから、戦力の総数はヴェイガンの比ではない、とかなのかも知れません。
あと、ヴェイガン側はザナルドさんが本国に帰り、ゼハートは宇宙へ行き、フラムやレイル、ファントム3のゴドムも宇宙です。
なので、地球に残った戦力は質が低くなったのかも知れません。
そんなこんなで地球上の勢力圏を広げた連邦軍。
ディーヴァが宇宙へ飛び出す時は他の地域で陽動作戦をしなくてはなりませんでしたが、今は宇宙に飛び出すのもそれほど困難ではなくなったようです。
アルグレアス君も来てますし。
ビッグリングは沈められ、代わりにヴェイガンのラ・グラミスが地球軌道上に居座っていますが、ラ・グラミスから狙われないエリアからなら飛び出せるようになったのでしょう。
ところが、月面基地であるルナベースが敵の手に落ちました。
何でも司令官のアローン・シモンズなる人物が寝返り、密かにヴェイガンの工作員達を忍び込ませ、ヴェイガン蜂起の日(第3部の最初の話)の手に落ちていたそうです。
で、ロストロウランの戦いの後、宇宙へ飛び出すディーヴァはルナベースに行くよう命令を受けてましたが、あの命令もヴェイガンの欺瞞工作だった可能性があるとのこと。
てことは、予定通りにルナベースへ行ってたらヤバかったのか・・・(゜o゜;)
ナトーラ艦長も驚いていました。
アレ(゜_゜)?
なんでルナベースに行かなかったんだっけ?
え~と、海賊と遭遇したり、ファントム3が攻めてきたり・・・いや、それらはそれほど時間を取られてないハズ。
EXA-DBのことを知ったから・・・いや、アレは移動しながらメッセージを見てたし、探すのは後回しにしたしな・・・
あっ!!
その後のゼハートとザナルドの挟撃作戦だ!!
あの作戦の目的はガンダムの捕獲だったけど、あの戦闘でディーヴァもMS隊も相当ダメージを負ったからマッドーナ・ファクトリーに向かったんだった!
てことは、ゼハとザナルドさんがガンバリ過ぎたから、ルナベースでの待ち伏せ作戦は失敗したんだ!
1つの作戦は成功(ザナルドの手柄にされましたが)しても、別の作戦は台無し!!
相変わらずゼハは、作戦成功という言葉に縁がないようです(^u^;)>
それはともかく、いまやヴェイガンの地球侵攻の後方基地として機能しているルナベース。
その奪還作戦が行われることになりました。
一方キオは、大破したAGE-3に替わる新たなるガンダムを見せてもらいます。
ロディの説明によると、セカンドムーンでの戦闘データを元にAGEシステムが構築した新型で、その名も「ガンダムAGE-FX」。
「FX」とは「Follow X-Rounder(Xラウンダーについていける)」の略だそうで、Xラウンダー専用のガンダムということです。
一通り説明を聞いたキオは、ロディに訊ねます。
「このガンダムなら、正確に敵MSの一部分を狙うことが出来ますよね?」
パイロットの技量次第でそれも可能と知ったキオは、新型ガンダムに呼びかけるように心の中で呟きます。
「君となら、僕のやろうとしていることが実現できるのかも知れない・・・」
ここでキオの回想は終わりました。
そして、ルナベース奪還作戦がいよいよ始まろうとしてます。
はたして、キオのやろうとしていることとは?
それは、感想その2で書きます(^^)>
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