CANDY TIME

（本文は7月28日に書いています）

You Tubeで公式配信されている『大戦隊ゴーグルファイブ』。
今週配信の第23話は、CANDYさんの大好きな青山三郎＝ゴーグルブルーの主役エピソードです。
ケガをしたゲストのゲンタ少年を背負う場面があるのですが、子供のころ見ていて「いいなー。青山のお兄ちゃんにオンブされて」とか思ったことを思い出しました。
ちなみにゲンタがケガしたのは悪ガキ達に絡まれたからなのですが、青山さんが見つけて止めるまで多数に囲まれていたのに、少しも怯みませんでした。そんなゲンタに「強いんだな君は」と青山は感心して言うのですが、少し先のエピソードで語られる青山の幼少期と照らし合わせると、結構このセリフ深いです。


さて、このエピソードの他の面について見てみます。

今回のデスダークの作戦は、悪の組織の定番の「ダムの水に毒流し」系の作戦です。
とはいえ番組のカラー的に教育番組的要素もあったりして、一風変わった雰囲気です。
例えば、総統タブーに作戦内容の報告をしている場面で、デスギラー将軍が「水は人間にとって必要なもの」とか、「人間の体の大部分は水で出来ている」というセリフがあり、メイン視聴者である子供たちにも水の大切さがよく分かります。
また、結構珍しい点としましては、浄水場が出てきます。（よくあるパターンだと、ダムと一般家庭の水道ぐらいしか出てきません）
ゲンタの父親が浄水場の所長で、どういう仕事をしているのか、未就学児童にも分かるような描写になっています。

ちなみに、「世界中の海が汚れたりしたらデスダークも困るんじゃ？」と思う方もいるかも知れませんが、暗黒帝国デスダークの活動目的は「（自分達以外の）高度な文明を滅ぼすこと」。
古代から数多くの文明を滅ぼしてきたという彼らは、高度に発展してきた20世紀の世界の文明を滅ぼす為に目覚めました。
なので、現代社会を混乱させるのが最優先事項。他のことなど二の次です。
今回も劇中で「地球を死の星にする！」とハッキリ言ってました(-_-;)
そもそも現代人（つまり我々）を「人間ども」と呼んでいるあたり、自分達のことは「人間以上の高度な存在」だと思っているフシがあります。（総統タブーの正体もアレだし）
まあ仮に海を再生させる必要が生じたとしても、その時は自分達の暗黒科学でどうとでも出来るとでも思い込んでいるのかも知れません(^_^;)

ラストシーンでは、デスダークの流した毒も浄水場の装置が作動して浄化されました。
怪人を倒した瞬間に毒が無効化したとか、デスダーク側が持ってた中和液を奪ったとか、ゴーグルⅤ側が中和液を開発したとか、問題はそのまま放置した(^_^;)とかではなく、一般の浄水場の持つ装備で対処できました。
デスダークの毒がショボかったとか、浄水場の装置がハイテク過ぎとか思う人もいるでしょうが、個人的にこの展開、市井の民間人（といってもその道のプロ）の手で問題を解決できたことに意味があると思います。
つまり、正しい方向に科学を使えば、人々の幸せや地球の自然を守ることが出来る。ゴーグルⅤの未来科学のような最先端の科学技術でなくとも、現代科学ででも出来ると。
青山は「僕たちも自然と平和の為に戦ってるけど、お父さんのように自分の街を愛する人が増えることを心から願っているんですよ」と所長を讃え、
ゲンタに「それがこの地球を救うことなんだぜ！」と教えました。
この番組らしい、未来に希望を感じさせるいい終わり方だと思います。

あとこの回、上記の通りダムでのロケです。
高所の足場や貯水池となる場所など各所で戦闘が繰り広げられ、流れるようにカメラが動いて、広大で立体的な戦闘シーンが楽しめます(^_^)v
『ZX』のテレビスペシャルとかもそうですが、やはりダムを舞台にした戦闘シーンはいい！！(^^)/