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2015.01.11 (Sun) Category : ゆで(新作『キン肉マン』)

(本文は1月12日に書いています)

1月10日に続いて、「グランドジャンプ」2015年No.3掲載ウルフマン主役の『キン肉マン』の特別読み切りの感想です。
いまウルフマン…というかリキシマン(←アニメ版の名前)のテーマソング「土俵の英雄」を聞きながらこの記事を書いています(^^)>




前回はウルフマンの引退理由の推察で長くなったので、今回はその続きから。

引退して後進を育成する道を進められ、不本意ながらウルフマンも了承。そして、今回の断髪式に臨んだわけです。
式が終わった後、長年の功績を認められたウルフマンに『永世超人相撲横綱』の称号が与えられることになりました。


ところが、それに〝モノイイ〟をつける声が響きます。

声の主は、世界超人相撲ファイティングチャンピオンシップ10連覇を誇るというアメリカの相撲超人ブラック・シップ!!

どうも超人相撲は、日本超人相撲協会とそれ以外の国とで分かれている模様で、ブラック・シップは、世界チャンプである自分の挑戦を避けてきたウルフが永世横綱の称号を受け取ることが気に入らないと言います。

キン肉真弓大王…あ、前大王か? …が、それは外敵との闘いが多忙を極めた為だと諭すのですが、平和になった今なら挑戦は受けられるハズだと耳を貸さないブラック・シップ。

ウルフマンは今日をもって引退した身だとミートが止めるのですが、ブラック・シップは子供相手でも容赦せず、貼り手の連発からの喉輪落としで叩きのめします。

これを見て、遂にウルフマンは―


「自分のことを とやかく言われるのは 何とも思いやしねぇ

 しかし 友を傷つけられることだけは 正義超人として どうしても許せねぇ」


会場に集まってくれた人々に詫びつつも、再び土俵に上がります。

そんなウルフにジェロニモは、断髪した大銀杏を投げよこします。

そして、再びウルフの頭に大銀杏が!!
(こういうところが超人ですね(^^;))



始まったウルフマン最後の大一番!!

体格で上回り、更に痛めている左足に容赦なく蹴たぐりをしてくるブラック・シップに苦戦するウルフ。
粘るウルフにトドメを刺そうと、ブラック・シップは得意の喉輪落としを仕掛けます!?

しかしウルフマン意地を見せ、技から抜け出ます!

そして、一度かかれば地獄の一丁目
超人相撲の秘技中の秘技〝合掌ひねり〟を繰り出します!!

左足の怪我をものともせず、その足を軸にしてブラック・シップの巨体を振り回し、最後は地面に頭から叩きつけるという豪快な勝ちっぷりとなりました。


ウルフの勝利を讃える人々の歓声と、舞い飛ぶ座布団(※相撲の名物ですが、ホントはやってはいけない行為です)を背に、ウルフマン手刀を切って物語は終わりました。


そんなわけで、今回スポットを当てたウルフマンという超人を主役にした読み応えある一遍でした。
ここ近年『キン肉マン』の単発読み切りはいろいろありますが、どれも話がきれいにまとまっている上に、主役となった超人の大活躍が見られて大満足です。
特に今回は、わりと不遇な出番が多かったウルフマンが大活躍したのがスゴク嬉しいです。
試合では負けることが多くても、やっぱりウルフはスペック自体は高いんだな~と思いました。
ホントはペンタゴンや悪魔騎士みたいに本編(新シリーズ)での活躍が見たかったのですが、ヘタに出してやられ役にされるぐらいなら、今回みたいな活躍の方がいいです。
ちなみに私、『王位編』終盤でウルフがビッグボディ(の姿をした剛力の神)を居反り投げで倒すシーンとか好きです(^o^)/

しかし読んでて思ったのですが、断髪式の流れや取り組みに力が入っている分、普段の『キン肉マン』とは違った雰囲気になってます。
なんというか、普通の相撲漫画っぽい、というか?
前半はギャグシーンが無かったら、「何の漫画を読んでるんだろう?」と思ったかも知れません(^u^;)


さて今回の話ですが、あらすじを読んで何となく分かると思いますが他のアイドル超人ジェロニモしか登場しません!!
話題には出ますが、後は表紙や回想・想像シーンで姿が見られるだけです。(いつものメンツがいないのも、普段と雰囲気が違って感じられる理由の1つでしょうね)
スグルは新大王としての公務が忙しく、テリー達はメディカルサスペンションカプセルで療養中だからです。
彼らがウルフマンの晴れ舞台に出席できないことは、真弓やハラボテも残念がってました。

その代わりといってはなんですが、他の正義超人の出番が多かったです。
特にウルフマンと戦ったことのあるには、画像のようないいセリフも与えられてました。キューブマンが何故か好きで、子供の頃行ってみたい国第1位がハンガリーだった(でも、何処にある国かは知らなかった)CANDYさんはちょっと嬉しかったり(^^)v


唯一のアイドル超人仲間のジェロニモは、「黄金のマスク編」でのやり取りにふれながら鋏を入れてました。
あの時スグルに命を与えて瀕死になったウルフマンは、最期にジェロニモに髷を切ってもらった。(その後、生き返った(^u^;))
こうして再び髷を切る日が来たことに寂しさを感じつつも、ジェロニモはウルフマンは〝縁の下の力持ち〟だったと讃えます。


ギャグ担当は、カニベース
鋏を使わず自前のハサミ(蟹型超人だしね)を使おうとしたら、緊張のあまり
髷を全部切り落としまいます!?

その後ろにいたウルフマンの親方(※もちろん本来の止め鋏役)がとっさに髷を掴み、鋏と共に上に掲げることで場は上手く収まりましたが…

カニベースは他の正義超人からド突かれるハメに…(~_~;)

可哀想な役周りですが、ギャグポジションとしての出番なのでまだマシ。
彼以上に哀れなもいます…(後述)


それから久しぶりにミートくんの闘いも、ちょっとだけですが見られました。
相手が強すぎたので、必殺のバックドロップも不発に終わりましたが…


今回分かった新事実もいろいろ有ります。

ウルフマンを育てた親方も登場し、名前はコヨーテマンだと分かりました。

それから、ウルフマンのが断髪式に出席しており、回想シーンでは背中姿だけですが、他の兄弟(全部で3人の弟と妹1人がいる模様)もいました。

その回想シーンは、
ウルフマンは青森出身で親方に連れられ夜行列車に乗った――
という、アニメオリジナル設定だった過去シーンとほぼ同じもの。

ロビンは超人になる前はラグビーの選手だったとか、ウォーズマンは超人レスラー養成所にいたとか、アニメ版の設定がいろいろと逆輸入されて公式になってますね。
(ウォーズは所属組織の活動目的が変わってますが)



では、最後の話題です。

次の画像をご覧下さい。



















カナスペエェェェ~~~~~~~~ッ!!?!?!??!??(°Д°;)!?





はいカナディアンマンさん(カナダ出身)スペシャルマンさん(アメリカ出身)弱体コンビ、今回も捲土重来失敗であります(-_-;)

画像は通路から現れた謎の声の主の姿がハッキリと見えた、つまりブラック・シップが初めて姿を現したシーンですが、インパクトを持たせる為か、いきなりのした2人の超人を担いでの登場となりました。
担いでいるメンツのせいで、別の意味でインパクト溢れる画となりましたが。


ちなみにカナスぺは断髪式で鋏を入れてたりしたのですが、いつの間にかフェードアウトしていて、気づけばこのザマです。
やられた場面どころか、そもそも何でブラック・シップにボコられたかも描かれていないというぞんざいさ(~_~;)(ミートにはちゃんとあるのに)

キューブマンやカニベース、モブポジションながらも存在感があったカレクックとかとの扱いの差に泣けてきます(T_T)
いや、スカイマンとかティーパックマンは台詞なしだったから、それに比べたら…

と思って読み返したら、カナスペも台詞は無かったです(^_^;)> 
断髪式は無言だし、のされた後は気絶してるし。
無駄にコマ内にいるだけですね(--;)


扱いも出番も悲惨なですが、他にも哀れな点があります。

ブラック・シップは「島国根性」みたいな言葉を平気で使う、テンプレな「ヤなアメリカン」キャラです。今回は言ってませんが「ジャ○プ」とか言いそうな感じ。
まわしに星条旗を描いてる点からも、母国の誇りを大事にしてそうな超人です。

そんな彼がデモンストレーションとばかりにボコったカナスペは、出身地が同国隣国
普通なら親近感が沸きそうなのに、気絶するほどにボコってます。
いや、スペの方が同郷の者の暴挙を止めようと本気でかかった(そして返り討ち)みたいな場面もあったかも知れませんし、ブラック・シップはヤなヤツなのでボコるのに理由は関係ないヤツかも知れませんが、描写が無いので分かりません。

母国の誇りを持ってそうな超人に、同国・隣国なのに真っ先にズタボロにされたスペカナ…(~_~;)

いや、ある意味、読者の期待に応えたとも言えるかも?(^3^;)



今回の作品の正式な題名『キン肉マン 超人列伝 ウルフマンの巻』
この感じだと読み切りシリーズとなって、今後もいろいろな超人を主役にした話が見られそうですね。
今後も楽しみです(^^)

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