CANDY TIME

もう少し内容を詳しく書きますと、

デスダークの新怪人ワニモズーは、ゴーグルⅤの攻撃をことごとく打ち破る強敵。それもそのはず、ワニモズーには特殊金属のネオメタルが使われており、ゴーグルビクトリーフラッシュの熱量にも耐えられるからです。
ところが圧倒的優勢にも関わらず、マズルカからの報告を聞いたデスギラー将軍はモズーに撤退を命じます。
不審に思ったゴーグルレッドはモズーを追跡し、ブラック達は対抗策を考えるために未来科学研究所に戻ります。

連中を追跡していた赤間は、デスギラーに襲われていた ちえみ という女性を助けます。
デスダークのアジトから逃げてきたというちえみ。実はちえみの父の河田博士こそ、ネオメタルを開発した人物でした。
甘言に乗ってデスダークに来たものの、娘は人質に取られるわ、悪の研究をさせられるわ、最強モズー作りに加担させられるわで、後悔していた河田博士。その上ちえみがデスマルク大元帥と結婚させられると知り、娘を逃がしたのです。（普段は威厳たっぷりのデスマルク大元帥ですが、この回は嫁が貰えると思い、デヘデヘと助平オヤジ状態でした）
ちなみに先ほどデスギラーがワニモズーに撤退命令を出したのも、逃げたちえみを捜させるためです。ガラガラヘビモズーの時もそうでしたが、相変わらず戦闘力の高いモズーに、強さ関係ない任務をさせるデスダーク(-_-;)　そういう仕事は、マズルカさん達の仕事じゃ・・？
まあ、ネオメタル製のモズーがいる以上もはやゴーグルⅤは取るに足らない相手だし、デスマルクのご機嫌を取る方が大事なのでしょうね。

ともかく赤間は、「いざという時の隠れ家」として使わせてもらっている個人病院にちえみを連れて行きます。（隠れ家があったこと自体に驚きましたが、治療等ができ、規模的に目立たない個人病院に協力してもらってるのは理にかなってます。・・・もし無関係な入院患者がいたら、その人は気の毒ですが(^^;)）
一方、未来科学研究所ではゴーグルサーベルに改良が加えられ、後はネオメタルのデータが手に入ったら完成という段階まで進んでいました。（改良をしてたのは黒田ですが、説明はお調子者の黄島がしてました）

ちえみから河田博士のいるアジトの所在地を聞いた5人は、さっそく救出に向かいました。
アジト内のマダラマン達を蹴散らし、研究室のドアを開いたゴーグルⅤ。
ところが、部屋に踏み入った瞬間、大爆発！？
デスギラーの仕掛けたワナだったのです。
深手を負ったゴーグルⅤの始末をするよう、ワニモズーに命じるデスギラー。
母艦ゴーグルシーザーを呼んで、かろうじて5人は逃げることが出来ました。

ちえみに「博士はいなかった」と詰め寄る5人は怖い顔。いろんな事が重なって、5人はちえみに不信感を抱いたのです！？
気持ちは分かりますが、被害者を疑ってしまうというのはヒーローらしからぬ行為。普段は5人とも大人なので気にならないのですが、彼らより立場が上の本郷博士が不在なので、こういう時に諌める人がいないんですよね。
まあ今回は、「信じて下さい！　父は本当に反省しているんです！」と言うちえみの健気な姿を見て、怒りを抑えるわけですが。
その後デスダーク側から、指定した時間までにちえみが来ないと博士を殺すという伝達が来ました。ちえみへの疑いはひとまず置いて、まだ時間があるからとサーベルの改良を進めることになりました。

その後、目を離したスキにちえみが姿を消しました。自分が大元帥の妻になれば、父を助けてもらえると考えたからです。
部屋に残された手紙を見て、そのことを知った赤間。そして、一緒に置いていたペンダントが、博士より預かっていたネオメタル製の物だと知ります。
赤間はペンダントを黒田に渡し、1人ちえみを追います。

取り引き現場に来たちえみは、父と再会。あっさり拘束を解いて親子再会のジャマをしないあたり、デスギラーも気が利いてます(^_^;)　まあ、これから大元帥の妻となる娘に手荒なマネはしたくないからでしょうけど。
で、父の命を助けてくれるなら何でもいたしますと言うちえみを見て、ご満悦なデスギラー。何もかも思い通りに事が運んで、笑いが止まらないのでしょう。

そこへ、赤間が駆けつけました！！
「ちえみさん。君をデスダークなんかに渡さない！」
河田親子を守って、1人ワニモズーと戦うゴーグルレッド。ワニモズーの攻撃でゴーグルスーツは傷ついていきますが、レッドは戦うことを止めません。新兵器完成までの時間稼ぎもあるのでしょうが、ちえみの言うことを信じなかった償いもあるのでしょう。もし信じていたら、現場には自分達だけで行って、ちえみを危険に巻き込むことは無かったわけですからね。

その頃、未来科学研究所では―
「出来た・・・！！　出来たぞ！　ハイネオメタルの強化サーベルだ・・・！！」
ネオメタルが手に入る前からいろいろと改良を加えていただけあり、いざ現物が手に入ると、それを上回る代物を作り上げたようです。
スゴイぜ、黒田さん！！

一方、大ピンチのゴーグルレッド。ワニモズーは容赦ない攻撃を加え、2人を庇ってレッドは傷ついていきます。（ちえみは大元帥の妻になるんだから、少しは手加減しろよ・・・(-_-;)）
そこへブラック達が駆けつけました！！　いつもならゴーグルクーガーで来るところですが、ゴーグルシーザーで飛んできて、いきなりミサイルをぶっ放すあたり、今回かなり切羽つまった状況なのがよく分かります。

反撃の時は来ました！　名乗りに入る前とダイブ時にバックファイヤーが起こるあたり、気合が入っています。
ハイネオメタル製の強化ゴーグルサーベルを使って放つ、新たなる必殺技！　その名は、ゴーグルゴールデンスピア！！
ビクトリーフラッシュがフォーメーションを組んで放つ技なのに対し、こちらは武器を1つに合体させて放つ技です。
ゴールデンスピアの攻撃力の前に、さすがのワニモズーもひとたまりもありませんでした！！

この後ワニコングが出動してきて巨大戦になるのですが、モズーと違ってコングにはネオメタルを使ってないようで、ゴーグルロボにあっさり倒されてました(^^;)

ラストは珍しく、今回の被害者である河田親子をシーザーに乗せて送り届けているというものでした。ゴーグルⅤと河田親子、互いに詫びる場面があっても良かった気もしますが、その尺が無かったのでしょうか？（ゴールデンスピアのモーションが長いし(^3^;)）
でも、ちえみさんは手紙で詫びてましたし、レッドは2人を命がけで（敵わない相手から）守っていました。シーザーの操縦室で笑顔の親子と、2人を見ているゴーグルⅤ。それさえあれば、余分な描写はいらないのかも知れませんね。

もう1つあってもよかった場面と言えば、嫁に逃げられて涙目の大元帥。
まあ、こっちも・・・(^u^;)


そんな感じで、新必殺技登場に河田親子のドラマを絡めた展開でした。
イベント篇だけあって、いつもと違うパターンが続出。前半から必殺技が目白押しだし、シーザーが巨大戦以外で2回も出撃したり。ゴーグルⅤが珍しくギスギスしたと思ったら、大元帥は浮かれて貫禄なし(^^;)
1話の中に、いろいろな要素を詰め込んだって感じです。


なお、この回の1つ前の第33話では、怪人を倒したゴーグルⅤにデスマルク大元帥が怒りの宣戦布告を叩きつけるという描写がありました。来たるべき新必殺技登場を盛り上げる為、珍しく次回に引くシーンでした。（第33話自体は、単発のエピソードなのですが）
ちなみに第33話の内容は、とある国に伝わる天の腕輪と地の腕輪を装着して不死身になったトラモズーが爆弾を背負ってゴーグルシーザーに特攻しようという内容。（平和で小さな国とはいえ、その国に攻め込んで壊滅状態にし、王家の人間を国外にいた1人以外滅ぼしたデスダークが恐ろし過ぎます(-_-;)）　ピンクが機転を利かして不死身化を無効にした（「命ある者に不死身の力を与える腕輪」なので、モズーの機械化された下腕に腕輪をずらしたら効力が無くなった）のですが、それまではモズーは無敵でした。
第30話ではデスギラー将軍が黄金魔剣を手に入れてパワーアップしてました（その回だけですが）し、第31話ではやたら強いガラガラヘビモズーが登場し、第32話のヤドカリモズーは防御力に優れている、って感じで敵が強い話が続いていました。
もう少し後の戦隊だったら1話完結にせず、連続したエピソードにしていたでしょうね。

[2回]