CANDY TIME

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「また2人で協力し合う日が来るなんてな」

2012.04.20 (Fri) Category : アニメ(『ガンダムAGE』)

『機動戦士ガンダムAGE』第27話の感想です。

(本文は4月21日に書いています)

ノートラム近郊の戦いは地球連邦軍、ヴェイガン双方ともおびただしい犠牲を出して尚、続いています。
連邦軍の切り札はディーヴァのフォトンブラスターを増幅するフォトンリング、それをも打ち消す〝ギガンテスの盾〟を搭載したヴェイガンの移動要塞ダウネス。
互いの秘密兵器の運用が勝敗を左右する状況となってきました。
フリットはヴェイガンの作戦の最終目的を見抜き、ガンダムAGE-1で戦場へ。
そしてアセムは、ゼハートと合いまみえます・・・



前回ラスト、ヴェイガンがノートラムにダウネスを強制接続しようとしていることに気付いたフリット。
アルグレアス君も気付いたようで、クルーのみんな(と前回見てなかった視聴者)に説明します。

フリットのガンダムAGE-1フラットは、シャルドール改2機とアデル2機を引き連れています。
・・・お? アデルは両肩にキャノン砲を装備した仕様です。アデルキャノンとでも呼べばいいのでしょうか?
火力強化のこの装備の方がタイタスやスパローより支援向きなので、量産機のアデルに合ってると思います(^o^)


さて、今回の話は目まぐるしく戦況が変化します。
一つ一つを書いていくと長くなるので、先にあらかた書いておきます。

①フリット、護衛のMS隊と共にダウネスの〝ギガンテスの盾〟の破壊に向かう。
②ダウネスを防衛するMS隊と防衛システムの抵抗を前に、〝ギガンテスの盾〟の破壊を諦める。
③ウルフ隊メンバーを呼んで、ダウネスの姿勢制御システムの破壊を企てる。
④姿勢制御システムの破壊に成功。ダウネスは回頭できなくなったので、〝ギガンテスの盾〟を向けられない面から攻撃しようとする。
⑤ところが、ダウネスが回頭した!? よく見たら無数のヴェイガンMSが貼りついて、みんなで押して向きを変えている。
⑥フリットに邪魔をさせない為に、ダズさんがミューセルを全開にしてフリットに立ち向かう。ダズの特攻でAGE-1は半壊。撤退することに。
⑦アルグレアス君が、フォトンリングを通さずにフォトンブラスターのみで攻撃することを提案。
⑧ターゲットは、ダウネスのすぐ近くにいた敵艦。フォトンブラスターが当たって、その衝撃で吹き飛ばされてダウネスに激突! ダウネスの推進部を破壊に成功!! 〝ギガンテスの盾〟も停止!!
⑨ところが衝撃の勢いで流されて、ダウネスがノートラムの方へ!? 
⑩戻ってきたフリット、フォトンリングを使って攻撃を指示。誘導発射されたフォトンブラスターがダウネスを直撃!! 
⑪ノートラムに激突する軌道から逸れたものの、今度はディーヴァにぶつかる軌道に!? パワーダウンしていたディーヴァ、避けることが出来ずに衝突!!
⑫ディーヴァを巻き込んだダウネス。このままでは大気圏に突入、地上に大きな被害が!?
⑬何とか出力が回復、フォトンブラスター発射口の損傷箇所も直せたので、ディーヴァ、フォトンブラスターを撃ち込んで脱出! 
⑭しかし、破壊しきれず。このままではダウネスは地球に堕ちてしまう!?
⑮そこでアセムが、ゼハートが取った行動は・・・?


はい。見事な泥試合っぷりです(^_^;)
あと、⑮まで主役のアセムとゼハートがまったく絡まないというのもスゴイです(^^;)
まあ、極限状態の戦場の混乱っぷりだとも言えますが。


で、まず①と②ですが、フリットは手近にいる部隊に指示を飛ばしながらダウネスに近づくのですが、当然のように防衛MSの抵抗を受けます。
あと、〝ギガンテスの盾〟を発生させるシステム周辺には無数の自動迎撃システムが装備されてました。
しかし、〝ギガンテスの盾〟を破壊できなくても、無効化させる手段はあります。

前回フォトンリングの存在に気付いたゼハートがダウネスの緊急回頭を指示し、その回頭が終わってから〝ギガンテスの盾〟を発生させてました。
これは〝ギガンテスの盾〟が特定の面のみしか発生させられないので、相手が攻撃してくる方向を察知して、その方向に向けて回頭させる必要があるからです。
まあ、そもそも連邦がフォトンリングを戦線に投入できたことに驚いてたくらいですから、複数のフォトンリングによる同時攻撃はないと踏んだのでしょう。なら、一面だけの防御で充分です。
それにダウネス周辺を360°全面を防御しても、自軍MSの発進とかに支障が出るでしょうし(^^;)
しかし、回頭して対処するというのは合理的ですが、欠点もあります。
回頭できなくなれば、〝ギガンテスの盾〟を向けられない面の全てがフォトンリングに対して無力となるからです。


③フリットは隊長を失ったウルフ隊メンバーを指揮下に入れるのですが、アセムはデシルを追っていったきり戻ってないのでいません。

そのアセムは、離れた場所でゼハートのゼイドラと遭遇。
「俺は戦う! 敵が誰であろうと!! うおおお~っ!!」
死んだウルフさんが言ってた言葉を呟き、迷いを振り切ってゼハートに挑みます。
デシルを倒したのは、ガンダムの性能だけでなく、アセム自身も強くなったから。
今のアセムは、ゼハートにも遅れを取ることはありません!
「何という動きだ!? Xラウンダーではないハズだっ!?」
アセムの戦いぶりに、ゼハートも驚きを隠せません。
「俺は・・・お前を倒す!!」
サーベルで斬り結ぶ両者。
「お前を倒して、みんなを守るんだっ!!」
「私は倒せない! 戦士になりきれないお前には!!」
「今までとは違う!!」
2人の戦いは激しく続きます。

一方フリットはウルフ隊と共に再びダウネスに近づき、今度は姿勢制御システムを目指します。
敵MSの相手を部下達に任せ、フリットはガンダムAGE-1のバックパックに装備されたゼフルドランチャーを構えます。

このゼフルドランチャーとは、『F91』~『V』の頃のMSによく見られた、背部から腰の横に回ってきて逆手で構えて発射するタイプの武器です。
ガンダムF91のヴェスバーを連想しますが、ビームじゃなくてミサイルが飛ぶので、『Vガンダム』に登場するジャベリンの武器(アレもミサイルじゃないけど)に近いかも。
(というか、『仮面ライダー555』に登場する仮面ライダーサイガのフライングアタッカーを思い出しました。必要なくなったらパージする点でも(^^))


④「くらえ、ヴェイガン!!」
発射されたミサイルが姿勢制御システムに命中!
これで敵は回頭出来なくなったので、角度を変えればフォトンリングの攻撃が通用します。


⑤・・・と思ったらダウネスが動いて、フリットもビックリ、ミレースも仰天、ロマリーも腰抜かす!?

で、ダウネスを押してるヴェイガンMS達。
『逆襲のシャア』終盤の出来事を思い浮かべるシチュエーションですが、あっちが敵味方関係なく思いを1つにしたというのに対し、こっちはヴェイガン一般兵達の目的に対する忠誠心や執念を窺わせます。
この後のダズさんもそうですが、ヴェイガンってXラウンダー以外のパイロットの描写が少ないので、こういう一兵卒の気持ちが窺える描写は貴重です(^^)

MSの推進力をダウネス回頭の為に使い、身動きが取れないヴェイガン一般兵。
そして、目的の為には手段を選ばず、ヴェイガン憎しの感情を持ち、腕前もスゴイ上にXラウンダーのフリット。
これでは・・・

恐怖の殺戮ゲームが始まります・・・!?


⑥そうはさせじと現れたのは、ダズさんのドラド!!
フリットのジェノサイド・ボーナスゲームを見事に阻止!!
「ガンダム。敵わないのは理解している・・・! しかし私とて、ミューセルをフルパワーにすれば!!」
ダズさんのこの台詞で、ヴェイガンのパイロットが使用しているサイコメット〝ミューセル〟が任意に出力を調整できることが分かります。
非XラウンダーにもXラウンダーの能力を与えるものの、使用者の脳にダメージを与えかねない危険な代物の〝ミューセル〟。
いつぞやマックスさんに倒されたパイロットは、出力を上げ過ぎた結果、死亡したのでしょう。
しかしダズさんは臆することなく、最強の敵を迎え撃つ為にミューセルを全開にします。(ダズさんに率いられた2機のドラドもそうしたようです)
ダズさんはフリットに敗れるのですが、半壊したドラドでガンダムAGE-1に組み付き・・・
「ゼハート様! ヴェイガンに未来を、お導き下さいぃぃぃっ!!」
自爆してガンダムAGE-1に大ダメージを与え、結果としてフリットは撤退せざるを得なくなりました。
破壊することはできなかったものの、最強の敵MSの戦闘能力を奪ったわけですから大金星です!!
(でもAGE-1は頭部の一部と腕部しか壊れてなかったので、タイタスかスパローのウェアを送ってもらったらまだまだ戦えそうにも見えましたが(^u^;) AGE-1フラットになった今、換装できなくなったのかな? あるいは頭部のダメージが見た目以上に酷いのでしょうか?)

ダズの死は、離れた場所でアセムと戦っていたゼハートも感じていました。
「ダズッ!? くっ・・・」
長い間苦楽を共にしたダズの死を悼むゼハート。
しかし、アセムのAGE-2が迫ってくるので、悲しんでいるヒマはありません。
「それでも私はやり遂げる!やり遂げなければならんのだぁっ!!」

『ガンダムシリーズ』には、若い(イケメンの)指揮官とそれを補佐するベテランの副官という組み合わせは結構あるのですが、ダズさんほど年下の若造指揮官を精神的に支えた人はいません。
(まあ、それだけゼハが精神的に未熟で、そのくせ与えられた権限がデカすぎるということですが)
愛すべきオヤジ、ダズさんに敬礼っ!(^^)>


⑦状況が元に戻っちゃったわけですが、ここでアルグレアス君がミレース艦長に提案します。
「私に考えがあります」
この人、司令のフリットがいる時はそっちに合わせてますが、いなくなるとわりと好き勝手にやってますね。
フリットの策の有用性を認めつつも、「俺ならこうするね♪」とか内心考えてそうです(^^;)
まあ、司令以上に頭が回って、フリットもそのことを知ってるから副指令にしたのでしょうが。
ともかく、フォトンリングで誘導発射するのではなく、フォトンブラスターのみで攻撃することを提案。更には照準設定は自分にやらせてほしいと言い出し、艦長から許可をもらいます。


⑧「フォトンブラスター、発射!」
で、ビームが飛んで行ったのは、ダウネスの後ろにいたヴェイガン戦艦がいる方向。
真正面からの直撃でなく、やや側面寄りにビームが直撃したのですが、その時の衝撃で戦艦は弾き飛ばされました。
そして流れるまま戦艦はダウネスに、それも推進部に激突しました!?
「くっ・・・!?」
「干渉スクリーン、機能停止! 衝突の影響で、推進システムに重大な損傷!!」
被害報告を聞いて、ザントさん顔が真っ青になりそう(^u^;)
推進部は完全停止、ついでに〝ギガンテスの盾〟も消滅しました。
アルグレアスの狙いはコレだったのです。
「はぁ・・・。これで何とか」
ホッとするアルグレアス君。
敵も味方も、誰も想像たりしてないことをやってのけました!!

戦艦と言えど巨大なエネルギーを浴びれば、慣性の法則に従って流されるだけです(^^)
・・・・・・ン(゜_゜)?
慣性の法則に従って・・・!?


⑨「あっ!? 中佐、見て下さい!!」
アルグレアスに席を取られてヒマそうだったエル軍曹が、スクリーンに表示されたダウネスを見て叫びました。
戦艦がぶつかって来た時の衝撃でダウネスは流され、ノートラムと激突する軌道に乗ってしまいました!?
推進部は被害を受けまくって完全に停止してるので、ダウネスが自力で軌道を変えることは不可能!!
「そんな馬鹿なっ!?」と涙目のアルグレアス君。


⑩その時、撤退してきたフリットがブリッジに入ってきました。

「アスノ司令!」 
「状況は理解している!」

・・・なんか、漫画とかでよくある「話は聞かせてもらった!」とか「やはりそういうことか!」とか言いながら登場するキャラのセリフっぽいですね(^^;)
いや、フリットの場合は外で立ち聞きしていたわけではなく、報告の通信を聞いたのでしょうけど。

それはともかく、フリットは指示を出します。
「敵要塞は盾を無くしたのだ。今度こそフォトンリングで破壊する!」
そして、その提案通りに発射して、ダウネスに命中! 
ノートラム衝突コースから逸らすことに成功しました!!
正面から増幅されたエネルギーを浴び、この時点でダウネスは戦闘能力が無くなりました。
ディーヴァはフォトンブラスターを間隔を空けずに連発した影響でパワーダウンしてしまいましたが、まあ結果オーライです(^^)v


⑪⑫・・・などと思ったのも束の間、いまだ巨大な姿を保っているダウネスは、ディーヴァに激突する軌道に乗ってしまいました!?
逃げたくてもパワーダウンしているので動けないディーヴァ。
「総員、衝撃に備えよ!」
そんなわけで、動けないディーヴァにダウネスが激突!!(なお、その前にフォトンリングもダウネス激突で崩壊しました)
その時の衝撃で、フォトンブラスターの発射口が破損してしまいました。
しかも、このままだと内部にディーヴァを巻き込んだまま、地球の方に進んでしまいます!?
そして、そのまま大気圏に突入し、地上に大きな被害が出ることになる・・・?

イヤがらせのような状況が続きます(-_-;)


フリットは、まずはここから離脱し、その後で艦隊の総力を挙げてダウネスの完全破壊をすると指示を出します。
が、出力が下がっているせいか、ダウネスに挟まったディーヴァは身動きが取れません。
ならばフォトンブラスターを発射して、突破口を開くことを提案。
しかし、前述の通りフォトンブラスターの発射口が破損しているので、このままでは撃てません。

MSデッキにいるディケに、誰か整備班を修理に向かわせてほしいと通信が行きますが・・・
「ユニットの交換作業ったって、こっちも人手が足りないんだ!」
そりゃ艦自体が想定外の衝撃を喰らったんだから、手が空いてる整備スタッフなどいないでしょうね。
通信相手のウィルナが止めるのも聞かず、こうなりゃ自分が行くと言い出したディケに、レミ曹長が代わりに行くと言いました。
レミはディーヴァを家だと思い、クルーを家族だと思っています。その大切な家と家族を守りたいという気持ちが誰よりも強いのでしょう。

ちなみにウィルナがディケが行くことを反対していたのはちゃんと理由があるみたいで、途中で通信が切られた時「ですが、それではエイ~」と言ってました。
たぶん「AGEシステムが~」と言おうとしたものと思われます。
AGEシステムを管理しているディケに万一のことがあったら、誰にも代わりが効かないのでしょうね。
・・・ミレース艦長やウルフ隊長は危険な潜入捜査に借り出された(※第24話)こともあるのに、彼らよりもディケは大事なようです(゜д゜)!?

ともかく、作業用ポッドで外に出たレミは、何とかユニット交換を終えました。

ところが!?

そこにミンクのゼダスMが急速接近!!
「仲間達の恨み! ただで沈ませるもんか~っ!!」
怒りに燃えるミンクは、身動きの取れないディーヴァに向けてビームバルカンを放ちます。
「くぅっ!?」
艦を守るため、とっさに作業用ポッドで盾になるレミ。
「なにっ!? ジャマだ、どけぇ~っ!!」
思わず入った邪魔に驚くミンクは、レミの作業用ポッドを蹴り飛ばします。

その時!

「レミッ!? ・・・このやろうっ!!」

オブライトのジェノアスⅡが登場! レミを襲ったミンク機に体当たりします!!


(長くなったので、続きは日曜の夕方以降に書きます)

(ここから先は第28話の放送される4月22日の夕方に書いています。CANDYさんはまだ第28話を見てないので、ヘンな予想を書いてたりしても気にしないで下さいm(_ _)m)

オブさん、フリットが帰還する時に戦線に復帰するように指示を受けてから、今までどう行動していたのかよく分からないのですが、作業用ポッドにレミが乗ってるのは知ってたことから、ディーヴァの近くまで戻っていた模様。
それでいてゼダスM出現に対応が遅れたあたり、別の場所を警護してたりとか、あるいは近づいてきた別の敵機と交戦してたと思われます。

ともかく、レミを守る為、自分よりもはるかに強いミンクと戦うことになったオブライト。
オブさん、決死の戦いがいま始まる!!
きっと特攻じみた攻撃をするんだろうな・・・?
いや、案外オブさんがミンクを倒すんじゃないか!?
ウルフ隊長の死やレミを守る決意が、限界を超えた強さを発揮させてくれそうです。

関係ないけど、オブさんが登場した瞬間から、私の頭の中に『Get Ride! アムドライバー』の挿入歌「RIDE ON MIND」(Vo.遊佐浩二)が流れ始めました。

 ・・・守りたい笑顔のため~♪ 
     そう 誰にも譲れないも~の~♪ 瞳の奥にあるDESIRE♪ 
      今すぐ解き放ち 明日を切り開こう~♪


遊佐浩二氏ファンなら『アムドラ』は見といた方がいいぞ。傑作だ。
第1部のフリットの人(豊永利行氏)も出ているぜ(^o^)b

・・・などと盛り上がっていたら、吹き飛ばされたミンク機はフォトンブラスターの射線上に流されました。
修理が完了したので早く離脱したいディーヴァは、そのままドン!!
「うわあ~っ!?」
哀れミンクは、フォトンブラスターの砲撃に巻き込まれて死亡しました。

・・・って、オブさんの活躍はぁ~~っ!?(>_<)

過激な性格でゼハの言うことを聞かないものの、かなりの仲間思いだったミンクもとうとう最期を迎えました。
仲間の仇を討とうとして先走った結果死ぬあたり、らしい最期だと思います。

一方、オブさんは放り出されたレミを捜していました。
「よし、見つけた!!」
その時、通信が入ります。
「・・・オブライトさん・・・」
今にも消え入りそうな声ですが、レミが呼びかけてきました。
ホッとしたオブライトは、すぐに迎えに行くというのですが・・・

「私、家に帰れないみたい・・・」

作業用ポッドの装甲ではゼダスMのビームバルカンを防ぐことなどできず、中にいたレミは重症を負っていたのでした(゜o゜)!?
「オブライトさんと家族になりたかったんだ・・・。私、一人ぼっちだったから・・・」
そう呟くレミに、オブライトは言います。
「帰るんだよ! 一緒に!!」
「ちゃんと・・・帰って下さいね。約束して・・・」
オブライトが辿り着く直前、レミの瞳から輝きが消えました。
「レミーーーーッ!!!!」
レミの死を知ったオブライトの慟哭が響きます・・・

話の流れとしては、レミが艦外作業に行くと言い出した場面から、やや端折り過ぎた感はありました。
(レミが危険な作業に向かうのを止めたり、それでも任せることにした場面が無く、次の場面でもう外に出て、さらに次の場面で作業終了。ミンクの出現もオブライトの遅れた登場も、インパクトや「待ってました!」感があるのはいいのですが、直前まで何処で何してたの?って疑問も浮かびます)
しかし、すべてはこの2人の別離のシーンまで描くためだったのだと思います。
毎週少しずつ進展する2人の仲を見続けてきた身としては、この別れの場面はあまりに残酷だと思いました。
よくあるパターンだと「必ず帰って来る」と言った方が死亡する(いわゆる死亡フラグ)のですが、まさか「待っている」と言った方が死亡(それも戦死)するとは、意表を突かれました。
・・・どうせパターン破りをするなら、「死んだかと思ったら、ちゃっかり生きてました!!(←これもありがちですが)」にして欲しかったです(>_<)
ただ、死んでしまったのは悲しいですが、みんなの〝家〟を守ることが出来てレミは本望だったと思います。
最後までオブライトのことを案じていたのも、家族がいなかった彼女に出来た〝初めての家族〟だったからでしょう。


⑬⑭フォトンブラスターを撃った反動でダウネスから離脱できたディーヴァでしたが、ダウネスを破壊することは出来ませんでした。
(さっき言ってた「艦隊の総力を挙げた」攻撃をしたシーンがカットされたのか、それともする時間が無かったのか、どっちか分かりません(>_<) 前者でしょうか?)
ともかく、このままではもうすぐダウネスは巨大な姿を保ったまま大気圏に突入、燃え尽きることなく地表まで落下。落下地点を中心に大きな被害が出てしまいます!?


⑮その時、ディーヴァにアセムからの通信が入りました。
「司令! まだ手はあります!!」
ダウネス内部に突入してエネルギーコアを爆発させれば、ダウネスは内側から崩壊して大気圏落下前に破壊できると。
「しかし、もうそんな時間は・・・あっ! お前、まさか!?」
驚くフリットをよそに、アセムのガンダムAGE-2はダウネス内に侵入します。
「聞いて下さい。今の俺なら、みんなを救えます。・・・いや、救えるのは俺だけなんです!」
「でも・・・! 戻って、アセム!!」
必死な声でアセムを止めるロマリー。
ここへ来て、ようやくヒロインとしての面目躍如です(^_^;)
そんなロマリーにアセムは言います。
「俺、今まで何の為に戦わなきゃならないのか、見失ってた。焦りとか妬みとかで、頭がいっぱいだったんだ・・・」
ここまで赤裸々に自分のネガティブさを口にできる人も珍しい(^3^;)
「だけど、今はもう迷うってなんかいない。ただ、みんなを守りたい。それだけなんだ」
爽やかなくらいに語るアセム。
極限状態になって、やるべきことが分かった今、彼の心は不思議なくらいに落ち着いているのでしょう。

かつて、「コロコロコミック」漫画の大先輩の『ゲームセンターあらし』の主人公・石野あらしが、地球を救うために命をかけて必殺技「スーパーノヴァ」を使う決意をしたシーンを思い出させます!!
(なんでアーケードゲーマーが、「地球を救う」とか「命をかける」とか「必殺技を使う」とかになってるのか、今の子供には分からないだろうな(^^;))

あらし先輩の話は置いといて(^u^;)、
アセムはロマリーとフリットに行かせてほしい言います。
しかし、ロマリーは目に涙を浮かべて反対します。
「行っちゃダメ!」
「ゴメン・・・」
「アセム!」
そして、アセムのガンダムはダウネス内部を突き進みます。


エネルギーコアを目指して進むアセムの姿を見守るディーヴァのブリッジの人々。
フリットは思います。

(そういえばコウモリ退治戦役の時、グルーデック艦長にエネルギーコアに行けって言われてたのに、勝手に動いちゃったな・・・)

ミレース艦長は思います。

(そういえばコウモリ退治戦役の時フリットは、グルーデック艦長にエネルギーコアに行くように言われてたのに、制御室に来たからビックリしたっけ・・・)

ウソです。こんなのモノローグはありません(^^;)
でも、ロマリーと違ってこの2人が何も言わなかったのは、ひょっとして・・・?


一方、直前までアセムと戦っていたものの、1人残されたゼハートにザントからの通信が入ります。
当初の計画は失敗したので、予備計画を実行すると。
その予備計画とは、ダウネスを自爆させ、その際に発生する残骸に紛れて、地球に潜入工作員を乗せた揚陸カプセルを送り込むことです。
しかしダウネスの自爆装置は既に制御不能になっており、ゼハートは要塞を爆破するためエネルギーコアを破壊すると伝えます。
Xラウンダーの力を全開にする為、制御用の仮面を外すゼハート。
「地球はエデンとなる大地。この私が救う!」
地球を〝エデン〟と考えているゼハート達は、地球の環境に影響を及ぼす事態は防ぎたいと考えています。
(↑このあたりが、歴代『ガンダムシリーズ』で地球と敵対した軍と違う点で、斬新です(^^))

ここに、アセムとゼハートの目的が一致しました!!


ところで、本来するつもりが無かった予備計画をすることになったわけですが、ザントさんには引っかかることがありました。
今回の作戦はイゼルカント様が提案した「失敗をするはずのない作戦」だったわけですが、予備計画こそがイゼルカント様の本来の目論見だったのではないかと?
「まさかな」
疑いの気持ちを一笑に伏し、ザントさんは揚陸カプセルに乗り込みます。


一方、ダウネス内部を突き進むアセムのガンダムAGE-2に、何者かが通信を送ってきました。
「ゼハート!?」
ゼハートのゼイドラからでした。
「アセムか。この要塞を内部からを破壊するつもりか?」

・・・って、なんで敵軍同士なのに通信できるの!? 

って思いましたが、きっとアレだよ!
軍の周波数とは関係ない、ハイスクール時代に部活で使ってたチャンネルで呼びかけたんだよ!(^o^;)

「ああ! お前に邪魔はさせない!」
そう言って、自分の使命に専念しようとするアセム。
ゼハートは、訊ねるように言います。
「だが、中は複雑だ。奥まで行けば、戻る時間はない」
「分かってるさ!」
「ふっ、どうするつもりだ?」
「ガンダムで体当たりしてでも、エネルギーコアを爆発させる!」
「それではダメだ! コロニーデストロイヤーを使う!」

出ました! コロニーデストロイヤー!!
第2話ラストでフリット達のコロニー〝ノーラ〟を崩壊に導いた、あのミサイルです。
あれだけスゴイ武器なのに、久し振りの登場となりました。
ヴェイガンって基本的に、地球側のコロニーやら施設やらを破壊するのではなく制圧して利用しようと考えているので、普段は使い道が無いんでしょうね。
逆に第2話で使うことになったのは、それまで誰も倒せなかったヴェイガン(当時はUE)のMSをフリットのガンダムAGE-1が倒しちゃったから、危険と見なしてコロニーごと葬るしかないと思ったのでしょうね。
そう言えば当時はUEは正体不明の敵で、中に人が乗り込んでる描写がなかったので、劇中にコロニーデストロイヤーという単語が出たのは今回が初めてですね。
(プラモデルのHGガフランに記述があるし、Wikipediaにも書かれているので、知ってる人は知ってたと思いますが)
で、そのコロニーデストロイヤーですが、さすがに本拠地であるダウネス内には大量に備蓄されており、ゼハはアセムに運ぶのを手伝えと言います。


次の場面で、2人の機体が2基ずつコロニーデストロイヤーを運んでエネルギーコアへ。
その次の場面では、もう運んできたコロニーデストロイヤーをエネルギーコアの周りに並べ終えてました。
そしてタイマーをセットして、地球に落ちる前に爆発するようにするアセムとゼハート。
作業を終えた2人は、久し振りの対面を果たしました。

ここで整理してみましょう。

アセムの当初の考え:
エネルギーコアまで行って、AGE-2で大暴れしてコアの破壊を目論む。それが無理なら機体を自爆させて、コアを破壊する。
 ⇒アセムはコアがどれだけ頑丈なのか知らない。それ以前にダウネス内部の構造を知らないので、辿り着く前にタイムオーバー(地球に落下)の可能性があった。

ゼハートの当初の考え:
エネルギーコアの頑丈さも、そこへ行くまでの道のりも把握している。コロニーデストロイヤーを複数セットすれば、爆破可能であることも。
 ⇒1人で運ぶとしたら一度に運びきれない。何往復もしなければならないので時間がかかる。間に合うとしても、かなりギリギリになってしまう。

2人が会話する時間が出来たのは、アセムがゼハの作業を手伝ったので早めに終わったからでしょう。
その一方で先ほどゼハが言ってた通り、ここから脱出しようとしても途中で爆発が起こって間に合わないので、ジタバタするのはやめて最期の時を共に迎えようと言うのでしょう。
穏やかな気持ちになってる2人は笑顔を浮かべ、昔のように会話をします。

「ずっと戦い続けてきた、ヴェイガンの戦士として。我等の悲願を叶える為に。・・・だが、あっけないものだ。所詮1人で出来ることなんて、ちっぽけだったよ・・・」
イゼルカント様の理想の為に戦い続け、遂には司令官とまでなったゼハート。
しかし彼の苦悩と孤独は、誰にも打ち明けられなかったのでしょう。
ザントさんやダズさんはゼハートを精神的にも支えていましたが、あくまで悲願を達成させることの為だったわけですし。
エネルギーコアの爆発が迫った状況で、親友であるアセムを前にして、ようやく本音を呟けたのでしょう。

そんなゼハートに、アセムは「多くの(地球にいる)人たちを救ったじゃないか」と言いますが、ゼハートは守りたいのは〝エデン〟となる地球の大地だと言います。
「地球が〝エデン〟?」
アセムのその言葉に、地球に理想郷を作りたいと語るゼハート。
「それがお前の戦う理由か・・・」
自分は戦う理由が分からなかったと呟くアセムにゼハートは言います。
「だが、お前はここにいる。守るべき者たちの為に命をかけて。・・・お前も戦士だ」
「戦士か・・・」

ゼハートは今まで、アセムは戦いに向いてない、戦士としての覚悟がないと言い続けてきました。
しかしこの最終決戦でアセムと戦い、自分を追い詰めるほどの戦いをするアセムに、もう迷いはないと感じたのでしょう。
一方で、危険をかえりみずダウネスに飛び込み、地球を守る為に命をも投げ出すほどの覚悟を見ました。
その姿に自分と通じるものを感じ、それ故、共闘を呼びかけたのでしょう

・・・って感じだと思うんですが、それぞれの場面でもう少し描写が欲しかったですね(^_^;)
あ、でも、アセムとゼハートのガチバトルは、2人の機体が損傷してないことから考えて、互いの攻撃を全て回避しきったのではないかと思われます。高レベルな戦いですが、どちらも攻撃を当てられない「ピッチャー、ノーコン♪」状態でもあるわけで、つまらないからカットしたんだよ、きっと(^u^;)
あとダウネス内で遭遇した時、ゼハはアセムが危険を冒してまで敵要塞内部に侵入したので、何をしようとしているのか察しがついたものと思われます。だから、あえて訊ねるような聞き方をし、アセムの覚悟を試したのでしょう。
でもアセムの方は相手の思惑を知らないわけだから、もう少し疑ってもいいと思うのですが・・・?(自分達の本拠地を破壊しようとしているわけだし)
まあ、もしゼハが邪魔してきたり、何か企んでいるのなら、倒す覚悟もあったでしょうが。
結局、切羽つまった状況で話しているうちに、昔を思い出したのか意気投合し、余計な御託を並べることなく協力して作業をしたのでしょう。

アセムは握手を求めて、ゼハートに手を差し出します。
その手を握ろうとしたゼハートでしたが・・・

その時、ゼハートの頭の中にイゼルカント様の声が響きました!?

(お前にはまだやるべきことがある)

そして、エネルギーコアのある部屋の壁の一部が崩れました!?
アセムは驚いてましたが、ゼハートはそこから脱出できるから急げと促します。
2人は機体に乗り込み、空いた穴をくぐって、その先の隠し通路を通って、間一髪脱出できました!!

どうもエネルギーコアのある部屋は入り口からの道のりは遠いものの、場所自体はダウネスの片隅にあった模様。
だからゼハは、もうすぐ爆発が起こる時間になってたのにも関わらず、急いでその抜け道を通れば脱出できると気付いたのでしょう。
・・・この位置に隠し通路をあったのも、ダウネスの爆破作業を行うのが責任感があるゼハートだと見越して、人材として失うのが惜しいからイゼルカント様が密かに作らせていたのでしょう。
イゼルカント様、すげぇ・・・(^y^;)

そして、エネルギーコアが爆発し、ダウネスが崩壊!!
同時にザントたちが乗った揚陸カプセルが地球に向けて落下していきます。
アセムとゼハートは何とか脱出できたものの、爆発したダウネスの破片がアセムのAGE-2に向かって飛んできてました!?
咄嗟にアセムを庇うゼハート。
やっぱりゼハは、アセムが大好きなようです(^^)
しかし、庇って破片と激突した勢いで、セハートのゼイドラは地球の方に向かって弾き飛ばされました!?
「うわあ~~~っ!?」
「ゼハートッ!? ゼハートーッ!!」

この後ゼハートがどうなったか先に書きますと、ゼイドラは地球の重力に捕まって落下していきます。
大気圏突入での高温加熱で、赤く輝くゼイドラ。
その時、ドールのゼダスMが駆けつけてゼイドラを覆い隠すようにしがみつきます。
「ドール・・・?」
「信じようじゃないか。お前が作ろうとしているヴェイガンの未来をな」
2機のMSは、そのまま地球へと落ちていきました―


一方で、アセムのAGE-2も地球の重力に捕まったようで、そのまま大気圏突入シークエンスに入ります。
「アセム・・・」
アセムが無事と知って、安心した表情を浮かべるロマリー。
ディーヴァも大気圏突入すると指示を出すフリットに、ミレース艦長が言います。
「アセムを助けるんですね?」
「AGEシステムを放ってはおけない」
親馬鹿だと思われたくないのか、そう答えるフリット。
「了解」
ちょっと呆れ気味の声で返事するミレース艦長でした。
フリットも、何だかんだでアセムには甘いですね(^o^)
・・・ヴェイガンには一切容赦が無いですが(-_-;)


ともかく、地球への被害は最小限に食い止められました。
こうしてノートラムをめぐる戦いは、敵の移動要塞を破壊したという点では連邦が、地球に工作員を送り込めたという点ではヴェイガンが勝利という形で終わりました。
そして、ついに『ガンダムAGE』の世界の地球が画面に映る時が来ました―


ガンダムとディーヴァが降りた地点のは、海岸近くの海でした。
地球の景色の美しさに、心奪われるディーヴァのクルー達。
「これが地球・・・」
「ああ。この美しさを奪い合って、我々は戦争をしているのだ」
なんかフリットが、いいこと言ってます。普段は物騒なことばっかり言ってるクセに(^w^)/
「夕陽・・・。こんなにも赤い太陽、初めてだ・・・」
初めて見る地球の夕焼け空に感動するアセム。
地球の人類同士の争いがあったと言ってたので、てっきりこの時代の地球は『ガンダムX』みたいな荒れ果てた世界になってるかと思ったのですが、そんなことはなかったぜ!

〝エデン〟と呼ばれるにふさわしい地球を舞台に、今後戦いはどうなっていくのでしょうか?

次回、第2部クライマックス!!


ところで、ゼハートとドールはどうなったのでしょう?
「ゼハート! 君はどこに落ちたい?」状態になってましたが(^^;)
などと思ってたら、次回予告の後のコーナー「ガンダペディア」で、大気圏についての解説が始まりました(・_・)
あ、映像はさっきのゼハートとドールの機体だ!

惑星の周りにある大気の層を大気圏と呼ぶ
MSや宇宙艦が地球の大気圏に突入しなければならない時は
断熱圧縮という現象によって
もの凄い高温で加熱されるんだ


って、ちょっと待て!
そんなことは分かってるんだ!
ゼハ達がどうなったか、どうやっていれば助かってるのかが知りたいんだよ、こっちは(゜д゜)!!
あと、その説明だけだと、ガンダムAGE-2やディーヴァがどうして無事だったか分からないぞ!
ちゃんと大気圏突入用の行動とその原理を説明してくれよ!

知りたいことは分からない解説で、今回はオシマイとなりました(>_<)

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