CANDY TIME

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テリーマンの左足!!

2015.10.27 (Tue) Category : ゆで(新作『キン肉マン』)

(本文は11月5日に書いています)

Web連載『キン肉マン』の感想です。


ジャスティスマンの下等超人への認識を変えさせる為、決死に戦うテリー
あまりに強大な敵を相手にしても、テリーのファイティングスピリットは尽きることがない―!?


というわけで、テリーマンVSジャスティスマンの続き。

テリーは十八番・スピニング・トゥホールドでジャスティスを攻め、会場は大歓声!
テリーもノッてきたようで、威勢のいい言葉を叫びます。

ところが、ジャスティスマンはあっさりと技を外します。
ジャスティス曰く
「劣勢から攻勢に転じた瞬間 必ず心の隙ができる それが次の劣勢を呼び込むことにも気づかずにな」
とのことなので、全く効いてなかったのではなく、テリーの力が弱まる一瞬が来るまで耐えてたのかも知れません。
痛みに苦しむような面を見せず、焦ることなく冷静に技をカット。このあたり、「あらゆる感情を超越した」という完璧超人らしさがよく出ています。

スピニング・トゥホールドも、完璧始祖クラスが使えばジャスティスをギブアップ…まではいかずとも、充分なダメージを与えられるのかも知れません。
しかしテリーは、完璧超人の精神とは真逆の熱い感情の持ち主。ジャスティスの指摘を理解しつつも、自分のやり方で対抗しようと考えます。

「ユーの行動は 常に理詰めだ 特に予測範囲の攻撃への対応は万全 さすが完璧超人と言ったところか……」

それならば、相手の予測できない攻撃を繰り出せばいい。
得意のテキサス・コンドルキック!! …と見せかけて、これはフェイク
ダブルレッグサマーソルトキックにスイッチして、ジャスティスのアゴを蹴り上げます!
更に、ショルダータックル!
これをジャスティスマンに軽くいなされ、投げ飛ばされたものの…

「次はミーが ほとんどやらない… この技だーーーっ!」

テリーが出した技はジャーマンスープレックス!
プロレスの大メジャー技ですが、相手と真っ向からぶつかっていくテリーには珍しい、背後に回ってからの投げ技です!!

そして続けざまに、コーナー最上段からのムーンサルトプレス!!
アメリカ遠征編でスカイマン譲りのフライング魚雷を披露したり、タッグ編で2代目グレートとなってマーシャルアーツキックを繰り出したりしてましたが、どちらも借り物の技って感じでした。
テリー本来のスタイルの空中技というと、先述のコンドルキックみたいな技が浮かびます。滞空時間が長い技で相手を翻弄するより、真正面から飛びかかっていく技の方がいかにもテリー。
そんなテリーが珍しく放つ空中殺法に、ミートやスグルもビックリ。
こういう普段使わない技を連続して出せるあたり、テリーマンという超人が様々なレスリング技を習得していることを伺わせます。基礎がキッチリ出来てるから、マッスルドッキングの際のバスターやドライバーも普通にこなせるんでしょうね。

勢いが止まらないテリーマン。
今度はコーナーポストからニードロップを放つのですが…

「攻撃のパターンは珍しくとも そのすぐ熱くなるところは 変わらない!」

さすがはジャスティスマン。戦法を変えてきたテリーを冷静に分析。
新しいパターンを見切るのではなく、変えられない部分を見抜いて対処するところが「らしい」です。

ジャスティスマンはニードロップを巧みによけ、テリーは自爆して左ヒザを強打!
魔雲天戦を思い出させる自爆ですが、あの時と違って今回のリングは石製なのでそのダメージは比べものにならないでしょう。
追い打ちをかけるようにジャスティスが放った裁きの技は…

アシュラマンの腕を1本もぎ取ったジャッジメントクラッシュ!!


ギャアアア!? テリーの腕がぁーーーーっ!?(←テリーファンの心の叫び)


と、10月5日の配信分はここでオシマイ。
悪夢のような展開が続くんじゃないかとハラハラですが、次の週は休載でした(~_~;)



(ここからは11月12日に書いています)

待つこと2週間の10月19日配信分

裁きの技を受けたテリーの両腕が、ドス黒く変色!?

ギャアアア!? テリーの腕が変色したーーっ!?(←テリーファンの心の叫び)

旧作のアシュラ戦では壊死した状態の表現で、この後もぎ取れてしまうという展開になりました(°o°;)!? あの悪夢が、また繰り返されてしまうのか!?


ここで場面は将軍様サンちゃんに切り替わります。
ジャスティスマンを「なかなかの実力者」と称したサンシャインに、悪魔将軍は言います。

「ヤツは… 完璧超人始祖の中でも その技術 そして何より 隙のなさにかけては 群を抜いている」

感情などの不安定な要素の価値を認めず、この世に磐石の安定を築こうとしてきたその姿勢は、かつてのザ・マンに最も近い、と将軍は評価。
その上、ジャスティスマンを倒すのは「この私でも 少々骨が 折れるかも しれんな」とまで言います。
将軍にそこまで言わしめる超人に、サンちゃんも驚愕
大丈夫ですか?
テリーが負けたら、次に戦うのは貴方ですよ?


悪魔サイドのやり取りで更に絶望感が増したのですが、テリーマンは立ち上がろうとします!

「こんなことで 倒れてられるか ロビンラーメンマンも いなくなった今… 正義超人軍 最古参のミーが やられちまうわけには…」

「いかないんだよーーーーっ!」

なかなか3人共揃ってる場面は無いのですが、テリーロビンラーメンの3人組ってスゴク好き♪
異なるアプローチで仲間になったスグルの最初の仲間たちで、互いに認め合ってる仲って感じなんですよね。
ウォーズ・ブロッケン、あとウルフやジェロニモは後輩組って感じだから、上記の3人とは雰囲気が違うんですよね。

で、意地を見せるテリーの両肩のスター・シンボルが光り輝くと共に、変色していた腕が元に戻った!?
溢れるファイティングスピリッツが、ダメージを負った腕に生命力を吹き込んだのでしょう!!


テリーは、冷静さを武器とするジャスティスが否定する魂の熱さで闘いを続けることを宣言。

「それで勝たないと… お前も納得できな…」

その時! テリーの左足に激痛が走り、最後まで言い切ることが出来ませんでした!?

ジャスティスマンに左足を痛めていることを見抜かれるのですが、テリーはそれを否定するように左足でキックを連発。
しかし誤魔化そうとしてるだけあって、容易くさばかれます。
…万全でも、通じたかは怪しいトコですが(--;)


無茶をするテリーが心配で、思わず声をあげるスグル
テリーの左足は生身ではなく、義足だからです。

…って、この設定って生きていたのね(°o°;)!?

旧作の「第20回超人オリンピック」でキン骨マンが放った凶弾からスグルを庇って負傷、「アメリカ遠征編」で左脚を失ったものの、義足を着けてスグルのタッグパートナーとして再びリングに。
「アメリカ編」後半の重要な要素だったのですが、あまりにショッキングな展開だからかアニメ版ではこの展開にはならず、原作でも魔雲天戦で少し触れられたぐらいでした。
『キン肉マン』自体が人気作になってきたこともあって、暗めの要素は入れたくなかったのでしょうね。アニメ化で低年齢層のファンを獲得したことから考えても、正解だったと思います。
(ちなみに私はアニメ→原作の順に見たので、単行本第6巻の展開はショックで当時はあまり読みませんでした。テリーが最高にカッコいいんですけどね)
その後の展開で超人パワーを貰ってバラバラにされたウルフマンが復活したりとか、テリー自身が奪われた両腕をアシュラマンから取り戻したりとか、「黄金のマスク編」ラストで傷ついた正義超人達が再生のパワーを浴びたりしたので、テリーの義足設定は無かったことになった…と思ってました。死んだ超人が前触れもなく生き返ったりとか、それに対して超人墓場とかの設定が出来た漫画ですからね(^^;)
しかし、そんな闇に葬られた設定が、ここに来て再登場!?
まあ、今シリーズ開始前にザ・マシンガンズ結成秘話が描かれたので、作者も読者も覚えている(思い出した)方が多いでしょうが。

ちなみにその結成秘話で、義足を作ったのがテリー牧場の蹄鉄師であるバックランド爺だということが(ハッキリと)判明。
今回の話では、バックランド爺がその後も改良を続けてくれたので、テリーは激戦を続けることが出来たことが分かりました。
しかし、そのバックランド爺3年ほど前に既に亡くなっていた…!?

「そうなると もうあの左足の代わりは 二度と手に入らない」


両腕だけでなく、ここへ来て新たな絶望要素が出てきました…(°o°;)!?



続いて、10月26日配信分

スグル達の心配をよそに、果敢にジャスティスを攻めるテリー!
フェイバリットのテキサス・クローバー・ホールドをキメるのですが、やはり痛みと焦りは隠せません。それをジャスティスマンに見抜かれ、容易く技をハズされてしまいます。

仕掛ける技をことごとく破られ、反撃を喰らい続けるテリーでしたが、ある事に気づきます。
それは、ジャスティスの反撃がテリーの右足ばかりを攻めていることでした。

「相手の弱点を狙うのが 超人レスリングの定石… なぜ狙わない フェアじゃないからか?」

痛めている左足を狙わないことに「くだらない同情なら やめてもらいたいものだな」と訴えるテリーですが、ジャスティスはそれを否定。

「何を勘違い している 甘いのは お前のほうだ」

(中略)

「もし私が お前の左足を狙って 勝ったとしよう  すると お前は 思うだろう」
もしこの左足さえ 万全だったら勝てていた かもしれないのに…と」
「〝キボウ〟がある限り お前たちは 抵抗をやめない からな」

テリーのナックルパートを受けつつも、自らの考えを語るジャスティスマン。
弱点を狙わないのは、そこを狙ったことが決め手と思えるな勝敗だと、決着後もまた闘いが起きる原因になると考えているからでした。
再び闘いが起こったかどうかはともかく、後でいろいろと「負けても仕方がない」と言われる理由が付いてしまう戦いは『キン肉マン』に限らず、実際見られます。それこそ現実の話でも。
ジャスティスマンは、そういう要素を排除する戦いをするというのです!

「お前たちが 言い訳できぬような 完勝をする それが私の 行動原理だ!」

圧倒的な強者だからこそ言える行動原理!
しかもこの考え方を、対戦相手に合わせるように促すことはありません。いろいろと行動が制限されるのに、自分の方だけ一方的に徹しているのです。
単に強いだけでなく、どこまでもスキが無いことを伺わせる恐るべき超人・ジャスティスマン!!

実力に裏付けられているとはいえ、何処までも傲慢に思える言葉に闘志をむき出しにするテリー! しかし、またも左足は狙われることなく、代わりに左腕をジャッジメント・ツイストで攻撃されます。アシュラの腕をもぎ取った技だけあってテリーの腕は黒く変色しましが、幸いちぎれはしませんでした。

「ほう この技にも 耐えるとはなかなか 頑丈な腕だな」

と感心するジャスティスマンに、当然だと返すテリー。

「この両肩に輝く スター・エンブレムは ミーのファイティングスピリットの象徴! こんな技なんかで 砕かれるほど ヤワじゃないんだよ!」

「スター・エンブレムはテリーのファイティングスピリットの象徴」というのは旧作「タッグ編」で触れられたことですが、その設定もここで持ち出されました。
今度は変色が元に戻らなかったので、やはりスター・エンブレムには超人パワーを増幅・回復させる機能みたいなのは無い模様。あっても、あまりテリーには似合わないかな?
テリーの闘志に反応して輝くだけだが、それを見ることでテリーは自らを奮い立たせることができる――という方が、「らしい」かも?
とはいえ、普通の人間っぽい姿のテリーの数少ない超人的要素ではあります。


「腕は繋がっているが 骨や腱 神経のダメージは甚大  機能しないことは 見てとれる」

冷静に分析したジャスティスは、「死へのカウントダウンは近づいてきた」と宣言。
腕と脚に深いダメージを負ったテリーですが、諦めはしません。まだ動かすことが出来る右腕でロープを掴んでその両端のコーナーポストごと引き抜き、ロープを自らの体に巻き付けていきます。
そして、体を捻って繰り出したのは…

「くらえーーーっ テキサスツイスターーー!!」

テリー版の竜巻地獄だ!?

かつての「タッグ編」でジェロニモと二人がかりで放ったことがありましたが、あの時はアシュラマンの本家・竜巻地獄に対抗する為でした。
今度は、自らがライバルと認めるアシュラマンの仇を討つ為に放ってるので、燃え具合が段違い!!
腕の数が少ない分、ロープの弾みやポストを利用して威力を高めているのがテリーのクレバーなトコでしょう。

この技1つで倒せる相手じゃありませんが、久しぶりにテリーが優勢に思えるラスト!
はたして、ジャスティス打倒の突破口となるのでしょうか!?

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