CANDY TIME

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覚醒せし猛牛!!

2015.05.28 (Thu) Category : ゆで(新作『キン肉マン』)

久しぶりにWeb連載『キン肉マン』の感想です。

許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)での戦いは開始された。1Fのサイフォンリングでは、バッファローマンが師・スニゲーターの仇を討つ為に奮戦。しかし、1000万パワー全開の悪魔殺法で戦うものの、己を凌駕するパワーの持ち主を前に苦戦する。
その対戦相手であるガンマンは、バッファローマンは本当の強さを隠していることを見抜き、激怒。スグルにも指摘され、その強さに気付いたバッファローマンだったが、その強さを発揮することに躊躇。
そんなバッファローマンに、悪魔将軍は勅命を下す―
(ここからは5月29日に書いています)

バッファローマン達の試合をスグルや将軍、武道は一緒に並んで観るのかと思いきや、委員長が各陣営ごとに貴賓席を用意してました。
ところが、例によってスグル側に用意された席はお粗末なものでした(^^;)
でも、牛丼特盛りみそ汁生たまごで手を打つスグル。むしろ、巻き込まれたウォーズマンとミートが哀れ。牛丼も貰えなかったみたいだし。
ちなみに悪魔陣営は、将軍が椅子に座り、サンシャインがその横に控えてます。絵面的にはカッコいいのですが、サンちゃんだけ椅子が用意されてないみたい(^^;)
そして完璧陣営では、他のメンバーが試合中なので武道1人ぼっち見てます。
こういう試合内容とは関係ないトコでも、とにかくネタになる(それも3つの陣営すべてで)というのが『キン肉マン』という漫画のいいトコロ(^3^)

で、話を試合に戻しまして…

最初にスポットが当たったのは、1FのバッファローマンVSガンマン
パワーファイター同士の迫力あるぶつかり合いがスゴイ!!
互いにツノを持つ同士なので、ロングホーンとエルクホルンが激突します。

パワーではガンマンが上のようで、しかも適格な切り返しもしてくるもんだから、バッファも大苦戦。
しかし、師匠のスニゲーターへの誓いを守る為に立ち上がります。

ところがガンマンの方は、スニゲーターのことを「知らん」と一蹴。
ついさっき戦ったばかりなのに…(°Д°;)!?

「いちいち過去に倒した ド下等超人のことなど 覚えてはいなーい!」

嫌味な言い方ですが、忘れたフリをしているわけではないよう模様。(ウソが嫌いな超人だし)
古来より数多くの超人を葬ってきたガンマンにとって、スニゲ教官も記憶に留まることのない「ワン・オブ・ゼム」でしかなかったのです。
もし自分を負かすくらいの力を持つ超人なら記憶に残るかも知れないが、そんな下等超人は1人もいなかったと高笑い。

一方、スニゲーターの誇り高き最期を思い浮かべたバッファローマンは、傲岸不遜な態度のガンマンに怒りを燃やします。
全身の傷を右側のロングホーンに集め、ロングホーンを延長。(←あらためて文章にすると何が何だか分からないことが起こっているのに、読んでる時はまったく気にならないのが『キン肉マン』というマンガ)
ロングホーンをガンマンの肩に突き刺す「ハリケーン・デビルソード!」、続いて必殺ラリアートの「バッファロー・ハンマーーーッ!」
しかし、その勢いもガンマンの前には長続きせず、
「図に乗るなーーーっ!」
「このヘボ牛がーーーっ!」
反撃を受けます。

しかし、バッファローマンの闘志は衰えず、
「オレは相手が 強ければ強いほど  図に乗る たちでな」
繰り出す技はなんと!?

「悪魔殺法 デビルシャーク!」

キン肉マン戦で見せた、あの恐怖の技がここで出ました!!
キャンバスの下に潜り、リング上には時折ロングホーンだけを出して襲撃! 相手の足元へ攻撃を加えていきます。リング上の超人からはバッファローマンの姿は見えず、いつ襲い掛かってくるのか分からない恐怖に見舞われます。
今回は石のリングなのに、構わず石製リング内を突き進むバッファローマンの執念!
この技を使ったのは、敵の動きを先読みする力に長けているガンマンの〝真眼(サイクロプス)〝でも、姿が見えなくてはどうしようもないだろうという判断もあります。豪放なイメージが強いバッファローマンですが、クレバーな戦略も結構するんですよね。

で、順調にガンマンの足にダメージを与えていったのですが…

「どんなに体を隠したところで 僅かな息づかいでも 私は感じることができる」

え…(°o°;)!?
別に特殊能力に頼らなくても、超人本来の本能もズバ抜けてるの?

そんなわけで、ブリッジして下から迫るロングホーンを回避。
そしてロングホーンを掴んでバッファローマンを引きずり出し、必殺の「エルクホルン・シザーズ!」と幾つかの技を連携していきます。

強すぎるガンマン!!!

しかしバッファの攻撃もムダではなかったようで、ガンマンは「さっきのスニなんたらとかいうワニ男」との戦いを思い出しました!!
デジャヴしたのは、試合中にパワーが突然増したので期待してみたけどまだまだ到底かなうレベルではありませんでした、というガッカリ感ですが。

その程度で思い上がるからド下等どもは虫ケラ同然に殺される、とかなりヒドイことを言いながら、バッファローマンに〝真眼〝を当てるガンマン。
ところが!?

「待て… お前 なんだそれは?」

驚きの声を上げるガンマン。
「ふざけるな!」とまで言われたものの、バッファローマンの方はさっぱり訳が分かりません。
どうやらバッファがついてる「ウソ」を、ガンマンは見抜いたようですが…

(ここでこの回は終わり。何が「ウソ」なのか、いろいろ想像させられました)


(ここからは5月30日に書いています)

ガンマンの言うバッファローマンの「ウソ」とは、本当の強さを隠してわざわざ手を抜いて闘っている、というもの。
(実はヅラをしている、ではありませんでした(^^;))
ウソが嫌いなガンマンさん。弱い超人がハッタリかますのも嫌いですが、強い奴が弱いフリをするのも大嫌いなようです。
(自分たち始祖がやってるみたいな、敢えて敵の攻撃を受けるというのはさすがにアリなんでしょうけど)

やっぱりバッファには訳が分からず、ガンマンを全力でブチのめそうとしますがあっさり返され、「これのどこが全力だというのだ!?」とまで言われる始末。
はたして本当にバッファローマンは実力を隠しているのか? それとも、本人もまだ気づいていないのか?


もっとも、多くの超人はガンマンの発言が真実であることを知ってました。

「そうです その男の真の力 ちゃ~~~んと存分に 引き出してから  お殺りになってください!」

一度バッファと戦ったことのあるサイコマン(その時はまだグリムリパーでしたが)は、その時の戦いで8000万パワーに匹敵する強さを秘めていることに気づいています。


正義超人側ではウォーズマン「ガンマンの言ってることは正しい」と肯定。

「バッファローマン自身は 気がついていないかもしれないが むしろオレたちなら 当たり前のように知っていることさ」
「特にキン肉マン お前が一番よく知っているんじゃないか? バッファローマンが ウソをつき続けていることは…」

その言葉でスグルも気づきます。

「おお! 当たり前のことすぎて忘れておったわ!」


まだ気づかないバッファに、ガンマンは言います。今のお前は本来の半分程度の力しか出せていない、なぜなら己の心を半分封印しているからだ、と。
それを肯定する言葉が、バッファの耳に届きます。

「その通りじゃい バッファローマンーーーっ!」

その声の主はキン肉マン
スグルは言います。かつてバッファローマンと戦った時に最も怖いと思ったのは、悪魔超人としてのラフファイトではなく、フェアに戦ったラストの3分間だったと。
そう。正義でも悪魔でもない1人の超人として戦ったの彼こそが、底知れぬ強さを持っていたのです。

「今のおまえに足りないものがたるとすれば 唯一 あの時の怖さだ!!  悪魔とか正義とか関係ないわい! 私と闘った時のことを思い出せーーーっ」

スグルのエールの意味を充分理解しつつも、それでもバッファローマンは躊躇します。
再び悪魔として闘う道を選んだ以上、今の仲間たちをまた裏切ることは出来ないと。

今シリーズ、バッファローマンは古くからの仲間たちとの絆を取り戻す一方、正義超人の仲間を決して見捨てたわけではないことが伺える場面が何度もありました。
バッファローマンは本当に悪魔超人に戻ったのか? それともそれは芝居で本当は正義超人のままなのか?
どちらの仲間とのやり取りにも、そこに打算的なものが無いので、彼の真意はハッキリとはしてませんでした。
いや、どちらか1つにすることが出来なかったのでしょう。
それがここへ来て、自身がどうすべきか? バッファ本人に突き付けられました。


その時!

「バッファローマンよ お前は一体なんのために 我が下に戻ってきたのだ」

それまで黙っていた悪魔将軍が、悩むバッファローマンを一喝します。

「私にただ 傅くためか?

 ならば 今すぐ死んで 失せろ!」

ここで将軍は、バッファを悪魔側に呼び戻した真意を語ります。
それは、対完璧の切り札になると考えたからです。
そして、再び忠誠を誓ったからには、 どんな手を使ってでもガンマンを倒すように命じます。
更に…

「シルバーの後継者である そこのキン肉マンではない  わが流れを汲むお前が先に…」

「神をも超える 新たな力を手に入れろ」

将軍がバッファローマンに期待していたことは、かつて自分とシルバーマンが望んだ「超人という種の新たなる進化」なのでしょう。
「お前には その資質がある」とまで言ってのけるほど、バッファローマンに期待していることを明かします。
推測ですが、正義と悪魔の間で自身の身の置き方を模索し続けてきたバッファローマンは、そんなカテゴリー分けなど超越した存在になり得る、とかそんな理由だと思われます。

「だから呼び戻した そしてその力を手に入れた暁には キン肉マンをお前が倒すのだ  それが全ての免罪符となる」

悪魔仲間たちへのケジメが頭をよぎっていたバッファの悩みを、将軍の言葉が断ち切ります。
それを聞いて、バッファローマンの心は打ち震えます。(スグルの方は、冷や汗流してましたが)
そして迷いを吹っ切り、ガンマンに今度こそ全力でぶつかっていきます!!

「なぁ ガンマン  確かに アンタの言う通り このオレは 大ウソつき野郎だ  本当の自分はいつも どこかへ置いてきぼりにしていたのかもしれないな」

(中略)

「だからよぉ せめて この闘いだけは 嘘偽りなく  自分のためだけに 闘わせてもらうとするぜ~~~っ」

「かつてキン肉マンと闘った あの時のように…」
「オレはただ…  アンタのような 強豪との闘いを…  純粋に 楽しみたい」

と、リバーススープレックス。

ようやく本気を出してきたバッファに、ガンマンも大満足。

「シャババババ! 確かにお前から 嘘偽りは 消えたようだ」

相変わらず「ド下等」呼ばわりはしているものの、「ゴールドマンが目をかけるのも納得だ」とも言ってのけます。

「シャバ! 今のお前となら いい勝負が できるかもなーーーっ!」

(中略)

「いいぞぉ~~~っ 長生きは するものだなぁ!」

(中略)

「お前のような ド下等は 初めてだぁ」

メッチャクチャ楽しそうに、バッファとの張り手の応酬をするガンマンとバッファローマン。
しかし、「正義超人としての心」を取り戻したバッファローマンの体に血が蘇り、全身のキズから噴き出し始めます。スグル達は「凄まじいパワーを得た代償」だと感じ、この戦いは長くは持たないと危惧。対戦相手のガンマンすら「試合終了まで体が続かん」と指摘しますが、ならばそれまでに試合を終わらせるまでと、溢れるす血さえもバッファローマンの闘志を高ぶらせます。

「あふれ出て止まらねぇぜ 蘇ったオレの血とともに 漲る超人パワーがなぁぁーーーっ」

そして、繰り出すのはフェイバリットのハリケーン・ミキサー!!

「完璧超人始祖の力を ナメるなーーっ!」

しかしガンマンはそれを真眼の能力で読み、真正面からのタックルで受け止めました!?
そして―

「シャババ 悪さをするのは… この角かーーーっ!」

バッファローマンの命というべきロングホーン
そのロングホーンの右側にある方を、ガンマンの手刀が切断して、今週配信分は終わりました…



そんなわけで、ようやく悪魔将軍とバッファローマンの真意が分かり、足枷が外れたかのようなバッファローマンの猛攻が見られました。

バッファローマンというのは不思議な超人で、「七人の~」編ではボスでありながら、悪魔側全体で見ればヒラの悪魔。正義超人になった後も、強いながらも「最強の味方」という程の戦果を挙げたわけでもありません。
しかし、間違いなく強いイメージがあったのも事実。それはひとえに、ウォーズマンという強豪に圧勝した上で、スグルとの戦いでも底知れない強さを見せつけていたからです。
今回のシリーズではバッファローマンという超人の強さを、あらためてジックリと描いてくれていると思います。
旧作での、正義と悪魔の狭間で悩んでいた場面や、正義側に鞍替えする前に一度だけ悪魔側のセコンドに就くという義理がたさ(頭も丸めてたし)、そういった要素も上手く拾ってますね。
そして「正義でも悪魔でもない1人の超人としてのバッファローマンが強い」というのが、出た結論がなのもいいですね。どちらかを否定するのではなく、両方受け入れるという。

そんなバッファを将軍が買っている理由が、シルバーマンと共に目指した「神をも超える存在」になり得る存在だからというのも上手いトコロ。今シリーズでは各陣営のイデオロギーがぶつかり合うのが見どころなのですが、その面でもバッファローマンという異なる勢力を行き来した超人にはいろいろと想像させられます。


…と、ここまでバッファが持ち上げられているのに、それを真正面から受け止めて、次々と粉砕していくガンマンという超人の圧倒的強さ!!
普通こんなにお膳立てされたら、バッファが勝つと思うでしょ? それなのに、全然勝ち目が見えて来ない。全力を出して、ようやく対抗できるようになったって感じに見えるくらいです。
思えばスニゲの時も、いろいろフラグが立ってコリャ勝ったなって思ったら、力づくでねじ伏せられました。
ガンマンという超人はいま戦っている他の3人と違い、策を練ったりとか、何かを試そうとか、理想に殉じようとか、そういった要素は無く、純粋に強いだけです。その強さがトコトンまで極まっているという感じで、どんな相手と戦っても真正面から粉砕していきそうな雰囲気です。煽るような物言いと言い、単に強いだけなのに凄まじいまでの個性を発揮してます。
バッファローマンははたしてコイツに勝てるのか?
いつものことのような気もしますが命ともいうべきロングホーンを失った今、対抗策はあるのか?
どういった決着の着き方となるのか?
今後の展開が気になります(^^)/

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