CANDY TIME

祝・開設15周年!!

ブルー! 大突撃!

2013.08.23 (Fri) Category : 特撮(ゴーグルⅤ)

(本文は8月31日に書いています)

You Tubeで公式配信されている『大戦隊 ゴーグルファイブ』。
この記事を作った週に配信されていた第31話は、CANDYさんが大好きなゴーグルブルー/青山三郎の主役エピソードでした。

道路に飛び出したボールを追いかけ、危うく車に跳ねられそうになった浩太少年を、間一髪助けた青山三郎。
ダメじゃないかと注意したら急に泣き出した浩太に戸惑いつつも、事情を聞く青山。

実は浩太はすごい弱虫で、野球の練習中もエラーを連発。(飛んでくるボールが怖いのだと思われます)
そのことでチームのみんなから馬鹿にされ、のけ者にされそうになります。
それでも仲間はずれにされたくないと言う浩太でしたが、だったらこのボールを取って来いと言われ、てきとうに投げられたボールを追って道路に飛び出したわけです。

青山が浩太を連れてグラウンドに行くと、ちょうど高い球が打ち上げられていました。
その球をもの凄いジャンプでキャッチする青山さん。(この人、変身前から身体能力がスゴイのね(゜o゜;))
着地した青山に「スゴイ」「スゴイ」と駆け寄ってくる野球少年たち。
そんな彼らに青山は、浩太も仲間に入れてやりなよと言います。

ここまでの展開で、
  • ピンチの時に助けてくれるヒーロー
  • 悩みを聞いてくれるヒーロー
  • 常人には出来ない技を披露してくれるヒーロー
  • 悩みを解決してくれるヒーロー
と、子供の時の憧れが凝縮しているのがいい感じ(^^)


で、「だってコイツ(浩太)、弱虫だから」と渋る野球少年たちに、青山は言います。

「実は俺も子供の頃、弱虫で泣き虫だったんだ。でもな、トレーニングしたから、こんな風に強くなれたんだよ」

ええ~~っ!? 強くてカッコいい青山さんが、昔は弱虫で泣き虫だったの~~!?

↑と、ビックリした子供の頃の私
劇中の子供たちもビックリしていましたが、こっちは第1話からの付き合い(?)なので、ショックが大きいです。

でも、今回あらためて見て思ったのですが、こういうキャラって青山さんじゃないと似合いませんよね。
レッドとブラックは頼もし過ぎて弱い姿が想像できませんし、イエローは持ち前の明るさで乗り切るタイプだし、ピンクは昔から意思が強そうだし。
「努力して、弱かった自分を強く鍛え直した」というヒーロー像は、青山さんこそ相応しいと思います。
そういえば第23話で、複数の子供に囲まれても少しも怯まなかった少年に「強いんだな君は」と感心していましたが、あれも自分が子供の頃は出来なかったことを平然とやってのけてたので感服したのでしょう。


青山の話を聞いて、自分達も同じように強くなれるのかと訊ねる少年たち。
特に浩太が熱心です。
青山は「なれる、なれる」と笑顔で励まし、
「俺の名前は青山三郎。さあ、みんなで一緒に野球やろうぜ!」
と、子供たちと一緒に野球を楽しもうとしたのですが、あいにくここで呼び出しの通信が入りました(^^;)


で、今日も今日とて、悪事にいそしむデスダークの面々。
今回の怪人・ガラガラヘビモズー(長い・・・)は、催眠音波で子供たちを操り、その子供たちをバスで連れ去っていました。
新たに子供たちをさらおうとしている現場に駆けつける青山!
しかしガラガラヘビモズーは、ヘビミサイル、ウロコ手裏剣、ガラガラ吸い取り(舌を巻きつきる)と、多彩な技の持ち主。
レッドたちが駆けつけて5人になったゴーグルⅤ相手にも、ガラガラ超音波、ガラガラ金縛り、ガラガラガス、メカ蛇攻撃という攻撃で圧倒的強さを見せつけます。
ところがデスマルク大元帥が撤退命令を出し、「まあいい! いつでもゴーグルファイブなど倒せるわ!!」と帰っていきました。

デストピアに戻ったガラガラヘビモズーを待っていたのは、ゴーグルⅤを苦しめたことへの賞賛・・・ではなく、さらってきた子供たちが使い物にならん!という叱責でした。
平謝りして、すぐにまたさらって来ると詫びるガラガラ。
・・・って、この強豪モズー。
撤退命令が無ければ、ゴーグルⅤを倒してたんじゃ(゜_゜;)?
戦闘能力が高いモズーを、戦闘が主目的ではない誘拐作戦に使うとは、いささか勿体ない(^_^;)
といってもまあ、今回の作戦はデスダークにとって実力者モズーを投入する価値のある、それなりに重要な計画なんですけどね。(それについては後述します)


ガラガラヘビモズー(長い・・・)の驚異的な技をどうにかしなければと思いつつも、まずはさらわれた子供たちを救出する為に、手分けして敵アジトを探すゴーグルⅤ。
捜査中の青山の下へ、さっきの浩太が駆け寄ってきました。
青山さんみたいになりたいから一緒に行くという浩太に、危険だからと帰るように言う青山。
ただでさえデスダークは危険なのに、今回のターゲットは子供ですからね。帰そうとするのも当然です。

ところが浩太を送っている途中、またもガラガラヘビモズー(長い・・・)の子供かっさらい現場に遭遇!?
陰から様子を見ようとする青山でしたが、やる気マンマンの浩太が石を投げつけてしまいます(゜o゜;)!?
その石が当たって、ガラガラさん大激怒!
当然2人は見つかってしまい、青山がガラガラと戦うのですが、浩太がガラガラに捕まってしまいます。
後で必ず助けに来ると言って、煙幕を使って撤退する青山。(というか、煙幕弾とか持ってたのか?)
逃げた青山を「卑怯なヤツめ!」と罵りつつも、ガラガラは浩太を連れてアジトに向かいました。

もちろん、青山さんが逃げたのにはがあります。
アジトに帰るデスダークのバスを追跡し、アジトの所在地をつきとめる為です。
バスの通る道に先回りし、車体後部にしがみついた青山は、仲間達に無線で追跡していることを知らせました。

アジトでは、使い物にならないと判断された子供の処刑が行われようとしていました。(ご丁寧に、デモンストレーションでマダラマンの1人を消滅させてました(^3^;))
でもマズルカさん、最初に処刑しようとするのは、さっき連れて来たばかりの浩太。
作戦のジャマをしたことが許せないそうです(^_^;)
で、処刑用のイスに座らせられた浩太でしたが、間一髪青山が駆けつけました。
(この時、子供たちを飛び越えて現れるのがメチャクチャカッコいいです(^_^)v)
ところで、拘束される時には抵抗していた浩太でしたが、その後は泣き言も青山への恨み言も一切言ってません。
青山が来てくれると信じていたのもあるでしょうが、精神的に強くなってきていたのでしょう。

子供たちを連れた青山の逃走劇。
ところがアジト出入り口まで来たら、デスギラー将軍とガラガラヘビモズー(長い・・・)が待ち構えていました。
いつものことながらデスダークは、状況変化に対する作戦修正が速いのか、それとも妨害が入ることを見越して作戦を立てているのか、とにかく追撃が的確かつ迅速です。
しかし青山は怯むことなく、「決着をつけてやる!」と吠えるガラガラに向かって叫びます。

「望むところだ! いくぞ、ガラガラヘビモズー!」

変身してガラガラと戦いつつも、ゴーグルブルーは子供たちを逃がそうとします。
いつもだと人質を逃がす時は5人揃っているので、逃げるように促すか、1人か2人で護衛するだけで無事に逃がせるのですが、今回はブルー1人。しかも人質はたくさんの子供たちで、強敵ガラガラヘビモズーの相手もしているので大変です。
そんなわけで、珍しく逃亡中の人質たちの行く手を塞ぐことが出来たデスダークの面々(^3^;)
万事休すかと思いきや―

「ゴーグルサーベル!」

ここでようやく、レッド達が駆けつけました!
(5人揃ったので、子供たちも無事に逃げられました)


いよいよガラガラヘビモズー(長い・・・)との最終決戦。
しかし、ガラガラはやはり強い。
ガラガラヘビミサイル(上記のヘビミサイルとは微妙に違う武器)、ガラガラ超音波、メカ蛇攻撃と、相変わらずの「技のデパート」っぷりです。
しかしブルーがヤツの弱点は尻尾ではないかと気付き、仲間達の援護を受けてキックを命中させます。
やはり尻尾が弱点だったようで、本来の力が出せなくなったガラガラ。
トドメとばかりブルーが必殺のブルーサファイヤジェットリングを炸裂させ、続いてゴーグルビクトリーフラッシュを放ち、恐るべきモズーを遂に倒しました。


怒りに燃えるデスギラー将軍は、巨大ロボの出撃の号令をかけます。

「ガラガラコング、出動!!」

あ! 名前がガラガラ〝ヘビ〟コングじゃない!?
やっぱり長くて言いづらいからなのか?(^_^;)

ともかく、ガラガラヘビモズーの能力をコピーしているガラガラコングは、やはり多彩な攻撃を繰り出します。
ガラガラ超音波、ガラガラ金縛りだけでなく、舌を伸ばしたり、口から火炎を吐いたり、ヘビミサイル(呼称なし)を撃ったり。
でもゴーグルロボの敵ではなく、地球剣・電子銀河斬りで真っ二つです。


事件が解決した後、ゴーグルⅤは野球の試合を見ていました。
あの弱虫呼ばわりされていた浩太は、長打を放ち、ランニングホームランを決めます。
どうもこの少年は、単に度胸が無かっただけで、野球のセンスはあった模様。(飛んでくる打球が怖いとか、デッドボールが怖いとか、クロスプレイが怖いとかだったんだろうな)
あ、実は、事件があった日とこの試合が行われている日は数ヶ月離れており、その間に浩太が上達した可能性もあるか。
ともかく浩太は、青山みたいになろうと思って、勇気を持って臨むようになったんでしょうね。
ホームに突っ込んだ浩太を見て、嬉しそうな表情で「セ~~フ!!」とポーズを取る5人の姿が微笑ましいラストシーンでこの会は終わりました。


そんなわけで、全編青山三郎の魅力が詰まった好エピソードでした。
生身の戦闘シーンや、走行中の車に絡むアクションなどの見せ場が描かれつつ、そういったアクションはヒーローだから(ヒーローになれたから)出来るんだと、ストーリー面とのシンクロも素晴らしいです。
もちろん、青山さんらしい爽やかな一面や、子供たちへの優しさも見どころです。
『スーパー戦隊シリーズ』には名エピソードが沢山ありますが、私にとってこの話はトップクラスで好きなエピソードです(^^)


・・・あ、そうそう。

今回デスダーク子供たちを集めて何をやっていたのか?と言いますと・・・

実は、暗黒科学に向いた能力のある者を選び出す試験を行っていたのです。
合格した者はデスダークの科学者として大切に育てられ、落第した者には死があるのみという、恐るべき試験。
ところが、冒頭で最初に検査された少年の場合、

悪魔の心指数:2
悪の計算能力:0
悪の創作力   :1


「もういい! 百点満点だというのに 1ケタ ではないか!」とブチ切れるマズルカさん。
「ええい! 落第だ!!」と、怒りは爆発寸前なデスギラー。

劇中ガラガラヘビモズーが呼び戻され、叱責されたのも、ガラガラの集めた子供の中に合格者は1人もいなかったからです。
そうなんです。デスダークが望むような悪の逸材なんかいなかったという(^_^;)
捕まった浩太が試験も受けてないのに、真っ先に処刑されそうになったのも、デスダークに立ち向かう勇気と正義感がある者が合格するわけがないと思われたからでしょうね。

この手の話でよくある展開だと、悪の素質がある者が見つかって、その人間が悪の道に走らないように(或いは、悪に身を落としてしまったら改心するように)説得するってのがパターンだと思うのですが、この番組は違います。
悪の素質を持った、生まれつきの悪人なんていない、ということなのでしょう。

ラストのナレーションで語られていましたが、浩太が青山を見習って成長したように、ゴーグルⅤような立派な人間を見習えば、子供達は正しく成長していく。
そして、明るい未来を築いていく。
この番組らしい、未来に希望を感じさせる話でした。


それにしても、強豪モズーなのにその戦闘力を活かせない誘拐作戦に投入され、上司の見通しが悪かったのが原因なのに叱責され、骨折り損のくたびれ儲けなガラガラさんが哀れ。
だいたいデスダークの科学者にするってのも、その科学者の待遇が悪い組織だってコトはイガアナ・サゾリヤ両博士の扱われ方を見たらよく分かります。
ホントに「大事に」育てるつもりだったのか、いささか疑問です(^_^;)(たぶん大事にしない)

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