「与えられた役をやるかどうかは、結局、自分で決めるんだから」
2011.03.30 (Wed) | Category : アニメ(銀河美少年)
(本文は4月2日に書いています)
『STAR DRIVER 輝きのタクト』第24話の感想です。
スガタが綺羅星に参加した次の日。
そんなことはまったく知らないタクトやワコには、いつもと同じ学園生活が待っていました。
いつもと違うことと言えば、いつも始業前は本ばかり読んでいる委員長のケイトが今日は読んでいません。
そのことに気付いたタクト。
「どうしたの? 本読んでないの、珍しいね。それに何か楽しそう。いいこと、あった?」
「そんなに楽しそうに見えた?」
答えた彼女は、どこか嬉しそうでした。
そのやり取りを遠くから見ていたワコは、最近のこの2人は仲がいいと気になるようでした。
そしてもう1人、タクトの後の席から見ていたカナコ(金持ちの嫁)は…
「さあ? どうかしらね?」
昼休み。
タクトはスガタと、クラスメイトであり悪友のヒロシ、さらに相席した学園長とイシノ先生と学食で、
ワコはクラスメイトであり親友のルリと一緒に中庭で弁当を食べてたりしました。
クラスメイト達から振られた話題は、3人の関係をどう思っているのかという内容。
ワコに至っては、「どっちかに決めないの?」とまで言われます。
トイレの手洗い場でケイトと鉢合わせしたワコ。
「最近タクト君と仲いいね?」
何気なく言うワコに、ケイトは興味なさそうに返します。
「ウチのおばさんも、すっかりタクト君のファンになっちゃったみたい」
「ゴシキおばちゃんが?」
「去年再婚したばかりの旦那よりも、タクト君の方がいいんだって」
「それは・・・(^_^;) 冗談で言ってるだけでしょ(^u^;)」
何だ、この『ゴシキさん情報』盛り沢山の会話は(^^;)
とりあえず、
- 幼馴染だけあってワコも「おばちゃん」と呼んでいる
- 去年再婚した。
- でも新しいダンナよりタクトのことが気にいってる?
ということが分かりました。
顔あり台詞ありで登場したのは1回だけなのに、妙に存在感がある人です(^u^;)
「私は、心に決めた1人の男だけを、ずっと思い続けるのがいいけどな」
さり気なく出た、ケイトの本音。
子供の頃からずっとスガタ一筋だったのに、たとえ冗談でも他の男(タクト)に気があるみたいに言われたのが不快だったのでしょう。
「私は、叔母さんとも、あんたとも違う」
ケイトから見たら、ワコはスガタからタクトに心変わりしたように見えるのでしょうか?
ケイトから見たら、ワコはスガタからタクトに心変わりしたように見えるのでしょうか?
しかし、ケイトの気持ちを知らないワコは、不思議そうな顔を浮かべるのでした。
ワコと別れて、ケイトが一人廊下を歩いていると、向こう側よりシモーヌを伴なったカナコが来ました。
カナコの軽い挨拶も気にせず、通り過ぎようとしたケイトでしたが・・・
「ねえ? どうやって『彼』をスカウトしたの? イヴローニュ?」
クラスで話す時とは違う声色を出したカナコの声を聞き、ケイトは足を止め、振り返りました。
「…まあ、あなたが頭取だとは思ってたけどね。…じゃ、君(シモーヌ)がセクレタリーか?」
ケイトの方も相手の正体に気づいていたようです。
彼女の言葉に、シモーヌは黙って頷きました。
まあ、ケイトはプロフェッサーグリーンやスカーレットキスの正体を見破ったし、カナコは結構鋭いキャラなので、互いの正体に気付いていても不思議ではありません。
しかし、今までお互い不干渉だったのは、仲がよくないからでしょうね。
いつもの「綺羅星!」挨拶で確認しないあたり、2人の相性の悪さがよく分かります(^_^;)
そんな2人の為か、ケイトは細かいことははぐらかせて去ります。
「私、あの人苦手です…。なんか、怖いって言うか…」
2人のやり取りを見ていたシモーヌは、思わずそう言うのでした。
その頃、キング(スガタ)の登場でトップの座からズリ落ちたヘッドはと言うと…
「…おはよう、シンゴ」
「? ・・・トキオ?」
遂に、シンゴが目を覚ましました!!
さあ、これでシンゴの持つシルシを譲ってもらえます。
ヘッドが逆転する目が出ました!!
「この世界は、僕がなりたい大人になれる世界じゃなかった。だから僕は、成長を止めた」
己の思いを語るシンゴ。
大人になるのが嫌だという思いが、(おそらく)第1フェーズの力となって作用し、彼はずっと少年の姿だったようです。
もしかしたら、トキオ(ヘッド)やリョウスケ等よりも年上で、もっと長い時間を生きてきた人なのかも知れませんね。
「けど、そしたらもっと苦しくなった。自分だけが取り残されていく…。トキオは平気なの?」
続けて言ったこの言葉には、想像以上の悲哀を感じます。
その言葉を聞いたトキオ(ヘッド)は…
「とにかく君のが欲しいんだ。そうすれば、もっと平気になれる」
いや、お前、ちゃんと聞いてやれよ…(-_-;)
自分の都合が思いっきり前面に出てきています。
さすがヘッドだ…(^_^;)
「そう…。なら、いいよ。僕のはトキオにあげる」
イマイチ噛み合ってない会話ですが、シンゴはヘッドにシルシを譲ることで解放されたいので、躊躇うことなどなく手を伸ばします。
トキオ(ヘッド)の胸の前でかざした手の平から光が溢れ、ヘッドの胸にシルシが輝きました。
この後シンゴの姿は、伸ばしていた腕以外映らなかったのですが、もしかしたら、シルシを失って一気に老化した可能性もありますね。
「今度は俺が夢を見る。長く楽しい夢をね」
怪しい笑いを浮かべるヘッド。
怪しい笑いを浮かべるヘッド。
ともかく、ヘッドはこれで新たな力を得たのでした。
「舞台の幕が上がったようだ・・・」
ヘッドが新たな力を得たことを感じたのか、サリナ部長はそう呟きました。
夕方、タクトとワコとスガタは、一緒に屋上で綺麗な夕日を見つめていました。
「このままずっと、空を見ていたい・・・」
「また、いつでも見られるさ」
「けど、今日のこの空は、今日しか見られないんだよね?」
「大丈夫。僕達はこれから、これとは違うもっとスゴイ空をきっと見るさ!」
この番組らしく、青春を謳歌している3人。
最後のタクトの台詞が、時間を止めることを選んだヘッドやシンゴとは違うことをよく表していますね(^o^)
その頃、1人家路についたケイトの前にヘッドが現れます。
「よくやってくれたね」
シルシを貰えたせいか、いつもの人を喰った態度に戻っています。
「これで最後の祭りの場に、ザメクのドライバーが確実に列席する」
スガタが綺羅星に加入したのはヘッドにとっても予想外のことだったハズですが、新しいシルシも手に入ったことだし、もうこの状況を利用しようとしてます。
残る2つの封印を解いて綺羅星がサイバディをゼロ時間の外に持ち出した時に万一攻撃を受けたとしても、自分は新しいサイバディ・シンパシーに乗ってるので安全です。
こういう、事態の推移を読んで最大限利用しようとしたり、リスクを回避する為の策をいろいろ張り巡らしているところが、ヘッドの恐ろしいところです。
・・・ここ最近の描写のせいで、小物のイメージが強いんですけどね。
その日の夜、ケイトはスガタを呼び出します。島で一番好きだというあの場所に。
「あなたと2人でここにいるのって、何だかすごく不思議」
「ひが日死神社か」
「神社の跡、よ」
ケイトの家も、曾祖母の代までは「皆水の巫女」と同じ表巫女だったらしく、もしかしたらケイトの方がスガタの許婚になっていたかもしれないと言います。
「…なんてね。例えワコがこの世界からいなくなったとしても、多分あなたはワコのことをずっと思い続けるんだろうな…」
寂しそうに呟くケイト。
そしてケイトは話し始めます。スガタが一番知りたいであろう、綺羅星に参加している訳を。
「私が「ひが日死の巫女」であることをあいつに知られた時は、本当に怖かった。あいつは直接脅したりはしないけど、その気になればいつでもあなたを殺せることを匂わせていた」
ケイトは、スガタを守る為に綺羅星に参加していたわけです。
しかし、やっぱりヘッドは、ろくなことしてないな…(-_-;)
「でも、ある時私は気付いたの。あいつに従うフリをして、封印を破ればいいと。そうすれば、あなたは本当のあなたになれる。私は、あなたのために生まれてきた巫女なんだって!」
「君の封印が解かなければ、全ては次の世代、次の時代のことになる」
封印を破ろうとするケイト。守ろうとするスガタ。2人の思いは食い違っています。
スガタが王の力を使おうとしているのを知ってか知らずか、ケイトは彼に背を向けたまま言います。
「でも、あなたはこの時代に生まれてきた。運命の人として」
覚悟を決めたように目を閉じるケイト。
その姿に動かされ、スガタは王の力を使うのをやめます。
そのまま去ろうとしたスガタを、ケイトは呼び止めます。
「お願い…。あたしに、永遠をください…」
すがりつくケイトに顔を向けるスガタ。
そのままキスをしたケイトは
「ありがとう。私の銀河には今、最高の綺羅星が輝いている!」
そして、永遠を誓うというひが日死の呪文を唱えると、ケイトの胸のシルシは光輝きました。
「ケイト。…君も生き延びてくれ」
「私はもう、何があっても平気だから」
そう言って、ケイトは笑顔で去りました。
1人残されたスガタに、メイドコンビのジャガーとタイガーが近づいてきます。
彼女達は、スガタが島を出て行こうとするといった王としての使命を放棄しそうになった時には、抹殺する使命を持っています。
綺羅星に参加し、封印を解こうとしているケイトに協力的な態度を見せた今、スガタは言います。
「僕を殺せ」
しかし、スガタのことを好きなタイガーには、その言葉は酷なものでした。
泣き出したタイガーに代わって、ジャガーが尋ねます。
「ぼっちゃまは、ひが日死様の思いに答えられたのですか?」
しかし、スガタは答えず、無言で何かを考えていました。。
同じ頃、カナコ(とシモーヌとタカシ)が住む豪華客船では…
今夜ゼロ時間の封印が解かれるだろうと知ったカナコは、シモーヌとタカシに、どんなことが起こるか分からないので万一の時は島民をこの船に避難させるよう指示します。
島中の人間全てを避難させるという、途方もない言葉に驚く2人でしたが、
「何の為に、こんな大きな船を持って来ていると思っているの!?」
無駄に豪華な生活を送っているように思わせて、本当はこうなることを予想していたカナコ。
「本気で世界平和を考えている」と言われたことがあるだけあって、スケールの大きな発想です。
思わず2人も
「「カッコイイ…」」
と感動するのでした。
その頃ヘッドは…
「フッ…ハハハハハハハ!」
いろいろと事が運んでいることに満足したのか、1人で高笑いしてました。
「「「カッコワリィ…」」」
「「「カッコワリィ…」」」
いや、今回キャメルさん達は出てないんですけどね(^v^;)
上記のカナコのカッコイイ場面の後にこのシーンを入れたのは、狙ってやったんだろうな…(^\^;)
タクトとワコは、夜の海岸を2人で歩いていました。
「いつかさ…スガタとワコが結婚して、それで、僕があの家に遊びに行ったりするのかな?」
驚くワコ。
「おんなじこと言うんだね…」
前回スガタとデートした際、スガタも同じようなことを言っていたからです。
そのことをタクトに話そうとした時、
ゼロ時間が発動しました!!
「ワコ!!」
そう叫んだのは、綺羅星十次団第3隊代表のイヴローニュ。
ワコが自分の名を呼んだ綺羅星メンバーを見た時、その少女は綺羅星の仮面を外しました。
「ケイト!?」「委員長!?」
イヴローニュの正体がケイトだったと知り、驚くワコとタクト。
(というか、メガネ付けたまま仮面を被っていたことに驚きました、私)
一方、周りで見ていた綺羅星メンバーのプロフェッサーグリーン、スカーレットキス、頭取達も驚いています。
この場面、始めは正体を自らバラしたことに驚いたのかと思ったのですが、設定だと綺羅星の仮面を着けることでゼロ時間内での活動が出来るらしいんですよね。
だから、たぶん仮面を外すことは自殺行為であり、それでみんな驚いているんじゃないかと。(この人達はシルシを持ってませんからね)
その心配も杞憂に終わります。
ケイトの胸の巫女のシルシが輝きだしたからです。
ケイトこそが「ひが日死の巫女」だと知り、驚く一同。
さすがの頭取(カナコ)も、ケイトが巫女であることまでは見抜けなかったようです。
・・・アレ?
じゃあ、見破ったキャメルさんって、やっぱりスゴイんじゃ・・・?
それはともかく、ワコは、綺羅星に参加していると知ったケイトに
「ケイト! あなた何をするつもり!? あなたが「ひが日死の巫女」なら分かっているはず! 私達、巫女の役目は…」
しかし、ケイトは聞く耳持たないと言った感じで遮ります。
「私はあんたとは違う! …私は永遠をもらった。私の全ては、スガタ君に捧げる…!」
そう言って、すぐ近くにいるキングの方を見るケイト。
スガタの名が出て驚くワコが、その見慣れない綺羅星メンバーの方を見た時、キングは仮面を外しました。
「スガタ君!?」
「スガタ…どうして……?」
ケイトの時以上のショックを受けるタクトとワコ。
2人が絶句している間に、ケイトは巫女のサイバディ・ケトナにアプリボワゼします。
やっと自分の出番が来たとばかりに、サイバディ・シンパシーの中にいるヘッドはスターソードを出現させます。
そして、そのまま舞い上がり、ひが日死の封印を破ります。
ケイトの名を叫ぶワコの声も空しく、ケイトの悲鳴が響き、世界は第4フェーズに進みました。
「さあ、ザメク復活の時だあぁぁぁぁ!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
ついに復活した王のサイバディ・ザメクの巨体に近づいていくスガタ。
「アプリボワゼェェェッ!!」
ショッキングなことが次々と起こる中、タクトはタウバーンを呼び出します…
そんな感じで、クライマックスにふさわしいテンションの引きでした。
しかし、この後の次回予告は一転して静かなトーンとなりました。
淡々と語るワコの声。
「ねぇ、タクト君…。私は…あなたに出会わなければよかった…」
これは一体・・・?
何かワコにとって、起こってほしくないことが起こるのでしょうか?
まさか、『ガルキーバ』になるのでしょうか?
(※『獣戦士ガルキーバ』という作品の最終回は、
戦いには勝ったものの、「もう1人の主人公」を犠牲にした上での勝利だったので、
最後主人公はヒロインに拒絶される
最後主人公はヒロインに拒絶される
という展開でした)
あと、映像を見た限り、他の綺羅星メンバーもサイバディに乗るようです。
(第4隊、第5隊、第6隊所属の7人)
以前、第4フェーズに進めば復元が容易に行えるようになるとか言ってたと思うので、一斉に復元されたのは分かるのですが、
問題は、彼等が「誰に」味方するかです。
スガタとケイトの思惑、ヘッドの野望、タクトが望む未来。
はたして、どう決着がつくのか?
待て、次回!!
この記事へのトラックバック
:
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 16 | |
17 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
最新コメント
[08/14 CANDY]
[08/14 フライング用ハーネスが欲しい ]
[08/13 CANDY]
[08/12 フライング用ハーネスが欲しい]
[10/13 CANDY]
[10/12 文化部]
[08/31 CANDY]
[08/30 石川実]
[10/23 CANDY]
[10/22 ばん]
最新トラックバック
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
カウンター
フリーエリア
P R
この記事にコメントする