星に届け! 明日のエースの願い
2018.05.20 (Sun) | Category : S.H.Figuarts(プリキュア)
(本文は3月22日、23日、25日、 4月2日、4日~7日、11日、14日、15日、23日、30日、5月18日~23日に書いています)
S.H.Figuarts キュアエースを始めとしたアーツ『ドキドキ!プリキュア』を使ったお話も、今回の第14話で遂に最終回!!
長い話も、いよいよ終わる 時が来ました。
第1話は去年の5月12日で、前回は5月11日の記事です。
他の回もリンクを貼って ありますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
<前回のあらすじ>
マジカルラブリーパッドの力を使い、ドキドキ!プリキュア版のスペースQを放ったキュアハート達。
浄化は出来なかったものの、ヤプールが自分たちの住む次元へと逃げ帰ったことでゴルゴダ星の崩壊は免れた。
長い戦いは終わったのだ――――
ここから本編です。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月21日に公開)
ようやく戦いは終わり、安堵の表情を浮かべるプリキュア達だったが、やがてそれは笑顔へと変わっていった。
しかし、喜びの声をあげる仲間たちをよそに、キュアハートは1人浮かない顔になっていった。
「どうしたの、マナ?」
いつもの彼女らしくないことに気づいたキュアダイヤモンドが、心配して声をかける。
キュアダイヤモンド = 六花は一番長い付き合いだからなんでもお見通しなんだなと感じたマナ = キュアハートは、覚悟を決めていま思っていることを話しだす。
「うん…。あたし達がここに連れて来られたのも、元はと言えばあたしがヤプールの人のワナに引っかかったからだよね…」
そう。
ヤプールが子供の声で助けを求める叫びを聞かせ、それを聞いたマナが飛び出し、慌てて六花たち3人がそれを追ったのだ。
そしてゴルゴダ星へと誘導され、絶対零度の罠にかかり、十字架に囚われた。
キュアエースが助けに来てくれたものの、自分たちのパワーを奪った相手と戦わせてしまうことになった。
そして、つい先ほどまでゴルゴダ星爆発寸前という状況で、ヤプールを浄化させる為に僅かに残ったパワーまでをも振り絞ることになったのだ。
無論ヤプールが悪意を持って企てた事がすべての原因ではあるが、自分の迂闊な行動でみんなを危険に晒してしまったことには変わりない―
キュアハートには、そう思えてしまうのだ。
「みんな、ゴメンね。私がみんなを巻き込んじゃった…」
涙声になって、みんなに詫びるキュアハート。
弱々しいハートを見て、他のプリキュア達はたまらず叫ぶ。
「そんな! マナが飛び出して行ったのは、助けを求める声をほっておけなかったからじゃない! 自分の優しさを否定するようなコトは言わないで!」
「そうです。それにあの無数の声の中には、ホントに助けを求める声も混じっていましたわ。それに気づけたのは、他ならぬマナちゃんの優しさあってのことです」
「マナ。貴女はその声の主であるエースロボットを、貴女のその優しさで解放することが出来たではありませんか?」
「マナのしたことは間違ってなんかない! この星だって、あなたの優しさで救えたようなものよ!」
キュアハートにはみんなの気持ちが痛いほど伝ってきていた。
それでも尚、気持ちが落ち着かないキュアハート。
「で、でも… あたし…」
そんな彼女に、上空から声が響いてきた。
「キュアハートよ」
それは、巨人の声だった。
「…はい」
救いを求める様に、巨人を見上げるキュアハート。
ようやく顔を上げた彼女を見て、光の巨人は優しい声で語りかけてきた。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月22日に公開)
S.H.Figuarts キュアエースを始めとしたアーツ『ドキドキ!プリキュア』を使ったお話も、今回の第14話で遂に最終回!!
長い話も、いよいよ終わる 時が来ました。
第1話は去年の5月12日で、前回は5月11日の記事です。
他の回もリンクを貼って ありますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
<前回のあらすじ>
マジカルラブリーパッドの力を使い、ドキドキ!プリキュア版のスペースQを放ったキュアハート達。
浄化は出来なかったものの、ヤプールが自分たちの住む次元へと逃げ帰ったことでゴルゴダ星の崩壊は免れた。
長い戦いは終わったのだ――――
ここから本編です。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月21日に公開)
ようやく戦いは終わり、安堵の表情を浮かべるプリキュア達だったが、やがてそれは笑顔へと変わっていった。
しかし、喜びの声をあげる仲間たちをよそに、キュアハートは1人浮かない顔になっていった。
「どうしたの、マナ?」
いつもの彼女らしくないことに気づいたキュアダイヤモンドが、心配して声をかける。
キュアダイヤモンド = 六花は一番長い付き合いだからなんでもお見通しなんだなと感じたマナ = キュアハートは、覚悟を決めていま思っていることを話しだす。
「うん…。あたし達がここに連れて来られたのも、元はと言えばあたしがヤプールの人のワナに引っかかったからだよね…」
そう。
ヤプールが子供の声で助けを求める叫びを聞かせ、それを聞いたマナが飛び出し、慌てて六花たち3人がそれを追ったのだ。
そしてゴルゴダ星へと誘導され、絶対零度の罠にかかり、十字架に囚われた。
キュアエースが助けに来てくれたものの、自分たちのパワーを奪った相手と戦わせてしまうことになった。
そして、つい先ほどまでゴルゴダ星爆発寸前という状況で、ヤプールを浄化させる為に僅かに残ったパワーまでをも振り絞ることになったのだ。
無論ヤプールが悪意を持って企てた事がすべての原因ではあるが、自分の迂闊な行動でみんなを危険に晒してしまったことには変わりない―
キュアハートには、そう思えてしまうのだ。
「みんな、ゴメンね。私がみんなを巻き込んじゃった…」
涙声になって、みんなに詫びるキュアハート。
弱々しいハートを見て、他のプリキュア達はたまらず叫ぶ。
「そんな! マナが飛び出して行ったのは、助けを求める声をほっておけなかったからじゃない! 自分の優しさを否定するようなコトは言わないで!」
「そうです。それにあの無数の声の中には、ホントに助けを求める声も混じっていましたわ。それに気づけたのは、他ならぬマナちゃんの優しさあってのことです」
「マナ。貴女はその声の主であるエースロボットを、貴女のその優しさで解放することが出来たではありませんか?」
「マナのしたことは間違ってなんかない! この星だって、あなたの優しさで救えたようなものよ!」
キュアハートにはみんなの気持ちが痛いほど伝ってきていた。
それでも尚、気持ちが落ち着かないキュアハート。
「で、でも… あたし…」
そんな彼女に、上空から声が響いてきた。
「キュアハートよ」
それは、巨人の声だった。
「…はい」
救いを求める様に、巨人を見上げるキュアハート。
ようやく顔を上げた彼女を見て、光の巨人は優しい声で語りかけてきた。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月22日に公開)
「優しさを失わないでくれ」
「え…」
「弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ」
「…友達に」
「たとえその気持ちが、何百回裏切られようと…」
「え……!?」
それは、壮絶な言葉だった。
「信じる」という理想的なことの前には、終わりの見えない絶望が待ち構えているだろうと告げているのだから。
巨人の言葉を反芻していたキュアハートは、思わず絶句してしまった。
自分の言葉が、はたしてキュアハートにどう受け止められたか?
それでも巨人は続ける。
「それが、私の…」
その時――
「いいえ、違います!」
話を締め括ろうとしたのを遮ったキュアハート。
巨人は、無言で彼女の方を見つめた。
「……………………」
自分を見つめてくる巨人に向かい、キュアハートは強い意志のこもった声で言った。
「それは、私 た ち の 願いです!!」
裏切りがある事を前提とした巨人の言葉。だが、だからこそ只の綺麗ごとではない巨人の心からの願いなのだと、キュアハートは感じたのだ。
そしてそれは、今のキュアハートにとっては暗闇に差し込んできた道標の光のように思えた。
「貴方の言いたいこと、分かります! だって、あたしにもいるんです。今はまた敵になっちゃったけど、また友達になりたいって思っている別の世界の子が!!」
「……………………」
「だからあたし、優しさを失ったりなんかしません! 信じることを止めたりなんかもしません!!」
「そうか…」
巨人は満足げに呟いた。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月22日に公開)
迷いを吹っ切ったキュアハートは、まだ乾いていない残涙を手で拭いながら大声で叫んだ。
「ああ~、泣いた、泣いた。やっぱり、めいいっぱい泣くとスッキリするね!」
「マナったら! さっきまであんなに落ち込んでいたのに…」
「フフ、マナちゃんらしくていいじゃないですか」
「マナの涙は、強くなる為に流すって感じね」
「君の言うとおりだ。
本当に強い人間は知っているんだ、涙の味を」
「「先生!」」
先生がやって来たので、関りがあったキュアソードとロゼッタが駆け寄っていく。
「よくやった、キュアソード」
「はい、先生! 先生の与えてくれた、勇気の力のおかげです!」
「そうだ、君はちゃんと持っている。どんなことにも負けない心を!」
(※ここからは2019年6月27日に追加しました)
「僕もね、ホントはものすごく怖いんだ。
でも、戦うんだ」
「怖いものに立ち向かっていく…
それが本当の勇気なんじゃないかな?」
(※2019年6月27日追加シーン終わり)
先生は今度は、ロゼッタの方を向いて話しかける。
「君も最後までよく頑張ったぞ、キュアロゼッタ」
「本当にありがとうございます…
…ウルトラマンエイティさん」
「え…?」
「いえ、
元 桜ヶ岡中学校の 矢的 猛 先生」
「!?
…驚いたな。四葉財閥はそこまで調べ上げているのかい?」
「お会いできて、光栄ですわ~」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、もう1人の巨人が、キュアダイヤモンドに話しかけてきた。
「キュアダイヤモンドよ…」
「あ、巨人さん!」
「改めて聞こう。キュアダイヤモンド、チームに一番必要なものはなんだ!?」
「はい! それは…」
「ひとりひとりのトレーニング! 美しい技! 負けじ魂! そして根性! それらも勿論大切だ。しかしチームにとって一番大切なのは、チームワークじゃないか!?」
「は、はぁ…」
質問してきたのに、答えを聞く前に次々と言葉をぶつけてくる巨人にキュアダイヤモンドも茫然。
ラケルもまた一緒になってタジタジしていたのだが、ふとした疑問を口にする。
「そう言えば、巨人さんの名前って何ケル?」
「あ、まだ聞いてなかったっけ?」
キュアダイヤモンドは向き直り、巨人にその名を訊ねる。
「風来坊の巨人さん。
貴方の名前を教えていただけますか?」
「名前?
… そう、ウルトラセブン とでもしておこうか」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
はしゃぎ気味な他のメンバーをよそに、キュアエースは1人もの思いに耽っていた。
そんな彼女の前に、巨人が姿を現す。
考え事を中断し、まずは巨人に礼を述べるエース。
「本当にありがとうございます」
「ヤプールは今は姿を消した。だが、いずれまた蘇る時が来るだろう」
「はい。ですが、わたくしはその事をもう、恐れたりはしません!」
「よく言った、エース。
だが、君たちがこれ以上、彼らと戦わなくてもいい」
「え?」
「ヤプールと戦うのは、我々の使命だからだ。かつて私はヤプールと戦い、一度は滅ぼした。だが、生き残ったヤプール人が、何度でも蘇るヤプールが、何度となく私や兄弟たちの前に立ち塞がった!」
「…………」
「だから、彼らと戦うのは私の運命だと思っている」
「運命、ですか。
…それはとても辛いものですね」
「君も、何か似た事情があるようだな」
「はい…」
キュアエースの頭に浮かんだのは、宿敵と思えるジコチューの王女だった。
『ムカムカする気配がしたから見に来たのよ』
『忘れてないわよ… あなたに受けた屈辱!』
因縁めいた相手からの恨みの言葉が思い返されたが、エースは迷いを振り切るように叫んだ。
「…ですが、その事から目を逸らしていると、大事な何かを失ったままになってしまう気がしています。だからわたくしは、もう逃げたりしません!」
エースの強い意志を感じる言葉。
それを聞いた巨人は…
「そうか。ならば、私はあえて君に言おう」
「はい」
「明日のエースは君だ!」
「ありがとうございます、偉大な先達のエース。
…ウルトラマンエース」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、別れの時が来た。
「では、君たちを元の世界に帰してあげよう」
「君達は助けなどなくても帰れるだろうが、せめてそれぐらいはやらせてほしい」
ヤプールの下僕だったエースロボットとドキドキキラーの2体は、巨人たちが引き受けることとなった。
(※プリキュア達の別れに対する葛藤も書いたのですが、長くなったので省略します)
「巨人さん達、この2人をよろしくお願いします!」
「キェァ!」「テェイ!」
「大丈夫だよ。会いたくなったら、またきっと会えるよ!
ううん、きっとあたしから会いに行く!
なぜなら、あたしは……大貝第一中学生徒会長、相田マナだから!!」
安心させるようにそう言った後、キュアハートはみんなの方に振り返って呼びかける。
「さあ、帰ろう! 大貝町へ!」
その言葉を合図に、辺りは光に包まれた。
ゴルゴダ星に別れを告げ、巨人達に連れられたプリキュア達は元の世界へと帰って行く。
その途中、キュアハートはふと思う。
(待っててね、レジーナ。あたし、いまからそっちに帰るよ!)
(マナ、何処へ行ったの? マナがいないと、アタシつまんない!!)
キュアハートには、レジーナの声が聞こえた気がした。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、無事に大貝町へ帰ってきた5人と妖精たち。
彼女達を送り届けた巨人たちは別れの言葉代わりに…
そして―
「デュワッ!」
「ショワッ!」
「テェェェイ!」
飛び立った。
「さあ、皆さん。わたくし達の決意の言葉をあの方たちに届けましょう!」
「決意の言葉?」
「分かった!」
「ええ!」
「よーし、いくよー!」
キュアエースの提案を受け、5人は大空に向けて叫んだ。
「「「「「プリキュア5つの誓い!」」」」」
「一つ、プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続けること」
「一つ、愛は与えるもの」
「一つ、愛することは守り合うこと」
「一つ、プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない」
「一つ、プリキュアたる者、一流のレディたるべし」
「「「「「一つ、みんなで力を合わせれば不可能はない」」」」」
プリキュア達の言葉を背に受けつつ、巨人たち = ウルトラ兄弟は空の彼方へと飛んでいく。
彼らの姿が小さくなり、やがて見えなくなった時、代わりに1つの星がひと際輝いて見えた。
以上を持ちまして、「アーツ キュアエース」紹介用の物語は終わりとなります。今後は文章の訂正、画像の追加、オマケ記事の作成などをするかも知れませんが、物語としては今回で終了となります。1年超という予想外に長い展開となりましたが、無事完結できてホッとしています。
カキコミや拍手でのコメント、或いはメールやLINE、直接会った時にいろいろと感想をいただき、たいへん励みになりました。特に今回はお会いしたことが無い方々からもいろいろとコメントをいただき、驚くと同時にブログをやってきて良かったなと思えました。皆様、ありがとうございました。
今後も当ブログでは「アーツプリキュアシリーズ」を始め、いろいろなアイテムを紹介していこうと思っています。これまでもずっとチェックして下さっていた方々も、今回の一連の記事で初めて当ブログに来られた方々も、よろしかったら今後もチェックの方、よろしくお願いいたします。
それでは、長い長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました!!
「え…」
「弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ」
「…友達に」
「たとえその気持ちが、何百回裏切られようと…」
「え……!?」
それは、壮絶な言葉だった。
「信じる」という理想的なことの前には、終わりの見えない絶望が待ち構えているだろうと告げているのだから。
巨人の言葉を反芻していたキュアハートは、思わず絶句してしまった。
自分の言葉が、はたしてキュアハートにどう受け止められたか?
それでも巨人は続ける。
「それが、私の…」
その時――
「いいえ、違います!」
話を締め括ろうとしたのを遮ったキュアハート。
巨人は、無言で彼女の方を見つめた。
「……………………」
自分を見つめてくる巨人に向かい、キュアハートは強い意志のこもった声で言った。
「それは、私 た ち の 願いです!!」
裏切りがある事を前提とした巨人の言葉。だが、だからこそ只の綺麗ごとではない巨人の心からの願いなのだと、キュアハートは感じたのだ。
そしてそれは、今のキュアハートにとっては暗闇に差し込んできた道標の光のように思えた。
「貴方の言いたいこと、分かります! だって、あたしにもいるんです。今はまた敵になっちゃったけど、また友達になりたいって思っている別の世界の子が!!」
「……………………」
「だからあたし、優しさを失ったりなんかしません! 信じることを止めたりなんかもしません!!」
「そうか…」
巨人は満足げに呟いた。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月22日に公開)
迷いを吹っ切ったキュアハートは、まだ乾いていない残涙を手で拭いながら大声で叫んだ。
「ああ~、泣いた、泣いた。やっぱり、めいいっぱい泣くとスッキリするね!」
「マナったら! さっきまであんなに落ち込んでいたのに…」
「フフ、マナちゃんらしくていいじゃないですか」
「マナの涙は、強くなる為に流すって感じね」
「君の言うとおりだ。
本当に強い人間は知っているんだ、涙の味を」
「「先生!」」
先生がやって来たので、関りがあったキュアソードとロゼッタが駆け寄っていく。
「よくやった、キュアソード」
「はい、先生! 先生の与えてくれた、勇気の力のおかげです!」
「そうだ、君はちゃんと持っている。どんなことにも負けない心を!」
(※ここからは2019年6月27日に追加しました)
「僕もね、ホントはものすごく怖いんだ。
でも、戦うんだ」
「怖いものに立ち向かっていく…
それが本当の勇気なんじゃないかな?」
(※2019年6月27日追加シーン終わり)
先生は今度は、ロゼッタの方を向いて話しかける。
「君も最後までよく頑張ったぞ、キュアロゼッタ」
「本当にありがとうございます…
…ウルトラマンエイティさん」
「え…?」
「いえ、
元 桜ヶ岡中学校の 矢的 猛 先生」
「!?
…驚いたな。四葉財閥はそこまで調べ上げているのかい?」
「お会いできて、光栄ですわ~」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、もう1人の巨人が、キュアダイヤモンドに話しかけてきた。
「キュアダイヤモンドよ…」
「あ、巨人さん!」
「改めて聞こう。キュアダイヤモンド、チームに一番必要なものはなんだ!?」
「はい! それは…」
「ひとりひとりのトレーニング! 美しい技! 負けじ魂! そして根性! それらも勿論大切だ。しかしチームにとって一番大切なのは、チームワークじゃないか!?」
「は、はぁ…」
質問してきたのに、答えを聞く前に次々と言葉をぶつけてくる巨人にキュアダイヤモンドも茫然。
ラケルもまた一緒になってタジタジしていたのだが、ふとした疑問を口にする。
「そう言えば、巨人さんの名前って何ケル?」
「あ、まだ聞いてなかったっけ?」
キュアダイヤモンドは向き直り、巨人にその名を訊ねる。
「風来坊の巨人さん。
貴方の名前を教えていただけますか?」
「名前?
… そう、ウルトラセブン とでもしておこうか」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
はしゃぎ気味な他のメンバーをよそに、キュアエースは1人もの思いに耽っていた。
そんな彼女の前に、巨人が姿を現す。
考え事を中断し、まずは巨人に礼を述べるエース。
「本当にありがとうございます」
「ヤプールは今は姿を消した。だが、いずれまた蘇る時が来るだろう」
「はい。ですが、わたくしはその事をもう、恐れたりはしません!」
「よく言った、エース。
だが、君たちがこれ以上、彼らと戦わなくてもいい」
「え?」
「ヤプールと戦うのは、我々の使命だからだ。かつて私はヤプールと戦い、一度は滅ぼした。だが、生き残ったヤプール人が、何度でも蘇るヤプールが、何度となく私や兄弟たちの前に立ち塞がった!」
「…………」
「だから、彼らと戦うのは私の運命だと思っている」
「運命、ですか。
…それはとても辛いものですね」
「君も、何か似た事情があるようだな」
「はい…」
キュアエースの頭に浮かんだのは、宿敵と思えるジコチューの王女だった。
『ムカムカする気配がしたから見に来たのよ』
『忘れてないわよ… あなたに受けた屈辱!』
因縁めいた相手からの恨みの言葉が思い返されたが、エースは迷いを振り切るように叫んだ。
「…ですが、その事から目を逸らしていると、大事な何かを失ったままになってしまう気がしています。だからわたくしは、もう逃げたりしません!」
エースの強い意志を感じる言葉。
それを聞いた巨人は…
「そうか。ならば、私はあえて君に言おう」
「はい」
「明日のエースは君だ!」
「ありがとうございます、偉大な先達のエース。
…ウルトラマンエース」
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、別れの時が来た。
「では、君たちを元の世界に帰してあげよう」
「君達は助けなどなくても帰れるだろうが、せめてそれぐらいはやらせてほしい」
ヤプールの下僕だったエースロボットとドキドキキラーの2体は、巨人たちが引き受けることとなった。
(※プリキュア達の別れに対する葛藤も書いたのですが、長くなったので省略します)
「巨人さん達、この2人をよろしくお願いします!」
「キェァ!」「テェイ!」
「大丈夫だよ。会いたくなったら、またきっと会えるよ!
ううん、きっとあたしから会いに行く!
なぜなら、あたしは……大貝第一中学生徒会長、相田マナだから!!」
安心させるようにそう言った後、キュアハートはみんなの方に振り返って呼びかける。
「さあ、帰ろう! 大貝町へ!」
その言葉を合図に、辺りは光に包まれた。
ゴルゴダ星に別れを告げ、巨人達に連れられたプリキュア達は元の世界へと帰って行く。
その途中、キュアハートはふと思う。
(待っててね、レジーナ。あたし、いまからそっちに帰るよ!)
(マナ、何処へ行ったの? マナがいないと、アタシつまんない!!)
キュアハートには、レジーナの声が聞こえた気がした。
(続きは後で書きます)
(ここからは5月23日に公開)
そして、無事に大貝町へ帰ってきた5人と妖精たち。
彼女達を送り届けた巨人たちは別れの言葉代わりに…
そして―
「デュワッ!」
「ショワッ!」
「テェェェイ!」
飛び立った。
「さあ、皆さん。わたくし達の決意の言葉をあの方たちに届けましょう!」
「決意の言葉?」
「分かった!」
「ええ!」
「よーし、いくよー!」
キュアエースの提案を受け、5人は大空に向けて叫んだ。
「「「「「プリキュア5つの誓い!」」」」」
「一つ、プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続けること」
「一つ、愛は与えるもの」
「一つ、愛することは守り合うこと」
「一つ、プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない」
「一つ、プリキュアたる者、一流のレディたるべし」
「「「「「一つ、みんなで力を合わせれば不可能はない」」」」」
プリキュア達の言葉を背に受けつつ、巨人たち = ウルトラ兄弟は空の彼方へと飛んでいく。
彼らの姿が小さくなり、やがて見えなくなった時、代わりに1つの星がひと際輝いて見えた。
<完>
以上を持ちまして、「アーツ キュアエース」紹介用の物語は終わりとなります。今後は文章の訂正、画像の追加、オマケ記事の作成などをするかも知れませんが、物語としては今回で終了となります。1年超という予想外に長い展開となりましたが、無事完結できてホッとしています。
カキコミや拍手でのコメント、或いはメールやLINE、直接会った時にいろいろと感想をいただき、たいへん励みになりました。特に今回はお会いしたことが無い方々からもいろいろとコメントをいただき、驚くと同時にブログをやってきて良かったなと思えました。皆様、ありがとうございました。
今後も当ブログでは「アーツプリキュアシリーズ」を始め、いろいろなアイテムを紹介していこうと思っています。これまでもずっとチェックして下さっていた方々も、今回の一連の記事で初めて当ブログに来られた方々も、よろしかったら今後もチェックの方、よろしくお願いいたします。
それでは、長い長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました!!
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Title : 無題
最終回、ちと残念です。
でもとても楽しめました。
最終回は名言が決まっててとても感動的でした。
最後に、4人の磔はまたどこかで見たいです。
LRS2 2018.05.27 (Sun) 21:26 編集
Title : 無題
いやぁ本当にお疲れさまでした・・・!
エース繋がりのネタか?と思ってつられてからが長かったですが、お見事でした。脱帽です。
居合 2018.05.28 (Mon) 00:24 編集
Title : 無題
LRS2さん、カキコミありがとうございます!!
最初の方から応援していただき、非常に励みになりました。
おかげで、何とか完結まで辿り着けました。
本文の方にも書いてますが、お話としては終了です。
何かしら付随する記事も作りたいとは思ってますが、現在のところ未定です。
今後も、何かの記事で気に入ってもらえることがあれば幸いです。
CANDY 2018.05.29 (Tue) 00:14 編集
Title : 無題
居合氏、カキコミありがとうございます!!
たとえ一発ネタでも、本気でやるのが当ブログさ♪
CANDY 2018.05.29 (Tue) 00:39 編集
Title : 無題
個人的には、省略されたプリキュア達の別れに対する葛藤を番外編で見たいと感じました。
LRS2 2018.05.29 (Tue) 21:14 編集
Title : 無題
LRS2さん、またまたカキコミありがとうございます。
そうですね、他にも同じ意見をいただいているので、そのうち公開するかも知れません。
とはいえ、大した文章の量でもないので、肩透かしな内容かも知れませんが。
CANDY 2018.05.30 (Wed) 23:55 編集