カウンター440,000記念 横井画伯SD画集
2020.02.10 (Mon) | Category : 本
(本文は2月7日、8日、10日に書いています)
カウンター440,000記念画像はこれ↓です!!
「横井孝二SD画集 画伯が描くスーパーディフォルメワールド」
我々〝SDの民〟にとっては〝神〟のような存在であり、「SDブーム」の立役者である横井孝二氏。そんな横井画伯のイラストのデザイン集が発売されました!!
「SD」の中で最もメジャーな『ガンダム』だけでなく、『仮面ライダー』、『ウルトラマン』、『ゴジラ』と特撮の3大シリーズのイラストも収録。そもそもこれらのビッグネームがごく普通に並ぶこと自体、画伯がしてきた仕事が如何に凄かったのかを物語っています。
カウンター440,000記念画像はこれ↓です!!
「横井孝二SD画集 画伯が描くスーパーディフォルメワールド」
我々〝SDの民〟にとっては〝神〟のような存在であり、「SDブーム」の立役者である横井孝二氏。そんな横井画伯のイラストのデザイン集が発売されました!!
「SD」の中で最もメジャーな『ガンダム』だけでなく、『仮面ライダー』、『ウルトラマン』、『ゴジラ』と特撮の3大シリーズのイラストも収録。そもそもこれらのビッグネームがごく普通に並ぶこと自体、画伯がしてきた仕事が如何に凄かったのかを物語っています。
まずは『ガンダム』
今回は「戦国伝」(武者)や「外伝」(騎士)といったSDオリジナルの作品は収録されず(それらはここ近年出た書籍で見られますからね)、僅かに↑の画像の武者ガンダムと、他ににせガンダムが見られるぐらい。載っているのは所謂「ノーマルワールド」、つまり『ガンダム』や『Ζ』などのアニメ作品や『MSV』などの企画に登場するメカをSDデザインしたものだけです。それでも元の作品数が多いので、かなりの数のイラストが収録されています。
しかし『SDガンダム』は「SD」黎明期から存在し、常にメインの存在。全盛期と呼ぶ期間も長く、その後も何度なくイラストが描かれてきました。描かれたイラストもそれを使用した商品も凄く多く、中にはカレンダー用イラストみたいな特定の商品でしか拝めないものも存在。全てを網羅するのはさすがに無理。「好きだったあの絵が載っていない!」ということもありますが、ページ数の都合なのでやむなし。
まあ載っているイラストで『ガンダム』の歴史は充分振り返ることができます。
このヒロイン大集合イラスト、採用されたのは4分割されたシールだったので、きれいに貼るのが難しかった。ようやく歪んでない状態で見られるぜ!(一応、シールのパックが入っていた箱にも載ってたからけどね)
有名どころのデザインだけでなく、マイナー気味な商品に使われたもの、ゲーム用やトレカ用のイラストも収録。
も、森永の食玩「モビルワンタッチ」…!?
バンダイ以外の食玩だから、めったにお目にかかれないぞ。
ベルガ・ダラスなど、SDイラスト自体が少ないのでますます貴重だ!!
海外商品用で、日本ではお目にかかれなかったものも。
これは海外で「元祖SDガンダム」発売された際に描かれたもので、描かれているのは商品化されたメンツです。νとアレックスという時代が離れている機体が共演しているのも、その辺の事情が分かれば納得できるかと。
このシロー・アマダは、Blu-rayメモリアルボックス販促用のイラストだそうです。初めて見たよ…
一般販売でのカードダスが出なくなった『SEED』以降の作品、あるいは長期展開されたカードダスのシリーズが終わってから放送が始まった『Vガンダム』以降の作品のSDイラストには馴染みが無い方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
『0083』までの作品ほど多くはないものの、けっこうな数のデザインが収録されているので是非見てほしいですね。
続いて『仮面ライダー』
個人的には一番の当たり!
というのは、ガシャポン筐体の台紙のような販促ディスプレイ用のイラストとか、イベントで使われたイラストとか、持ち帰るのが困難で、ネットでもあまりお目にかかれないイラストがかなりの数、収録されているからです。
こ、このチャージアップ・ストロンガーのカッコよさったら!!
スーパー1のファイブハンド!!
初めて見たとき、感動したなぁ…
これはイベント用のイラスト。
もっとも、ネットで検索したところグッズ(下敷き)に流用されたみたいなので、ずっと手元にある人もいるでしょうけど。
また、最初の「SDシリーズ」となった『仮面ライダー倶楽部』が企画された時に描き起こされたイラストも多数収録。悪の組織の幹部や怪人、戦闘員のイラストがかなりの数、見られます。
食玩の箱やガシャポンのミニブック、或いはカードゲームやトレカなどで使われたものの、塩ビ人形のオマケだったカードやシールでも採用されなかったものも多く、それらはこれまで日の目を見ない存在でした。
それが今回、一気に収録!! メチャクチャ嬉しい!!
というか、ジンドクマ怪人のSDデザインって存在したのね。感動したぜ~~~
今回は「昭和ライダー」は充実してますが、「平成ライダー」のデザインはあまり収録されていません。東京ドームのイベントのスタンプラリーで『クウガ』~『555』のSDイラストがあったのですが、あれって画伯のデザインとは違うのかな?
『ウルトラマン』
『ウルトラ』は指人形が毎年発売されているのでSDは馴染み深いのですが、オフィシャルショップとかでのバラ売りなのでイラストはありません。昔はガシャポン販売だったので、ミニブックでイラストが見られたんですけどね。
そのミニブックやカード、ゲームのパッケージ等で見たイラストが多数収録されており、懐かしいです。
個人的にお気に入りはコレ↓
ウルトラタッチ!!
夕子さんの可愛さと星児さんの表情のいい味が魅力。
ウルトラマンエースの登場だ!!
また、エースキラーの画像を貼ってしまった…
(※このブログは、結構エースキラーの画像が多いのです)
『80』怪獣もいっぱいいるよ!
『ライダー』と同じく、企画立ち上げ当初に描き起こされたデザインも多数収録。
その後の作品は『パワード』まではあるのですが、そこから先の作品はあまり載っていません。
指人形用のデザインのレナ隊員を貼っておこう。
アンヌ隊員も一緒さ。
話は脱線しますが、『ウルトラ』のSDというと、大人気だった『ウルトラマン超闘士激伝』を思い出す人も多いと思います。三頭身体型だし画伯デザインではありませんが。
ともあれ、『ウルトラ』は「SD」と相性が良いです。
大昔はゴモラのデフォルメが入ったプラモ、タカラの「チョロ獣」やバンダイの「パロチェンマン」なども発売されています。
「コロコロコミック」の 『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』、「コミックボンボン」の『ウルトラ忍法帖』も大人気でした。
そういえば、『怪獣娘 ~ウルトラ怪獣擬人化計画~』のアニメもSD体型でしたね。
今回新規描きおろしで『ULTRAMAN』 が表紙にいますが、
画伯の描いた「怪獣娘」も見てみたいところです。
(私が知らないだけで、もう存在してたりして)
(←『怪獣娘』で主人公に抜擢されたアギラ)
『ゴジラ』
『ゴジラ』は、申し訳ありません。それほど観ておらず、SD商品も集めていないので、詳しくは語れません。
個人的に、ヘドラが好き♡
ゴジラといえば着ぐるみに作品ごとに差異がある為、区別する為にどの作品(あるいは劇場公開した年)のゴジラなのか、名前と一緒に書かれることが多いです。
SDでもいろいろなゴジラをSDデザインにしており、商品名も単にゴジラにはしていません。子供も買う商品だというのに、この徹底ぶりにシビれます。
ここから『ゴジラ』に踏み込んでいった子も多いんだろうな…(^_^;)
最後は解説コーナー
各デザインの初出が何だったのかの説明があって、とても親切。
一言コメントもあったりで、読み応えアリ。
「〇〇で最初に見たけど、◇◇で先に使われていたのか?」とか、「△△の方が先に発売されてたけど、本当は●●用に描かれたデザインだったのか!?」といった発見もあります。
記憶と食い違いがあるのが実に楽しいです。
膨大な量のイラストが収録されており、画伯が自ら厳選しただけあって質も素晴らしすぎます。
しかし、画伯の仕事ぶりを知っている身としては、やはりまだまだ見てみたいのも本音。
今回収録されなかったイラストはもとより、『戦国伝』や『コマンド戦記』といった派生作品も。
別作品だと、『ガンダム』以外の「ガシャポン戦士シリーズ」で発売された作品。具体的にいうと『ドラグナー』、『エルガイム』、『ダンバイン』、『パトレイバー』、『マクロス』、『ザブングル』、『バイファム』、『レイズナー』とかも収録してほしかったです。
『永井豪CBキャラワールド』と上記の作品群を流用、更に他のロボットアニメも追加して、ゲーム『シャッフルファイト』や『スーパーロボット大戦シリーズ』で数多くのSDデザインを見ることができました。これらも収録してほしいところ。
(『スパロボ』はその後も数多くの作品をSDデザインにしていますが、どこまでが画伯自ら担当したか分かりません)
特撮だと、「スーパー戦隊倶楽部」名義で『戦隊』のカードや指人形が発売され、ゲームにも登場。『メタルヒーロー』も食玩、カード、ゲーム、指人形でイラストが存在。『キカイダー』は食玩で発売されました。
『ライダー』と『ウルトラ』も合わせてそれらのデザインは後年、ゲーム『スーパーヒーロー作戦シリーズ』やトレカ『スーパーヒーロー戦線』等に流用。その際に、他の特撮作品も含めてかなりの数の新規デザインが登場しました。たぶん、どれも画伯デザインだと思いますが…?
(←『戦線』で描き起こされたクライシス帝国の幹部たち)
変わりどころだと、『スケバン刑事』。東映ドラマの方です。食玩で塩ビ人形が発売されました。
肖像権もあるので、今だと収録はキビシイかも?
ガシャポンやカードダスで展開された『SD戦国武将列伝』。
武者ガンダムが登場する『SD戦国伝』とは違います。実在の戦国時代の人物のSDです。
たぶんデザインは大河ドラマとかが元ネタになっているものもあるのではと思うのですが、詳しくないので省略します。
有名な戦国大名だけでなく名もなき兵士もラインナップされており、たくさん集めて合戦を再現しようという「ダブリ上等!」なコンセプトがステキでした。
あと、各陣営の姫様のデザインが妙に力が入っていたり。
『SD北斗の拳』
「少年ジャンプ」のSD商品はいろいろと出ているのですが、画伯がデザインしたのは『北斗の拳』のみと思われます。『SDキン肉マン』とかもあったんですけどね。
(なお画伯自身は『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の鳥山 明先生に大きく影響を受けており、初期の頃に書いた絵には『Dr.スランプ』当時の鳥山 明先生の画風に似た雰囲気があります)
最後に、何故我々は横井画伯に魅かれてしまうのか、考えてみました。
まず第一に、大好きなヒーローがいっぱい、というのがあります。本当に、人気作品をこれでもかこれでもかとSDにしてますからね。
いろいろな作品を一堂に集めた楽しさは、何も画伯に限ったことではありません。
「ジャンプ」ヒーローが集合したゲームや『スパロボシリーズ』もそうですし、映画『スーパーヒーロー大戦シリーズ』で東映が自ら映像作品を作っています。
商品でいうと、往年のプラモデル「ベストメカコレクション」も、コンセプトとしてはあらゆる人気作品を1つのブランドで出す企画でした。半分ぐらいが『ガンダム』だけど。近年では「ねんどろいど」なんかもこれに当たると言えます。
アニメだと『異世界かるてっと』もそうかな? そういえば、『いせかる』もSD体型のデザインだ。
変わりどころとしては、「コロコロコミック」で連載されていた『超人キンタマン』には当時のテレビの人気者を元にしたキャラが続出しました。(もっともあの漫画は、元がパロディだということを忘れるほどキャラが立ってますが)
第二の理由は、無関係な作品のメカやキャラでも画伯がSDにすると仲間になったように思えることですね。
画伯独自の二頭身体型への落とし込み方と塗り方で統一感があるからです。
それぞれの元ネタのシリーズだって作品ごとにデザインが大きく違うのですが、SDならみんな仲間♪
『仮面ライダーBLACK』はそれまでの作品とは異なる雰囲気・世界観だったのですが、『仮面ライダー倶楽部』でSDになったら違和感なくなったよ。
やや扱いが悪い第三期『ウルトラ』(『ザ☆』と『80』)どころか、『アンドロメロス』『USA』『G(グレート)』『パワード』すら容易く取り込む懐の広さ!
『ガンダムF91』なんかSD期待の新星で、じっさい大人気のヒーロー(?)でした。
逆に、何か事情があったのでしょうけど『Vガンダム』はなかなかSDにならずヤキモキさせられ、ようやくガシャポンやカードダスが出たときにはホッとしました。
最後に、やはり横井画伯のデザイン自体が最大の魅力ですね。
SDは面白いだけでなく、かわいい、そのうえで
かっこいい!!
二頭身から連想しがちなギャグも似合います。
画伯の絵柄も時期によって変化してますが、個人的に「元祖SDガンダム」のパッケージイラスト辺りからキャラクターとしての可愛さが確立し、カードダスでいろいろな絵を描き下ろしているうちにカッコよさが完成したイメージ。元ネタのシリアスさを再現している一方で、小さい子でも楽しめそうなアレンジもあったりで、デザインの振れ幅はわりと広いです。
我々はSDで遊ぶ時、時にシリアスなストーリーを、時には仲良くワチャワチャ、時にはギャグ全開なストーリーを頭に浮かべていました。それが出来た(やり易かった)のも、画伯が提示してくれたものに様々なものが詰まっていたからだと思います。
というわけで、カウンター440,000記念「横井孝二SD画集 画伯が描くスーパーディフォルメワールド」でした!!
この本は間違いなく、一生の宝物です!!!!!!
(2月11日追記。本文を手直ししました)
今回は「戦国伝」(武者)や「外伝」(騎士)といったSDオリジナルの作品は収録されず(それらはここ近年出た書籍で見られますからね)、僅かに↑の画像の武者ガンダムと、他ににせガンダムが見られるぐらい。載っているのは所謂「ノーマルワールド」、つまり『ガンダム』や『Ζ』などのアニメ作品や『MSV』などの企画に登場するメカをSDデザインしたものだけです。それでも元の作品数が多いので、かなりの数のイラストが収録されています。
しかし『SDガンダム』は「SD」黎明期から存在し、常にメインの存在。全盛期と呼ぶ期間も長く、その後も何度なくイラストが描かれてきました。描かれたイラストもそれを使用した商品も凄く多く、中にはカレンダー用イラストみたいな特定の商品でしか拝めないものも存在。全てを網羅するのはさすがに無理。「好きだったあの絵が載っていない!」ということもありますが、ページ数の都合なのでやむなし。
まあ載っているイラストで『ガンダム』の歴史は充分振り返ることができます。
このヒロイン大集合イラスト、採用されたのは4分割されたシールだったので、きれいに貼るのが難しかった。ようやく歪んでない状態で見られるぜ!(一応、シールのパックが入っていた箱にも載ってたからけどね)
有名どころのデザインだけでなく、マイナー気味な商品に使われたもの、ゲーム用やトレカ用のイラストも収録。
も、森永の食玩「モビルワンタッチ」…!?
バンダイ以外の食玩だから、めったにお目にかかれないぞ。
ベルガ・ダラスなど、SDイラスト自体が少ないのでますます貴重だ!!
海外商品用で、日本ではお目にかかれなかったものも。
これは海外で「元祖SDガンダム」発売された際に描かれたもので、描かれているのは商品化されたメンツです。νとアレックスという時代が離れている機体が共演しているのも、その辺の事情が分かれば納得できるかと。
このシロー・アマダは、Blu-rayメモリアルボックス販促用のイラストだそうです。初めて見たよ…
一般販売でのカードダスが出なくなった『SEED』以降の作品、あるいは長期展開されたカードダスのシリーズが終わってから放送が始まった『Vガンダム』以降の作品のSDイラストには馴染みが無い方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
『0083』までの作品ほど多くはないものの、けっこうな数のデザインが収録されているので是非見てほしいですね。
続いて『仮面ライダー』
個人的には一番の当たり!
というのは、ガシャポン筐体の台紙のような販促ディスプレイ用のイラストとか、イベントで使われたイラストとか、持ち帰るのが困難で、ネットでもあまりお目にかかれないイラストがかなりの数、収録されているからです。
こ、このチャージアップ・ストロンガーのカッコよさったら!!
スーパー1のファイブハンド!!
初めて見たとき、感動したなぁ…
これはイベント用のイラスト。
もっとも、ネットで検索したところグッズ(下敷き)に流用されたみたいなので、ずっと手元にある人もいるでしょうけど。
また、最初の「SDシリーズ」となった『仮面ライダー倶楽部』が企画された時に描き起こされたイラストも多数収録。悪の組織の幹部や怪人、戦闘員のイラストがかなりの数、見られます。
食玩の箱やガシャポンのミニブック、或いはカードゲームやトレカなどで使われたものの、塩ビ人形のオマケだったカードやシールでも採用されなかったものも多く、それらはこれまで日の目を見ない存在でした。
それが今回、一気に収録!! メチャクチャ嬉しい!!
というか、ジンドクマ怪人のSDデザインって存在したのね。感動したぜ~~~
今回は「昭和ライダー」は充実してますが、「平成ライダー」のデザインはあまり収録されていません。東京ドームのイベントのスタンプラリーで『クウガ』~『555』のSDイラストがあったのですが、あれって画伯のデザインとは違うのかな?
『ウルトラマン』
『ウルトラ』は指人形が毎年発売されているのでSDは馴染み深いのですが、オフィシャルショップとかでのバラ売りなのでイラストはありません。昔はガシャポン販売だったので、ミニブックでイラストが見られたんですけどね。
そのミニブックやカード、ゲームのパッケージ等で見たイラストが多数収録されており、懐かしいです。
個人的にお気に入りはコレ↓
ウルトラタッチ!!
夕子さんの可愛さと星児さんの表情のいい味が魅力。
ウルトラマンエースの登場だ!!
また、エースキラーの画像を貼ってしまった…
(※このブログは、結構エースキラーの画像が多いのです)
『80』怪獣もいっぱいいるよ!
『ライダー』と同じく、企画立ち上げ当初に描き起こされたデザインも多数収録。
その後の作品は『パワード』まではあるのですが、そこから先の作品はあまり載っていません。
指人形用のデザインのレナ隊員を貼っておこう。
アンヌ隊員も一緒さ。
話は脱線しますが、『ウルトラ』のSDというと、大人気だった『ウルトラマン超闘士激伝』を思い出す人も多いと思います。三頭身体型だし画伯デザインではありませんが。
ともあれ、『ウルトラ』は「SD」と相性が良いです。
大昔はゴモラのデフォルメが入ったプラモ、タカラの「チョロ獣」やバンダイの「パロチェンマン」なども発売されています。
「コロコロコミック」の 『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』、「コミックボンボン」の『ウルトラ忍法帖』も大人気でした。
そういえば、『怪獣娘 ~ウルトラ怪獣擬人化計画~』のアニメもSD体型でしたね。
今回新規描きおろしで『ULTRAMAN』 が表紙にいますが、
画伯の描いた「怪獣娘」も見てみたいところです。
(私が知らないだけで、もう存在してたりして)
(←『怪獣娘』で主人公に抜擢されたアギラ)
『ゴジラ』
『ゴジラ』は、申し訳ありません。それほど観ておらず、SD商品も集めていないので、詳しくは語れません。
個人的に、ヘドラが好き♡
ゴジラといえば着ぐるみに作品ごとに差異がある為、区別する為にどの作品(あるいは劇場公開した年)のゴジラなのか、名前と一緒に書かれることが多いです。
SDでもいろいろなゴジラをSDデザインにしており、商品名も単にゴジラにはしていません。子供も買う商品だというのに、この徹底ぶりにシビれます。
ここから『ゴジラ』に踏み込んでいった子も多いんだろうな…(^_^;)
最後は解説コーナー
各デザインの初出が何だったのかの説明があって、とても親切。
一言コメントもあったりで、読み応えアリ。
「〇〇で最初に見たけど、◇◇で先に使われていたのか?」とか、「△△の方が先に発売されてたけど、本当は●●用に描かれたデザインだったのか!?」といった発見もあります。
記憶と食い違いがあるのが実に楽しいです。
膨大な量のイラストが収録されており、画伯が自ら厳選しただけあって質も素晴らしすぎます。
しかし、画伯の仕事ぶりを知っている身としては、やはりまだまだ見てみたいのも本音。
今回収録されなかったイラストはもとより、『戦国伝』や『コマンド戦記』といった派生作品も。
別作品だと、『ガンダム』以外の「ガシャポン戦士シリーズ」で発売された作品。具体的にいうと『ドラグナー』、『エルガイム』、『ダンバイン』、『パトレイバー』、『マクロス』、『ザブングル』、『バイファム』、『レイズナー』とかも収録してほしかったです。
『永井豪CBキャラワールド』と上記の作品群を流用、更に他のロボットアニメも追加して、ゲーム『シャッフルファイト』や『スーパーロボット大戦シリーズ』で数多くのSDデザインを見ることができました。これらも収録してほしいところ。
(『スパロボ』はその後も数多くの作品をSDデザインにしていますが、どこまでが画伯自ら担当したか分かりません)
特撮だと、「スーパー戦隊倶楽部」名義で『戦隊』のカードや指人形が発売され、ゲームにも登場。『メタルヒーロー』も食玩、カード、ゲーム、指人形でイラストが存在。『キカイダー』は食玩で発売されました。
『ライダー』と『ウルトラ』も合わせてそれらのデザインは後年、ゲーム『スーパーヒーロー作戦シリーズ』やトレカ『スーパーヒーロー戦線』等に流用。その際に、他の特撮作品も含めてかなりの数の新規デザインが登場しました。たぶん、どれも画伯デザインだと思いますが…?
(←『戦線』で描き起こされたクライシス帝国の幹部たち)
変わりどころだと、『スケバン刑事』。東映ドラマの方です。食玩で塩ビ人形が発売されました。
肖像権もあるので、今だと収録はキビシイかも?
ガシャポンやカードダスで展開された『SD戦国武将列伝』。
武者ガンダムが登場する『SD戦国伝』とは違います。実在の戦国時代の人物のSDです。
たぶんデザインは大河ドラマとかが元ネタになっているものもあるのではと思うのですが、詳しくないので省略します。
有名な戦国大名だけでなく名もなき兵士もラインナップされており、たくさん集めて合戦を再現しようという「ダブリ上等!」なコンセプトがステキでした。
あと、各陣営の姫様のデザインが妙に力が入っていたり。
『SD北斗の拳』
「少年ジャンプ」のSD商品はいろいろと出ているのですが、画伯がデザインしたのは『北斗の拳』のみと思われます。『SDキン肉マン』とかもあったんですけどね。
(なお画伯自身は『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の鳥山 明先生に大きく影響を受けており、初期の頃に書いた絵には『Dr.スランプ』当時の鳥山 明先生の画風に似た雰囲気があります)
最後に、何故我々は横井画伯に魅かれてしまうのか、考えてみました。
まず第一に、大好きなヒーローがいっぱい、というのがあります。本当に、人気作品をこれでもかこれでもかとSDにしてますからね。
いろいろな作品を一堂に集めた楽しさは、何も画伯に限ったことではありません。
「ジャンプ」ヒーローが集合したゲームや『スパロボシリーズ』もそうですし、映画『スーパーヒーロー大戦シリーズ』で東映が自ら映像作品を作っています。
商品でいうと、往年のプラモデル「ベストメカコレクション」も、コンセプトとしてはあらゆる人気作品を1つのブランドで出す企画でした。半分ぐらいが『ガンダム』だけど。近年では「ねんどろいど」なんかもこれに当たると言えます。
アニメだと『異世界かるてっと』もそうかな? そういえば、『いせかる』もSD体型のデザインだ。
変わりどころとしては、「コロコロコミック」で連載されていた『超人キンタマン』には当時のテレビの人気者を元にしたキャラが続出しました。(もっともあの漫画は、元がパロディだということを忘れるほどキャラが立ってますが)
第二の理由は、無関係な作品のメカやキャラでも画伯がSDにすると仲間になったように思えることですね。
画伯独自の二頭身体型への落とし込み方と塗り方で統一感があるからです。
それぞれの元ネタのシリーズだって作品ごとにデザインが大きく違うのですが、SDならみんな仲間♪
『仮面ライダーBLACK』はそれまでの作品とは異なる雰囲気・世界観だったのですが、『仮面ライダー倶楽部』でSDになったら違和感なくなったよ。
やや扱いが悪い第三期『ウルトラ』(『ザ☆』と『80』)どころか、『アンドロメロス』『USA』『G(グレート)』『パワード』すら容易く取り込む懐の広さ!
『ガンダムF91』なんかSD期待の新星で、じっさい大人気のヒーロー(?)でした。
逆に、何か事情があったのでしょうけど『Vガンダム』はなかなかSDにならずヤキモキさせられ、ようやくガシャポンやカードダスが出たときにはホッとしました。
最後に、やはり横井画伯のデザイン自体が最大の魅力ですね。
SDは面白いだけでなく、かわいい、そのうえで
かっこいい!!
二頭身から連想しがちなギャグも似合います。
画伯の絵柄も時期によって変化してますが、個人的に「元祖SDガンダム」のパッケージイラスト辺りからキャラクターとしての可愛さが確立し、カードダスでいろいろな絵を描き下ろしているうちにカッコよさが完成したイメージ。元ネタのシリアスさを再現している一方で、小さい子でも楽しめそうなアレンジもあったりで、デザインの振れ幅はわりと広いです。
我々はSDで遊ぶ時、時にシリアスなストーリーを、時には仲良くワチャワチャ、時にはギャグ全開なストーリーを頭に浮かべていました。それが出来た(やり易かった)のも、画伯が提示してくれたものに様々なものが詰まっていたからだと思います。
というわけで、カウンター440,000記念「横井孝二SD画集 画伯が描くスーパーディフォルメワールド」でした!!
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