CANDY TIME

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「あッ! 人間が溶ける! ヨロイ元帥登場」(その1)

2019.08.18 (Sun) Category : 特撮

(本文は8月19日、22日、26日に書いています)

You Tubeで配信中の『仮面ライダーV3』ですが、遂にデストロン最後の幹部・ヨロイ元帥が登場しました!!



このヨロイ元帥ですが、『仮面ライダーV3』に登場する「もう1人の戦士」ライダーマン = 結城丈二深い因縁があります。
というか、ヨロイ元帥の取った凶行が原因で、結果的にライダーマンが誕生することになったわけですが。

最終的にライダーマン「仮面ライダー4号」の名が贈られ、その後のシリーズにも登場します。
ライダーマンのパーソナルとして誕生経緯などが書かれることもあるわけですが、そうなると自動的にヨロイ元帥の存在も知ってしまうという。
そして、興味を持った子供たちがいろいろと調べてみると、元帥が結城に行った事(第43話)も分かるという。

簡潔に書くと、
  1. 裏切り者として処刑しようとする。しかも濡れ衣
  2. というか、優秀な結城が自分に取って代わる存在になりそうな邪魔者と見なし、その前に処分しようとしたというのが真相。
  3. その処刑方法とは、逆さ吊りにしてロクに身動きがとれない結城を、濃硫酸がなみなみと満たされたプールに沈めて溶かそうとするもの。
  4. それも一気にではなく、ロープを調整してジワジワ溶かすというやり口。結城右腕を溶かされてしまう。
  5. 元帥と違って人望のある結城部下たちに救出されるが、その部下たちを自身の配下の怪人殺させる。
といった具合。

うん、すごく怖い。
ちなみに、その後もいろいろとあるのですが、長くなるので割愛。


ライダーマンのことを抜きにしても、ヨロイ元帥本人のことがすごく残忍で凶暴な人物であると説明されています。

おまけに初登場エピソード(第41話)のサブタイトルが、今回の記事の題名にもしている
「あッ! 人間が溶ける! ヨロイ元帥登場」
です。
怖えよ!
放映リストを眺めていると、イヤでも目に入るよ!


というわけで、『V3』世代ではないキッズ達にもトラウマを与えた(それも未視聴で)のが、ヨロイ元帥
同じく、子供の頃に知って恐怖を感じたのが『ウルトラマンレオ』マグマ星人
ただあちらは、恐ろしさが伝わってくる情報の殆どが児童向け書物で書かれた設定だったりするわけで、実際の本編の映像では頭でイメージしてたものほどは怖くはありませんでした。因縁のあるウルトラマンレオが、マグマ星人に復讐したいと思うのではなく、地球を守りたいと考えるキャラなのも大きいかと。
あと、マグマ星人はレギュラーの敵キャラではなく、再登場した際にあっさりと倒されたこと、後年の別作品にマグマ星人が出た際は「怖い」というよりは「手ごわい」、「卑怯」、「ヤラレ役」という印象だったので、いろいろと映像を観ているうちに怖さは薄れていきました。(まあ『レオ』は他にも怖い怪獣がいっぱいいるんだけどね!)
それに引き換えヨロイ元帥は、映像作品でリメイクされたキャラが登場したこともないので、未だ『V3』本編でのヨロイ元帥こそが唯一無二のイメージ。漫画や小説などに出てきた際も、本編でのキャラを基にしているから残虐さ狡猾さ卑劣さなどもはそのまま。
おまけに、本編でも十分に怖いんだ。昔の作品なのに、いま見ても。いや、昔の作品だからこそか? 因縁のあるライダーマン自体が善悪の狭間で揺れつつも、ヨロイ元帥を仇敵として狙うというキャラだったこともあって、殺伐さもあったり。


さて、長々と書きましたが、『V3』はレンタルビデオとセレクション放送でしか観たことがなかった私は、ライダーマン誕生エピソード(第43話、第44話)は観たことがあっても、それよりもちょっと前のヨロイ元帥登場の話観たことがありませんでした。
なので、今回の配信でようやく観ることができました。

驚いたのは、初登場は前述の第41話「あッ! 人間が溶ける! ヨロイ元帥登場」ではなく、その前の第40話でした。
セリフは一切なく、高い場所に立っていたりとかシルエットで姿はハッキリ見えないものの、謎の大幹部が行動を開始していると感じさせてくれます。
『V3』では新幹部や新軍団が登場する際、1つ前の話で先行して姿を見せるのが定番となっています。

あと、この回で「人間が溶ける」能力を使用したのは元帥ではなく、配下の怪人・ガルマジロンでした。
つまりサブタイトルは、この回で起こる出来事2つを並べているということに…

てっきりヨロイ元帥本人が、景気づけ(?)兜からレーザーを発射しながら登場するかと思っていたよ。(※兜から発射するレーザーは設定のみの武器です)

まあガルマジロンが能力テストで「人間が溶ける」をやった次のシーンで元帥が登場したので、あながち間違いでもない。
それに次々回で、実際に人間(結城丈二)溶かした(溶かそうとした)し。


(続きは後で書きます)

(ここからは8月19日、22日、26日~29日に書いています)


さてヨロイ元帥といえば、「結果が全て」を信条とする と解説されることが多い人物。
というか、
「結果が全てだ!」
初台詞からしてコレで、思わず吹いてしまいました。

その信条は、悪辣な作戦を次々と企て、卑怯な手段を厭わないキャラクター性と非常に相性がよく、まさに「勝てばいいのだ」を地で行くキャラクター。当然部下たちへの態度も厳しく、風見(V3)との友情が捨てきれないガルマジロンを恫喝して戦わせたり、脱走した結城一派の足取りが掴めない部下たちに「能無しどもが!」と苛立つ場面もありました。
(描写はたぶん無いと思うけど、この手のキャラだから部下の手柄を横取りしてそう…)

悪役の常で、毎度毎度V3に作戦を阻止されて失敗するわけですが、そこはそれ。部下の責任にしたりとか、裏切り者のライダーマンのせいにして難を逃れたのでしょう。(いや、ライダーマンが誕生したのはアンタのせいだけどね)
でも、そのうち手持ちの駒が尽き、最後の怪人・カメレオン吸血カメレオンに再改造して2回に渡って起用する涙ぐましい事までして、とうとう自分にお鉢が回ってくることに。
流石に大幹部だけあってV3とライダーマンの2人を相手にしても引けを取らず、作戦も最終作戦に相応しい大規模なものでしたが…
作戦をライダーマンに阻まれ、V3によって深手を負わされて逃げ帰った彼を待っていたのは、デストロン首領の非情な制裁。ある意味、因果応報な最期を遂げることになります。


他のデストロンの大幹部を振り返ってみると、
ドクトルG(ゲー)も失敗続きで最後は責任を問われたものの、その勇猛な最期の戦いは首領に「デストロンの勇者」だと賞賛されてたし、非情なわりには部下たちの忠誠は厚かった。
キバ男爵は敗れた部下に情けをかける一面も見られ、配下の魔女スミロドーンは彼を逃がすために3人ライダーの前に立ち塞がった。(というか、ダブルライダーが帰って来たのが不運だよな、この人)
ツバサ大僧正は……う~~~ん。まあお茶目な面もあったから、作戦が上手くいったら部下たちと愉快に踊ったりしそうだ。あとこの人、首領に対する忠誠心が最期まで見事なもんだった。

それに引き換えヨロイ元帥ときたら、首領に対する忠誠心もどこか怪しい(自身の保身と出世の方が優先)し、組織内ライバル(結城)に嫌味を言ったりとか邪魔するどころでなく独断で排除しようとする(※ショッカー時代から振り返ってみても、他の大幹部は仲が悪くても、首領の顔を立てるため一応協力はする)という有り様。
そりゃ首領も見捨てるし、寝返るヤツ(ライダーマン)も出るよ。
配下のヨロイ軍団は精鋭ぞろいでヨロイ元帥自身も戦闘能力・作戦立案など能力面ではかなり優れているハズなのに、失敗続きで皮肉な最期を迎えたのもひとえに彼の性格が原因でしょう。


とりあえずみんなも、

まあ自分を律する時に言うならまだいいとしても、

「結果がすべて」という言い草を、あんまり人には言わない方がいいぜ。


〝ヨロイ元帥〟ってあだ名をつけられちゃうぞ!


(続きは別記事で書きます)

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Title : こわいはなしで納涼企画?

ひょえー!怖すぎるので、お面ライダーマンの事でも思い出して和らげるさ!

ばん 2019.08.27 (Tue) 15:05 編集

Title : 無題

おお、ばん 氏!
カキコミありがとうございます。

ヨロイ元帥が登場したので、子供の頃より思っていたことを書くチャンスだと思い、今回の記事を書きました。
納涼の意図はなかったのですが、タイミングが合ってしまった…
まだ途中までしか書いてませんが、続きは近いうちに書きます。


>お面ライダーマン
そっちも好きさ♪

CANDY 2019.08.28 (Wed) 08:13 編集

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