CANDY TIME

「！？」









ズラア


「こちらで お召し上がりですか？」


なんと！？　
レジ担当の坂本目当てで、大量の女性客が列を成していた！！


「ち… チーズバーガー ふたつ…… それと…」

「スマイル くだひゃい」





大量のオーダーが入り、今日が初日の久保田にも指示が入る。

「久保田君 ボーッとしないで  ポテトお願いっ」

「ぼっ ぼく 作ったことないです」

「詰めるだけの簡単な作業よ　ホラ 時間がないわ」




「あつっ」



初めての作業で、ミスをしてしまう久保田。

「ご一緒に　期間限定の スカイフィッシュはいかがですか？」

坂本は優雅にこなす。

必死にやることで、段々と久保田も上達していった。


そして…


「フーーー… なんとか峠を越えたわね」

何とか混雑状態を切り抜けることが出来た。

「この時間帯に満席なんて 初めてだわ……」
「早速 坂本君効果かしら？」

「ハヒー　フヒー」

慣れないことを延々として、肩で息をするぐらい疲れていた久保田。
そんな彼に、松山女史が声をかける。

「久保田君　初日から大変だったわね」

  「お疲れ様」


  


思わず聞けた優し気な声に、久保田は充実感を感じる。

「……」

その光景を、坂本は少し離れていた所から見ていた。


こうして、久保田と坂本のバイト初日は終わるのだった。


(画像がかなり多くなったので、今回はここまで)





(続きはこちら)

[2回]