「まだ、僕には見えている…ッ!!」
2011.04.09 (Sat) | Category : アニメ(銀河美少年)
『STAR DRIVER 輝きのタクト』第25話の感想その2です。
スガタごとザメクを支配したヘッド。
タクトはタウバーンの二対のスターソードを振るって、ヘッドの乗るシンパシーに斬りかかります。
「俺とお前は、同じ男から二刀流を教わった! 決着をつけるか? タウバーン!」
そう言って、自分も2本のスターソードを用いるヘッド。
先代の「タウ」のシルシを持つツナシ・イクロウに育てられた2人。
父と息子。
シルシを与えれなかった者と受け継いだ者。
第4フェーズに進んだゼロ時間の空で、因縁の2人は激突します。
激しい剣戟を見せる2体のサイバディ。
タクトは必殺の銀河十文字斬りを放つものの、ヘッドはそれを相殺します。
次の瞬間、ヘッドは信じられない行動に出ます。
何と、ザメクが放つ稲妻を使って、タウバーンにダメージを与え、大地に叩きつけます。
さっき「二刀流を~」と言ってたから、てっきり剣で決着を着けると思ったのに、自分はちゃっかりザメクの稲妻を使うツナシ・ズル・トキオ。
「既にザメクは俺の手足。今の俺と戦うのは、ザメクと戦うということ」
使役するザメクの力を含めてシンパシーの、そしてヘッドの力なのだから、余計なことを言わなきゃよかったのにね(^_^;)
さらにヘッドは言います。
「ザメクの本当の力を、お前たちはまだ知らない」
目覚めたばかりのザメクは復活に必要なリビドーを吸収したがっているのですが、ゼロ時間によって阻まれています。
もし、ゼロ時間の『檻』が壊れたなら…
「ゼロ時間の封印を解けば、ザメクは本来のサイバディになる為に、この星のリビドーをすべて吸い尽くす!」
その情景を想像して、絶望の表情を浮かべるワコ。
「ダメ…そんなことをしたら、この星が死んじゃう!!」
そう、ザメクをゼロ時間の外に出すと、待っているのは世界の終わりです。
代々厳重に封印されてきたわけです。
先程ザメクを外に出そうとしていたケイトも、まさかそこまでのことが起こると思っていなかったのでしょう、驚いています。
いや、ケイトだけでなく、今までサイバディを外に出そうと思っていた綺羅星メンバー達(それぞれの思惑は違いますが)も、知らなかったことです。
なのに、それを知っていて実行しようとするヘッド。
「意味分かんねえよッ!!」
みんなが思っていることを、思いっきりストレートに言うタクト。
「人類を滅ぼして、ザメクを手に入れて、それでお前はどうなるッ!?」
「皆水の封印を解き、第5フェーズとなったザメクは、時間を自由に操れる。そして、そのスタードライバーである俺は タイムトラベラー となる!!」
「ハァ(゜д゜)!?」
素で絶句してるタクト。
いや、視聴者である私達も、唐突すぎてものが言えません(-_-;)
ツナシ・トキオさんのステキな計画発表は続きます。
「好きな過去を何度も繰り返せるんだ…!」
『繰り返す』っていうのは、自分にとって都合のいい過去だけなのでしょうね。
この人、父にシルシを譲ってもらえなかったり、ソラやサカナちゃんに出て行かれたり、息子(タクト)に負けたり殴られたりと、ロクな人生送ってないですし。
…まあ、自業自得ですが。
そこへ議長(リョウスケ)が近づいてきて、ヘッドに警告します。
「ここから先の未来は無くなるんだぞ?」
「俺は全てを取り戻すよ、リョウスケさん」
「まだ囚われ続けるのか、トキオ…?」
愉快そうなヘッド。
何回か前の話でも言ってた「失ったものを取り戻す」って、こういうことかよ(゜д゜)!?
ソラやサカナちゃんが戻ってきてくれるようなことをする、或いは無理やりでも連れ戻すのかと思っていたら、時間ごと巻き戻そうとは…!?
しかも、それでやり直すのかと思いきや、楽しい時だけ繰り返すって…
誰にもマネできないスケールの大きな行動と、誰もマネしたくない器の小さな発想に、開いた口が塞がりません(゜o゜)
たまりかねて、頭取(カナコ)が抗議します。
(彼女は、サイバディの強大な力は安全に管理しなくてはならないと考えていました)
「緊急動議!! ヘッドの行動は、綺羅星規約第11条に反します! 即時、除籍処分をっ!!」
こんな時でも、律儀に規約を持ち出して、正当に断罪しようとする頭取。
しかし、ヘッドは、嘲笑うように言います。
「ハハハハ…。つくづくおめでたい連中だな?
旅立ちの日を迎えるのは俺だけだ!
お前達は、俺がザメクを手に入れるための使い捨ての駒」
旅立ちの日を迎えるのは俺だけだ!
お前達は、俺がザメクを手に入れるための使い捨ての駒」
あまりに身勝手な言い分。
さすがヘッドです。
「何が綺羅星だよ? 馬鹿馬鹿しい」
あー・・・言っちゃったよ。
「黙れよ、クソ親父ッ!!」
タクトも言っちゃったよ、みんなの思っていることを(^_^;)
「やかましいガキだッ…!!」
今まで見せたことのない程の形相のヘッド。
親父呼ばわり、しかも『クソ』付きだったのがよっぽど腹が立ったようです。
容赦なくザメクの稲妻を放ち、立ち上がったばかりのタウバーンを再び大地に叩きつけます。
「終わりだッ! ツナシ家のサイバディ!!」
トドメを刺そうと、飛び掛るヘッドのシンパシー。
その時!
「んん…。グッ!?」
「ワコッ!?」
ワコが2体の間を割って入り、バリアを貼ってタウバーンを守ります。
それも、サイバディに乗っていない状態で。(スゲェ・・・)
そして、
「アプリボワゼ!!」
皆水のサイバディ・ワウナを呼び寄せるワコ。
それによって、彼女の作り出したバリアはより強固になります。
「!? 皆水のサイバディか!? 神殿から出てくるとはな…。
だが、俺にとっては好都合だ!」
だが、俺にとっては好都合だ!」
ヘッドも驚きはしたものの、さすが状況を最大限に利用する男。
ザメクの巨大な手で、ワウナのバリアごとワコを掴み上げます。
「ワコーッ!!」
ワコを救おうと立ち上がるタウバーンでしたが…
「もう遊びは終わりだ、タウバーン! ザメクを我が物にすれば、こんなこともできる!」
ザメクが掴んでいるワウナのバリアの上へと飛び上がるシンパシー。
次の瞬間、ザメクから放たれた光がタウバーンの周囲に降り注ぎ、破壊されている戦士のサイバディ15体が復活しました。
しかし、以前の鮮やかだったボディの色は、ヘッドの欲望に染まったかのような漆黒に変わっています。
「お前が破壊してくれたおかげで、全てのサイバディが今やザメクの僕だ」
これもまた、王の力が成せる業なのでしょう。
「私のページェントが…?」
「アレフィスト…」
変わり果てたサイバディを見て、嘆きの言葉を吐く綺羅星メンバー達。
ここ最近の戦いでも分かる通り、いくらタクト&タウバーンが強いといっても、複数のサイバディが相手では不利です。
それが一度に15体、しかも援護してくれてたスガタはザメクの中です。
これでは、タクトに勝ち目はありません。
流れるサカナちゃんの巫女の歌、「モノクローム」。(何故?)
このシーン、サカナちゃんは出ていませんが、序盤の『スタドラ』を象徴する歌なので、この場面で流れると緊迫感が高まります。
その歌の主、サカナちゃんがこの最終回でどう活躍するかは、私の口からは言えません(^_^;)
(ヒント:登場すらしない)
「やれ!」
「クッ…!?」
ヘッドの号令で、タクバーンに襲い掛かる漆黒のサイバディ達。
何とか1体(カフラット)を倒したタクトですが、残りの14体に弄ばれるように痛めつけられていきます。
そうこうしている間にも、ヘッドはワコの貼っているバリアを割って皆水の封印を解こうとしています。
「ここから俺だけの時間が…永遠の夢が始まる!! …さて、いつまで耐えられるかな?」
「ぐう…!?」
「ワコーーーっ!!!」
ここで前半終了。
絶望的な状態のまま、後半に続きます。
そして、後半開始。
今にもワコのサイバディが破壊されそうになってるというのに、肝心のタクトはそこへ辿りつけず、取り囲んだサイバディを相手に劣勢を強いられています。
その光景を、しょ気なく見ている綺羅星メンバー達。
「クソッ! 結局オレたちは利用されただけなのかよッ!?」
「人間がサイバディに関わったことが、そもそも間違いだったんです…」
バニシングエージに参加した辺りから、こんな弱気な台詞担当だな、タカシ…
その時、
「違う」
「えっ…?」
「違うと、思う…」
セクレタリー(シモーヌ)が恐る恐る言います。
「もしかしたら私達には早過ぎたのかも知れないけど、サイバディは私達が辿り着くべき未来の可能性の一つ」
この場面、恐らく1番リビドーが弱い、スタードライバーに向いてない(実際カナコに戦うのは止められていましたし)シモーヌが言うからこそ、逆にサイバディの未知なる可能性の話をされても説得力があります。
「ただ今回はあの男…ヘッドがサイバディの間違った使い方をしただけ。そして、あのザメクが間違ったサイバディであるだけ。…そう言ってる」
「言ってる? 誰が…?」
頭取の疑問に、セクレタリーは答えます。
「ダレトスが、私を求めてる…。私も…!!」
そして、なんとセクレタリーの胸に「ダレト」のシルシが輝きました。
「それは…? …あっ!?」」
その光景を見て驚く頭取の胸にも「ベト」のシルシが輝き、そして、こんなものはいらないとばかりに砕け散る頭取の仮面。
他のメンバー達の胸にも次々とシルシが輝いていきます。
「俺たちにも…!!」
「シルシが…!?」
「失われたシルシが蘇るのか…?」
ジョージ、テツヤ、ベニオ。
「失われたシルシの一族」の出身の彼等にも、羨望していたシルシが輝きます。
「失われたシルシの一族」の出身の彼等にも、羨望していたシルシが輝きます。
「ヨドックが…!」
「ツァディクトが…呼んでる!」
ミドリ先生とタカシの胸にもシルシが輝きます。
・・・って、タカシだけは元々持っていたのですが、まあ、先述のとおり先程までヘタれていたので…(^_^;)
「まだ私達にも輝きは残っているようね」
そう言って、外していたスタードライバーのエンブレムを再び付けた頭取…いや、カナコ。
他のメンバーもそれに続きます。
「綺羅星!」
「「「「「「綺羅星!!」」」」」」
シルシを手に入れた彼等は、自分を呼ぶサイバディへと乗り込みます。
ザメクの呪縛から解放され、本来の輝きを取り戻す7体のサイバディ。
そして、次々と炸裂する綺羅星メンバーの必殺技!!
シルシを手にしたことで、彼等の戦闘能力が向上しています(^o^)/
「バッファロー・クラァァァッシュッ!!」
トドメを刺されそうになっていたタウバーンを救ったのは、ジョージのアレフィストでした。
第1話での頼もしそうな先輩のイメージがあったジョージを、この終盤で見られるとは(ToT)
しかも、破壊したのが(ヘッドが以前乗っていた)レシュバルです。
いくらヘッドが乗ってないとはいえ、パワーアップ前のタウバーンが勝てなかった相手を一撃で倒すとは・・・!?
ジョージ、あんたがチャンピオンだ!(^o^)v
「ヒャッホ~♪ …オー イエス!」
「フンッ! てやっ!!」
テツヤのテトリオート、ミドリ先生のヨドックも、次々とザメクの支配下のコフライト、アインゴットを破壊します。
続いて、タカシのツァディクトが!
この人、第3話でシルシの力を使わず戦って、そのうちツァディクトを復元させて再戦すると思っていたのに、その機会が無いままだったんですよね。
遂に、本気のタカシが見られました(^o^)
しかし、ラメドスを倒した後の一瞬のスキを突かれ、ザイナスに背後から光弾を撃たれます。
「しまった!?」
しかし、シモーヌのダレトスがバリアを貼って、ツァディクトを守ります。
シモーヌは元々戦闘能力が高くない(リビドーが他の人みたいに強くないのでしょうね(^^;))のですが、最初にサイバディの声が聞こえただけあって、優しさが「守る力」となったのでしょうね。
「ゴメンね…戻れなかったサイバディ達…」
シモーヌの優しさがよく表されているのと共に、敵のままのサイバディにもちゃんとフォローが入っているのが嬉しいです(ToT)
「タカシ!」
「秘剣・紙吹雪!!」
タカシの必殺剣で破壊されるザイナス。
最近貧乏くじを引かされてた反動か、1人だけ2体破壊してるタカシ(^^)
そして、強敵ギメロックの相手をしていたのは、遂にシルシを手に入れたベニオのページェントでした。
スターソードで破壊したと思ったら、いつもの分離したギメロックの本体が不意をついてページェントに襲い掛かります。
しかし、ベニオはタクトとの戦いで見せた高速の動きで残像を残してかわし、逆にギメロックの上空に回りこんで勝利を収めました。
タクトがさんざん苦戦した戦法を上回る技を見せ、ベニオの強さをアピール、それも以前に見せた技を使ってるあたりが、今まで見続けてきてよかったと思わせてくれました(^^)
そして、カナコのベトレーダが残り1体(ヘーゲント)を必殺のストレートパンチで倒し、敵のままのサイバディは一掃されました。
「綺羅星十字団の起こしてしまった不始末は…」
「私達で落とし前をつけるよ、タクト!」
「…寮長!?」
ページェントに乗ってるのがベニオだと知り、驚きの声をあげるタクト。
「いくわよ、みんな!!」
「「「「「「おお~~っ!!!」」」」」」
多勢に無勢で傷ついたタウバーンに代わって、そして自分たち綺羅星十字団の誇りにかけて、ヘッドを討とうと舞い上がる7体のサイバディ。
虹色の輝きと共に、ザメクへ向かって飛び上がります。
しかし・・・
「ザメクの呪縛から逃れて動き出したか、牢獄の番人共…。だが、もう遅いッ!!」
7体がヘッドに近づいた時、ザメクが発生させた王の柱に行く手を阻まれます。
その王の柱もいつものスガタが使うものではなく、超巨大なザメクに合わせたサイズ。
7体のサイバディは一瞬で大破し、行動不能になりました…
最大のピンチを乗り越え、頼もしい仲間達が出来たと思ったのも束の間。
絶対的な王の力の前に、仲間達は倒されました。
果たしてタクトはヘッドを倒し、ワコを守りきることが出来るのか?
そして、ザメクの中のスガタを助け出すことが出来るのか?
強大なザメクを前に、タクトは…
続く!!
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