CANDY TIME

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光と影の終止符(ピリオド)

2013.06.11 (Tue) Category : 特撮(ビーファイター)

You Tubeで公式配信されている『重甲ビーファイター』
たった今、本編最終回を見終わりました!!!!


(ここからは6月13日に書いています)

『BF』最終回は、ブルービートとブラックビートの宿命の対決に遂に決着が着きます。
一方、前回ラストで完成したジャマールホールから地球を守る為、ジースタッグとレッドルがメガヘラクレスで出撃します。
主人公とライバルの対決に重点を置きながら、他のメンバーにも見せ場を作ってくれているのがいい感じです(^^)


究極の次元の裂け目〝ジャマールホール〟の出現で、地球の命は風前の灯。
そのジャマールホール内部に突入して、中心核を破壊しようと決めたビーファイター達の下に飛んできた1枚の羽。それは〝永遠の命〟をもたらすというセントパピリアの羽で、それに込められたメッセージを見て、拓也達はセントパピリアがシャドーの手中にあることを知ります。
前回の話でジャマール首領のガオームの正体が、宇宙の次元の歪みから誕生した小型生命体であることが分かり、培養液で満たされた水槽内でないと生きられない存在であるが故にあらゆる命を憎む邪悪な生命体となったことが描かれました。
老師グルは、ブラックビートをこのままにしておくと第二のガオーム、いやそれ以上の脅威になるだろうと警告します。クローン故のアイデンティティに対するコンプレックスと、不完全な生命体であるが故の寿命の短さ。ブラックビートが永遠の命を手に入れたら、自らの出自を呪って、全ての命を抹殺する恐れがある―
そして大作と舞は、シャドーを生み出したのが自分の細胞からだと悩んだこともある拓也に、決着を着けることがお前の宿命だと諭します。
拓也はジャマールホール粉砕を2人に任せ、自身の影であるシャドーとの決戦に臨みます・・・

ビートマシンが出撃し、メガビートフォーメーションでメガヘラクレスと合体。
「ジースタッグ! レッドル! 共に会おう! 平和を取り戻した地球で、必ず!」
そう言って仲間達と別れ、ブルービート=甲斐拓也はブラックビート=シャドーの待つ決戦の地へと向かいます。

ブルービート抜きのメガヘラクレスで、ジースタッグとレッドルはジャマールホール内部に突入。
しかし、異次元空間の高圧で発射装置が故障。ジースタッグが修理の為に機外に出たものの、そうこうしているうちに今度はエンジン回路が故障しました。
これまでメガヘラクレスは故障はおろかピンチになったことすら無かったので、そのメガヘラクレスがまともに活動できないという絶望感!? 淡々と告げられる警告音声が緊張感を高めます。
エンジン回路は、レッドルがインセクトアーマーを介して破損部分を繋いで修復。機外に出ていたジースタッグも、発射装置を何とか修復。故障した回路のコードを繋ぐのに使えたり、異次元空間内に飛び出しても何とか無事だったりと、インセクトアーマーって何気に万能(^^)
操縦席に戻った2人は、メガビートキャノンで中心核を攻撃。ジャマールホールを消滅させました。
(冒頭で、ジャマールホールを粉砕してもその場にいたら巻き込まれるのではと懸念してるシーンがありましたが、素早く離脱していたので事なきを得ました(^u^;))

一方、生命の蝶・セントパピリアが見守る中、ブルービートとブラックビート、光と影の宿命の対決が始まりました。
スペックではブラックビートの方が上でしょうが、ブルービートの気迫がその差を埋め、互角の攻防を繰り広げます。
互いに受けた傷を分かち合う存在の2人ですが、不完全な生命体のブラックビートには拒絶反応が起こり、戦闘中に苦しみ出しました。
しかし、そのことが逆にブラックビートの執念に火をつけたようで、
「倒れはしない・・・。貴様を倒すまで・・・。俺が俺になるまで!!」
火力の上がったジャミングマグナムの砲撃でブルービートは爆発に包まれます!?
しかし、晴れていく煙の中から姿を現したのは、メタルフォーゼを遂げていたスーパーブルービートでした。
ビートイングラム・ファイナルモードより放たれる、必殺のスーパーファイナルブロー!!
このブラックビートが持ち得なかった力が、2人の戦いに終止符を打ったと思われたのですが・・・

ジャマールホールに覆われていた空が元に戻ったのを見て、ジースタッグとレッドルが作戦を成功させたことを知るブルービート。
安堵に包まれたその一瞬を見逃さず、ブラックビートは立ち上がり、執念の刃を宿敵に突き立てました!!
もはや満身創痍、アーマー各所は砕け、スティンガービュートも先端部が破損しています。
それでも、ブルービートに致命傷を与えたのでした。

倒れるブルービートを見て、今度こそ勝利を確信するブラックビート。
しかし喜びも束の間、インセクトアーマーが爆発を起こします!?
遂に限界が訪れたのでした・・・

重甲が解けた拓也は、同じく邪甲が解けたシャドーに近づきます。
結局自分は出来損ないのクローンでしかなかったと嘆くシャドー。
「甲斐拓也・・・ブルービート! 貴様が生み出した俺は、消えて無くなる・・・。 今この瞬間、永久に・・・!!」
そんなシャドーに、拓也は言います。
「いや、お前は・・・お前との戦いは消えない!! 俺の・・・心の中だけに、生き続ける! 俺は・・・忘れない・・・永久に!!」
その言葉に満足したようで、シャドーは微笑みを浮かべます。
そして事切れ、体中の細胞が崩壊を起こして灰となって崩れていきました。
身につけていたペンダントと、ブラックコマンダーを残して。

シャドーの最期を見届けた拓也。
しかし直後、彼も倒れました―

大作達が駆けつけた時、そこには息を引き取った拓也と、一足先に来ていた向井博士とグルがいました。
拓也が死んだのは致命傷を受けたということもあるのでしょうが、
「そんな・・・!? 痛みだけじゃなく、死まで分かち合ったってのか・・・?」
大作のこの言葉通り、シャドーとは命まで繋がっていたからでしょう。
「また会おうって・・・平和になった地球でまた会おうって約束したじゃない!? 拓也、目ぇ覚ましてぇ! 拓也ーーー!!」
悲しみにくれる舞。
4人は、地球を守る為に犠牲となった拓也の死を嘆き悲しみます。

そんな彼らの姿を上空から見つめるセントパピリア。
シャドーの存在、2人の宿命に興味を持ち、対決を見守っていたセントパピリアでしたが、このような結末を迎えるとは思っていなかったようで、拓也に疑問の言葉を投げかけます。
「ナゼ・・・? ドウシテ? ココマデシテ!?」
しかし拓也は自身の運命など気にも留めず、セントパピリアに傷ついた地球の生命を再生するよう頼みます。
その言葉に感動したセントパピリアは―

「イマ分カッタ。コノ次元ニ・・・地球ニ・・・拓也、アナタガ必要ダトイウコトガ―」

拓也目を覚まし、仲間達はそれを喜びます。
「地球ハ再生スル。自ラノ力デ・・・アナタ達ノ力デ、キット!
 ソレヲ信ジルガ故ニ、拓也、アナタニ命ヲ!!」
セントパピリアはそう言って、この次元より去って行きました。

海岸で1人、ブラックビートの最期を思い出す拓也。
そして、ブラックコマンダーとペンダントを海に投げ捨てました。
戦いの日々を思い起こされる物は要らない。
そんな物が無くとも、シャドーという哀しい生命、そしてもう1人の自分の存在は、拓也の心に刻まれ、永遠に消えることはない―
そう思ったからでしょう。

その後、拓也の下に駆け寄ってくる大作と舞。
3人は海を、平和になった地球を眺めます。

こうして、昆虫戦士たちの長かった戦いは終わりを告げたのでした。



というわけで、『ビーファイター』本編もこれで終わりです。
ブラックビートとのやり取りに、これでもかってくらい時間を費やしていました。

主人公側だけパワーアップできるという力関係でしたが、それを凌いで勝たせるあたり、ブラックビートに花を持たせているのもいい感じです。
(ブラックビートはこれ以前に3回くらいスーパーブルービートに苦杯を味わわせられてるので、耐性が出来ていたのかも知れません)
スーパーブルービートにしても、もう1つの懸念材料であったジャマールホールのことで出来たスキだったので、実力で負けたわけでないと言えます。
まあ、最終決戦だけでいいからブラックビートもメタルフォーゼしてほしかったとか、前話でガオームを倒した時にビートイングラムが壊れたとかにして、ノーマルのブルービートで戦っても良かったのでは、とも思います。(スーパーブルービートの出番は、この後もう1回あるしね)

対ブラックビート用に開発したのに、最終決戦に全く使われなかったスティンガードリルの悲しさ(T_T)
後期オープニングで毎回登場してますが、本編で登場したのはわずか5回。内1回は構えただけ、1回は壁に穴を空けただけなので、まともに使ったのは3回、トドメを刺したのは2回のみです。(たぶん)
まあそれを言い出すと、登場した次の回でファイナルモードが登場したので、まったく使われなくなったビートイングラムの通常形態の方が寂しいのですが(-_-;)
初代レッドルも、単独で敵を倒すとか、そもそも必殺技を放つこともあまりなかったので、不遇です。
戦士・装備・技が多い上ビートマシンまであるので、見せ場に偏りがあるのは仕方ないのかも知れません。
最終回1つ前の話で、ブルービートの初期必殺技のビートルブレイク、ジースタッグとレッドルの必殺技、起死回生となったソニックフラップと、番組開始当初からの技が見られたのは良かったです(^^)

あと、セントパピリアが奇跡を起こして地球を全部元通りにするのではなく、地球やそこに住む生命の力で再生していくだろうと告げたのもよかったです。
現実世界では奇跡ではなく、我々人間が自然の一部として地球を守っていかなくてはならないわけですからね。
まあ、一番の奇跡は起こったわけですが(^^;)


第1話の時点では割とオーソドックスなヒーロー番組って感じの『BF』でしたが、次々と登場した新要素が番組の魅力的にし、見事なラストを迎えました。
本放送当時以来、久し振りに見た最終回でしたが、そのラストは今でも感動的でした。
私にとって忘れられない、心の中に残る作品です、永久に(^o^)v


さて、『BF』本編は完結しましたが、番組はまだちょっとだけ続きます。
特別編2話には、あの2大ヒーローも登場します・・・(゜o゜)!?

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