「モビルスーツじゃないな…。何だ!?」
2018.12.10 (Mon) | Category : 食玩(『ガンダム』)
前回紹介したプレミアムバンダイ限定商品の食玩「FW GUNDAM CONVERGE ヘビーガン&ラフレシアオプションパーツセット」に含まれる「あのメカ」を今回は紹介します。
対人感応殺傷兵器バグ
ここで、バグというマシーンについての説明。
バグは『機動戦士ガンダムF91』の中盤の終わりに登場します。「人類の10分の9を抹殺」 することを目的とした「ラフレシア・プロジェクト」が産み出した恐怖の殺戮マシーンで、その暴れっぷりで多くの観客にトラウマを植え付けました。
画像は箱から出した時の状態で、御覧のとおりビニール袋に入っています。→がバグで、真ん中と左は飾る用のスタンドパーツです。
スタンドパーツ差し込み用の穴が空いており、そこにスタンドパーツ先端を差し込んで飾ります。
劇中でもほとんど飛行していた(円盤状なのを利用して、道路を転がり進む場面もありましたが)ので、浮いてる状態にできるのはありがたいです。
スタンドパーツの軸部分は垂直ではなく、少し先端が曲がっています。取り付け部が球状になっていることもあり、わりといろんな向きにすることができます。軸の形状的に垂直や水平状態にするのは難しいですが、それらの向きよりもちょっと傾いてる方がリアルなのでいい塩梅です。
2枚の円盤を重ね合わせているのが分かるかと思います。
劇中では必要に応じて分離してました。メリットは、分離による攻撃回避や攻撃範囲の拡大、片面が致命的なダメージを受けても切り離すことでもう片面が破壊されないようにするといったところでしょうか。
ここで、バグというマシーンについての説明。
『ガンダムシリーズ』では当時あまり例がなかった無人で動く自律型兵器で、増え過ぎた人類を減らすという恐ろしい計画「ラフレシア・プロジェクト」の産物。「自動操縦で動く無人機」が「誰彼区別することなく無作為に人間を攻撃する」ということで、〝鉄仮面〟カロッゾ・ロナは「誰の良心も痛める事は無い良い作戦」と狂気じみたことを言ってました。
もっとも、この兵器を運用することを決めたカロッゾ・ロナという1人の人間が動かしたわけですし、攻撃をするエリアを決めたり友軍には攻撃しないようプログラムされているから全くの無作為ともいえず、〝鉄仮面〟の言ってることは矛盾しています。
無人であるバグが攻撃対象の人間を見つけ出す方法は、人間の体温や吐き出す二酸化炭素、動体反応などをセンサーを探知するという、宇宙世紀ではない現代に住む我々でも理解できるものです。理解できるからこそ、よけい怖いともいえますが。
バグは↑の画像の通り円盤状の形をしており、外周にはチェーンソーがセットされています。高速回転しながら浮遊したり地面を転がって、進行方向にある攻撃対象を切り刻むます。更に、各チェーンソーにはレーザートーチが仕込まれており、そこからレーザーを発射して目標を破壊します。
バグの内部には小型バグ(こちらを子バグ、本体の方を親バグと呼んだりもします)3基が内蔵されており、親バグが入りこめないと判断した場所に放出。小さいながらも子バグにもチェーンソーとレーザーは仕込まれており、更に自爆まで行って破壊活動をします。
バグは自動制御の為か動きは単調、的が小さいという難点はあるもののMSでなら充分迎撃ができます。しかしバグは一度に大量の数が投入されるので、それらが四方八方から次々と襲い掛かってくること自体が脅威。捌ききれないと、機体がズタズタにされてしまいます。
バグは基本的に人間をターゲットとしていますが、その人間が身を隠す建造物をも破壊し、乗り込んだ車両も真っ二つ、そして、モビルスーツの強固な装甲さえも切り刻みました。
運用テストと称してコロニー「フロンティアⅠ」内にで使用され多くの人間を虐殺しましたが、ガンダムF91によって大多数が破壊され、制御していた戦艦ザムス・ガル(の船首部分であるガル・ブラウ)がビギナ・ギナの攻撃で沈んだことで無力化されました。
バグはゲーム等でラフレシアの武装扱いをされることがよくあるのですが、本来両者は別々の兵器です。とはいえ、劇中ではバグをせん滅した後にラフレシアとの戦闘になったという流れだったので、状況次第では同時運用になっていた可能性もあります。
また、バグを制御していたのは戦艦ザムス・ガルですが、「ラフレシアプロジェクト」の責任者でもある〝鉄仮面〟の乗るラフレシアにも制御システムがあった可能性もあります。劇中ではバグ及びそれを搭載していたザムス・ガルが撃破されて全滅していたから、操ることは無かったって感じで。なので搭載はしてなくても、ラフレシアの武装と呼んでいいのかも知れません。
もっとも、テンタクラーロッドが厄介過ぎたラフレシア戦でバグまで来たとなったら、F91が勝つのは更に難しくなったでしょうが。
最初にバグをラフレシアの武装扱いしたゲームは、たぶんSFCソフト「SDガンダムX」。
同ゲームの戦闘はユニットごとに異なる組み合わせの4種類の武装を使い分けて戦うアクション性の高いものだったのですが、ラフレシア最大の特徴であるテンタクラーロッドは射程が短い&原作ほど自由に動かないという不自由な武器。ビーム兵器は射程や攻撃範囲的に便利でも個性が弱い。
そこで、映画で猛威を振るい、多くの観客の記憶に強く残っているであろうバグを装備にすることでラフレシアの個性を強くしたものだと思われます。
他に、『スパロボ』や『Gジェネシリーズ』とかでも武装扱い。一部の『スパロボ』ではバグ使用時に〝鉄仮面〟が「行け! バグ共!」と原作には無いセリフを言ったりします。しかも、音声付きで。
今回はここまで。
次回はいよいよ、このセット最大の目玉が登場します。
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