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仮面の復讐者

2016.11.27 (Sun) Category : アニメ

(本文は11月28日、12月1日に書いています)

今日、ANIMAX『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第3話「Ⅲ 暁の蜂起」の放送がありました。
シャア(キャスバル)の過去話が続いてますが、今回はUC0074~0077の出来事。
サイド3の士官学校へ(シャアと偽って)の入学から始まり、ガルマ達を焚きつけて武装蜂起し、高圧的な地球連邦軍の治安部隊にひと泡吹かせるまでの話となってます。

ガルマ達士官学校の生徒がそんな暴動じみたことをしたのは、直前に連邦側が起こした宇宙での事故の責任をうやむにしようといろいろ圧力をかけてきた事が一番の原因で、他にもいろいろと不満があったことが描かれてます。
しかし計画を促したキャスバル本人には、別の目的がありました。
それは初代『ガンダム』で描かれた通り、父を殺したザビ家に復讐する為に、まずは彼らに近づけるように手柄を立てることでした。
『オリジン』だと「父を殺した~」よりも「母を不幸にした」という理由の方が強調されてます。まあ、シャアだし。
ともあれ計画は成功し、キャスバルは自分のことを親友だと思っているガルマにより近づく事に成功。

なお、この反抗計画は「暁の蜂起」として持て囃される一方、連邦とサイド3(後にジオン公国と名乗り出す)の間の対立を決定づけ、やがて起こる最恐の戦争の火種ともなりました。『ジ・オリジン』の世界では、「一年戦争」が起こる引き金にシャア個人の思惑が思いっきり絡んでいたんですね。まあ、スペースノイドを虐げる連邦とそれに反感を持つスペースノイドの対立が原因だったことはこれまでのシリーズでも設定で語られてましたから、シャア抜きでも「いつ起こってもおかしくない戦争」だったのでしょうけど。
ともあれ、『ジ・オリジン』原作のこの話を読む前までとは、一年戦争及びシャア個人に対して感じるイメージがちょっと変わってしまいました。まあシャアが主人公の話なので、彼の常人ばなれしたトコを描く展開にしたのは正解だと思います。





「原作でこんな人出てたっけ?」と思ったリノ・フェルナンデス
原作でシャアと相部屋だったり(シャアに興味を持ったガルマによって部屋替えをされる)、「あの仮面」をくれたりしたムラタというキャラを、アニメ化にあたって変更した新キャラでした。
元のムラタは同期の首席シャア・アズナブルに心酔してる面があるキャラでしたが、リノはそれとはちょっと違います。
まず、前回出てきた段階で判明したのが、「本物のシャアのハイスクール時代の級友」という点。つまり、本来のシャア・アズナブルという人物をよく知っているわけです。なので前話ラスト辺で出てきた時、シャア(キャスバル)にも動揺の気配が感じられ、どうなっていくんだろう? と思わされましたね。
その前話ラストだとどういうキャラか掴みきれず、ズケズケと喋ってたから、正体に気づいた後はてっきりチクるかゆするとと思いきや、
それが今回のエピソードだと、

 最初はそれほど疑っておらず、意外と大ざっぱ。
→気付いた後も弱みを握ったとか思わず、むしろ恐れる。(キャスバルの完璧超人な能力、冷静かつ大胆な気質に恐れをなした面もあるでしょうが)
→ここぞとばかりにカマをかけた…だけでなく、確信を掴んだらこっそりいろいろ調べて、キャスバルの正体まで辿り着いてた。
→上記の仮面を進呈する際、シャアがキャスバルだと知ったことを告げつつ、むしろ大歓迎協力を申し出る(当然シャアには恍けられるが、彼の立場を考えてそれを当然だと受け止める)
反攻作戦の際に、信奉者としてキャスバルに従う。
→予想どおり、「危険因子」と思われたシャアに謀殺される。作戦中の戦死者として。リノ、裏切りが信じられず、キャスバルの名を連呼しつつ死亡。
「僕はキャスバルでない。…シャア・アズナブルだ」(←台詞うろ覚え)

と、まあシャア(キャスバル)の存在に踊らされた(勝手に踊ってた?)人でした。でも個人的に、超有名キャラのガルマよりも強く印象に残るキャラでした。
シャアとの確執を見たかったものの、尺も無いし、そっちはガルマの役目。むしろシャアの持つ、その高い能力で戸惑う者さえも惹きつけるカリスマ性、底知れぬ深謀、利用できる間は利用しつつも折を見て始末する非情さが伺えたので、それがリノの役割だったのでしょう。あと、シャアにちょっかい出すのは、やはりガルマと、あと彼の取り巻き達がいましたし。
士官学校編はシャア、ガルマ、ゼナ(彼女こそ後のドズル夫人)以外は基本モブなので、重要イベントに絡むもののキャラが薄かったムラタを変更してメインキャラに加えたのはいいアレンジだと思います。


今回登場したメカ、YMS-03 ヴァッフ。この機体こそが、モビルワーカーを経て辿り着いた、事実上の最初のモビルスーツ、となってます。
初期型っぽい丸っとしたフォルムなのに妙にカッコよく見えるのは、色のせいか落ち着いた雰囲気があるからでしょうか?

なおヴァッフは試作機として少数が生産されたものの、既に後継機種の開発が進んでいたので制式採用されなかったとのこと。その後継機というのが、次の話で登場するMS-04 ブグです。(※『Gセイバー』のブグとは無関係)
そのブグ「生産性を度外視した設計で生産コストが高く、量産に向いていない」という機体で、だからコストダウンできるように再設計したMS-05 ザクⅠに制式量産機の座を明け渡したそうです。ガンダムとジムの関係に似てますが、さすがにガンダムほどは高性能ではないでしょう。

個人的に「MS-04」というと、『大河原邦男コレクション』(『M-MSV』)で設定されたMS-04プロトタイプザクなんですけどね。ガシャポン戦士とかカードダスでも出てるし。
プロトタイプザクは旧ザクの一歩手前という機体で、持ってる武器も旧ザクの105ミリザクマシンガンを下回る100ミリマシンガンという徹底ぶり。旧ザクがスタイリッシュに見えるくらい、ゴテゴテした感じが発展途上のMSって感じで良かったのですが。

あと、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場するEMS-04 ヅダという機体があるのですが、ヅダはザクⅠより性能が上回っていたもののコストが1.8倍もかかるのでコンペで負けました。
でも、この設定自体がブグと被るなぁ…
まあヅダが正式採用されなかった一番の理由は、加速し続けるとエンジンが暴走して空中分解事故を起こすということなのですが。
機動性で上回るものの信頼性に乏しいヅダと、スピード関連では負けるが総合力が上のブグ、そして両方ともザクⅠよりもコストが高い、と考えたら共存可能か?
あと、ヴァッフ(又はブグ)をコストダウンしようと再設計したら、弱くなり過ぎました!! …ってのがプロトタイプザクで、程々の性能のザクⅠ開発に繋がりました、ってすれば全部アリになるか?
まあ、そもそも『ジ・オリジン』パラレルな作品なんですけどね。


今回登場した、トレノフ・Y・ミノフスキー博士ミノフスキー物理学の提唱者
名前だけ散々アチコチで聞いた博士がとうとう登場か…と、原作読んでる時に思ったっけ。
でも、「ミノフスキー粒子」の発見者で、それを応用した技術を進めた人ぐらいに思ってたけど、『ジ・オリジン』ではザビ家お抱えで、MS開発の中心人物となってます。シャアだけでなく、このオッサンのイメージも変わっちゃったよ(^^;)


今回はアルテイシアの出番が少なく、ちと残念。
あと、ラストにアムロ(とテムの親父)が出てくるのですが、13歳のアムロの声にまったく違和感ない!? というか、Ⅱの時より若く感じるほどでした。まあⅡの時のアムロも、見返して見たら違和感ないかも知れない。8才のおどおどした子供だと、あんな感じかなって気もしますし。


シャアが我々のよく知ってるシャアになってきており、知った顔のキャラが増え、小難しい要素もそれ程分かりづらくないので、見ていてあっという間だったって感じでした。
学園もの(?)だから、見ていて楽しい面もあったし。(なお次の話は、アムロの方のサイド7での学校生活もある模様)

そんなわけで、次の話も楽しみです。

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