「夢がかなったな・・・。日記に書いた夢・・・」
2012.07.04 (Wed) | Category : アニメ(『ガンダムAGE』)
『機動戦士ガンダムAGE』第38話の感想です。
(本文は7月7日に書いています)
キオが火星圏で出会った少女・ルウ。
病に冒された彼女の為に、自分は何が出来るのか考えるキオ。
そして始まるキオとルウ、ルウの兄・ディーンの穏やかな日々。
やがて訪れる別れの時が、少しでも先延ばしになることを祈りながら・・・
(ここからは7月12日に書いています。
7月8日に既に次の第39話が放送されていますが、例によって管理人はまだ見てないので、見当違いのことを書いていても気にしないで下さいm(_ _)m)
(本文は7月7日に書いています)
キオが火星圏で出会った少女・ルウ。
病に冒された彼女の為に、自分は何が出来るのか考えるキオ。
そして始まるキオとルウ、ルウの兄・ディーンの穏やかな日々。
やがて訪れる別れの時が、少しでも先延ばしになることを祈りながら・・・
(ここからは7月12日に書いています。
7月8日に既に次の第39話が放送されていますが、例によって管理人はまだ見てないので、見当違いのことを書いていても気にしないで下さいm(_ _)m)
イゼルカント邸でセカンドムーンの街を見下ろしながら、キオは考えます。
「じいちゃん、言ってたよね? イゼルカントは〝邪悪な魔王〟で、ヴェイガンは絶対倒さないといけないって・・・
でも、本当にそうなの?」
ようやく祖父・フリットの言ってることが、偏見に満ちたものだと気付き始めたキオ(^^;)
まあ、オリバーノーツの街を攻撃した際の民間人を巻き込むやり方を見た時は、フリットの言うことにも説得力があったのですが。
でも、ヴェイガン側の人々がすべて悪い人間のわけはないですし、相手にだって事情があるわけです。
シャナルアさんがヴェイガンと内通せず今も生きていたら、その辺のこともちゃんと教えたのでしょうが。
ともかく、キオが気になるのは、セカンドムーンの街で出会った少女、ルウ・アノンのことです。
「あの子・・・ルウだって、悪いことなんか何もしてないのに・・・」
病気に苦しむルウの為に、自分に出来ることがないか考えるキオ。
そんな折、イゼルカントより思わぬ申し出がありました。
ヴェイガン側は今、鹵獲したAGE-3の解析を行っているのですが、AGEデバイスを調べる為にはキオの生体データと認証コードが必要だと分かったのです。
そこでイゼルカントは、キオに教えてほしいと頼むわけですが・・・
それにしても、いつの間にかAGEデバイスにはプロテクトがかけられるようになったんですね。
昔(第1部)だと、デシルが盗んで勝手にAGE-1を動かしたりしましたからね。
(しかも、当時のフリット(※Xラウンダー覚醒前)など比べ物にならないくらい巧みにAGE-1を操ったので、フリットのプライドはボロボロです。そうでなくても、ウルフさんより技量が劣っていたし)
おそらく、その時のことを教訓として、フリットはアスノ家の人間以外には扱えないようにプロテクトをかけるようになったのでしょう。
(あと、忘れている方も多いと思いますが、
そもそも当初のAGE-1のパイロットはラーガン(!?)の予定でした。
ウルフさんも「俺が乗ってやる」とか言ってたので、誰でも乗れる仕様だったのでしょう)
それと、フリットって軍内では疎まれていたし、退役後も軍との関係は険悪です。
もしも連邦軍がAGEシステムに興味を持った時(そういえば今まさにその状況で、月に行く予定でしたね)、AGEシステムを没収されないよう、アスノ家の人間抜きではイジれないようにしたとも考えられます。
・・・・・・
フリットのエゴの象徴ですね、AGEシステム(~_~;)
ともかく、イゼルカントに申し出にはじめはムッとしたキオでしたが、すぐに思い直しました。
「いいよ、協力しても。でも、条件がある!」
その条件というのが、協力する代わりに病気の薬をくれ、というもの。
もっと無理難題(「地球へ帰せ」とか「戦争やめろ」みたいな)を言われるとでも思っていたのか、面食らうイゼルカントとドレーネ。
いくら薬が高価で貴重な物とはいえ、イゼルカント様の立場なら取り寄せるのは容易いですからね。
しかも、その薬を飲ませるのが(地球側には何のメリットもない)ヴェイガンの一市民。
あまりに不釣合いだと思ったのか、イゼルカント様など気を使って
「病を完治させる薬は無い。病状を軽くすることしか出来ないが、それでもいいのか?」
と、わざわざ確認をするほどです(^_^;)>
でも、これからどうなるか分からない状況に置かれている今のキオにとって、自分の行動で僅かでも誰かを助けることが出来るというのが大事なようです。
キオが頷いたのを見て、イゼルカントも薬を用意させることに。
こうして、取引は成立しました。
そして行われたキオの生体データ採取。
ファーストレディであるドレーネ自らコーヒー(?)を振る舞います。
しばらくして、AGEデバイスの解析は終了しました。
「さあ、これでいいでしょ!」
そう言ってきたキオに、イゼルカントは薬を渡すように促します。
キオは衛兵から薬の入った容器を受け取ると・・・
「ありがとう、イゼルカントさん!」
そう言って、嬉しそうに部屋から出て行きました(^^;)
まさか礼まで言われるとは思ってなかったようで、またも面食らうイゼルカント様達(^^;)
アノン兄妹の住む家へとやって来たキオ。
しかし、ディーンは歓迎してはくれません。
「キオ!? ここにはもう来るなって・・・」
その兄の声が聞こえたようで、ルウが奥から出てきました。
「キオ? キオなの?」
ルウはキオが来るのをずっと待っていたようで、大喜びで中に招き入れます。
さっそく薬を飲むルウ。
薬はあまり入ってなかった(画面で確認できたのは4個)のですが、どうもあの薬入れに入っているのは1日分の模様。
(実際、この日以降、キオは毎日薬を届けるようになります)
「キオ。なんてお礼を言ったらいいか・・・」
渋っていたディーンも、薬を持って来てくれたことに感謝の言葉を言います。
「ふふふっ♪ 元気になった気がする♪」
「そんなに早くは効かないだろ?」
「効いてるよ、絶対! 本当にありがとうね、キオ♪」
喜んでいるアノン兄妹を見て、キオも満足。
とはいえディーンに、貴重品である薬をどうやって手に入れたのかも聞かれましたが。
まあキオが言葉を濁したのと、ルウが「晩ご飯食べていってよ!」と言い出したこともあって、追求はされませんでした。先週のやり取りで、キオのことは他所のコロニーから来た世間知らずなおぼっちゃんとでも思っていたのでしょう。
ルウは薬をくれたお礼として、キオにご馳走を振舞います。
この場面、ルウはよっぽど張り切ったようで、前回のイゼルカント邸の食事よりも品数が多い上に豪勢でした(^_^;)
その日の夜イゼルカント邸に戻ったキオは、ベッドの中でディーン達との楽しい夕食を思い返します。
「また明日ね、ルウ」
兄妹両方に「また来て」と言われたのに、おやすみの挨拶をするのはルウにだけ(^_^;)
まあ、野暮なことを言うのはやめておきましょう(^^)
その日以降、キオは毎日薬を届けにアノン家に通うようになります。
部屋を飛び出し、お世話係のマリーさんに挨拶をして、イゼルカントの屋敷から元気に駆け出して行くキオ。
とても捕虜にされている身とは思えない行動ですが、薬をくれた一件からイゼルカントへの印象が良くなったし、ここでの生活にも充実したものを感じているのでしょう。
街へ繰り出すキオの姿を見て、ドレーネは言います。
「あの子を見ていると、ロミが生き返ったようで・・・」
亡き息子・ロミの面影を見るドレーネ。
「うむ・・・」
イゼルカント様も感慨深げに言います。
イゼルカントが捕虜であるキオを丁重に扱っているのは、情報を聞き出すのとヴェイガンの思想を教える為とかで、それに加えて死んだ息子のロミに似ていたから手元に置いたのでしょう。
しかし、共同生活しているうちに、キオ本人にも心を許すようになったのではないでしょうか?
そのことは、マリーさんをはじめとする屋敷内に住む人々にもありえそうです。
キオの方もヴェイガンへの認識が変わってきてますし、これらのことが戦争終結への足がかりになるといいのですが。
今日のルウは画用紙に絵を描いていました。
(話は逸れますが、ナトーラ艦長もロッカーにスケッチブックとクレヨンセットを入れてましたね。あの回以降、出てきませんが(^^;))
ルウの描いてる絵を見て、キオは感心したように言います。
「わぁ~、ルウは絵が上手だね」
褒められて嬉しくなったルウ(赤くなってる顔がカワイイ)は、「ねえねえ、来て来て♪」と奥の部屋へと手招きします。
ベッドに置いてあった絵日記を見せるルウ。
「ジャ~ン♪ だ~れだ?」
そこに描かれていたのは・・・
「僕?」
えらく男前に描かれているキオ(^u^;)
「日記に書いたの、キオが来てくれた時のこと」
「こっちは?」
キオはその隣のページが気になったようで、訊ねます。
ルウ曰くそれは、「未来の日記」。
キオと2人でジャンクの丘という場所へ行ったという内容で、外に出られないルウはそうやって自分のやってみたいことを書いて、気を紛らわせているのです。
その時―
「ルウ。行ってきたらどうだ?」
2人の会話が聞こえたようで、部屋に入って来たディーンはそう提案しました。
キオの持って来てくれる薬も飲んでるし、少しくらい出かけたって大丈夫だろうと。
こうしてルウは、キオとの念願の外出をすることに(^v^)/
ルウの案内で街を歩きながら、キオは言います。
「ねえ、どこに行く? 僕、この辺り、あんまり知らないんだ」
ルウの返事はもちろん、絵日記に描いていた「ジャンクの丘」です。
そして2人はその場所へと向かうのですが、このシーンにセリフは無く、挿入歌が流れていました。
出ました、『ガンダムAGE』の名演出!!
第1部ではフリットとユリンのミンスリーでの日々、第2部ではアセムとゼハートのMS大会に向けての日々で、この演出がなされました。
私、この演出大好きなんですよね、微笑ましい感じがするので(^o^)
もちろん今回も、買い物をしたりしながらジャンクの丘を目指す2人のやり取りがいい感じ(^^)
まあ、このシーンの最大の萌えポイントは、心配でコッソリつけて来たのに、団子屋に食い逃げと間違えられたり、階段下で思いっきりズッコケて2人に見つかり、笑顔でゴマかしてるディーン兄貴なのですが(^^;)
それにしてもユリンといいルウといい、この挿入歌の演出のシーンって、主人公とは「結ばれない」ヒロイン(ある意味、真のヒロイン)に使われてますね。
すると、第2部の真のヒロインは・・・ゼハート!?(あながち間違いでもない(^^;))
で、ディーンも加わって、3人は遂にジャンクの丘へ辿り着きました。
「キオ、見て見て♪ ・・・どうキレイでしょう?」
広大な街並みを見下ろす3人。
「きれい・・・」
「地球は、ここよりもっと綺麗なんだろうな」
「行ってみたいな・・・」
嬉しそうな兄妹と違って、うかない顔のキオ。
建築物マニアのキオは、この程度の建物では満足できない・・・というわけではありません(^^;)
イゼルカント邸に身を寄せてるキオは、毎日ここよりも高い場所から街を見下ろしているのです。
自分には望まずとも与えられた景色を、この2人は見ることが出来ない。ましてや、地球の景色など・・・
いろいろと複雑な思いにとらわれたのでしょう。
そんなキオの心中など知らず、ルウはキオの手をそっと握り、今回の記事の題名に使ったセリフを言いました。
「ありがとう、キオ」
とても満足げなルウ。
しかし外に出たことで疲れたようで、家に帰った直後、力が抜けて倒れそうになります。
なので、ディーンはすぐにベッドで横になるよう言います。
ルウが眠った後、ディーンはキオにあらためてお礼を言います。
そして、
「薬を飲んでも、ルウに残された時間には限りがあるから・・・。
だから・・・だからこそ、出来るだけ笑顔でいてほしいって・・・」
前回の話で、思い出が出来ることで余計に死ぬのが怖くなると危惧していたディーン。
しかし、今のディーンは少しでも笑っていてほしいと考えるようになりました。
だから、キオに来てほしいと思うようになったのでしょう。
そんな彼に「また来るよ」とキオは言い、ディーンも「うん、ありがとう」と感謝します。
そんなキオの毎日に、終わりの時を告げる者達が現れます―
キオを奪還する為、キャプテン・アッシュことアセムが率いる宇宙海賊ビシディアンが火星圏へとやって来ました。
ビシディアンは大破したヴェイガンの戦艦の残骸を調べ、ステルスシステム「見えざる傘」を母艦バロノークに装備。
それを利用して、一気にセカンドムーンまで近づいてきたのです。
「始めるぞ。このミッションのお宝は、キオ・アスノだ!」
作戦開始の号令をかけるアセム。
出撃するのは3機のMS。
1機は当然、アセムのガンダムAGE-2ダークハウンド。
それから、公式サイトで早々に紹介されたりプラモデルの発売が決定してるのに、今回ようやく登場となるGエグゼス ジャックエッジ。
そして、海賊初登場の回に登場してるのに、つい最近まで公式サイトで紹介されてなかった悲劇のMSシャルドール ローグ。
混成部隊で、全機既存のMSの改造機というのが海賊っぽい(?)です(^^)
なおダークハウンド以外の2機は、SFSに搭乗しています。
(このSFSは、Wikiによると連邦軍の物と同じで、名前はウェイボードと言うそうです)
「ここに敵が!?」
突然の海賊襲撃に驚くイゼルカント様。
報告してきたザナルドも、海賊がヴェイガンの技術を保有していることに驚きを隠せません。
「対応は任せる。被害は最小限に留めろ」
イゼルカント様は直ちに指示を出し、さらにマリーに通信を送ります。
「キオ・アスノを部屋から出すな」
「何があったの?」
街が騒がしくなったので外を眺めていたキオ。
すると、急にシャッターが下りてきて窓が塞がれました。
ただ事じゃないと思って部屋の外へ出ようとしたのですが、当然ドアにはロックがかかっています。
「開けて! 開けてよ! ねえ!」
事情が分からないキオにとって、この現状でハッキリしていることは、ルウに薬を届けることが出来ないということ。
焦りが募ります。
一方、まんまとコロニー内に侵入できたアセム達。
コロニーに侵入した部隊がやりたい放題というのは『ガンダムシリーズ』のお約束(^^;)
手下の2機をガンダム奪還の為の裏工作に向かわせ、ダークハウンドは居住区へと進みます。
アセムは通信装置を操作し、敵の通信を傍受。敵が官邸上空に守備を固めようとしてることを知ります。
「こっちも了解だ」と不敵に呟くアセム。
そこにキオが囚われていると判断します。
何気に、海賊がヴェイガンの通信を傍受できることが判明。
キオとAGE-3が今セカンドムーンにいることを知ってたのも、通信を聞いて何処のコロニーに連れて行かれたのか把握していたからでしょう。
途中、敵のMSが追撃してきました。
「ふっ、来たか・・・」
アセムは追撃してきた部隊を撒く為に、わざと低空飛行をし、敵が発砲すると居住区に当たるように仕向けます。
そして、建造物ギリギリまで近づいた後、急上昇! 敵を振り切ることに成功しました。
さらに、前方から迫ってきた敵に対しては、
「感動の再会なんだ! 気をつかえ~!」
そう言ってダークハウンドの胸部に搭載されている閃光装置を使い、怯んだ敵に蹴りを入れてやり過ごします。
「悪いな! 構っているヒマが無いんでね!」
この戦いぶりから、キオ救出が最優先というのもあるでしょうが、アセムがなるべくコロニー内に被害を出さないようにしていることが分かります。
敵地とはいえ、アセムなりのプライドなのでしょう。
一方、アセムを追撃していたMS隊も、街に当たりそうなら射撃を控えるモラルと、建物ギリギリまで近づいてしまってもかろうじてかわせる技量があることが分かります。
今回の話で海賊達にいいようにやられているとはいえ、やはりイゼルカント様が前回言ってたとおり「最強の軍隊」なのでしょう。
(味方側の民間人や建造物に被害が出ても気にしない軍人が多いからな、『ガンダムシリーズ』(^_^;))
そして、キオの反応を探知したイゼルカント邸の前に着地するダークハウンド。
「キオ・・・。何処だ?」
アセムはサーモグラフィーみたいな温度を把握する装置を使って、建物内を調べます。
障害物越しに調べられるとは、何気にスゴイ機能ですね(^^;)
「そこかっ!」
で、キオのいる部屋を特定したら、いきなりダークハウンドの拳でシャッターをブチ破りました!?
・・・いや、キオがいる位置を把握したからそうやったんだろうけど、中にいたキオからしたらたまったものではありません。
ともかく、いきなり窓に穴が開いたのでビビッてるキオに顔を見せるアセム。
「キオ! 待たせたな!」
「父さん!? 父さんなんでしょ!?」
感動の再会のハズが、キオは様々な状況が整理しきれてないし、そうでなくてもキオの部屋の前には衛兵達がいるから、感激の余韻に浸っているヒマはありません。
アセムはキオにコクピットに乗るように促し、間一髪離脱に成功。
ようやく再会できた父子ですが・・・
「ガンダムの所へ行くぞ」
「・・・・・・」
「戸惑う気持ちは分かる。だが、信じてくれ。俺はお前を必ず救い出す。このセカンドムーンからな」
「ん・・・・・・」
アセムは海賊をやってる自分を疑われているのだろうと思ったようですけど、たぶんキオはそんなことよりルウのことの方が気がかりで、それでだんまりなのだと思います(^^;)
ともかくキオを連れたアセムは手下達に合図を送り、ガンダム奪還作戦を始めます。
AGE-3は調査の為に格納庫内に置かれていたのですが、そこの地下に侵入していた手下達が管理システムを操作。
格納庫の扉が開くのを見計らって、ダークハウンドで一気に乗り込むアセム。
そしてアンカーショットを射出して、周囲のヴェイガン研究員を追い払うと、キオにAGE-3に乗り込むように言います。
で、床のハッチが開いたと思うと、顔を出した海賊がキオに何かを投げてよこします。
「手に入れといたぜ♪」
それはAGEデバイスでした。
ガンダムAGE-3はそれが無いと動かないことをアセムは知ってるので、それも事前に手下に奪還させていました。
で、実験中だったのかAGE-3には稼動できるエネルギーもあり、キオはAGE-3を動かせました。
ヴェイガン側も海賊が来ることが事前に分かっていたなら、エネルギーを抜くとか、ガンダムを破壊するとか、『レイズナー』の「ベイブル奪回作戦」の回みたいに爆弾を仕掛ける罠を仕込んだりできたでしょうが、ステルスでいきなり現れた敵相手には後手を踏むしかありません。
まあAGEデバイスを早々に盗んだ手下達が床下に待機してたところから見て、もしガンダムに何かしようとしても、床下から海賊MSが現れてそれを妨害してそうですが(^^;)
これで目的を果たせたので、後は脱出するだけ・・・とアセムは思っていたのでしょうが、キオがとんでもない行動に出ます!?
「まだ行けない! やりたいことがあるんだ!!」
そう行って、降下していくAGE-3オービタル。
そう。キオにはやり残したことがあり、それをしないまま脱出なんて出来ません。
もちろんそれは、ルウに薬を届けることです。
で、次の場面では、もうガンダムを降りたキオがアノン家に入るシーンでした。
描写は省略されましたが、たぶん山間エリアみたいな場所(ガンダムから降りる際に狙われにくい場所)にでも着陸して、キオがいない間はアセムがAGE-3を必死に守っていたのではないかと?(^^;)
アセムにしたら余計な手間で、「こんな時に何を言ってる!?」とまで言ってましたが、自分もかつて勝手な行動を取ったり、ヴェイガンの人間と友達になったりしてので、案外キオの気持ちを理解してそうです。
「ルウ!」
ルウの名を呼びながら家に入るキオ。
しかし返事は無く、ルウの部屋にいたディーンは涙を流していました。
遂に、〝その時〟が来てしまったのです・・・
ベッドの上で両手を組んだ姿勢で横たわるルウ。
「最期まで笑ってた・・・」とディーン。
そう。ルウの顔は、とても穏やかなものでした。
キオが彼らと会った日に「もって後3ヵ月」と言われてましたが、実際に3ヵ月経ったのかは不明です。
例の薬で延命効果もあったのかも知れませんし、ジャンクの丘へ行った時の無理が祟ったという可能性もあります。
推測ですが、3人がジャンクの丘へ行った日とアセムがキオ奪還に来た日には、何日か間があるのではないでしょうか?
キオとディーンが、今日になって突然~みたいに言わなかったので、ここ数日ルウの容態が悪化していたのでは?
だからキオは必死になって薬を届けようとして、ディーンは覚悟をしていたと思われます。
たぶん予想の3ヶ月よりも短いぐらいだと思いますが、ルウにとってキオと過ごせた最後の日々は、とても幸せだった。
そのことがディーンの口から語られます。
「ルウは幸せだったと思う。お前のおかげだ・・・」
「そんなことない・・・。僕は、何も・・・」
そう言うキオに、ディーンはルウが遺した日記帳を見せます。
そこには、ルウが夢見る『未来の思い出』が綴られていました。
今日はキオと公園に行った―
今日はキオが風邪をひいた―
今日はキオの誕生日―
ありがとう、キオ。
ありがとうね。キオがいると、世界が輝いて見える。
そして私は、キオと一緒に地球へやって来た―
「ルウはお前と会って、『希望』の意味を知ったんだ・・・」
そう言って、感謝してくるディーン。
とはいえキオも、涙を押さえ切れません。
しかし、キオ本人は気付いていませんが、これはとても大きな一歩なのではないでしょうか?
「愛する」という感情を押し殺し、未来に希望を持てず、ただイゼルカントの語る理想にすがるしかないヴェイガンの民。
そんなディーン達に、人間らしい感情や未来に希望を持つことの素晴らしさが伝わったのです。
この後の場面、(おそらくはオートコントロールでAGE-3を呼び寄せ)キオはディーンの目の前でガンダムに乗り込みます。
軍人ではないディーンにもその機体がヴェイガンの機体とは似ていないことは分かるでしょうから、地球製である = キオが地球の人間であることに気付きました。
「キオ・・・。お前は・・・?」
しかし驚きはしてましたが、「騙した」とか「裏切った」みたいな恨み言は言ってません。
キオとの出会いで、ヴェイガンの民間人にも変化が生まれるのではないか? そんな予感がします(^^)
そして、アセムの指示を受け、コロニーからの脱出をはかるキオ。
キオの頭の中は、死んでいったルウのことでいっぱいです。
「ルウ・・・」
途中、ヴェイガンのMSが立ち塞がるのですが、キオは武器を使わず、ガンダムでパンチやキックをして追い払いました。
前述のアセムの行動はコロニーに被害を出さない為でしょうが、今のキオの行動は、人の生死に関わることをしたくないものだと思われます。
第1部でユリンが死んだ後、憎む相手デシルが死んでも構わないとばかりに機体を切り刻み、アンバット突入を阻止しようとしたMS部隊を躊躇うことなくブッ飛ばしていたフリットとは正反対です。
(第2部のアセムは、ゼハートがヴェイガンだと知っても戦うことをやめませんでした。
もっとも彼の場合、軍人としての道へ進んだことや、ゼハートへの対抗心もあったり、ウルフさんが死ぬまで親しい人を失うことはなかったので、一概に他の2人とは比べられません)
遂にセカンドムーンを脱出したキオとアセム。
しかし、2人の行く手に謎の機体が立ち塞がります!!
「何だ、アレは・・・?」
頭部はヴェイガンの機体特有のデザインですが、全体のシルエットはまるでガンダム・・・!?
そう。ヴェイガンが作ろうとしたヴェイガン側のガンダムである〝ガンダムレギルス〟が完成していたのです・・・!!
というわけで、次回が気になる引きとなりました。
前半パートはほんわりとした温かい雰囲気だった分、分かっていたとはいえ後半のルウの死がショックです。
似たポジションだったユリンと比べるとやや唐突な登場だったルウですが、死んでしまう原因が戦争に巻き込まれたからではなく、火星圏に住まざるを得ないから患った死の病によってというのが印象的です。
キオが思い出していた、未来のことを書いたルウの日記。
その日記を読むルウのあどけない声が、とても印象に残りました。
今回のことで、キオのヴェイガンへの印象は大きく変わりました。
ディーンやイゼルカント様の方も変化があるのかも知れません。
そうなると、相互理解への道も見えてくるのですが・・・
とはいえ、ヴェイガン側には地球を分かり合う気などなさそうな人間も多いでしょう。
それ以前に、地球にはあのフリットがいます(^^;)
和平の道は遠そうだ・・・(--;)
感想を書くのがすっかり遅くなり、次の回が放送されて数日経っています。
これより、急いで見ます(^^)>
「じいちゃん、言ってたよね? イゼルカントは〝邪悪な魔王〟で、ヴェイガンは絶対倒さないといけないって・・・
でも、本当にそうなの?」
ようやく祖父・フリットの言ってることが、偏見に満ちたものだと気付き始めたキオ(^^;)
まあ、オリバーノーツの街を攻撃した際の民間人を巻き込むやり方を見た時は、フリットの言うことにも説得力があったのですが。
でも、ヴェイガン側の人々がすべて悪い人間のわけはないですし、相手にだって事情があるわけです。
シャナルアさんがヴェイガンと内通せず今も生きていたら、その辺のこともちゃんと教えたのでしょうが。
ともかく、キオが気になるのは、セカンドムーンの街で出会った少女、ルウ・アノンのことです。
「あの子・・・ルウだって、悪いことなんか何もしてないのに・・・」
病気に苦しむルウの為に、自分に出来ることがないか考えるキオ。
そんな折、イゼルカントより思わぬ申し出がありました。
ヴェイガン側は今、鹵獲したAGE-3の解析を行っているのですが、AGEデバイスを調べる為にはキオの生体データと認証コードが必要だと分かったのです。
そこでイゼルカントは、キオに教えてほしいと頼むわけですが・・・
それにしても、いつの間にかAGEデバイスにはプロテクトがかけられるようになったんですね。
昔(第1部)だと、デシルが盗んで勝手にAGE-1を動かしたりしましたからね。
(しかも、当時のフリット(※Xラウンダー覚醒前)など比べ物にならないくらい巧みにAGE-1を操ったので、フリットのプライドはボロボロです。そうでなくても、ウルフさんより技量が劣っていたし)
おそらく、その時のことを教訓として、フリットはアスノ家の人間以外には扱えないようにプロテクトをかけるようになったのでしょう。
(あと、忘れている方も多いと思いますが、
そもそも当初のAGE-1のパイロットはラーガン(!?)の予定でした。
ウルフさんも「俺が乗ってやる」とか言ってたので、誰でも乗れる仕様だったのでしょう)
それと、フリットって軍内では疎まれていたし、退役後も軍との関係は険悪です。
もしも連邦軍がAGEシステムに興味を持った時(そういえば今まさにその状況で、月に行く予定でしたね)、AGEシステムを没収されないよう、アスノ家の人間抜きではイジれないようにしたとも考えられます。
・・・・・・
フリットのエゴの象徴ですね、AGEシステム(~_~;)
ともかく、イゼルカントに申し出にはじめはムッとしたキオでしたが、すぐに思い直しました。
「いいよ、協力しても。でも、条件がある!」
その条件というのが、協力する代わりに病気の薬をくれ、というもの。
もっと無理難題(「地球へ帰せ」とか「戦争やめろ」みたいな)を言われるとでも思っていたのか、面食らうイゼルカントとドレーネ。
いくら薬が高価で貴重な物とはいえ、イゼルカント様の立場なら取り寄せるのは容易いですからね。
しかも、その薬を飲ませるのが(地球側には何のメリットもない)ヴェイガンの一市民。
あまりに不釣合いだと思ったのか、イゼルカント様など気を使って
「病を完治させる薬は無い。病状を軽くすることしか出来ないが、それでもいいのか?」
と、わざわざ確認をするほどです(^_^;)>
でも、これからどうなるか分からない状況に置かれている今のキオにとって、自分の行動で僅かでも誰かを助けることが出来るというのが大事なようです。
キオが頷いたのを見て、イゼルカントも薬を用意させることに。
こうして、取引は成立しました。
そして行われたキオの生体データ採取。
ファーストレディであるドレーネ自らコーヒー(?)を振る舞います。
しばらくして、AGEデバイスの解析は終了しました。
「さあ、これでいいでしょ!」
そう言ってきたキオに、イゼルカントは薬を渡すように促します。
キオは衛兵から薬の入った容器を受け取ると・・・
「ありがとう、イゼルカントさん!」
そう言って、嬉しそうに部屋から出て行きました(^^;)
まさか礼まで言われるとは思ってなかったようで、またも面食らうイゼルカント様達(^^;)
アノン兄妹の住む家へとやって来たキオ。
しかし、ディーンは歓迎してはくれません。
「キオ!? ここにはもう来るなって・・・」
その兄の声が聞こえたようで、ルウが奥から出てきました。
「キオ? キオなの?」
ルウはキオが来るのをずっと待っていたようで、大喜びで中に招き入れます。
さっそく薬を飲むルウ。
薬はあまり入ってなかった(画面で確認できたのは4個)のですが、どうもあの薬入れに入っているのは1日分の模様。
(実際、この日以降、キオは毎日薬を届けるようになります)
「キオ。なんてお礼を言ったらいいか・・・」
渋っていたディーンも、薬を持って来てくれたことに感謝の言葉を言います。
「ふふふっ♪ 元気になった気がする♪」
「そんなに早くは効かないだろ?」
「効いてるよ、絶対! 本当にありがとうね、キオ♪」
喜んでいるアノン兄妹を見て、キオも満足。
とはいえディーンに、貴重品である薬をどうやって手に入れたのかも聞かれましたが。
まあキオが言葉を濁したのと、ルウが「晩ご飯食べていってよ!」と言い出したこともあって、追求はされませんでした。先週のやり取りで、キオのことは他所のコロニーから来た世間知らずなおぼっちゃんとでも思っていたのでしょう。
ルウは薬をくれたお礼として、キオにご馳走を振舞います。
この場面、ルウはよっぽど張り切ったようで、前回のイゼルカント邸の食事よりも品数が多い上に豪勢でした(^_^;)
その日の夜イゼルカント邸に戻ったキオは、ベッドの中でディーン達との楽しい夕食を思い返します。
「また明日ね、ルウ」
兄妹両方に「また来て」と言われたのに、おやすみの挨拶をするのはルウにだけ(^_^;)
まあ、野暮なことを言うのはやめておきましょう(^^)
その日以降、キオは毎日薬を届けにアノン家に通うようになります。
部屋を飛び出し、お世話係のマリーさんに挨拶をして、イゼルカントの屋敷から元気に駆け出して行くキオ。
とても捕虜にされている身とは思えない行動ですが、薬をくれた一件からイゼルカントへの印象が良くなったし、ここでの生活にも充実したものを感じているのでしょう。
街へ繰り出すキオの姿を見て、ドレーネは言います。
「あの子を見ていると、ロミが生き返ったようで・・・」
亡き息子・ロミの面影を見るドレーネ。
「うむ・・・」
イゼルカント様も感慨深げに言います。
イゼルカントが捕虜であるキオを丁重に扱っているのは、情報を聞き出すのとヴェイガンの思想を教える為とかで、それに加えて死んだ息子のロミに似ていたから手元に置いたのでしょう。
しかし、共同生活しているうちに、キオ本人にも心を許すようになったのではないでしょうか?
そのことは、マリーさんをはじめとする屋敷内に住む人々にもありえそうです。
キオの方もヴェイガンへの認識が変わってきてますし、これらのことが戦争終結への足がかりになるといいのですが。
今日のルウは画用紙に絵を描いていました。
(話は逸れますが、ナトーラ艦長もロッカーにスケッチブックとクレヨンセットを入れてましたね。あの回以降、出てきませんが(^^;))
ルウの描いてる絵を見て、キオは感心したように言います。
「わぁ~、ルウは絵が上手だね」
褒められて嬉しくなったルウ(赤くなってる顔がカワイイ)は、「ねえねえ、来て来て♪」と奥の部屋へと手招きします。
ベッドに置いてあった絵日記を見せるルウ。
「ジャ~ン♪ だ~れだ?」
そこに描かれていたのは・・・
「僕?」
えらく男前に描かれているキオ(^u^;)
「日記に書いたの、キオが来てくれた時のこと」
「こっちは?」
キオはその隣のページが気になったようで、訊ねます。
ルウ曰くそれは、「未来の日記」。
キオと2人でジャンクの丘という場所へ行ったという内容で、外に出られないルウはそうやって自分のやってみたいことを書いて、気を紛らわせているのです。
その時―
「ルウ。行ってきたらどうだ?」
2人の会話が聞こえたようで、部屋に入って来たディーンはそう提案しました。
キオの持って来てくれる薬も飲んでるし、少しくらい出かけたって大丈夫だろうと。
こうしてルウは、キオとの念願の外出をすることに(^v^)/
ルウの案内で街を歩きながら、キオは言います。
「ねえ、どこに行く? 僕、この辺り、あんまり知らないんだ」
ルウの返事はもちろん、絵日記に描いていた「ジャンクの丘」です。
そして2人はその場所へと向かうのですが、このシーンにセリフは無く、挿入歌が流れていました。
出ました、『ガンダムAGE』の名演出!!
第1部ではフリットとユリンのミンスリーでの日々、第2部ではアセムとゼハートのMS大会に向けての日々で、この演出がなされました。
私、この演出大好きなんですよね、微笑ましい感じがするので(^o^)
もちろん今回も、買い物をしたりしながらジャンクの丘を目指す2人のやり取りがいい感じ(^^)
まあ、このシーンの最大の萌えポイントは、心配でコッソリつけて来たのに、団子屋に食い逃げと間違えられたり、階段下で思いっきりズッコケて2人に見つかり、笑顔でゴマかしてるディーン兄貴なのですが(^^;)
それにしてもユリンといいルウといい、この挿入歌の演出のシーンって、主人公とは「結ばれない」ヒロイン(ある意味、真のヒロイン)に使われてますね。
すると、第2部の真のヒロインは・・・ゼハート!?(あながち間違いでもない(^^;))
で、ディーンも加わって、3人は遂にジャンクの丘へ辿り着きました。
「キオ、見て見て♪ ・・・どうキレイでしょう?」
広大な街並みを見下ろす3人。
「きれい・・・」
「地球は、ここよりもっと綺麗なんだろうな」
「行ってみたいな・・・」
嬉しそうな兄妹と違って、うかない顔のキオ。
建築物マニアのキオは、この程度の建物では満足できない・・・というわけではありません(^^;)
イゼルカント邸に身を寄せてるキオは、毎日ここよりも高い場所から街を見下ろしているのです。
自分には望まずとも与えられた景色を、この2人は見ることが出来ない。ましてや、地球の景色など・・・
いろいろと複雑な思いにとらわれたのでしょう。
そんなキオの心中など知らず、ルウはキオの手をそっと握り、今回の記事の題名に使ったセリフを言いました。
「ありがとう、キオ」
とても満足げなルウ。
しかし外に出たことで疲れたようで、家に帰った直後、力が抜けて倒れそうになります。
なので、ディーンはすぐにベッドで横になるよう言います。
ルウが眠った後、ディーンはキオにあらためてお礼を言います。
そして、
「薬を飲んでも、ルウに残された時間には限りがあるから・・・。
だから・・・だからこそ、出来るだけ笑顔でいてほしいって・・・」
前回の話で、思い出が出来ることで余計に死ぬのが怖くなると危惧していたディーン。
しかし、今のディーンは少しでも笑っていてほしいと考えるようになりました。
だから、キオに来てほしいと思うようになったのでしょう。
そんな彼に「また来るよ」とキオは言い、ディーンも「うん、ありがとう」と感謝します。
そんなキオの毎日に、終わりの時を告げる者達が現れます―
キオを奪還する為、キャプテン・アッシュことアセムが率いる宇宙海賊ビシディアンが火星圏へとやって来ました。
ビシディアンは大破したヴェイガンの戦艦の残骸を調べ、ステルスシステム「見えざる傘」を母艦バロノークに装備。
それを利用して、一気にセカンドムーンまで近づいてきたのです。
「始めるぞ。このミッションのお宝は、キオ・アスノだ!」
作戦開始の号令をかけるアセム。
出撃するのは3機のMS。
1機は当然、アセムのガンダムAGE-2ダークハウンド。
それから、公式サイトで早々に紹介されたりプラモデルの発売が決定してるのに、今回ようやく登場となるGエグゼス ジャックエッジ。
そして、海賊初登場の回に登場してるのに、つい最近まで公式サイトで紹介されてなかった悲劇のMSシャルドール ローグ。
混成部隊で、全機既存のMSの改造機というのが海賊っぽい(?)です(^^)
なおダークハウンド以外の2機は、SFSに搭乗しています。
(このSFSは、Wikiによると連邦軍の物と同じで、名前はウェイボードと言うそうです)
「ここに敵が!?」
突然の海賊襲撃に驚くイゼルカント様。
報告してきたザナルドも、海賊がヴェイガンの技術を保有していることに驚きを隠せません。
「対応は任せる。被害は最小限に留めろ」
イゼルカント様は直ちに指示を出し、さらにマリーに通信を送ります。
「キオ・アスノを部屋から出すな」
「何があったの?」
街が騒がしくなったので外を眺めていたキオ。
すると、急にシャッターが下りてきて窓が塞がれました。
ただ事じゃないと思って部屋の外へ出ようとしたのですが、当然ドアにはロックがかかっています。
「開けて! 開けてよ! ねえ!」
事情が分からないキオにとって、この現状でハッキリしていることは、ルウに薬を届けることが出来ないということ。
焦りが募ります。
一方、まんまとコロニー内に侵入できたアセム達。
コロニーに侵入した部隊がやりたい放題というのは『ガンダムシリーズ』のお約束(^^;)
手下の2機をガンダム奪還の為の裏工作に向かわせ、ダークハウンドは居住区へと進みます。
アセムは通信装置を操作し、敵の通信を傍受。敵が官邸上空に守備を固めようとしてることを知ります。
「こっちも了解だ」と不敵に呟くアセム。
そこにキオが囚われていると判断します。
何気に、海賊がヴェイガンの通信を傍受できることが判明。
キオとAGE-3が今セカンドムーンにいることを知ってたのも、通信を聞いて何処のコロニーに連れて行かれたのか把握していたからでしょう。
途中、敵のMSが追撃してきました。
「ふっ、来たか・・・」
アセムは追撃してきた部隊を撒く為に、わざと低空飛行をし、敵が発砲すると居住区に当たるように仕向けます。
そして、建造物ギリギリまで近づいた後、急上昇! 敵を振り切ることに成功しました。
さらに、前方から迫ってきた敵に対しては、
「感動の再会なんだ! 気をつかえ~!」
そう言ってダークハウンドの胸部に搭載されている閃光装置を使い、怯んだ敵に蹴りを入れてやり過ごします。
「悪いな! 構っているヒマが無いんでね!」
この戦いぶりから、キオ救出が最優先というのもあるでしょうが、アセムがなるべくコロニー内に被害を出さないようにしていることが分かります。
敵地とはいえ、アセムなりのプライドなのでしょう。
一方、アセムを追撃していたMS隊も、街に当たりそうなら射撃を控えるモラルと、建物ギリギリまで近づいてしまってもかろうじてかわせる技量があることが分かります。
今回の話で海賊達にいいようにやられているとはいえ、やはりイゼルカント様が前回言ってたとおり「最強の軍隊」なのでしょう。
(味方側の民間人や建造物に被害が出ても気にしない軍人が多いからな、『ガンダムシリーズ』(^_^;))
そして、キオの反応を探知したイゼルカント邸の前に着地するダークハウンド。
「キオ・・・。何処だ?」
アセムはサーモグラフィーみたいな温度を把握する装置を使って、建物内を調べます。
障害物越しに調べられるとは、何気にスゴイ機能ですね(^^;)
「そこかっ!」
で、キオのいる部屋を特定したら、いきなりダークハウンドの拳でシャッターをブチ破りました!?
・・・いや、キオがいる位置を把握したからそうやったんだろうけど、中にいたキオからしたらたまったものではありません。
ともかく、いきなり窓に穴が開いたのでビビッてるキオに顔を見せるアセム。
「キオ! 待たせたな!」
「父さん!? 父さんなんでしょ!?」
感動の再会のハズが、キオは様々な状況が整理しきれてないし、そうでなくてもキオの部屋の前には衛兵達がいるから、感激の余韻に浸っているヒマはありません。
アセムはキオにコクピットに乗るように促し、間一髪離脱に成功。
ようやく再会できた父子ですが・・・
「ガンダムの所へ行くぞ」
「・・・・・・」
「戸惑う気持ちは分かる。だが、信じてくれ。俺はお前を必ず救い出す。このセカンドムーンからな」
「ん・・・・・・」
アセムは海賊をやってる自分を疑われているのだろうと思ったようですけど、たぶんキオはそんなことよりルウのことの方が気がかりで、それでだんまりなのだと思います(^^;)
ともかくキオを連れたアセムは手下達に合図を送り、ガンダム奪還作戦を始めます。
AGE-3は調査の為に格納庫内に置かれていたのですが、そこの地下に侵入していた手下達が管理システムを操作。
格納庫の扉が開くのを見計らって、ダークハウンドで一気に乗り込むアセム。
そしてアンカーショットを射出して、周囲のヴェイガン研究員を追い払うと、キオにAGE-3に乗り込むように言います。
で、床のハッチが開いたと思うと、顔を出した海賊がキオに何かを投げてよこします。
「手に入れといたぜ♪」
それはAGEデバイスでした。
ガンダムAGE-3はそれが無いと動かないことをアセムは知ってるので、それも事前に手下に奪還させていました。
で、実験中だったのかAGE-3には稼動できるエネルギーもあり、キオはAGE-3を動かせました。
ヴェイガン側も海賊が来ることが事前に分かっていたなら、エネルギーを抜くとか、ガンダムを破壊するとか、『レイズナー』の「ベイブル奪回作戦」の回みたいに爆弾を仕掛ける罠を仕込んだりできたでしょうが、ステルスでいきなり現れた敵相手には後手を踏むしかありません。
まあAGEデバイスを早々に盗んだ手下達が床下に待機してたところから見て、もしガンダムに何かしようとしても、床下から海賊MSが現れてそれを妨害してそうですが(^^;)
これで目的を果たせたので、後は脱出するだけ・・・とアセムは思っていたのでしょうが、キオがとんでもない行動に出ます!?
「まだ行けない! やりたいことがあるんだ!!」
そう行って、降下していくAGE-3オービタル。
そう。キオにはやり残したことがあり、それをしないまま脱出なんて出来ません。
もちろんそれは、ルウに薬を届けることです。
で、次の場面では、もうガンダムを降りたキオがアノン家に入るシーンでした。
描写は省略されましたが、たぶん山間エリアみたいな場所(ガンダムから降りる際に狙われにくい場所)にでも着陸して、キオがいない間はアセムがAGE-3を必死に守っていたのではないかと?(^^;)
アセムにしたら余計な手間で、「こんな時に何を言ってる!?」とまで言ってましたが、自分もかつて勝手な行動を取ったり、ヴェイガンの人間と友達になったりしてので、案外キオの気持ちを理解してそうです。
「ルウ!」
ルウの名を呼びながら家に入るキオ。
しかし返事は無く、ルウの部屋にいたディーンは涙を流していました。
遂に、〝その時〟が来てしまったのです・・・
ベッドの上で両手を組んだ姿勢で横たわるルウ。
「最期まで笑ってた・・・」とディーン。
そう。ルウの顔は、とても穏やかなものでした。
キオが彼らと会った日に「もって後3ヵ月」と言われてましたが、実際に3ヵ月経ったのかは不明です。
例の薬で延命効果もあったのかも知れませんし、ジャンクの丘へ行った時の無理が祟ったという可能性もあります。
推測ですが、3人がジャンクの丘へ行った日とアセムがキオ奪還に来た日には、何日か間があるのではないでしょうか?
キオとディーンが、今日になって突然~みたいに言わなかったので、ここ数日ルウの容態が悪化していたのでは?
だからキオは必死になって薬を届けようとして、ディーンは覚悟をしていたと思われます。
たぶん予想の3ヶ月よりも短いぐらいだと思いますが、ルウにとってキオと過ごせた最後の日々は、とても幸せだった。
そのことがディーンの口から語られます。
「ルウは幸せだったと思う。お前のおかげだ・・・」
「そんなことない・・・。僕は、何も・・・」
そう言うキオに、ディーンはルウが遺した日記帳を見せます。
そこには、ルウが夢見る『未来の思い出』が綴られていました。
今日はキオと公園に行った―
今日はキオが風邪をひいた―
今日はキオの誕生日―
ありがとう、キオ。
ありがとうね。キオがいると、世界が輝いて見える。
そして私は、キオと一緒に地球へやって来た―
「ルウはお前と会って、『希望』の意味を知ったんだ・・・」
そう言って、感謝してくるディーン。
とはいえキオも、涙を押さえ切れません。
しかし、キオ本人は気付いていませんが、これはとても大きな一歩なのではないでしょうか?
「愛する」という感情を押し殺し、未来に希望を持てず、ただイゼルカントの語る理想にすがるしかないヴェイガンの民。
そんなディーン達に、人間らしい感情や未来に希望を持つことの素晴らしさが伝わったのです。
この後の場面、(おそらくはオートコントロールでAGE-3を呼び寄せ)キオはディーンの目の前でガンダムに乗り込みます。
軍人ではないディーンにもその機体がヴェイガンの機体とは似ていないことは分かるでしょうから、地球製である = キオが地球の人間であることに気付きました。
「キオ・・・。お前は・・・?」
しかし驚きはしてましたが、「騙した」とか「裏切った」みたいな恨み言は言ってません。
キオとの出会いで、ヴェイガンの民間人にも変化が生まれるのではないか? そんな予感がします(^^)
そして、アセムの指示を受け、コロニーからの脱出をはかるキオ。
キオの頭の中は、死んでいったルウのことでいっぱいです。
「ルウ・・・」
途中、ヴェイガンのMSが立ち塞がるのですが、キオは武器を使わず、ガンダムでパンチやキックをして追い払いました。
前述のアセムの行動はコロニーに被害を出さない為でしょうが、今のキオの行動は、人の生死に関わることをしたくないものだと思われます。
第1部でユリンが死んだ後、憎む相手デシルが死んでも構わないとばかりに機体を切り刻み、アンバット突入を阻止しようとしたMS部隊を躊躇うことなくブッ飛ばしていたフリットとは正反対です。
(第2部のアセムは、ゼハートがヴェイガンだと知っても戦うことをやめませんでした。
もっとも彼の場合、軍人としての道へ進んだことや、ゼハートへの対抗心もあったり、ウルフさんが死ぬまで親しい人を失うことはなかったので、一概に他の2人とは比べられません)
遂にセカンドムーンを脱出したキオとアセム。
しかし、2人の行く手に謎の機体が立ち塞がります!!
「何だ、アレは・・・?」
頭部はヴェイガンの機体特有のデザインですが、全体のシルエットはまるでガンダム・・・!?
そう。ヴェイガンが作ろうとしたヴェイガン側のガンダムである〝ガンダムレギルス〟が完成していたのです・・・!!
というわけで、次回が気になる引きとなりました。
前半パートはほんわりとした温かい雰囲気だった分、分かっていたとはいえ後半のルウの死がショックです。
似たポジションだったユリンと比べるとやや唐突な登場だったルウですが、死んでしまう原因が戦争に巻き込まれたからではなく、火星圏に住まざるを得ないから患った死の病によってというのが印象的です。
キオが思い出していた、未来のことを書いたルウの日記。
その日記を読むルウのあどけない声が、とても印象に残りました。
今回のことで、キオのヴェイガンへの印象は大きく変わりました。
ディーンやイゼルカント様の方も変化があるのかも知れません。
そうなると、相互理解への道も見えてくるのですが・・・
とはいえ、ヴェイガン側には地球を分かり合う気などなさそうな人間も多いでしょう。
それ以前に、地球にはあのフリットがいます(^^;)
和平の道は遠そうだ・・・(--;)
感想を書くのがすっかり遅くなり、次の回が放送されて数日経っています。
これより、急いで見ます(^^)>
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