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Riders Forever

2017.12.01 (Fri) Category : 食玩(『仮面ライダー』)

(本文は12月13日に書いています)
11月12日の記事に続いて、食玩「SHODO 仮面ライダーVS7」の紹介・その2です。
今回は『仮面ライダーZO』に登場するネオ生命体・ドラスを中心に紹介します。

(続きは後で書きます)

(ここからは12月14日~17日に書いています)

ネオ生命体・ドラス
狂気の科学によって生み出された「ネオ生命体」は、想像主である望月博士が恐れる程の成長速度で完全生物に進化しようとしていた。それゆえ恐怖で目が覚めた望月博士は進化を止める為、生体プールに定期的に浸からなければ生命を維持できないと欠点を敢えてそのままにしておいた。それを克服する為に更なる改造を望む「ネオ生命体」は、望月博士を機械に融合させて虜とし、脅迫の材料として博士の息子・宏を攫う事を画策。
ドラスは「ネオ生命体」が生体プール外で活動する戦闘用ボディとして生み出した金属生命体であり、その活動目的は宏を捕らえること。そして、身動きが取れなくなった博士からのテレパシーを受けて4年の眠りから目覚めた仮面ライダーZOと、やがて戦うことになる。
ZOは狂気に取りつかれていた頃の望月博士が開発したネオ生命体のプロトタイプであり、無理やり施された手術で改造人間となった助手の麻生 勝が変身した姿だった。
ドラスを正面から。
仮面ライダーの進化形(?)の為か、敵キャラな上にライダーではないものの、商品化に恵まれているドラス。画像は手首パーツを握り拳にしていますが、ドラスにはあまり似合わないかも?
ちなみに、最強の武器は右肩の赤い球体から照射する分子破壊光線〝マリキュレイザー〟(ここ以外に書く場所が無かった(^_^;))

背面を2枚。
尻尾(ドラステール)が別パーツとなっており、長短2種から選んで取り付けます。短い方は単品だと小さ過ぎて無くしそうだし、長い方は地面に触れてポージングの制限になったりするので、普段は短い方を装着しておくのをオススメします。
そのドラステールですが、伸縮自在で武器として使う事も可能。調べてみたら「厚さ30センチメートルのコンクリートをも貫く」そうです。
ドラスは人型をしていますが、その体は金属を取り込んで作り出したもので変幻自在に形を変えることが出来ます。球状や液状になって移動したりとか、右腕をロケットパンチの如く発射したりとか、左腕にムチを出現させたりとか。更にはダメージを負っても周辺の金属を取り込んで回復することができ、劇中では右腕を失っても容易く再生させていました。まあエネルギーの消耗が激しいのか、腹部を貫かれた時はしばらく行動できませんでしたが。
そんなドラスだけど、この食玩フィギュアはそこまで再現していないんだ。みんなは大事に遊んでくれよ♪

宏を守ろうとするZOと激突するドラス
ZOは所詮は人間をベースにしたプロトタイプ感情に左右される「不完全な存在(と、博士が幼体の頃のネオ生命体にさんざん聞かせている回想シーンがあったりした)で、完成形のドラスにはまったく敵わない…



…そのハズでしたが、いざ戦ってみるとZO発展型のドラスと渡り合える戦闘能力を持っていました!?

これはドラス側に不備があったわけではなく、ZOが4年間密林の中で眠っている間に大自然のエネルギーを存分に吸収して能力が向上していたからでした。(テレパシーを受信できたのも、その能力が備わったから)  あらゆる生物の頂点に立つことを目指して開発されたネオ生命体でしたが、皮肉にも生物以上の存在である大自然の恩恵を受けた相手に不覚を取ることになります。

もっともZOは、終始押され気味でした。
そもそも上記のマリキュレイザーを乱射してくるから近づくことが難しく、やっと近づけてキックを放ったら…
ガ シ ッ
と掴まれ、無造作にぶん投げられたりします。


スタッ

離れた位置で着地するZO。
ドラスの能力に苦戦はするものの、マリキュレイザーが当たっても間を空けずに立ち上がったりとか、投げ飛ばされても鮮やかに着地したりとか、距離を取る為に高所にジャンプしたりとか、問題なく対応できているZO。この辺りにスペックの高さが伺えます。

とうとう追い詰められるZOでしたが、切断されて放電している電線を掴みドラスに電気ショック押し付けます。これにはドラスもとっさの対応ができず、意外なほどに苦しみます。そのスキにZOは愛車・Zブリンガーを呼び寄せ、猛スピードで体当たり!!
そんな感じで苦戦の末にマシンを使っての体当たりでかろうじて勝ちを拾ったという感じでしたが倒してはおらず、しかも上記の通りドラスには再生能力があるからこの勝利も時間稼ぎにしかなりません。
余談ですが、Zブリンガーは最高時速1300㎞というスーパーマシン。オーソドックスだから目立つ特徴があまり無いZOですが、実は設定上のスペック自体は歴代ライダーと比較してもブッ飛んだ数値が多かったりします。とはいえバイクのスピードに関しては、直後のJのJクロッサーが時速1330㎞、スーパー1のVジェットが時速1340㎞、RXのライドロンが時速1500㎞(これは自動車だけど)だったので、当時はわりと控えめに思えたりしましたが(^3^;)

その後、ドラスの細胞から生まれた怪人2体とZOが戦ったり、きれいなお姉さ(演:森永奈緒美)が出てきたりした後、何だかんだでネオ生命体側は宏をかっ攫うことに成功。
ZOは宏を救う為、ドラスが本拠地としている廃工場跡に乗り込みます。
あ、そこには機械に融合させられた望月博士もいます。
(最後に見たのが15年ぐらい前なので、細かい事は忘れた!!(>_<))

仮面ライダーZO(クラッシャーオープンVer.)
何度かの戦闘を経て、遂に自らの意志での変身を完全に会得した麻生 勝。最終決戦では「変身!」の掛け声とともに変身ポーズを取ります。変身してZOの姿になった直後、激しい感情に呼応するようにクラッシャー(口腔部分)の上に3対の牙状器官〝ブレイク・トゥーサー〟がせり出してきて、まるで牙が剥き出しになった状態に。他にも目が光ったりとか、後頭部の金色ライン上にあるスリットから蒸気のように闘気が吹き出したりと、エネルギーがみなぎって溢れ出ているかのようでした。
 なお、この状態になった時のインパクトは強かったものの、余剰エネルギーを放出した後は牙が収納されて再び元の姿に戻ったので、常時この状態だったわけではありません。

通常の状態との比較。
違いは勿論、牙が出ているいるかどうか。「クラッシャーオープン」と呼ばれていますが、実際にクラッシャーが開くのではなく、クラッシャー(口)が開いたように見えるが故のネーミングだと思われます。(オマージュ元の仮面ライダー1号及び2号に、「クラッシャーが開いて鎖をも噛み切る」という未使用技があるのですが、その技の名前だったかも?)
この状態を経る程に能力が向上しているわけですが、それを生み出したのはドラスが侮蔑していた人間が持つ 感 情 でした。

遂に迎えた最終決戦
両者とも初戦よりも能力が向上しているのですが、特にZOは凄まじく、ZOパンチドラスの腹部貫通します!!



ところがドラスはそのままZOを取り込み、全身が肥大化して真っ赤に染まった姿に進化します!?
(その状態のドラスは、通称「赤ドラス」だの「レッドドラス」だのと呼ばれています)

邪魔者は消え、宏を博士の前に連れてくることもできた。
あとは望み通り改造を受けるだけとなり、博士への脅迫の為に宏に迫るドラスでしたが…!?

が持っていた「父からプレゼントされた」オルゴールの音色を聞いて、感情が揺さぶられるドラス。そしてが叫んだ「ライダー!」という呼びかけが、体内に取り込んだZOにまで届きます。一方、更なる改造を促す為に博士を機械から引きずり出す形で解放していたのですが、その博士が最後の力を振り絞ってドラスの力の源である生体プールを破壊。
  動揺や苦痛で生じた隙を突かれ、
遂にはZOの脱出を許してしまいます。





そして放たれるZOキック!!






 




それまでのライダーのキックは空中でキックのポーズを取った後、画面が切り替わっていきなり怪人にキックが命中している、という感じでした。実際はキックポーズのまま相手に向かって空中を突き進んでいってるのでしょうが、その部分がカットされているわけです。
ところがこの映画ではキックポーズをキメた後も、ZOが空中を滑るようなカット慄くドラス交互にインサートそれにより、ZOのキックが迫っているんだということがよく分かります。今まで省略されていた要素がよく分かり、初めて観た時は「本物っぽいな!」と思ったものでした(^^)

滅びゆくドラス
恐ろしい外見とは裏腹に精神年齢が幼く、男児のような声を発するドラス、いやネオ生命体
その甲高い声で「パパ、パパ…」と〝父〟を求めながら、最期を迎えます。

ネオ生命体を生み出した望月博士は「完全な生物を造る」という誇大妄想に取りつかれている一方で息子を愛する父親でもあり、ドラス(ネオ生命体)は人間を感情に左右される不完全な生き物と見下す一方で博士を父と思っている人間じみた感情があったりします。
博士の息子のは、研究に没頭するあまり自身を気にかけてくれない父を信用できなくなった上、ネオ生命体に狙われ、ますます失望します。
そんな宏を救ったのは、かつての博士の助手だった主人公の麻生 勝。麻生もまた、狂った博士に無理やり改造人間にされてしまった犠牲者で、一度は博士に憎悪したのですが、その彼が望月博士に昔の優しい父親としての心が残っていることを宏に気付かせます。そもそも麻生を目覚めさせたのは、機械と融合した体にされて身動きが取れない博士が必死になって送った「宏を守ってくれ」というテレパシーだったわけですから。

いろいろと愛憎が渦巻く中、すべての現況である望月博士は息絶え、アジト内で起こった爆発に巻き込まれます。機械との融合なしでは生命を維持できなくなっていたこともあるのですが、これまでしてきた罪への贖罪や、自らを慕ってくれた〝息子〟と共に逝きたいという気持ちもあったのかも知れません。
一方ZOを連れてZブリンガーに搭乗。爆発の中を突っ切って、何とか脱出できました。

騒動は終わり、を祖父の下へと送り届けた麻生
去っていく麻生の背中に向け、「お兄ちゃん!」と呼びかけます。
しかし、麻生はバイクを止めるものの、振り返りません。
 
そこでは―

「ライダー!!」

その声に応えて、笑顔で振り返る麻生
その姿に、仮面ライダーZOの姿が被って見えました。



改造人間としての自分を受け入れ、小さな命を守り抜いた青年は、仮面ライダーとして何処かへと旅だって行くのでした。

<完>


そんな感じで、『仮面ライダーZO』短編映画ながら非常に見応えのあるストーリーとなっています。これ一本なので物足りなさもありますが、逆に手軽に楽しめるともいえるので、機会があったら是非見てほしいですね。


今回はこんなところで。次回は「VS7」の残りのラインナップ仮面ライダーOOO(オーズ)』のライダー達をお見せします。

(12月19日追記。画像を一部修正、画像の追加、本文の修正をしました)
(2018年2月14日追記。続きはこちら)

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