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今秋のアニメ 2020(その3)

2020.12.17 (Thu) Category : アニメ

(本文は12月3日、8日、12日~15日、17日、21日~23日、2021年1月7日に書いています)

12月13日の記事(こちらをクリック)に続いて、今秋のアニメの話題です。
というか、前回の記事に画像を貼ったら容量いっぱいになったので、後半部分をこちらの記事に移したのですが。
この記事は別の内容を書くつもりだったのですが、それは別の日付の記事であらためて書くことにします。

では、前回の続き。
前回はニコ動配信作品の話題だったので、今回はそれ以外となります。

『ウルトラマン80』
通称「少年編」に突入し、「教師編」とは違った矢的とゲストの少年たちとのやり取りが見どころ。メイン視聴者に近い年齢のゲストキャラ目線での描写が多いので、感情移入して観ることができます。
UGMに途中加入した隊員たちのキャラも立ってきました。
一方で、小さな子供たちにも親しんでもらおうというのか、オオヤマキャップイトウチーフギャグキャラの一面が…!?
元よりジョーク混じりに話すことも多かったチーフはともかく、渋くて頼りになる「理想の上司」って感じだったキャップの方は愕然とします。といってもまあ、キャラが豹変したわけでもなく、マジメなキャップにもヌケてるところがあるんだなって感じに収まってます。いろいろ見抜いた上で敢えてトボケる面もある人なので、失敗の誤魔化しも違和感なかったり。
それから、この時期のエピソードといえば、わりと知名度の高いファイヤードラコが出たり、『80』では珍しい旧作のキャラの登場する話(第37話にバルタン星人(5代目)、第38話にウルトラの父)があったりします。
そういえば『ウルトラマンメビウス』(の劇中の世界)で「ウルトラの父降臨祭」という記念日が制定されていましたが、父がクリスマス頃に姿を現すことが多かったから、というのがちょっと疑問。『A(エース)』と『T(タロウ)』はまあいいとして、『レオ』と『80』ではゲスト出演はしてたものの、イメージ映像的な演出なんですよね。つまり、実体ではない。
まあでも、一見主人公達にしか見えていないように見えて、地球の人達にもクッキリ見えるヴィジョンだったのかも知れない。
(マジメな話をすると、最初の『A』でのサンタに扮しての登場のインパクトが強かったから、その1回だけでも充分に記念日になってもおかしくないでしょう)


『ウルトラマンZ』
この前最終回を迎え、残るは総集編1本となりました。
終わってみると、「ゼロの弟子」「セブンガー」「ジードがゲスト」といったセンセーショナルな話題や、「やっぱり隊長はジャグラーだった」「ゼロ、ジードとの共闘」といった賑やかなイベント要素すら前座でしかなかったという。
過去作の要素に おんぶにだっこ になることはなくこの番組独自の魅力が発揮され、もちろん最後まで夢中で観ることができました。なんというか、旧作を知らなくても問題なく楽しめるが知っている人には嬉しくてたまらない感じというちょうどいい塩梅。
でも、ウルトラマンエースがゲスト登場の回の完成度の高さには泣きました。

近年も出番自体はそこそこ多いものの、エース自体は「何人かいるゲスト戦士の1人」で埋没とまではいかずとも、印象が薄くなってしまうこともありました。しかし今回はピンのゲストなので、当然目立ちます。
超獣が出たからエースが来るのはおかしくなく、ゼットの持つエースのメダルが導いたという納得の登場の仕方。しかも主役であるゼットとは後述の関連性があることが分かり、出る意味がすごくあるゲストとなりました。
ゼットにアドバイスをしつつ、バラバの攻撃を防いだりかわしたりとまったく受け付けない強さ。「痛みも恐怖も感じず戦い続ける」という超獣の特性設定が語られることで、エースの旧作でのダイナミックなぐらいなキメ技の使用に強い意味があった事も判明。今回もヤプールの怨念で強化された状態の超獣バラバに対し一気呵成な戦い方をしかけ、様々なエースの技が披露されました。(旧作で2回しか使っていないエースブレードの再使用に感動)

トドメはスペースQゼット版であるスペースZ!!

前から気になっていたのですが、ゼットのトサカにある丸い模様はやっぱりエースと同じウルトラホールである事が判明し、エースに教えてもらって塞がっていた穴が解放。
エース本人からエネルギーをチャージされて放ちました。

更に、実はエースゼットの名づけ親であることが分かり、ゼット(地球の言葉で「Z = 最後」の意味)に込められた思いも分かりました。

「この宇宙から争いを無くし、平和をもたらす〝最後の勇者〟となれ」

そして、声が高峰圭二氏完璧過ぎる…

他にもまだまだいろいろな要素があるので、未見の人には是非観てほしいですね。
というか、エースの話が長くなってしまいましたが、間違いなく面白いので全話観てほしいです。泣ける話、考えさせられる話、笑える話と様々。細かい伏線の貼り方も秀逸で、後から意味が分かって泣ける展開になることもありました。


『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』
ゼロから「1/3人前」と呼ばれていたものの、本編でのゼットさんは途中から弱い印象は無くなった気が。ハルキと一体化したのに加えて先輩戦士の力が宿ったメダルを3枚ずつ使って変身していたのが大きいのでしょうが。でも、時には主導権を握って本来の姿であるオリジナル(※先輩やハルキの力を借りていない)になって宇宙人との戦闘を繰り広げたり、悩むハルキに尋ねられたことに的確に意見を返したりと、非常に頼りになる存在でもありました。
だからゼットさんの未熟者ぶり、師匠相手でもズケズケものをいう怖い物知らずぶりを味わいたいなら『ボイスドラマ』。ゼロとの出会いに始まり、宇宙警備隊に配属されるまでの話が描かれています。
2人以外にもゲストキャラが出ることがあり、エイティ先生が出た時は泣いた。(新規のセリフは無く、過去作の掛け声を流用してました)
基本、オチがついて終わる話が多いのですが、地味にいい感じで穏やかに終わることもありました。同じ日に放送された本編と関連するエピソードがあるのは、前作の『トライスクワッド ボイスドラマ』と同じです。
一方、第9回や第14回はメタ要素にも踏み込んだ怪作エピソードとなっています。 


『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』
今年もあります、『ウルトラギャラクシーファイト』!!
去年の『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』の「ニュージェネ」全員集合! にも大興奮しましたが、今年はそれとは違う大興奮!!
近年それほど出番が多くなかったウルトラ戦士が次々に登場し、大活躍します!
更に、去年の『ギャラファイ』には出ていないタイガ達トライスクワットの3人、現役のゼットも登場!
去年も出てましたが、近年登場した戦士とはいずれも縁があるゼロ、『R/B(ルーブ)』終了後の映画からの登場なのでまだまだ露出の少ないグリージョ、海外デビューながら日本国内でも名度が挙がってきたリブットも登場します。
更に、ウルトラの歴史に刻まれている出来事を本格的に映像化したりとか、闇に堕ちたウルトラマンであるベリアルトレギア「かつての姿」でのエピソードもあります。
そして、アニメ作品の主人公のジョーニアス、『ウルトラ』とは同じ世界観ながら「ウルトラ戦士」ではないアンドロメロスも、まさかの本格参戦!? 『タイガ』に登場するタイタスの出身惑星はU40だったり、近年の幾つかの作品にグア軍団が出てたりはしてますが、かつての主人公たち本人の再登場はメチャクチャ嬉しいです!!
そんな感じで、追加情報が公開される度に大興奮! 本編始まると、1話観る度に大興奮です!!

序盤からのエイティ先生の無敵ぶりに大興奮!
第1話で『R/B』のラスボスであるルーゴサイトを完封(!?)して、撤退させることに成功!
一応ルーゴサイトをフォローすると、時空列的に『R/B』よりも前だし別個体かも知れません。
あと、この時まだ成長途中だったっぽく、再登場した第2話ではエイティ、ネオス、セブン21の攻撃に押されつつも耐えきる耐久力を披露。
突如現れたギマイラがエイティを押さえた事でウルトラ戦士の攻撃が手薄になった際に更なる成長を遂げたようで、コスモスとジャスティスがネオス達に加勢、更にはギマイラを倒したエイティも合流したのに、5人相手に圧倒。
とはいえ、第3話序盤で5大戦士の同時攻撃を受けて倒されましたが。
ルーゴサイトが時間経過と共に明らかに強くなっている事に気づかないと、強さ関係がよく分からないかも知れませんね。
途中、エイティを押さえに現れたギマイラですが、『タイガ』で新規にスーツを作ったから出演できたのでしょうが、『80』本編最強と呼ばれる上、いろいろと因縁のある怪獣。因縁の敵や難敵・強敵揃いの第1部登場怪獣に混じっても違和感ない人選。実際、ルーゴサイトには出来ていないエイティを苦しめる展開にもなっていましたし。
そのギマイラを、コスモスたちの援護を受けた後ではありますが、わりとあっさり倒せたあたり、かつてよりも強くなったエイティの成長ぶりが伺えます。
エイティの他の見どころとしては、第2話でネオスたちを引き連れている図や、上記の同時攻撃の際にエイティが合図を送るのもよかった。こういうのを観たかったんだ!!
戦闘終了後にセンターに立つエイティ先生の貫禄ぶりよ。脇を固めるのがコンビ戦士2組なので、バランスもヨシ!

グレートパワードの海外作品コンビもいい。そして、同じく海外戦士のリブットを特訓。この3人でマックス救出に向かうところもワクワクしました。
そのマックス救出後に、予告されていなかったゼノンの登場!! 『マックス』本編では1話のみの披露となった戦闘がまた見られるし、マックスとのやりとりも感動。
というかこの作品。次々に現れるウルトラ戦士達のカッコよさがたまらん。上から現れて着地をキメる度に震えます!!
前作でもありましたが、各ヒーローの主題歌が流れる演出もヨシ。それぞれの番組での雄姿を思い起こされ、今もカッコよく戦っていることに感動します。
第2部も既に2回(第5話まで)配信され、残り半分。まだまだサプライズが用意されていそうで、楽しみです。


『ウルトラマンG』(言語版)
30周年ということで配信してくれたのが嬉しいです。しかも、グレートは上記の『大いなる陰謀』にも登場なので二重に嬉しい。
今回初めて言語版を観たのですが、吹き替え版とはけっこう違う内容のセリフになっていてビックリ。吹き替え版だと、わりとドラマチックな言い回しが多いんですよね。
というか、音声と字幕もちょいと違うニュアンス。「ウルトラマンは~」という字幕の時の音声は「Your friend ~」(あなたの友達)となっており、音声の方が粋に思える一方、字幕の方の言い回しの妙もいい感じ。同じ話でも違って見えるのってイイよね♪
あらためて観ると、飄々としている主人公のシンドーさんステキ。
普通の地球人とはとても思えない鋭い意見をズバズバ言うのに、根拠とかの答えたくない内容に踏み込まれたらわりと適当にウヤムヤに。
でも周りのみんなも、途中から「こいつ、ウルトラマンとなんか関係あるんだろうな」と何となく察しているのも面白いトコロ。ウルトラマンが来るかどうか、シンドーに聞くぐらい。(これに対する返答は、言語版は「どうして僕に聞く?」で、吹き替え版は「そう簡単には現れない」。日本版の方は「ウルトラシリーズ」らしい「人事を尽くして天命を待つ」要素になっているのが流石)
まあ、事故に遭って火星に1人で取り残されたのにいきなり地球に帰ってきて(グレートと一体化したからだが、もちろんシンドーは説明なんかしない)からどうあっても普通じゃないからね。
あと、シンドーさんはよく自分の中にいるグレートと会話するのですが、心の中での会話なのに彼の方は声に出しているんですよね。もちろん人に見られたら怪しさ満点ですが、後半の方だと仲間たちは「また始まった」「彼の独り言は戦いの合図よ」みたいに言ってて、もうすっかり受け入れているトコも最高。
尚、上記の火星での事故の際にシンドーの友人・スタンレーもいたのですが、そのスタンレーには宇宙生命体ゴーデスがとりつくことに。ゴーデスの遣いとして地球に洗われたスタンレーとシンドーが意見を交わしつつも戦うのですが、このあたり近年の作品の定番となっている「敵側の人間(の姿をした)キャラとのやり取り」に繋がっている感じがしました。


『ウルトラマンゼロ ザ クロニクル』
他の作品が終了したり年末の関係で配信が遅れたりで時間が空きがちになったので、途中からですがコレも観るようになりました。ちょうど、ベリアルとゼロが初登場した映画『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE』の分割配信でしたし。
10年経って観ると、その後の追加された設定とか情報とかもあるので、当時とは違った見え方になるのも面白いです。


『仮面ライダー(新)』
歴代ライダーが次々と出るシリーズ、怪談シリーズ、強豪怪人、にせライダーとイベント編が続きましたが、第49話から3回は通常回。スカイライダーがパワーアップした後は、意外と「普通の回」が無いのです。(後は29話と30話くらい?)
あらためて見ると、地味に思っていたその3回、メチャクチャ面白かったです。ゲストに子供が出てくる、正統派のヒーロー番組の話って感じでした。
そして、第52話からいよいよ最終章に突入! じっくり観ようと思います。


『高速戦隊ターボレンジャー』
敵も味方もドラマ性や強かった『ライブマン』が終了し、次の『ターボレンジャー』が始まりました。
頻度は高くないものの、学園生活という日常生活を送る場面が出てくる本作。シリーズが(当時のカウント方法で)11作目、時代も新しくなったので、いろいろと新しい要素を加えようとしたんじゃないかと思います。
第14話からは、恒例の敵キャラ追加。この作品では第3勢力的な存在のヤミマルが登場。学園ものだから転校生にしたのが秀逸。もし今また「学生の戦隊」が作られたら、転校生は味方側の追加戦士にされるのかな?
(でも『メガレンジャー』のメガシルバーは、高校生ばかりの集団に頼れる兄貴分の大人が追加されてメチャクチャ頼もしく思えたので、そっちもスゴく好きです)
なおヤミマルは暴魔と人間の混血児という「流れ暴魔」と呼ばれる存在で、人間の姿で普通に人間社会に溶け込んでいます。(行動が突飛でメチャクチャ目立ってますが、それは本人の性格のせい)
面白いのは、正義のターボレンジャーの方が学園のみんなに正体を隠している一方、ヤミマルの方は5人に正体がバレても気にせず、それどころか「お前らの正体は黙っていてやる」とまで言ってます。つまり、学園生活を続ける気マンマン。よくあるパターンのスパイキャラなどが正体がバレないように神経質になっているのとは大違いだ。
尚、ヤミマルの人間態である流星 光(ながれぼし ひかる)バンカラ番長みたいな、当時から見ても20年くらい古いセンスなのに、それを突き詰めてガッチリ固めたキャラなのでメチャクチャカッコいいという。
初登場での「人呼んで〝高校流れ者〟。さすらい転校生・流星!」とパワーワード満載のことを自称するのもイカしてますが、その後のやり取りも秀逸。

(黒板に名を書いて)流星 光、よろしく!」

「転校生? そんなの聞いてません!」

「だから今入ったのさ。このクラスが気に入ったんでねぇ。席はここに決めたぜ!」


チャクチャだ! ムチャクチャだが、カッコいい!

その後はターボレンジャーの男たちにちょっかい染みた勝負を吹っ掛けたり、ピンクの森川はるなさん(バトン部)が木の枝に引っ掛けてしまったバトンを回収してハンカチで拭ってから笑顔で返すという男前っぷりを披露。硬派っぽいけど、気障な一面もあるのね。
ピアノの演奏が得意な一面もあり、なんと背を向けて後ろ手で弾いたり、鍵盤の上に逆立ちして弾いたりもできるぞ! ステキ、流星さん! 劇中でも、女生徒にキャーキャー言われるぞ!
で、ヤミマルというと後半の赤い衣装の方が悪のヒーローっぽいスタイリッシュとキリカとお揃いな感じで印象が強いのですが、前半の蜘蛛モチーフの姿もこれはこれで魅力。乱れた長い髪や体毛がみっしりとした腕と妖怪っぽさがありつつ、不気味な仮面の下に男前の顔があってスタイルはスマートという、このギャップがたまらない。
ただちょっと、子供には分かりづらいカッコよさなのかも知れない。私が初めて見た時なんか、映像ではなく本だったこともあって、仮面とは思わず素顔だと思ってしまい、皺のある顔、白髪っぽい髪色、暗めの服なので勘違いで「爺さんキャラ」なのかと。(そりゃ、レーダだ!)(どちらのファンの方にもすみません)
そんなアホな経緯もあり、今回改めて知る初期ヤミマルのカッコよさ流星さんのステキさに夢中になっています。


『ヒーリングっど♡プリキュア』
この前(12月6日)の記事(こちらをクリック)で、「冬なのに水 着 回!?」と話題にしましたが、今度は秋を満喫する回(12月20日放送の第37話)だったよ…
海回は「夏」という言葉は出なかったのに、今回はハッキリと「秋」という単語が出ました。劇中の季節はやっぱり我々の時間とはちょっとズレがある模様。
でも、なんかこの回で秋要素を一気に終わらせた感じもあり、次からは冬になりそう。
というか、毎年恒例のキャラ別の「将来どうしよう?」エピソードに突入しそうなので、そろそろ終わりが近づいてきているんだなとちょっぴり寂しい。まあ例年だと11月中頃から始まるのがクリスマスを過ぎてからなので、放送休止期間の分は考慮されているっぽいですね。
このままクリスマスや正月のエピソードが時季外れに放送されても気にしないことにするぜ~~!!


以上、長いのも短いのもありますが、今秋観ている作品の感想を書いてみました。かなり偏りがある気がしますが、まあ書きたいことは書けたからヨシ!
年末ギリギリの日に、恒例の「今年観たアニメ」の総括記事も書く予定なので、そちらもご期待下さい。それでは!!


(※一部公式Twitterの画像を使用しています。問題があるようなら削除します)


※※ご注意※※
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