CANDY TIME

祝・開設15周年!!

令和最初の話題。

2019.05.03 (Fri) Category : マンガ

(本文は5月9日、11日、12日に書いています)

新時代を迎えても本文を書くのが遅くなってますが、気にせずにいきます。

というわけで、記事名どおり今回は(※挨拶記事を抜かして)令和最初の話題となります。

記念すべき、令和最初に取り上げる話題コレだ!!





平松伸二著『そしてボクは外道マンになる』!!!!!!

「令和 初」とかいってもまだ日がロクに経ってねえから、どうせ「平成」のものを持ち出すんだろうが~~~~~!!
それならいっそ、このブログ「昭和」まで遡ってやるぜ~~~~~~!!!
そこで 平松伸二 先生よ~~!
先生の描くマンガは、昭和の匂いがプンプンしやがるぜ~~~!!(←ホメてます)


というわけで、かねてより新時代最初の話題は平松伸二先生にしようと考えていたのですが、ちょうど年に数回私の中で起こる「平伸ブーム」が来てたのも追い風となりました。

その「平伸ブーム」が起こった理由が、冬アニメ『私に天使が舞い降りた!』を観てたからだったりします。(詳しくはこちら)

(←『私に天使が舞い降りた!』)



平松伸二先生の代表作『ブラック・エンジェルズ』第1話のサブタイみてえなタイトルじゃねえか~~~

(←第1話トビラ絵)

「百合」
「ロリ」要素がウケてる話題の萌えアニメ?
それがどうしたい
俺の頭の中じゃあ 平伸マンガ と絶賛コラボ中だぜ~~!
へッヘへへへへ~~!!


ってな感じで、『わたてん』を観ながら平伸マンガのコトが頭を過ってるスゴイ状態でした。

雪藤「外道~~~!!」


思わず みゃー姉

「イヤアア~~ッ!!」
だね♪



雪藤「地獄へ落ちろ~~っ!!」




話を『そしてボクは外道マンになる』に戻しまして…

今回紹介する外道マン…』は、平松伸二先生の自伝漫画です。
わりと私は、人物伝的な作品が昔から好きです。
特に「原作を本人が自ら書く」「発表形式が漫画」だと大当たりだと思っています。前者は「ネガティブな内容でも憶することなく描く」、後者は「エンターテイメント性が強くなる」からです。

こういった類の話はどこまでが実際にあった事なのかは分かりませんが、

読んでる間はコレが 真 実 だと思っているぜ~~~~~~~~~ッ!!



さて平松伸二先生というと、「絶対に許せねえ~~~!!」と言いたくなるような悪党を描き、その悪党を容赦なく始末する影のある主人公達を描くことに定評があります。
「勧善懲悪」を徹底的に突き詰めることにより極限的なカタルシスが生まれるわけですが、それ故、敵キャラはザコでもボスでもヘドが出そうなキャラが多く、それを「殺す!!」ので主人公サイドもインパクト大です。
そんなマンガを描いてるのに、実際の平松伸二先生優しく、かつ立派な方のようです。
安心できるような、嬉しいような、尊敬できるような、それでいて「外道っぽさ」があってもよかったような、ちょっと残念かも? という不思議な気分。
『そしてボクは外道マンになる』という漫画は、そんな読者の「外道マンガ家ぶりを見てみたい」という欲求を的確に突いてくれます。



第1話より。
高校を卒業して上京してきた伸二青年
この純朴な姿、想像とのギャップにビックリ。


アシスタント時代の一コマ。
優しいというより、気の弱さが目立つ人物として描かれています。




数年後にこうなるそうですが。

うん、イメージ通りだ。
「漫画の中で」というハッタリでしかない前提が、全くハッタリとは思えない怖さを感じさせてくれます。


先生はデビューが高校1年の時で、在学中に「週刊少年ジャンプに読み切り作品が数回掲載され、その後『アストロ球団』で有名な中島徳博先生の下で数か月臨時アシスタントとして修行。その後『ドーベルマン刑事』(原作:武論尊)連載デビューとなりました。
30代・40代でデビューして傑作を描く方もおられるのでどちらがスゴイというのは無いと思いますが、それでも若くしてデビューして連載までできるようになったことは間違いなく凄いと思います。
しかし、若くしてデビューしたが故の苦労や苦悩もいっぱいあったようで、1巻と2巻ではそれが特に強く描かれています。


これが第2巻


2巻最初の話のトビラ絵。
1巻の頃は弱気で引っ込み思案な面もあった平松青年ですが、いろいろと大変な経験を重ねて、怒ったり嘆いたりで叫ぶことが多くなってきました。
ちなみに、私が初めて読んだのはこの話。
だって、「グランドジャンプPREMIUM」って隔月間だから置いてる本屋が少なかったし、連載していること自体知らなかったし。テッキリマタ「ゴラク」系列デ描クト思ッテイタヨ…



『ドーベルマン…』連載中に新担当となった
魔死利戸 毒多(ましりと どくた)氏。
名前こそ変えてありますが、間違いなくあの有名な編集者ですね。
そう、あの『Dr.スランプ』に登場するDr.マシリトのモデルといわれるあの編集者



この巻からの新要素
2巻からは現在の伸二の姿も描かれるようになります。
初連載当時と現在の状況が絶妙にオーバーラップ。
いま現在の裏話が加わることで話が現実味を帯びて感じられ、この漫画で描かれていることはノンフィクションでは? と思わされるようになります。



担当と飲んでる現在の平松先生。
連載中、この担当がやらかした(ネームを打ち忘れた)らしく、かろうじて平松先生自身が気づいて掲載ミスは未然に防げたものの、怒り爆発。
漫画家としての全生命を賭けてる作品でこの扱われ方で、他にもいろいろあったので、編集長に直談判して担当を変えてもらったそうです。

それでも怒りが収まらない先生は、



と、恐ろしいまでの宣言をしました。

この回から読み始めた私は、このページを見て今後も読んでいこうと決めました。


なお、↑の画像は単行本で修正された状態です。

雑誌掲載時は↓

「漫画の中でだが オレはヤツを いつか必ず ブッ殺オオオオオすッ!!」

と、もっと過激でした。(こちらも参照)
コレぞ平伸! と思ったのでこの修正は残念ですが、まあ先生が冷静になったとか、和解が成立したのかも知れない。

ちなみに、あくまで漫画の中での話だが、2巻最後の話件の編集者(「矢津(やつ)」という名前にされた)と再会して握手を交わしていたりします。
先生はインパクトのある話が描けたのは矢津さんのおかげと礼を言い、矢津氏は誰よりも続きが読みたいと熱くエールを送っています。
やや拍子抜けに思えつつも、淡々とした先生と気まずさと必死さが入り混じった矢津氏の姿が緊迫した雰囲気を生んでました。



先ほどの魔死利戸氏の現在
登場する実在の人たちには事前に読んでもらってから発表しているそうです。

その魔死利戸氏が指摘します。


「この外道マン…」 つまんないよネ! 

 だいたい伸二が こんないいヤツな訳がない!」



平松先生もそれは重々承知しているようで

「伸二がいいヤツの今は まだまだこの漫画の入り口なんだよ!」

「オレの中の伸二は… いいヤツの仮面を脱ぎ捨てて… 外道にならなきゃいけない!!

そう決意する平松先生。



そして―



背中から黒いオーラが立ち昇る!?
コレは一体!?



でも、読んだ当時はその次のコマの方が気になって仕方なかったよ。




吐血!?

大丈夫かよ、先生ィィィ~~~~~!?




続くゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!


(5月29日追記。次回はこちら)

(6月19日追記。本文を一部修正。画像追加。尚、『外道マン…』以外の画像はネットで拾ったものを一部加工したものですが、問題があるようなら消します)

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