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俺のリングは 果てしない宇宙(そら)

2012.12.20 (Thu) Category : ゆで(新作『キン肉マン』)

(本文は1月3日に書いています)

Web連載されている『キン肉マン』新シリーズ
前回の話のラスト、突如ペンタゴンが出現しました!?
満身創痍の従兄ブラックホールと入れ替わる形で登場したわけですが、はたして・・・?


  • どういう原理で入れ替わったのか?
  • あそこにいるのは本物のペンタゴンなのか?
  • シングル戦の試合中に交代はアリなのか?
  • 従兄弟同士とはいえ、悪魔超人と正義超人が協力することに意義を唱える者はいないのか?
劇中の人物がこの辺りのことをツッ込むのかと思いきや、見事にスルー
わずかに、ペンタゴンの姿を見て驚くスグルに、ミートが「間違いなくペンタゴン」(の姿をしている)などと答えるのみ。
まあ気にしてないのではなく、あまりの展開に見ている者達はみんな呆然としているという方が正しいのですが。

対戦相手のジャック・チーも、あまりのことに驚いてましたが、すぐに状況を飲み込んで襲い掛かります。
とはいえ、どうもブラックホールが何かのトリックを使って見た目を変えたぐらいにしか思っておらず、本物のペンタゴンとは思ってない模様。
まあ本物のペンタゴンだと見抜けたとしても、完璧超人のポリシーに従って、抗議もせず襲い掛かってたでしょうけど。

そんなわけで、もう試合再開。
ジャック・チーのボイリングショットを、新技「エンジェル・ウイング・クローズ」(背中の羽で突風を起こす技)で跳ね返すペンタゴン。
跳ね返された熱湯を顔面に浴び、悶えるチー(このシリーズ、顔面への攻撃がやたら多い気がする・・・)
そのチーに、スペースシャトルスペースファルコンを続けざまに浴びせるペンタ。
反撃に転じたチーが必殺技のフォーセット・クラッシャーを繰り出すものの、それをクロノスチェンジで跳ね返すペンタ。

クロノスチェンジはペンタゴンにしか出来ないのだから、これで

「あれはブラックホールの変身じゃねえ! あそこにいるのは本物のペンタゴンだあ~~!!」

とかツッこまれるのかと思ったのですが、そんなことは無かったです(^^;)

あと、今回の話のサブタイトルが「疾風怒濤の空中殺法!!」で、ここまでペンタゴンは得意技を一方的にキメまくってます。
この後、チーさんの反撃タイムが始まるんじゃないかと心配したのですが・・・
そんなことは無かったです(^^;)

ジャック・チーは自分のフェイバリットを自ら喰らって、精神にも肉体にも大きなショックを受けた模様。
そんなチーにペンタゴンが仕掛けたトドメの技は・・・
おお、4ディメンションキル!!
ブラックホールがダルメシマンを仕留めた技をペンタも使えるのか!
さすが従弟(^o^)/
と思ったら、技を仕掛けたままペンタゴンからブラックホールの体に戻ります。
そして、そのままブラックホールがトドメを刺しました。

仕上げを譲ったペンタゴンは、誰にも気付かれないように素早くブラックホールから分離して姿を消します。
空から舞い降りてきた白い羽に向け、ブラックホールは勝利を捧げるように腕を振り上げました。

てなわけで、もう決着が着きました!!
てっきりブラックホールの失格になるのかと思いきや、そんなことはなくブラックホールの勝ちとなりました。

勝ち星こそブラックホールに付きましたが、これは実質ペンタゴンの勝利
というか、ペンタゴン強すぎです!!
まさか、1週で決着が着くとは・・・
まあブラックホールの戦いの続きでもあるので、ゆで先生もあまり長引かせなかったのかな?
それでも、まさか一方的な試合運びで勝つとは・・・
今回の話から、いきなりジャック・チーが弱体化したみたいに見えるくらいです。
でも、チーさんはペンタと戦う前にブラックホールと戦っていたわけで、それなりに消耗&手の内を見せていたわけであります。
一方のペンタゴンは無傷かつ、いきなりの出現で、いろいろと(肉体的にも精神的にも)アドバンテージがあったとも言えます。
ジャック・チー相手に終始劣勢だったブラックホールですが、こちらはダルメシマン戦での傷が癒えぬままの連戦だったわけです。
だから、一概に ペンタゴン>>>>>>>>ジャック・チー>>>>ブラックホール だとは言えない。
万全の状態同士で戦っていたら、勝負がどう転ぶか分からなかったでしょう。
久し振りの登場のペンタゴンに胸をすくような活躍をさせる一方、引き立て役に甘んじる側にもフォローできる余地があるのは上手いなと思いました。

試合終了後、観客はみんなボ~っとしてましたが、テリーが(コンビを組んだことがある2人だけど)今のはブラックホールが変身した(ように見えた)と言いました。
これがその場にいた者の総意となったようで、次の瞬間には大歓声
イマイチ腑に落ちないところもあるでしょうが、ステカセキングの超人大全集とか、アシュラマン&サンシャインの将軍変化みたいな技だとでも思ったのでしょう。
つまり、姿と能力を借りる技だと。
実際は、オメガマンΩメタモルフォーゼに近い(変身した対象の方が主導権を握る)と思うのですが。

実質2VS1になったわけですが、ブラックホールとペンタゴンの当人たち以外は上記のように判断して納得。
まあ仮に真実が分かったとしても、悪魔超人達「どんな手段を使ってでも目的を果たす」完璧超人達「相手がどんな手を使ってこようが、立ち塞がる敵はすべて粉砕する」というのが流儀なので、抗議はしないでしょう。
正義超人的には微妙かもしれませんが、そもそも彼らだって、しょっちゅう他人の試合に乱入していますし(^^;)

ところで、他の漫画だと「窮地に陥った仲間を助けに現れ、代わりに戦う」って、少年マンガの黄金パターンですよね?
(「来てくれたんだね、兄さん!」とか「承太郎、後は頼んだぜ」とか「悟空、早くきてくれ~~~!!」とか)
強敵を相手に、数人で力を合わせて戦うというのもよくある話です。
なのに、これが『キン肉マン』だと、どうして引っかかるのだろうかと思ったのですが、
これは超人たちの戦いが「試合」という、ルールがあることを意識させる形式だからでしょうね。

ともかく、今回の話はペンタゴンの圧倒的強さが見られて大満足です!!
もうちょっと見たかった気もしますが、この第3ステップの試合としては充分長いですし、これぐらいの方がペンタの強さが強調されていいのかも知れません。
密かに期待した、四次元殺法コンビ結成秘話とかスグルやバッファローマンはあのコンビのことをどう思っているのかを描かれることは無かったのですが、ブラックホールとペンタゴンの絆は充分描かれていたし、想像の余地が残ったとも言えるでしょう。
あと、まさかのブラックホール2連勝!!
現時点で、このシリーズ一番勝ち星を上げてます。
こうなると次に見たいのは、ペンタゴン本人に勝ち星が付く試合
いつかは見てみたいです(^^)

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