CANDY TIME

2024年もよろしく!!

第 1話 1年2組坂本君(その5)

2017.01.26 (Thu) Category : 坂本ですが?

(本文は1月31日、2月1日に書いています)

ヴァルカンログ坂本を使った『坂本ですが?』再現ネタ
今回は1月25日に続いて、第1話(その5)です。
(第1話を最初から見たい方は、こちらをクリック)

※坂本以外のキャラは他の作品のフィギュアを代役にしてますので、「イメージが壊れる」と思う方はスルーで宜しくお願い致します。



では、ここからです。


ワナにかかった坂本拘束し、ようやく一矢報いるチャンスを得たあつし達。しかし手違いで理科準備室に閉じ込められた上に、煙草の不始末から火事を起こしてしまう。
炎はどんどん強くなっていくが、消火も脱出の手段も一切なし。すべて自分たちがしでかした事とはいえ、予期せぬ事態に恐怖し、醜態を晒すあつし達。
そんな彼らを下がらせ、拘束を解いた坂本が今、迫りくる炎に立ち向かう―
はたして坂本は、このピンチをどう切り抜けるのか!?




キュッ

タタン タタン



「秘技」





「反 復 横 跳 び」
(レペティション・サイドステップ)




タタン タタン



「何…やってんだ?」

呆気にとられるあつし達だったが…

「いや待てッ! 
あれは激しく左右に動くことで  風を起こしてるッ」


ブワ



「まさか まさか坂本 お前は……」


「その火をかき消すつもりなのか!?」



「冗談だろ… んな事ができるわけ…」

「……いや あの目を見ろ」

「一切の迷いがない」

「心なしか 火の勢いも弱まった気がする……」






ゴク

その頃、階下の職員室では、頭上から響く音に教師たちが訝しがっていた。


「ちょっと 見てくる」

生活指導担当でもある体育教師・角田が、代表して見に行くことになった。




再び理科準備室


「おいおいおーい その程度かよ」

「あなたこそっ 息切れが 甚だしいですよ」

「俺の俊足 なめてもらっちゃ 困るぜェー」

「俺の残像に ついてこれるかなァ?」

「……失望させないで下さいね」


ドン ドッ ドン ドス

廊下に響く、謎の轟音

「なんや なんやー」


「ん…?」


ガラッ


「おい お前ら!!」

準備室に怒鳴りこむ体育教師・角田。


「!?」

そこで行われていたことは―



 





・・・・・・・・・・・・バシャッ


角田によって、速やかに消火は行われた。


プス プス

「一体… なんの儀式や……」

ハー
ゼー・・
ゼェー ハー・・

「……」

「坂本!」


一身上の都合により火災が発生し 部屋から脱出できない状況に陥りましたので」

「下の階の先生方助けを求めるべく 騒がしくしておりました」


(!? 風を起こしてたんじゃ!?)

(まさか 俺らをはめやがった!?)


「…で その一身上の都合いうんは?」

「…………」
「!?」

無言の坂本から鋭い視線を受け、慄くあつし


だが…


「彼らに アルコールランプの使い方を手ほどきしておりました  ……全ては 僕の責任です」




「そーか クラスメイトに 勉強教えんのは結構だが…… 勝手に使たらアカン

「職員室に来い 反省文 書いてもらう」


「やれやれ 一筆したためますか」



「…全て  筆記体…でね」



こうして坂本は去っていった。


残されたあつし達は―。

「何だよアイツ」

「結局俺たちは 試されてたっていう事か?」

「まーな」


「…でも」


「久々に いい汗  かいちまったじゃねーの!」


満足げなあつし・ケンケン・まりお


ブルル


その時、あつしのケータイが再び動き出した。

「ったく 今更復活するなっつーの!」

役に立たなかったケータイを無意味にいじるあつし。

「!?」

そこに写っていたのは…






「コレ… 待ち受けにしよーかな……」




<終わり>



<エピローグ>

その日の放課後。
深いため息をつくあつしを見て、ケンケンとまりおは坂本にしてやられたことが悔しいのかと尋ねる。
「ああ… やられちまったな
あつしの言葉に2人も同意する。
「見事になっ! まさか あんなことやるとは思わなかったぜ」
「完敗だぁ 完全に俺達の負けだったわ」
「やられちまった…」
(中略)
「やられち…」
「うるせえよ! いつまでウジウジ言ってんだよぉ!?」
ケンケンが遂にキレるが、まりおはあつしがおかしい理由に気づき指摘する。
「もしかしてあっちゃん! 取られちまったんじゃねえか?」
「あん、何を? 坂本は何も取っちゃいねえだろ?」
わけが分からねえという顔のケンケンに、まりおは分かり易く説明する。
「ほら、アレだよ! 『ヤツは とんでもないものを盗んでいきました』
「ああ!! 『あなたの心です』
まさかとばかりに、大笑いするケンケンとまりお。
しかしあつしは怒りも否定したりもせず、ただ深いため息をついた。
それに驚く2人。
「坂本 カッコよかったな…」
…」」
2人はそう答えるしかなかった。

<エピローグ終わり >



<キャラ紹介01>

前田あつし
学文高校1年2組で、坂本のクラスメイト。
校内の不良グループに参加しており、ケンケンとまりおとよく吊るんでいる。その2人からは「あっちゃん」と呼ばれている。
何かと目立つ坂本を目の仇にしていたが、陥れようとしていた彼に逆に助けてもらい、以降彼に夢中(?)になる。

あつしの代役「リボルテック 北斗の拳REVOLUTION」シン。あつし役の杉田智和氏ゲーム『北斗無双』シンを演じていたので、声繋がりでの起用。
とはいえ、「物語最初のボスキャラ」「物語が進むに連れ、評価が上がったキャラ」という共通点もあったりする。…改心してイイ奴になっていくあっちゃんと、死んだ後で憎まれ役以外の面がいろいろ描かれたシンとでは何か違う気もしますが(^u^;)>
トレードマークの帽子は、百均で買ったストラップの飾り。被せることを前提にした作りではないので、よくすっぽ抜けます(--;)


というわけで、何とか『坂本ですが?』第1話の再現が終わりました。最初と最後のバレーボールで遊んでいるあっちゃん達は原作には無い、アニメオリジナルシーンです。それらを含めたとはいえ、第1話だけで記事が5つ。終わるまで1ヶ月以上かかってしまったよ。
このペースで全話やろうとしたら丸2年かかってしまうので、次からはもっとダイジェスト風しようと思います。

(2月18日追記。第2話はこちら)

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