CANDY TIME

祝・開設15周年!!

「アセム・・・。〝スーパーパイロット〟になれ・・・」

2012.04.13 (Fri) Category : アニメ(『ガンダムAGE』)

『機動戦士ガンダムAGE』第26話の感想です。

〝エデン〟―地球を取り戻すというイゼルカントの理想を叶える為、ノートラム制圧作戦を開始するヴェイガンの部隊。
対する地球連邦軍も、地球防衛最後の要であるノートラムを防衛する為、戦力を集めて迎え撃ちます。
さまざまな思いが交錯する中、宇宙にまた1つ悲しみの光が輝きます・・・



前回ラスト、ヴェイガン部隊出現に驚いていたアルグレアス副司令。
フリットの読みで敵がノートラムを狙ってくるのは予想済みでしたが、よもや移動要塞ダウネスごと来るとまでは思ってなかったのでしょうね。
なので今回、迎撃の為にさぞや大慌てだろうと思ってたら、すっかり落ち着いていました(゜o゜)?
というか、ディーヴァもノートラムに到着しており、出迎えの通信を送っていました。
どうやらヴェイガン艦隊の方はまだ到着してない模様。
これは私が前回カン違いしていたようで、ダウネスやヴェイガン艦隊が出現したのは無人哨戒機が設置された付近で、そこからノートラムまではそれなりの距離があるようです。
いくらダウネスが移動できるとは言っても戦艦に比べたら雲泥の差の速度でしょうから、実際にノートラムに攻撃を仕掛けられるようになるまではそれなりに時間がかかるハズです。
アルグレアス君も予想外の戦力の出現には驚いていましたが、別に奇襲をされるわけでもないし、すぐに冷静に対応したのでしょう。

急いで駆けつけた&途中で襲撃を受けたディーヴァは、一度ノートラムのドッグに入港することに。
ついでにフリットは、ディーヴァを艦隊旗艦にするからアルグレアスもここへ来いと言います。
「なっ!? その艦を、ですか?」
何故か渋るアルグレアス君。
旗艦アマデウスに愛着があるのか、或いはアマデウスの方が優れていると思ってるのか?
一瞬、例の内通者は彼なのか?って思ったのですが、どうでしょう?
この後、命令に背くことなくディーヴァブリッジに移動して、フリットのサポートをしてます。
ビッグリング攻略戦同様、今回の戦闘でも見事なまでの仕事ぶりでヴェイガン艦隊にかなりの損害を与えているので違う気がします。


一方ダウネス司令室では、司令官であるゼハートが幹部達を集めて作戦の説明をしていました。
いつものダズさんとザントさんの他は、ドールたち生き残りのマジシャンズ8の4人、あとの見慣れない人達は戦艦の艦長とかMS部隊の指揮官たちだと思われます。
でも、デシル兄さんはいません。
ゼハートが呼んでないのでしょうが、そもそもあの人メンドくさがって会議とか出なさそうですし(^^;)
でも、扉の向こうの通路で盗み聞きしているゼハート兄さん(^_^;)
「出てくるんだろ? フリット!」

ともかく、ゼハはイゼルカント様より賜った今回の作戦概要を説明します。

ノートラムを制圧して移動要塞ダウネスを強制接続、そのまま地球制圧の前線基地とする。
 
これまでも小規模な制圧や、アンバットのように密かに利用している拠点、ソロンシティのような裏取引きはあったと思われる(でないと、本国と距離が離れすぎてるので、火星の資源が豊富だとしても補給が滞るハズ)のですが、今回は表立った占領を目指しています。
ここさえ押さえれば、直近の位置から地球に戦力を送り込むことができるようになり、ノートラムの生産力を利用して補給能力も向上します。
しかも、

コロニーの住人は、労働力兼人質として利用する。

貴重な人員を取られる作業は住人にやらせ、人質にもなってるから連邦も迂闊には手を出せない、正に一石四鳥の作戦です。
(第1部での描写を見ると、連邦軍って自分達の身の安全の為ならコロニー住人を平気で見殺しにしそうだから、ホントに人質として機能するかは微妙ですが(-_-;))
(↑って、そんなことイゼルカント様も知ったことじゃないですね(^_^;))

しかし、制圧されずともノートラムを失うだけでヴェイガンの地球侵攻を止められなくなる連邦軍は、当然戦力を集中させて防衛にあたります。
失敗すれば地球侵攻の重要拠点であるダウネスを失いかねない―
「こんな作戦が成功するとは・・・」
マジシャンズ8のリーダーのドールは反対しますが、ゼハートは言います。
「これは、イゼルカント様の御意思だ」
そう言われては、黙るしかないドール。
というか、他の人は反対しないのかな?

しばらく後、ゼハートはダズと共にパイロットスーツ姿で司令室を出ます。
「やはり出られるのですね?」
そう言ってきたザントに、前線にいる方が的確な指揮を行えると答えるゼハート。
そう答えると思っていたのか、ザントは何も言いません。
そんなザントに、ゼハートは訊ねます。
「この戦いが終われば、火星圏に戻ると聞いたが?」
「コールドスリープをしていない妻は、老いておりますゆえ・・・」
「最期の時を共に過ごすか。辛いな・・・」
何気にヴェイガンの作戦の弊害が窺えますね。
この時代の惑星間移動がどれほどかかるか分かりませんが、コールドスリープが必要なくらいの時間が必要だと思われます。
他にも宇宙船に搭載した資源の節約や戦力の温存など、様々な理由で兵士達の時間が「停められて」います。
しかし、彼らが時間の流れから外れただけで、他の人間達の時間は過ぎていきます。
地球侵攻作戦自体により、火星の住人は新たな苦しみを強いられている結果となっています。

・・・などと考えていたら、場の空気をブチ壊す声が!?
「ゼハート!!」
それは僕らのデシル兄さんの声(^3^;)
予備部隊として待機を命じられたことに不満なご様子。
もちろん生真面目なゼハートは、「兄さんは秘密兵器なんです(^o^)/」なんて太鼓持ちなコトなんて言うわけがありません。
「予備兵力を確保するのは戦術の基本。万一に備えて待機を命じます」
正論をかますゼハですが、兄さんは承知しません(^u^;)
とうとうゼハは言いました。
「あなたは、フリット・アスノへの特別な感情で動いている」
しかし、当然のように兄さんは言います。
「それの何が悪い!? 俺がフリット・アスノを倒す! それが、俺がここまでやってきた理由だ!!」
・・・兄さん。ウソでもいいから「敵司令官を倒せば、俺達の勝ちだぜ!」とか言おうよ(-_-;)
まあ、通らないだろうけど(^^;)
そんなこんなで、デシルは去る。
「これ以上、見過せん。どうしたものか・・・?」
「ええ・・・」
呆れてるザントさんとダズさんに、ゼハも「処分は考えておく」と宣言します。
なお、自分の言った言葉が自身にも効いたようで、MSデッキに1人向かう途中、「特別な感情か・・・」と呟くゼハートでした。


そして、戦いの時が近づいて来ました。
「これより、人間を食い荒らす忌まわしきケダモノを撃退する!!」
フリットの相変わらずのヒドイ言いようぶりに、思わず苦笑するアルグレアス。
冒頭の艦の移動を渋っていたことといい、副官としては優秀で命令にも従っていますが、フリットとはものの見方が根本から違ってそうですね、この人(^^;)

ブリーフィングルームで出撃の時を待っていた部下達にウルフ隊長は言います。
「いいか、みんな! 生き延びるぜ!!」
「「「「はい!!」」」」
直前までハイスクール時代の写真を見ていたアセムも、ウルフの「たとえ相手が誰であろうと戦い抜く」という言葉を聞いて決心が着いた模様。
出撃直前、Gバウンサーに乗り込もうとしたウルフに近づいて言います。
「あの・・・さっきはありがとうございました!」
「へへっ!」
しかし、この何気ないやり取りが、最後の・・・(T_T)

一方、ジェノアスⅡに乗り込もうとしたオブライトにレミ曹長が話しかけてきました。
「この間のアレ・・・結婚とかの返事ですけど・・・わ、私でよければ!!」
OKの返事、来たよ!!
オブさん、メチャクチャ嬉しそう(^^;)
そう言えばレミって家族がいないみたいだから、結婚ってものの実感が沸かなくてこの前は拒否したのでしょうか?
レミの手を取って「行ってくる!」というオブさんに、「いってらっしゃい!」と送り出すレミ。
生きて帰ることを誓うオブさん。
頼むから、よくある死亡フラグにならないでほしいです(^人^)


ヴェイガン側もMS隊を出撃させ、部隊を展開させています。
デシルのクロノスも当然のように出撃してます(^u^;)
そして、開戦の合図とばかりにヴェイガン側からの艦砲射撃が始まりました。

ヴェイガンが放ってきたビームに向け、連邦艦隊はセオリー通り対ビーム撹乱幕を搭載したミサイルで対処。
互いの遠距離砲撃が無効となっている間に、両軍は部隊を前進させ、MSによる近接戦闘が開始されました。
特筆すべきは、アセムのダブルバレットの活躍ぶりです。
装備されている武器を有効に使って、次々に敵機を撃墜していきます。
特に両肩の巨大ビームサーベルを展開させたまま、機体を旋回させて周囲の敵機をなぎ払う様は惚れ惚れするほどです。
(V2ガンダムの光の翼やダブルオーライザーのライザーソードもそうでしたが、超巨大なビームの刃を当てにいくというのは独特のカッコよさがあります(^v^)v)
また、飛行形態でカーフミサイルを発射したのですが、無数のミサイルが敵機を追尾し、大部分は迎撃されたものの残ったミサイルが敵を撃墜する等、細かい戦闘描写がよかったです。
「これが、ダブルバレットの力だ!!」
そう叫ぶアセムは、ガンダムの性能も含めて(Xラウンダーをも倒せる)自分の力だという実感が生まれたのでしょう。
そんなアセムの姿に、満足そうなウルフさん。
一方ヴェイガン側も負けてはいません。
「「ふふふっ・・・!!」」
今回初セリフとなったマジシャンズ8の2人、ザファーとネッドが的確な攻撃で連邦艦を1隻沈めました。
おお、マジシャンズ8のやられ役イメージを払拭する、明確な戦果です(゜o゜)!!

激しい戦いが続く中、フリットを探すデシルはガンダムの姿を見つけました。
「見つけたぞ! ガンダムッ!!」
しかし、それはアセムのAGE-2でした。
「アセム、気をつけろ! この前のXラウンダーだ!」
アセムのすぐ傍にいたウルフが通信を送ります。
クロノスのサーベル攻撃を切り結ぶことで防ぐアセム。
「こいつっ!」
「チッ、このガンダムはフリットじゃない!」
つまらなそうにそう言うデシルに、アセムはツインドッズキャノンで砲撃します。
さらにウルフが加わって、2人がかりでデシルを仕留めようとします。
しかし、既に4人のXラウンダーを倒している2人を、デシルは軽く手玉にとります。
フリットにはいい様にやられ続けたデシルですが、やはりXラウンダーとしての能力が高いことが窺えます。
「へへへっ、こんなんじゃ飽きちまうぜッ!!」
物足りないようで、再びフリットを捜しに行こうとします。
アセムとウルフは、この強敵の後を追います。


その頃、戦場で各部隊に指示を出していたゼハートは、連邦軍の動きに疑問を感じていました。
ノートラムを目指して連邦の防囲網を中央突破しようとしている自軍に対し、連邦の戦力配置が進路を開けるような布陣になってきていたからです。
そのことに気付いたゼハートは、ダウネスにいるザント副司令に通信を送ります。
「連邦軍は、〝アレ〟を完成させているぞ!!」

そう、フリット率いる連邦軍には秘密兵器があったのです。
ディーヴァのフォトンブラスターキャノンのエネルギーを、何倍にも増幅することが出来るフォトンリング。
(どういう原理なのか、ちゃんとアルグレアス君が説明してたので、気になる方は本編を見て下さい(^o^;))
MS隊の役割はフォトンリングにエネルギーが充填されるまで、敵を足止めすること。
ノートラムを目指す敵部隊が一直線に並ぶのを見越して、ディーヴァとフォトンリングはノートラムの前に陣取っています。

ゼハートは最前線のMS隊に撤退を指示し、ダウネスに他の作業を中止させて緊急回頭を命じます。
「バカな!? ようやく戦線を突破できるというのに!?」
「血迷ったか・・・!?」
理由を説明するヒマもなかったので、ドールやミンクは不平の声をあげます。
そうこうしているうちに、連邦側の準備は完了しました。
斜線上にいる味方機に退避を指示するミレース艦長。

そして―

「よし、撃て!」
「フォトンブラスター、誘導発射!!」

フリットの命を受けたアルグレアスが号令をかけ、フォトンブラスターキャノンが発射!
フォトンリングで増幅されたエネルギーは逃げ遅れた敵機を巻き込みながら、移動要塞ダウネスに向かって突き進んでいきます。

しかし、ヴェイガン側には対抗策がありました。
既にフォトンリング開発の情報は掴んでいたので、万一に備えてそれに対抗できるシステムを開発していたのです。
その名は「ギガンテスの盾」。
回頭したダウネスは、飛んでくるエネルギーを弾くフィールドを張って、それにより何とか事なきを得ました。
もとより、かつてのコウモリ退治戦役時にフォトンブラスターキャノンで大打撃を受けたヴェイガンは、それに対抗する防御手段の研究が進められていたと考えられます。
それ故、増幅されたエネルギーをも弾く防御システムを完成させられたのでしょう。

「電子ビーム、拡散されました! 敵要塞へのダメージは、確認できません!」
まさかのノーダメージに驚きの声をあげるディーヴァクルー達(>_<)
「ふう、間に合ったか・・・」
ホッと一息、ザントさん。
嫁が待ってるんだから、こんなところで死んでほしくないです(^^;)
敵部隊を誘い込むところまではフリットの策が見事だったのですが、間一髪で相手の切り札を無効にしたゼハートの読み勝ちでしょう。


フォトンブラスター発射の為に双方退避していたので、MS同士の戦闘は一旦途切れました。
「す、すごい・・・」
と驚いていたマックスさん。
「連邦め・・・。あんな武器を持っているとは・・・」
と呟いていたミンク。
両軍とも、あまりの威力に呆然としている感じです。

しかし、発射前後も変わらず戦っている者達もいました。
デシルと、彼を追うウルフ&アセムです。
もっともウルフは、オブライト達が来るのを待てと言ってるのに追うのを止めないアセムについて行ってるという感じですが。
一歩間違えたら、フォトンブラスターに巻き込まれていたのではないかと思うとゾッとします(^u^;)

しつこく追ってくるアセム達を煩わしく思っていたデシルは、前方にザファーとネッドのゼダスMがいることに気付いてニヤリと笑います。
「あっ!? 何だ!?」
「機体が勝手に・・・!?」
驚くザファーとネッド。
そう、デシルはクロノスの搭載されている機能を使って、2人の機体をコントロールしているのです。
かつてユリンの乗ったファルシアを操ったように。
もっともユリンの時はファルシアのビットを利用して戦闘力を上げるのが目的でしたが、今回は単にアセム達の足止めに使っただけです。
Xラウンダー同士が近くにいれば共鳴して能力が上がるので、そちらも見越してかも知れませんが。

アセムはデシルを追い詰め、クロノスの左肩のキャノン砲を破壊しました。
しかしその直後、デシルに操られた2機のゼダスMに左右から挟み撃ちされ、アセムのガンダムAGE-2は捕らえられてしまいました。
前々回グリンとゼルに似たようなことをされましたが、あの時と違って今回は完全に不意をつかれ、しかも両腕部を押さえられています。
しかも、直後にデシルのクロノスがサーベルを構えて突撃してきました!?
「フリットの前に、まずはお前だあ~っ!!」

アセム絶体絶命!?

その時! ウルフさんのGバウンサーが近づいてきて、ガンダムを捕らえているゼダスM2機にライフルを撃ちこみます。
Gバウンサーはそのまま突き進み、AGE-2が爆発に巻き込まれないよう押していきます。

「「う、うわあ~~~!?」」
結局、ザファーとネッドは最後まで機体の操縦系統を取り戻すことができませんでした。
まともに動かない機体に乗せられたまま、死ぬことになった気の毒な彼ら(T_T)
逆に言うと、デシルの支配からコントロールを取り戻せたユリンは、それだけXラウンダーの能力が高かったということでしょう。
まあ第2部を含めても、ビットを動かせるほどの能力の持ち主はユリンだけですし。
(ファルシアの後継機が作られなかったりあたり、作っても乗り手がいないということかも知れません)

間一髪、アセムを救ったウルフ。
動けなくなった相手だったとはいえ、Xラウンダーを2人も倒すとはスゴイです(^^)/
でも撃墜したことよりも、あのタイミングでアセムを助けられたことの方がスゴイというべきでしょうか?
しかし、ウルフの活躍もここまでとなりました・・・

「!? ぐわあぁぁぁぁぁぁっ!!」」
アセムのAGE-2を倒そうとしていたクロノスがそのままの勢いで突き進んで、ビームサーベルがGバウンサーのコクピットのすぐそばを貫いたのです!?
「え・・・!?」
目の前の光景が信じられないという感じのアセム。
「隊長ぅーーーーーっ!?」
ようやく援護に来たアリーサの絶叫が響きます。
クロノスが場を離れるのを見て、オブライトはウルフのことをアセムに頼み、アリーサとマックスと共に追撃を開始。
我に返ったアセムは、必死に呼びかけます。
「ウルフ隊長!! 大丈夫ですか!? 返事をして下さいっ!!」
何とか助けようとするアセムに、既に死を覚悟したウルフは言い聞かせます。
「ハハ・・・。確かに・・・お前はどうしようもなく世話の焼けるヤツだよな・・・。だが、いいんだよ・・・お前はそれで・・・」
そして、Xラウンダー能力なんか関係ない〝スーパーパイロット〟になれと言います。
「期待してる・・・ぜ・・・」
ウルフが息を引き取るのと同時に、愛機も爆発して宇宙に散りました―
「ウルフ隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

「!?」
ウルフが死んだことを感じたフリット。
ディーヴァのブリッジクルー達も、Gバウンサーの反応消えたことに驚きを隠せません。
「アセム!! ウルフは!?」
ミレース艦長の呼びかけに、涙まじりで返事出来ないアセムの声が全てを物語っていました。
悲痛な表情となるクルー達。
あまり会話してたイメージが無い人達も泣いてるところを見ると、ウルフがいかに大きな存在だったのかが伝わってきます。
「また、私の前から・・・」
そう呟くフリットの脳裏に、ウルフの声が響きます。

(フリット! 今までお前のおかげで、たっぷりと楽しませてもらった。・・・救世主になるってアレ、最後まで貫けよ)

ウルフさんなら、きっとそう言うに違いない。
フリットは悲しみを振り払って、フォトンリングのエネルギー再充填を指示します。


隊長の敵討ちとばかり、デシルに果敢に挑むオブライト、マックス、アリーサ。
しかし、彼らだけではデシルを倒せそうにありません。
「くっ! ウルフ隊長・・・!!」
そこへ、アセムのAGE-2が駆けつけます。
「許さない! お前だけは~!!」


同じ頃、ザファーとネッドの反応が消えたのを見て、ドールとミンクは2人が戦死したと気付きます。
敵討ちをする為、反応が消えたポイントに向かおうとする2人をゼハートが止めます。
行けばデシルに操られてしまうからだと。
「それに、あそこにはガンダムもいる。今のヤツの力は計り知れん・・・」
ゼハートは、Xラウンダーでないアセムに強さを感じているようです。


怒りに燃えるアセムは、デシルを圧倒します。
ウルフの思いを受けたアセムの限界を超えた動きは、デシルのXラウンダー能力を持ってしても読むことが出来ません。
「くっ! よ、読めない!? 何故だっ、Xラウンダーでもないくせにぃっ!?」
これまでもフリット相手に追い詰められたことはありましたが、それは相手がXラウンダーだったから。
デシルは生まれて初めて味わう理解不能な状況に混乱の声をあげます。
「お前は・・・!? お前は!? 何なんだあ~~~~っ!!?」
「俺は・・・」
デシルの問いに答えるというより、自分に言い聞かせるようにアセムは叫びます。

「俺は!! 〝スーパーパイロット〟・・・アセム・アスノだぁぁぁっ!!」

AGE-2ダブルバレットがビームサーベルを使って、クロノスを切り刻んでいきます。
父・フリットが得意とした攻撃ですが、両腕に持ったビームサーベルで二刀流をするあたり「ウルフファング」を得意としたウルフへの餞もあったのでしょう。
フリットの息子によって、26年前と同じやられ方をするデシル。
もっともフリットの時は、デシルの機体を散々切り刻んだ後は、ユリンへの想いが頭を占めたのでデシルへの興味をなくして放置してました。
しかし、アセムは違います。
クロノスの胴体部を袈裟斬りにした後、ツインドッズキャノンを放ってトドメを刺しました!!
「何故だ!? この俺が負けるハズがない!! 負けるハズがぁ~~~~っ!!!」
爆発するクロノスのコクピット内で絶叫するデシル。
ついにフリットと再戦することなく、デシルはアセムによって宇宙の塵にされました―


・・・さすがにこれは死んだと思うのですが、どうでしょう?
第3部でも再登場しそう、サイボーグとかになって・・・
「脳がはちきれそうだぜっ!!」とか言いながら(^^;)



クロノスの反応がロストし、デシルが撃墜されたことを知るゼハートとダズ、それにドールとミンク。
はじめから見捨てるつもりだったのかとドールに指摘され、ゼハートは言います
「たとえ兄でも妨げになるのなら・・・。私はどんなことをしても辿り着くと誓ったのだ、イゼルカント様が見せてくれた〝未来〟に!!」
「〝未来〟・・・?」
ドールはミンクと違って上官の命令に従う軍人らしい面が強いのですが、今回はゼハートのやろうとすることに疑問を感じることが何度もありました。
今回の作戦の末、はたして彼はどう行動するでしょうか?
ところで、今日のダズさんは色が違うドラドに乗ってますね。
潜入工作員時代と違い、司令官補佐になったのでそれなりの待遇になったのでしょう(^u^)/


その頃、フリットはヴェイガンの行動に疑問を感じていました。
「なぜ敵は、ノートラムの本体を一切攻撃してこない? (中略)・・・そうか!?」
敵の狙いがノートラム破壊ではなく占拠だと気付いたフリットは、全軍にダウネス攻撃を命じます。
そして、後のことをアルグレアス君に任せてブリッジを飛び出します!
ディーヴァから発進するガンダムAGE-1フラット・・・おや、見慣れない装備を背負ってますね(゜o゜)?


そんなわけで、魅力的なキャラクターであるウルフさんが戦死するショッキングな回でした(ToT)
一方で、第1部から登場していた強敵・デシルも倒されました。(こっちは復活もありえそうですが(^^;))
双方かなりの犠牲を出しているものの、戦いはなおも続いています。

Xラウンダーをも討ち破る〝スーパーパイロット〟となったアセムと、イゼルカントへの思いで自身を奮い立たせているゼハート。
2人の最後の戦いの時も近づいています。
アセムの強さは、ウルフのいうところの「ここ(ハート)の強さ」から来るものだと思います。(もちろんガンダムの性能、アセムの技量もあるでしょうが)
Xラウンダーが人として退化した存在だとしたら、〝スーパーパイロット〟とは、自分の限界を超え、精神的にも進化した存在なのかも知れませんね(^u^)/

次回の予告とサブタイトルから、いよいよ地球が画面に映る時が来ました。
この時代の地球は、はたして本当に〝エデン〟なのでしょうか・・・?

次回が待ち遠しいです。



<追記>
そう言えばディーヴァの当初の目的って、地球に機密物資を運ぶことでしたね。
ビッグリングに辿り着いた段階で、防衛作戦に組み込まれて地球行きを取り止め(延期?)しましたが。
結局、機密物資って何だったのでしょう?
明かされるとしたら、次回がラストチャンスかも?(^^;)


<追記その2>
我らがヒロインのロマリー嬢は、今週は事務的なセリフしかなかったです。
同じオペの姉ちゃんでもイリシャとウィルナは、アルグレアス君のイケメンぶりにはしゃいでたり、出撃していく仲間達に「みんな、死ぬなよ」とか言ってたりしてたんですけどね。
クライマックスが近いのですが、ヒロイン(たぶん・・・)としての見せ場が欲しいとこです(^^;)

拍手[0回]

この記事にコメントする

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 16
17 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
最新コメント
[08/14 CANDY]
[08/14 フライング用ハーネスが欲しい ]
[08/13 CANDY]
[08/12 フライング用ハーネスが欲しい]
[10/13 CANDY]
[10/12 文化部]
[08/31 CANDY]
[08/30 石川実]
[10/23 CANDY]
[10/22 ばん]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
CANDY
HP:
性別:
非公開
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
バーコード
フリーエリア
P R

Powered by