「私と、私のいる世界を変えることが出来る力が欲しかった。・・・そして、変えてくれるかも知れない強い男に魅かれた」
2010.12.30 (Thu) | Category : アニメ(銀河美少年)
『STAR DRIVER 輝きのタクト』第13話、見ました。
(以下は1月3日に書いています)
南十字学園の学生寮の寮長であるシナダ・ベニオは、子供っぽい外見や言動とは裏腹に、剣道部の部長を務めています。
剣道大会の女子の部で優勝したベニオは、意気揚々とスガタの実家の道場に乗り込んできました。
ところが、お目当てのスガタはタクトを代わりに戦わせ、そのタクトを破っても「彼は僕より強い」だの「今度は彼が勝ちますよ」と言って勝負を受けようとしません。
「もういい!!」と、ベニオは不機嫌さ丸出しで帰りました。
ここで唐突ですが、『スタドラ』第2話のあらすじを書かなくてはなりません。
その頃は簡単な感想しか書いてなかったので(^^;)
第1話でレイジングブルことホンダ・ジョージが銀河美少年に倒されました。
第5隊フィラメントの代表であるスカーレットキスことベニオは、今度はスピードキッドことゴウダ・テツヤを出撃させます。
しかし、スピードキッドのサイバディ・テトリオートは、タウバーンのタウ・銀河ビームを喰らって敗北しました。
そんな感じで、
- ワコ(皆水のの巫女)を誘拐しつつも封印を解くのに失敗、レイジングブルのサイバディ・アレフィスト大破(第1話)
- スピードキッドのサイバディ・テトリオート大破(第2話)
- 「王の力」に目覚めたスガタを味方陣営に引き入れようとして失敗(第7話)
- スガタをスカーレットキスのサイバディ・ページェントに取り込むも、逆に乗っ取られた末に大破(第8話)
と、失敗続きの第5隊フィラメント。
所有する全てのサイバディを失い(というか3体しかなかったのか(^_^:))、
第4隊おとな銀行の資金力や、第6隊科学ギルドの技術力のような、組織への貢献が無いフィラメントは追い詰められてしまいます。
実はフィラメント構成員のベニオ、ジョージ、テツヤは、元々はスガタのシンドウ家と同じく「シルシを受け継ぐ者」が生まれる一族だったのです。
本来ならスガタ(あとタクトやタカシ)みたいに、「シルシ」を持つ者がいるハズです。
しかし、彼らの家では「シルシを受け継ぐ者」が生まれなくなっていました。
特に宗家であったベニオはそのことを屈辱に思っており、綺羅星十字団が「シルシ」無しでもサイバディを動かせる電気棺を開発の成功を知って、フィラメントを結成。
目的は、不名誉を不名誉で終わらせない為でした。
一方のシンドウ家は、スガタが死ぬかもしれないリスクをものともしなかったように、「シルシ」が失われた一族ではマネが境地に達している。
そのことを、ベニオを気遣ってか、あえてイヴローニュの姿ではなく素顔を晒して突きつけるニチ・ケイト。
(この人、なんだかんだで面倒見がいいです(^^;))
「彼に旅立ちの日が訪れても、結局あなたはここで見送るだけなのかしら?」
ケイトとの会話で、ベニオはあることを決意します。
かねてより報告されていた、サイバディの修復。
しかし不確定要素が多く、特にデータの乏しい最初の修復作業では、単にスタードライバーの生命力を消耗させて終わる危険をはらんでいました。
しかし、失う物はもう何も無いと自ら実験体に志願したスカーレットキス(ベニオ)は、遂にサイバディ・ページェントの再生に成功しました!!
その勢いのまま、戦いに臨むスカーレットキス。
以前自分を取り込んだ因縁のあるサイバディが復活していることに驚くスガタをよそに、タクトはタウバーンを呼び出します。
今回はスターソードを使い、自らの剣術で戦うスカーレットキス。
決意の違いか、鬼気迫る攻撃で銀河美少年を翻弄します。
その剣筋を見てページェントのスタードライバーの正体に気づいたのか、「そうか、彼女が・・・」と呟くスガタ。
そしてスカーレットキスは、冒頭の試合でタクトを破った戦法を仕掛けます。
しかし、スガタは「その太刀筋は一度見られている。二度目は無い」と言い、タクトの勝利を確信します。
その言葉通り、今度は動きを見切ったタクトがカウンターを放ち、ページェントを撃ち破ります。
後日、タクトを剣道部道場に呼んだベニオは、改めて勝負を挑みます。
この前の敗北が一度立ち会ったことが敗因なのかと思っていたのですが、またも敗北。
「君みたいな男が、本当に強いのかもな」
結局、初手で仕留めてなかったらどのみちやられていたと、自らの負けを認めたベニオ。
その顔は、スッキリとした笑顔でした。
というわけで、今回はやられ役の印象が強い第5隊フィラメントにスポットが当たった回でした。
彼らの気の毒なところは、体育会系集団なのに、その得意分野で彼らを凌駕する相手が存在するところです。
剣道部部長のベニオより、スガタやタカシの方が強そうですし、
ジョージなんかボクシング部部長なのに、前回の話で金持ちの嫁のスパーリングでKOされました(T_T)
(ちなみに、そのことがショックだったようで、今週ジョージは自室にこもってトレーニングをしていました)
あと、ジョージやテツヤが出撃したのは第1、2話という序盤だったので、主人公サイドの描写に時間が割かれた結果、やられ役という印象しか残らなかった点も気の毒です。
今回の話で、かなり感情移入できるようになったのではないでしょうか?
とりあえず、毎回悲惨な印象が強いジョージには、何かいいことが起こってほしいトコです(^^)
今週のヨウ姉妹
今週は何と、戦闘前の巫女の歌はありませんでした!!
スカーレットキスが、ページェント再生の勢いのまま出撃したせいでしょうか?
なので、ミズノ嬢は出番がありませんでした。
・・・もっとも、ベニオ視点で描かれた話だったので、描写されなかっただけで、いつもみたいに歌っていたのかも知れませんが(^_^;)
姉のマリノは、マンティコールの姿でのみの出番。
サイバディが無くなったチームはもう必要ないんじゃない? と嫌みで軽薄な上官って感じの出番のみ。
初登場時に妹思いの姉という面を見せてなかったら、このキャラの魅力が分からなかったでしょうね(^_^;)
次回は久し振りにマリノがメインの話になるみたいなので、そっちに期待です(^^)
この前からスガタと会うようになったヘッドは、描くのを止めていた絵を描くようになりました。
自分でも驚くくらい描きたいという気持ちが残っており、そんな気持ちが失われたわけじゃなかったんだと嬉しそうにスガタに話します。
その話を聞いていた為か、戦闘中に再生ページェントを見て、「まだ失ったわけじゃなかったんだ」と嬉しそうに言います。
サイバディを全て破壊しようとするタクト側のスガタが、再生を喜ぶのは怪しい気もしますが、昔から知っている「シルシ」を失った一族のベニオが、「シルシ」と取り戻せるかも知れないことを喜んでいたのかも知れません。
或いは、自分か他の誰かが諦めていたことを、諦める必要はないと思ったのでしょうか?
そのことと関係あるか分かりませんが、今週ケイトがベニオと会った場所は、「昔は立派な神社があった」「島で一番早く朝日が見られる場所」でした。
つまり、ヒガシ(東)の巫女がいる(いた?)神社があった場所だと思われます。
そのことを寂しげに言っていたケイトは、やはりヒガシの巫女なのでしょうか?
巫女だとしたら、綺羅星に参加している理由が気になります。
2010年の放送はこれまで。
次回は1週空けて、9日の放送になります(^^)
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