永遠の黄金伝説
2015.09.24 (Thu) | Category : アニメ
(本文は10月1日に書いています)
バンダイチャンネルで隔週配信されている『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』が最終回を迎えました。
『聖闘士星矢』本編で、ある意味主役の星矢たち以上に人気の黄金聖闘士たちが主役の新作ストーリー。私も毎回ワクワクしながら見てました(^^)
(※最終話の配信自体は26日だったのですが、24日にとりあえず本文なしで作ったこの記事に書いてます)
バンダイチャンネルで隔週配信されている『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』が最終回を迎えました。
『聖闘士星矢』本編で、ある意味主役の星矢たち以上に人気の黄金聖闘士たちが主役の新作ストーリー。私も毎回ワクワクしながら見てました(^^)
(※最終話の配信自体は26日だったのですが、24日にとりあえず本文なしで作ったこの記事に書いてます)
今回の一番の魅力は、やっぱり黄金聖闘士たちが主役だということ自体ですね。
本編だと見せ場は多くても、主役の星矢たちに活躍を譲ることも多かったわけですから。
今回は星矢たちは直接は登場しない(※エリシオンでのハーデスとの戦いが継続中)という、徹底ぶりでした。
無論、メインキャラよりも格上ポジションだからこそオイシイ役になってた面もあったわけで、主役になってしまうと話のフォーマット的に、ピンチに陥ったりとかとか葛藤を見せたりというこれまでの黄金らしからぬ面もありましたが。
その辺りは、各人の悩みを見せることでキャラ描写を濃くしたりとか、本調子でないから思わぬ苦戦になってしまった、という感じで上手く消化してました。
敵である神闘士(ゴッドウォーリアー)は7人で、黄金側は12人。
実力差に加えて数でも味方側が上回っているので、どうするんだろう? と思ってたのですが、ラスボスのアンドレアスや真の黒幕の邪神ロキとの攻防、トラップ(グレートルート)突破のイベントと、味方側で寝返った者を出すことで何とかしてました。
序盤でアンドレアスと早々に出会ってしまい、真っ先に脱落したアフロディーテは、ユグドラシルの秘密を掴んだりとか、後から捕まった仲間たちを守るという貢献度が高い役を与えられてました。
本編では伝説の存在ながら活躍シーンが具体的に描かれていないアイオロスは、一番最初に(力を吸い取られる)ユグドラシルの間近でアンドレアスと遭遇。弱体化が著しかったものの、一撃を与えてユグドラシルの成長を遅れさせており、その後ロキとの戦いでピンチに陥ったアイオリアの前に現れるという役どころでした。
やや不遇だったのは、ミロとカミュかな?
まあミロは序盤から出ずっぱりでしたし、どんな困難な状況に陥っても怯まず前進するということでキャラが立ってました。脱落したのも戦いに敗れたわけではなく、後に続く仲間たちの為にグレートルートを破壊するのに小宇宙を燃やし尽くした(それまでのダメージの累積も構わずに、というのもミロらしい)という展開なので、格は保てたと思います。
故あって敵側に就いたカミュは、親友のミロや、ハーデス編で共に行動したシュラやサガと対峙。かつて悪の側に就いたこともある黄金もすべて正義側になったる中、1人だけ悪の側に就いており、しかも教皇やハーデスに従っていた時とは違って、今回は本心から敵側に就いた。
正直カミュにこういう役が回ってきたこと自体が意外で、どうなるんだろう? とハラハラしてました(水瓶座が悪の戦士というのは『Ω』で既出ですが、カミュ本人ではありませんしね)
結局、他の黄金達との戦いで熱い思いを取り戻した彼は私心を捨て、悪に走ったかつての友であるエイクシュニルのスルトを倒しました。(弟子の氷河もそうですが、氷の闘技を使うキャラは縁者との戦いが多いですね(^^;))
最終話で、詫びようとしたカミュの言葉を遮って、先に彼の気持ちを理解している言葉をかけるミロ。この和解シーンは、長年このコンビが好きな身としては震えましたよ!
そのカミュとの戦いで敗れたように見えたシュラは、カミュを倒すことよりも本来の目的である像の破壊を優先してたとか、前述どおりカミュに熱い闘志を思い出させたりとか、「戦いに敗れても勝負には勝った」という役どころ。動けないシュラにトドメを刺すスルトの非情さを見て、カミュが決別する決め手になったし。
順番は前後しますが、アイオリアとのやり取りもよかったりです。
でも、アイオロスとの会話も見たかった…
童虎は、タングリスニルのヘラクルスとの戦いをアルデバランに譲ったりとか、対戦相手のガルムのウートガルザが本気を出さずに撤退とかで、ちょい不完全燃焼。その次の戦いは、アンドレアスとの集団戦でしたし。
とはいえ、(精神)年齢が一番上ということもありまとめ役になってましたし、ムウとの共闘で先代の牡羊座のシオンを思い出すナイスカットもありました。
アルデバランとのコンビも不思議な魅力がありました。始めアルデバランがどう呼んでいいか迷っていたので「童虎でいい」と言ったら、他のメンツにもそう呼ばれ出したのは笑いました。ムウ以外からは敬語も使われなくなるし。
アルデバランは「十二宮編」以降は、新たな敵に真っ先にやられるという損な役回りでしたが、今回は面目躍如。ヘラクルスとの二度の戦いでは、どちらも圧勝で格の違いを見せつけました。登場初期の強敵ぶりが久々に見られましたね~~~。これまで苦杯を味わったのは、トリッキーな手を使う相手と相性が悪かっただけなのかも知れませんね。
弟ジークフリートの無念を晴らそうと戦うグラニルのシグムントに、自分にも弟がいたので気持ちはよく分かると語るサガ。
…アンタの弟がポセイドンの封印を解いたから、巡り巡ってアスガルドの戦いを引き起こしたんだけどね(^^;)
でも、カノンの姿が描かれたのは嬉しかったり。
ある意味主役のアイオリア以上に記憶に残るのは、デスマスクでしょうね。
これまでのシリーズでは不遇の扱いを受けることが多く、今回も遭遇したアンドレアスに「私が知る黄金聖闘士で一番弱い」とまで断言されてしまう始末。
しかし、そこからの上昇ぶりがよかった!
「力が正義」と言いつつも邪悪な事を平気でやってた彼が、正義の聖闘士として堂々と戦うには、一度ドン底まで堕ちた姿を描いた方がよいということでしょうか?
当初蟹座の聖衣に見放されていたので、今回設定された私服姿での出番も多かったのもオイシイ点だったり。
序盤の混乱時を象徴している「ハンッ…。俺たち黄金聖闘士の息の合わなさ加減はあいかわらずだ。 嘆きの壁ン時ゃ、ありゃ、やっぱ奇跡だぜ!」という台詞も、俗っぽい部分も見せる彼が言うから妙に説得力がありました。しかも、これが後のカタルシスに繋がるわけですし。
アフロとのコンビもよかったし、何気に新必殺技「積尸気冥窮波」も貰ったりで、扱いは破格じゃないでしょうか。
後の3人はまあ、元よりオイシイ役回りの人たちで、今回も期待どおりの活躍をしてくれました。
アイオリアは主役らしく、全編通して活躍。元より熱い感情を見せる人なので、バッチリ熱血主人公になってました。
今回アイオリアがムチャな事をしないので、それを止めるシーンが無かったのが残念なムウ様ですが、解説役ポジションでみんなをまとめてましたね。
シャカは序盤なかなか動こうとしなかったのですが、密かに女神(アテナ)に声を届けたりとか、対戦相手となったフレースヴェルグのバルドルに真理を問うたり、最期に情けをかけたりと、「らしい」活躍。相手の五感を奪う「天舞宝輪」を、痛みから解放させることに使うのは上手い見せ方だと思いました。
敵の神闘士は、1人当たり4話割いてた旧作ほどの描写は無かったものの、最強集団と戦う敵役としては充分キャラが立っていました。
オーディーン自体は正義の神ですが、その代行者に収まったアンドレアスは邪神ロキに密かに操られている。だからか、シグムントみたいに正義寄りの人もいる一方、外道なニーズヘッグのファフナー、卑劣なスルトもいます。ヘラクルスは卑怯な手を使ってでも勝つことに拘るタイプで、真実が見えてない感じのキャラ。胡散臭そうなウートガルザが、実は今回の戦いを勝利に導くカギを持ってるポジションでもありました。バルドルは本来は心優しき青年だったのが、邪神の言葉に唆されて無慈悲な戦士となったキャラでした。
そして、アイオリアの好敵手(?)ポジションだったグリンブルスティのフロディは、ヒロインのリフィアの幼馴染ということもあり、出番が一番多かったです。真実がハッキリする前から、自分の信念でアンドレアスと手を切るなど、見せ場もありました。
まともにぶつかったら黄金聖闘士よりも実力が下であることをキッチリ見せつつも、只のヤラレ役にはなってないので、見ていて物足りないということは無かったですね。
ちなみに、彼らが仕える(?)アンドレアスさんは、本来は神の如き慈悲の心を持った青年だったのでしょうが、それが垣間見えたのは回想シーンのみ。民衆に支持されてる場面ではもうロキに操られていたから、そっちの好青年ぶりは演技なのでしょうね。(この辺が、善悪どちらも本物の自分だった教皇(=サガ)との違い) ある意味彼も邪神に操られていた被害者なのですが、その点にはあまり触れられませんでした(^^:)
あと、旧作で出てきたオーディーンローブが今回も登場!!
神聖衣(ゴッドクロス)という切り札が既にあるので、こっちの切り札も登場するというのは想像できませんでした。
しかもアイオリアが纏い、彼の小宇宙に反応して黄金色になるという!?
星矢が纏った時には見られなかった戦法(バルムングの剣を空中での足場に使う)というのも見られました。
アイオリアはオーディーンローブの力を借りて、邪神ロキ撃破に成功。
オーディーンはロキの野望を感付いており、リフィアや黄金たちを陰ながら助けていたのでした。
旧作もそうですが、この物語に出てくる神にしては珍しいくらいに愛と正義にあふれてるな、オーディーン。
アスガルトの人々が崇めるわけだぜ!!
アテナよりも頼りになるかも?(^3^;)
しかし、神器グングニルに叩きつけるというやり方をしたのが裏目に出て、グングニルに所有者と認められ、その力を取り込んたロキが復活。
オーディーンローブも砕け散ってしまいますが、アイオロス・アイオリア兄弟の前に、死んだと思われていた他の10人の黄金が登場。最強の敵を相手に、12人の究極の聖闘士たちが立ち向かっていきます。
それぞれに縁がある相手との2人組で技を放つ場面が見どころ。特にサガ・アイオロスという「13年前の因縁」の2人のやり取りは、『聖闘士星矢』という物語の全ての始まりなわけで、感動ひとしお。
しかし、如何に黄金聖闘士が強いといっても、相手は神。黄金聖衣では勝てません。
その時、エリシオンで囚われの身となっているアテナの小宇宙が黄金聖闘士たちを包みます。
自らの身を顧みずに力を与えてくれたアテナに涙する黄金たち(もちろんデスマスクも涙目)
これまでと違い、神聖衣の力を持続させることが出来るようになり、力を結集して遂にロキを倒しました。
しかし、力を使い果たした黄金たちに、消滅の時が訪れます。
アスガルドの覆う闇を晴らした彼らの唯一の心残りは、エリシオンでハーデスと戦っている星矢たちに加勢できないこと。せめて黄金聖衣だけでも届けることが出来たら…
その時、意外な存在からの申し出の言葉が届きました―
その存在とは、海王ポセイドン!!
黄金たちの小宇宙に反応して、一時的に目を覚ましたとのこと。
かつてアスガルドを災厄に導いたポセイドンの言葉など信じらないとヒルダ様は言うのですが、アイオリア達は事態が事態だけにその申し出を受けることにしました。
…なお、そうまでして送り届けた黄金聖衣は、ハーデスの配下のタナトスに粉々にされます。
まあ、相手は神だし。
原作では、ポセイドンからの援軍→黄金聖衣破壊→神聖衣登場と、目が離せない出来事が次々に起こるのですが、その一連の流れも今作の展開を踏まえると、また違った見方ができますね。
ポセイドンの心情もそうですが、黄金聖衣が粉々になったのも、神聖衣になることが出来たのも、ロキとの戦いが影響していたのかもしれません。
あと、今作の出来事の時間軸が確定しましたね。
嘆きの壁の前で黄金聖闘士たちが消滅してから、エリシオンに黄金聖衣が届くまでの間の出来事が、『-soul of gold-』の時間軸。(エピローグは除く)
ハーデスが繰り出したグレイテストエクリップスが、今にも完成しそうな頃ですね。
…でも、デスマスクが街で数日は過ごしてたよな…(酒場や花屋でやり取りで、何度となく通っているのが分かる)
てことは、上記の期間は数日はあったのか?
星矢達がエリシオンに到着、更にそこからタナトスと遭遇するまで数日経過してたと。
「タイムリミットは半日!」ぐらいなことが多い漫画(アニメ)だから、すごく長く感じるぜ。
意外と猶予があったんだな、グレイテストエクリップス(^^;)
そんなわけで、最後まで楽しんで見られました。
上には書いてないけど、ヒロインのリフィアもよかったですよ。ただ、このキャラについて書くと、二転三転する立ち位置を書かなくてはいけなくなりますので(^^;) 単純にヒロインキャラとして見ても、アイオリアとのやり取りが微笑ましかったです。
あと、残念な点をあげるとすれば、その場にいるのにフレア様(ヒルダ様の妹)がまったく喋らなかったことですね。まあそれを言い出すと、回想シーンとかにしか出番が無かった人達にも喋ってほしかったとなりますが。
誕生星座が蠍座の身としては、もっとミロの活躍が見たかったなー。
まあ、そっちは『セインティア翔』を読んでガマンします。
その漫画だとミロは「(少女漫画でよくある)憧れの人」ポジションになってますし。
まだまだ語り足りないけど、ここらで終わりにします。
そんなわけで、『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』の感想でした。
本編だと見せ場は多くても、主役の星矢たちに活躍を譲ることも多かったわけですから。
今回は星矢たちは直接は登場しない(※エリシオンでのハーデスとの戦いが継続中)という、徹底ぶりでした。
無論、メインキャラよりも格上ポジションだからこそオイシイ役になってた面もあったわけで、主役になってしまうと話のフォーマット的に、ピンチに陥ったりとかとか葛藤を見せたりというこれまでの黄金らしからぬ面もありましたが。
その辺りは、各人の悩みを見せることでキャラ描写を濃くしたりとか、本調子でないから思わぬ苦戦になってしまった、という感じで上手く消化してました。
敵である神闘士(ゴッドウォーリアー)は7人で、黄金側は12人。
実力差に加えて数でも味方側が上回っているので、どうするんだろう? と思ってたのですが、ラスボスのアンドレアスや真の黒幕の邪神ロキとの攻防、トラップ(グレートルート)突破のイベントと、味方側で寝返った者を出すことで何とかしてました。
序盤でアンドレアスと早々に出会ってしまい、真っ先に脱落したアフロディーテは、ユグドラシルの秘密を掴んだりとか、後から捕まった仲間たちを守るという貢献度が高い役を与えられてました。
本編では伝説の存在ながら活躍シーンが具体的に描かれていないアイオロスは、一番最初に(力を吸い取られる)ユグドラシルの間近でアンドレアスと遭遇。弱体化が著しかったものの、一撃を与えてユグドラシルの成長を遅れさせており、その後ロキとの戦いでピンチに陥ったアイオリアの前に現れるという役どころでした。
やや不遇だったのは、ミロとカミュかな?
まあミロは序盤から出ずっぱりでしたし、どんな困難な状況に陥っても怯まず前進するということでキャラが立ってました。脱落したのも戦いに敗れたわけではなく、後に続く仲間たちの為にグレートルートを破壊するのに小宇宙を燃やし尽くした(それまでのダメージの累積も構わずに、というのもミロらしい)という展開なので、格は保てたと思います。
故あって敵側に就いたカミュは、親友のミロや、ハーデス編で共に行動したシュラやサガと対峙。かつて悪の側に就いたこともある黄金もすべて正義側になったる中、1人だけ悪の側に就いており、しかも教皇やハーデスに従っていた時とは違って、今回は本心から敵側に就いた。
正直カミュにこういう役が回ってきたこと自体が意外で、どうなるんだろう? とハラハラしてました(水瓶座が悪の戦士というのは『Ω』で既出ですが、カミュ本人ではありませんしね)
結局、他の黄金達との戦いで熱い思いを取り戻した彼は私心を捨て、悪に走ったかつての友であるエイクシュニルのスルトを倒しました。(弟子の氷河もそうですが、氷の闘技を使うキャラは縁者との戦いが多いですね(^^;))
最終話で、詫びようとしたカミュの言葉を遮って、先に彼の気持ちを理解している言葉をかけるミロ。この和解シーンは、長年このコンビが好きな身としては震えましたよ!
そのカミュとの戦いで敗れたように見えたシュラは、カミュを倒すことよりも本来の目的である像の破壊を優先してたとか、前述どおりカミュに熱い闘志を思い出させたりとか、「戦いに敗れても勝負には勝った」という役どころ。動けないシュラにトドメを刺すスルトの非情さを見て、カミュが決別する決め手になったし。
順番は前後しますが、アイオリアとのやり取りもよかったりです。
でも、アイオロスとの会話も見たかった…
童虎は、タングリスニルのヘラクルスとの戦いをアルデバランに譲ったりとか、対戦相手のガルムのウートガルザが本気を出さずに撤退とかで、ちょい不完全燃焼。その次の戦いは、アンドレアスとの集団戦でしたし。
とはいえ、(精神)年齢が一番上ということもありまとめ役になってましたし、ムウとの共闘で先代の牡羊座のシオンを思い出すナイスカットもありました。
アルデバランとのコンビも不思議な魅力がありました。始めアルデバランがどう呼んでいいか迷っていたので「童虎でいい」と言ったら、他のメンツにもそう呼ばれ出したのは笑いました。ムウ以外からは敬語も使われなくなるし。
アルデバランは「十二宮編」以降は、新たな敵に真っ先にやられるという損な役回りでしたが、今回は面目躍如。ヘラクルスとの二度の戦いでは、どちらも圧勝で格の違いを見せつけました。登場初期の強敵ぶりが久々に見られましたね~~~。これまで苦杯を味わったのは、トリッキーな手を使う相手と相性が悪かっただけなのかも知れませんね。
弟ジークフリートの無念を晴らそうと戦うグラニルのシグムントに、自分にも弟がいたので気持ちはよく分かると語るサガ。
…アンタの弟がポセイドンの封印を解いたから、巡り巡ってアスガルドの戦いを引き起こしたんだけどね(^^;)
でも、カノンの姿が描かれたのは嬉しかったり。
ある意味主役のアイオリア以上に記憶に残るのは、デスマスクでしょうね。
これまでのシリーズでは不遇の扱いを受けることが多く、今回も遭遇したアンドレアスに「私が知る黄金聖闘士で一番弱い」とまで断言されてしまう始末。
しかし、そこからの上昇ぶりがよかった!
「力が正義」と言いつつも邪悪な事を平気でやってた彼が、正義の聖闘士として堂々と戦うには、一度ドン底まで堕ちた姿を描いた方がよいということでしょうか?
当初蟹座の聖衣に見放されていたので、今回設定された私服姿での出番も多かったのもオイシイ点だったり。
序盤の混乱時を象徴している「ハンッ…。俺たち黄金聖闘士の息の合わなさ加減はあいかわらずだ。 嘆きの壁ン時ゃ、ありゃ、やっぱ奇跡だぜ!」という台詞も、俗っぽい部分も見せる彼が言うから妙に説得力がありました。しかも、これが後のカタルシスに繋がるわけですし。
アフロとのコンビもよかったし、何気に新必殺技「積尸気冥窮波」も貰ったりで、扱いは破格じゃないでしょうか。
後の3人はまあ、元よりオイシイ役回りの人たちで、今回も期待どおりの活躍をしてくれました。
アイオリアは主役らしく、全編通して活躍。元より熱い感情を見せる人なので、バッチリ熱血主人公になってました。
今回アイオリアがムチャな事をしないので、それを止めるシーンが無かったのが残念なムウ様ですが、解説役ポジションでみんなをまとめてましたね。
シャカは序盤なかなか動こうとしなかったのですが、密かに女神(アテナ)に声を届けたりとか、対戦相手となったフレースヴェルグのバルドルに真理を問うたり、最期に情けをかけたりと、「らしい」活躍。相手の五感を奪う「天舞宝輪」を、痛みから解放させることに使うのは上手い見せ方だと思いました。
敵の神闘士は、1人当たり4話割いてた旧作ほどの描写は無かったものの、最強集団と戦う敵役としては充分キャラが立っていました。
オーディーン自体は正義の神ですが、その代行者に収まったアンドレアスは邪神ロキに密かに操られている。だからか、シグムントみたいに正義寄りの人もいる一方、外道なニーズヘッグのファフナー、卑劣なスルトもいます。ヘラクルスは卑怯な手を使ってでも勝つことに拘るタイプで、真実が見えてない感じのキャラ。胡散臭そうなウートガルザが、実は今回の戦いを勝利に導くカギを持ってるポジションでもありました。バルドルは本来は心優しき青年だったのが、邪神の言葉に唆されて無慈悲な戦士となったキャラでした。
そして、アイオリアの好敵手(?)ポジションだったグリンブルスティのフロディは、ヒロインのリフィアの幼馴染ということもあり、出番が一番多かったです。真実がハッキリする前から、自分の信念でアンドレアスと手を切るなど、見せ場もありました。
まともにぶつかったら黄金聖闘士よりも実力が下であることをキッチリ見せつつも、只のヤラレ役にはなってないので、見ていて物足りないということは無かったですね。
ちなみに、彼らが仕える(?)アンドレアスさんは、本来は神の如き慈悲の心を持った青年だったのでしょうが、それが垣間見えたのは回想シーンのみ。民衆に支持されてる場面ではもうロキに操られていたから、そっちの好青年ぶりは演技なのでしょうね。(この辺が、善悪どちらも本物の自分だった教皇(=サガ)との違い) ある意味彼も邪神に操られていた被害者なのですが、その点にはあまり触れられませんでした(^^:)
あと、旧作で出てきたオーディーンローブが今回も登場!!
神聖衣(ゴッドクロス)という切り札が既にあるので、こっちの切り札も登場するというのは想像できませんでした。
しかもアイオリアが纏い、彼の小宇宙に反応して黄金色になるという!?
星矢が纏った時には見られなかった戦法(バルムングの剣を空中での足場に使う)というのも見られました。
アイオリアはオーディーンローブの力を借りて、邪神ロキ撃破に成功。
オーディーンはロキの野望を感付いており、リフィアや黄金たちを陰ながら助けていたのでした。
旧作もそうですが、この物語に出てくる神にしては珍しいくらいに愛と正義にあふれてるな、オーディーン。
アスガルトの人々が崇めるわけだぜ!!
アテナよりも頼りになるかも?(^3^;)
しかし、神器グングニルに叩きつけるというやり方をしたのが裏目に出て、グングニルに所有者と認められ、その力を取り込んたロキが復活。
オーディーンローブも砕け散ってしまいますが、アイオロス・アイオリア兄弟の前に、死んだと思われていた他の10人の黄金が登場。最強の敵を相手に、12人の究極の聖闘士たちが立ち向かっていきます。
それぞれに縁がある相手との2人組で技を放つ場面が見どころ。特にサガ・アイオロスという「13年前の因縁」の2人のやり取りは、『聖闘士星矢』という物語の全ての始まりなわけで、感動ひとしお。
しかし、如何に黄金聖闘士が強いといっても、相手は神。黄金聖衣では勝てません。
その時、エリシオンで囚われの身となっているアテナの小宇宙が黄金聖闘士たちを包みます。
自らの身を顧みずに力を与えてくれたアテナに涙する黄金たち(もちろんデスマスクも涙目)
これまでと違い、神聖衣の力を持続させることが出来るようになり、力を結集して遂にロキを倒しました。
しかし、力を使い果たした黄金たちに、消滅の時が訪れます。
アスガルドの覆う闇を晴らした彼らの唯一の心残りは、エリシオンでハーデスと戦っている星矢たちに加勢できないこと。せめて黄金聖衣だけでも届けることが出来たら…
その時、意外な存在からの申し出の言葉が届きました―
その存在とは、海王ポセイドン!!
黄金たちの小宇宙に反応して、一時的に目を覚ましたとのこと。
かつてアスガルドを災厄に導いたポセイドンの言葉など信じらないとヒルダ様は言うのですが、アイオリア達は事態が事態だけにその申し出を受けることにしました。
…なお、そうまでして送り届けた黄金聖衣は、ハーデスの配下のタナトスに粉々にされます。
まあ、相手は神だし。
原作では、ポセイドンからの援軍→黄金聖衣破壊→神聖衣登場と、目が離せない出来事が次々に起こるのですが、その一連の流れも今作の展開を踏まえると、また違った見方ができますね。
ポセイドンの心情もそうですが、黄金聖衣が粉々になったのも、神聖衣になることが出来たのも、ロキとの戦いが影響していたのかもしれません。
あと、今作の出来事の時間軸が確定しましたね。
嘆きの壁の前で黄金聖闘士たちが消滅してから、エリシオンに黄金聖衣が届くまでの間の出来事が、『-soul of gold-』の時間軸。(エピローグは除く)
ハーデスが繰り出したグレイテストエクリップスが、今にも完成しそうな頃ですね。
…でも、デスマスクが街で数日は過ごしてたよな…(酒場や花屋でやり取りで、何度となく通っているのが分かる)
てことは、上記の期間は数日はあったのか?
星矢達がエリシオンに到着、更にそこからタナトスと遭遇するまで数日経過してたと。
「タイムリミットは半日!」ぐらいなことが多い漫画(アニメ)だから、すごく長く感じるぜ。
意外と猶予があったんだな、グレイテストエクリップス(^^;)
そんなわけで、最後まで楽しんで見られました。
上には書いてないけど、ヒロインのリフィアもよかったですよ。ただ、このキャラについて書くと、二転三転する立ち位置を書かなくてはいけなくなりますので(^^;) 単純にヒロインキャラとして見ても、アイオリアとのやり取りが微笑ましかったです。
あと、残念な点をあげるとすれば、その場にいるのにフレア様(ヒルダ様の妹)がまったく喋らなかったことですね。まあそれを言い出すと、回想シーンとかにしか出番が無かった人達にも喋ってほしかったとなりますが。
誕生星座が蠍座の身としては、もっとミロの活躍が見たかったなー。
まあ、そっちは『セインティア翔』を読んでガマンします。
その漫画だとミロは「(少女漫画でよくある)憧れの人」ポジションになってますし。
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