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太陽系の星々を支配する者

2014.04.28 (Mon) Category : ゆで(新作『キン肉マン』)

(本文は5月6日に書いています)

Web連載中の『キン肉マン』新シリーズ。
現在は、悪魔六騎士と完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)との抗争となっています。
1番手のジャンクマンは見事ペインマンを倒しましたが、続くスニゲーターは・・・?
そして、バッファローマンの故郷スペインのバルセロナに現れた始祖は、彼が倒したハズのあの超人!?
その超人に挑むのは、宇宙地獄を預かる悪魔騎士です!



(ここからは5月8日に書いています)

「地獄の教官」スニゲーターは、検討空しく漆式・ガンマンの奥義・エルクホルン・テンペストに敗れました。悪魔将軍の2連勝後にジャンクマンが辛勝とはいえ勝ったので、これは六騎士の全勝となるかと思った矢先、始祖側が圧勝しました。

ガンマンさん、初登場時は小物っぽいデザインだったのに、次の回でいきなりデザインがマイナーチェンジして、一気に強敵っぽい感じになりました。登場直後のデザインが、次の回で何食わぬ顔で修正されるのは ゆでマンガ ではよくあることです。しかし今回は、そのガンマン本人に「私は変身などしな~~い!」と言わせてるあたり、ゆで先生狙い過ぎです(^^;)
得意の変身を駆使して戦うスニゲーターに対し、ありのままの姿で戦う(=小細工などしない)ことを信条とするのは完璧超人らしくっていいセリフなのに、作者の都合のデザイン変更で台無しです(-o-;)

一方のスニゲさんですが・・・
この試合から舞台が地上に移ったため、別行動していた7人の悪魔超人の状況を知り、教え子たちの大部分が死亡していることを知ったスニゲさん。特に目をかけていたスプリングマンとステカセキングも死んだと知り、教官としての意地を見せると宣言。本来の姿である恐竜の足への変身という最終兵器を使って、ガンマンを追い詰める―
この流れだと、勝つと思ったんですけどね(>_<)
結局は負けました。皮肉にも、悪魔らしからぬ涙を流したことで5本の指のどれが本体なのかを見破られて。かつてのキン肉マン戦で見せた、相手のパワーを奪って相討ちに持ち込むことも出来ず、まさかの敗退です。
悪魔将軍から言われた使命は勝ち残っている弟子2人、バッファローマンとブラックホールに託します。ちなみにこの二人は優等生らしく、勝ち残っているのも納得できるそうです。一方でスプリングとステカセの「オモチャみてェな風体二人」は落ちこぼれだったようで、手を焼かされていたものの教官はお気に入りだった模様。
どうでもいい余談ですが、個人的に旧作を読んだときに感じた7人の悪魔超人の強さのランクは
バッファローマン>スプリングマン>カーメン>アトランティス>魔雲天>BH>ステカセ
だったのですが、今シリーズの描写を見ると、
バッファローマン>BH>アトランティス>スプリングマン>魔雲天>カーメン>ステカセ
なのかなって思います。
最強と最弱は固定ですが、他が大きく印象が変わってしまった(^^;)

一方、スグルたちアイドル超人たちは六騎士まで動いていたことを知って、大いに驚きます。
頃合いだろうと判断したバッファローマンとBHは、「悪魔将軍が蘇ったこと」や「七人は囮部隊で、本命の将軍と六騎士が完璧勢の本拠地・超人墓場に攻め込んだこと」などを話します。
悪魔たちが正義超人と事を構えるつもりはないと知り、スグルはホッとしてます。旧作や『Ⅱ世』でも描かれてましたが、トラウマになるくらい強すぎる悪魔将軍とはもう二度と戦いたくないようです(^_^;)

また、その場に唯一残っていた完璧・無量大数軍のネメシスは、やる事ができたと飛び去っていきます。ガンマンを見て『なぜ彼らが?」みたいなことを言ってたので、ネメシス自体もこの状況が意外だったようです。

それから、キン肉星に安置されている銀のマスクから光が放たれ、地球上の3つの地点を差し示しました。その内の1つは、バッファローマンの故郷スペインのバルセロナ。そのバルセロナにあるサグラダ・ファミリアに、バッファローマンが倒したハズのグリムリパーが現れました!!

ってトコまで進んだトコで2週間更新なし。
まあ、その間に新作読み切り(4月26日の記事参照)が読めたので、待つのも苦ではなかったのですが(^3^)


(ここからは5月12日に書いています)

そんなわけで今週(この記事をとりあえず作った週ね)、いろいろと新事実が分かる展開となりました。

実はバッファローマンはグリムにトドメを刺した時に違和感を感じており、直後に姿を消していたことからグリムが単に姿を消したのではと疑っていたようです。そして、そうまでして鳥取からスペインにまで移動することになった理由を問い詰めます。
彼が自分の目的や正体を察していると気づき、グリムは言います。グリムリパーとは、一般の完璧超人になりすまして完璧・無量大数軍として活動するときのセカンドネームだと。次の瞬間、黒装束が破れて白装束とマントを纏った姿に変化。(この漫画的には「オーバーボディを脱ぎ捨てた」というべきか) 「完璧超人始祖のひとり、『完璧・拾式(パーフェクト・テンス)』サイコマン」こそが真の名前であると言います。

本来だと始祖は超人墓場にこもっていなければならないのですが、「超人閻魔サン」(←こう呼んでます)の信頼厚い彼は「ある特命」を受けており、外での活動を(無量大数軍の1人に扮することで)認められているそうです。
知っているのは閻魔と他の始祖たちのみ。つまり完璧・無量大数軍も、それ以外の一般の完璧超人も知らない事実。(ストロング・ザ・武道は知ってそうですが。ネメシスはどうなんだろ?)
逆に、始祖なら袂を分かつことになった者たちも知っているわけで、かつてはシルバーマンと呼ばれていた銀のマスクがサイコマンの正体を暴くことになりました。
(この時のサイコマンのセリフによると、彼自身はシルバーマンのことを買っていた(武闘派の多い始祖の中で、数少ない自分の理解者だと思っていた)のですが、「石頭」のゴールドマン(=悪魔将軍)同様に邪魔立てしてきたので、見込み違いだったと判断しました)

ともかくサイコマンは、サグラダ・ファミリアには何かがあることを仄めかし、雷を発生させて破壊。バッファローマンを挑発します。
祖国の誇りを破壊されて怒るバッファローマンは、元々は自分が討ち漏らしたことが原因だからと、ガンマンより先にサイコマンを倒しに行こうとします。
そんな彼を止めるのは、悪魔たちの事情を知ったブロッケンJr.、そしてラーメンマン。
アイドル超人たちの協力の申し出も、バッファローマンは断ります。悪魔たちの目的は完璧超人との和解ではなく、皆殺しだからと。
言葉に詰まるスグル達に、バッファローマンは言います。
「汚れるのは オレたち悪魔だけでいい」

そのやり取りをモニター越しに見ていたサイコマンは、バッファローマンを挑発する言葉を投げかけます。
そんな彼に、後ろから呼びかける声。
「おまえの対戦相手は そいつらヒラ悪魔じゃないぜ… 悪魔騎士のこのオレ プラネットマンだ!」
バルセロナの地に「宇宙地獄の番人」が現れ、この回は終了しました。


実力者っぽいのにたった1試合して敗北、でも明確な死亡描写の無かったグリムが、予想通りの再登場。バッファローマン戦では相手の本当の力を見極めることに注視していて、本気を出してない感が強かったですからね。バッファローマンの勝ち方が豪快でその勝利にケチはつけられないものの、本気のグリムを見たかったのもまた事実。始祖の1人であることが判明し、姿と名前を変えて再び試合することになりました。
このシリーズ、「旧作の人気キャラ達が活躍する展開を描く」と同時に、「対戦相手の新キャラ達を単なるやられ役にしない」(それだと物語の緊迫感が無くなるから)ようにしないといけないわけで、どちらも負けさせるのが難しい。負けはしたが本気を出しておらず、再登場して本当の姿で戦うという形で連戦に持ち込むのは上手いと思います。

ようやく悪魔超人の目的を知ったスグル達ですが、共闘を持ち掛けても拒絶されます。打倒・完璧というスタンスは同じでも、最終目的は「和解」と「皆殺し」で正反対だからです。今シリーズのテーマ、「超人たちのイデオロギーの激突」があらためて提示されました。

そして、プラネットマンの登場。残る騎士の内、他の3人は「黄金のマスク編」以降にも試合経験がありますが、彼はありません。スグル戦以来となる試合がようやく見られます(^^)
他の多くのキャラもそうですが、プラネットマンも旧作とデザインが大きく変わっています。体型が普通の人型に近くなっており、スマートな印象になっています。もっとも旧作のデザインはイロモノ感があるものの個性が強かったので、そっちもまた魅力的でした。個人的には、腰部の土星は新シリーズ(普通の人型の腰部に土星の模様が描かれている)より旧作(土星そのもの)の方が好きですね(^^)

ジャンク勝利、スニゲ敗北と来て、プラネットの対戦相手は特別性のあるキャラ。どっちが勝つか分からない試合になりそうです。
バッファローマンとの因縁があるから、サイコマンの方が勝ち残りそうだなぁ・・・
個人的にはプラネットの方に勝ってほしいのですが。


そんなわけで、いろいろと謎が解けつつも、まだまだ問題がいっぱいの超人の世界。
プラネットマンの久しぶりの試合も見られますし、早く続きが見たいです。
・・・と思ったのに、GW突入でまたも2週間待たされることになりました(>_<)

(なお、この本文を完成させたのは5月12日で、続きが公開された日です)

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