「悪いな、タウバーン!」
2011.02.22 (Tue) | Category : アニメ(銀河美少年)
(本文は2月23日に書いています)
2月20日に予告した、『STAR DRIVER 輝きのタクト』第20話の感想です。
2月20日に予告した、『STAR DRIVER 輝きのタクト』第20話の感想です。
今回の話は複数の人物の視点から見た出来事が混ざり合ってる上に、過去の出来事や判明した謎もあったりで、非常にややこしいです。
そこで、2回に分けて感想を書こうと思います。
今回明かされた過去の出来事に絡むヘッドと議長のことは次回にして、まずは彼ら以外のキャラについてです。
人気の無い海岸で、いつもの清めの儀式を行っていたワコ。
ふと誰かの視線を感じて振り返るものの、そこには1羽のカラスがいるだけでした。
訝しげにカラスを見てると、カラスは飛び立ちました。
今日も今日とて悪巧みをしている綺羅星十字団。
サイバディは破壊されても、ドライバーのリビドーを注ぐことで(死ぬかも知れないリスクがあるものの)復元可能です。
強いリビドーを持つニードルスターはリスクを恐れず、前回破壊されたコフライトを早くも復元させてみせました。
一方、相方のウィンドウスターのヘーゲントは、プロフェッサーシルバーの開発したシステムの実験に使っているらしく、復元までもう1週間はかかるとのこと。
「タウバーンに勝つ為の新しい“玩具”よ♪」
その頃、バニシングエージの他のメンバーは、いつものたまり場でこれからのことについて話していました。
「ねえ? ゼロ時間を解除して外に出た瞬間に、この島が核攻撃を受ける可能性も、無くは無いよね?」
これはスティックスターの台詞ですが、やたらと物騒です。
しかし、こんな想定をする辺り、サイバディというものはその存在を知っている者にとっては脅威なのでしょうね。
頭取(カナコ)は安全に管理する為に、自分が組織のリーダーになろうとしてましたし、そのカナコの夫のレオン・ワタナベは綺羅星の動き(特にヘッド)を監視してますし。
核攻撃を受けてもサイバディ内なら安全だとの報告もある云々という会話を聞いたキャメルスターは、
(なるほど。皆水の巫女の封印が破られる瞬間には、サイバディとアプリポワゼしてた方が安全だ。一番確実なのは、サイバディに乗り込んだ俺自身が、この手で皆水の封印を破ることだな)
と判断しました。
「今の第3フェーズの状態でゼロ時間の外に出ても、世界は俺達のものに出来るよね?」
と尋ねても、何も答えないヘッドにキャメルスターはさらに続けます。
と尋ねても、何も答えないヘッドにキャメルスターはさらに続けます。
「ヘッドは隠し事が多過ぎる。ひが日死の巫女が誰なのか、まだ教えてもらえないのかなあ?」
ここでヘッドは、「隠し事が多いのは、お互い様だろう?」と言って、
前回の感想の記事の題名に使った台詞を言います。
「先日キャメルスターとダーツをやった。戦う順番をダーツで決めていたそうだが、あれほどの腕前をもつキャメルスターが何故いつも負けていたのか? 不思議だ」
その言葉に驚く他のメンバー。
(そうか。サイバディの復元シークエンスのリスクが怖くて、わざと負けていたんだな)
同様の疑問を感じていたバンカーは、キャメルスターの魂胆を見抜きました。
しかし、その場は議長が納め、ヘッドは疑ったことを謝りました。
・・・思いっきり白々しい言い方でしたが(^_^;)
場面変わってシンドウ邸では、タクトが居候らしくメイド2人の仕事の手伝いをしていました。
ふと窓から見下ろすと、中庭で昼寝をしているワコの姿を見つけました。
その場所は、昔からのワコのお気に入りの場所だと聞くタクト。
そこにスガタが現れ、上から3人に見られていると知らず、ワコに近づきます。
そして、寝ているワコに顔を近づけるスガタ。
その直後に目を覚まし、嬉しそうにスガタに笑いかけるワコ。
タクトは、上からじっと眺めることしかできませんでした。
場面は今度は喫茶店。
1人で本を読んで勉強していたケイトの前に、素顔のリョウ・ギンタの姿で現れるキャメルスター。
「綺羅星!」と合言葉とポーズを決め、お互いの正体を明かすギンタとケイト。
いつも思うのですが、この確認方法って誤爆すると相当恥ずかしそうですね。1回くらい誰かやらかしそうですが(^_^;)
相手が学園では先輩でも、綺羅星メンバーとしてならため口で話し出すケイト。
「どうした? ヒマな時はいつも、動物に乗り移って島中を嗅ぎ回ってるんじゃなかったのか?」
さり気なくキャメルスターの第1フェーズを説明してくれるケイト。
そういえば、前回もカラスが出てきたし、今までもいろんな動物が出て来たかな?
ミズノと仲良しだった動物達は違うと思いたいのですが・・・(^_^;)
ここで、前述のワコの水浴び場面を読み返して下さい。
その直後に、不適な笑いを浮かべるキャメルさんに場面は変わっていました。
そう、ワコ(全裸)を眺めていたカラスは、キャメルスターが乗り移っていたのです!!
誤解してはいけません。
誤解してはいけません。
キャメルさんが笑っていたのは、「島の全ては俺の手の中にある」的な気分に浸っていたからです。(たぶん)
だから、その時見てたのが他の物事でも、同じように笑っていたでしょう。(おそらく)
他人の第1フェーズを把握してたり、以前(第4話)勝手にヘーゲントを使用してもヘッドからお咎めなしのケイトという存在に疑問を持つギンタ。
はぐらかすケイトに、煽るように言います。
「君もシルシを持っている。残ったどのサイバディのドライバーなのかを考えれば、何となく正体が分かってきたよ」
メチャクチャ鋭い推理です。
サイバディの数は決まっているわけですから、タウバーンみたいに綺羅星側が知らない機体が存在しない限り、消去方で特定できます。
スタードライバーではない綺羅星メンバーもいますが、仮にも第3隊の代表を務めるイヴローニュ(ケイト)がスタードライバーでないわけがありませんからね。
普通こういうのは、劇中の登場人物は(何故か)気づかないものですが、それを平然とやってのけるとは、さすがキャメルさんだぜ!(^o^)
そこにシビレル! 憧れるー!!
『スタドラ』随一の頭脳派(前々回、そのイメージは崩れましたが)のケイトも観念したようで、階下の客席を眺めながらつぶやきます。
「フフ・・・隠し事は自分が思っているよりバレているものなのね」
ビデオを見返して気がついたのですが、その客席でイチャついていたカップルは、ミドリ先生とツバサでした。
第5話以降、交際は続いていたのか、この年の差ひとまわりのカップル(^w^;)
それはさておき、ギンタは核心に迫る言葉を言います。
「何故ヘッドは、君の封印を解かないのかなあ? ひが日死の巫女さん?」
「・・・時期があるのよ」
事もなくケイトは返しました。
その後、ギンタはヘッド達の行動を監視。
今まで嗅ぎ回っていただけあって、ヘッド達の素顔も知っているようです。(もっとも何者であるかまで知ってるかどうかは怪しいのですが)
彼等の会話から、ヘッドがベッドで眠り続けるシンゴという人物が目覚めるのを待ってることを知ったギンタ。
「そうか・・・。ヘッドもサイバディ復元のリスクを恐れている。だからあのシンゴとかいう少年から、新しいシルシとサイバディを継承できるようになるまで、フェーズが進むのを止めてるんだ」
要するにヘッドは、自分のレシュバルが壊れちゃったから、他の人から貰おうとしているわけですね。
なんか、バニシングエージの中で比べても、一番セコいような・・・(^_^;)
「何だよ、全て奴の都合じゃないか?」
ギンタも呆れてます(^u^;)
まあ、これで最後のサイバディ所有者が判明したわけです。
この人物とヘッドの関係は、次回書きます。
ともかく、ギンタはどう行動するか決断したようです。
「つまり、皆水の封印を破るのを待つ必要は無いわけだ」
その頃、先述のスガタとワコのキス(?)を思い出して、タクトは物思いに耽っていました。
そこへケイトが現れます。
タクトがいたその場所は、ケイトが島で一番お気に入りだという、昔立派な神社があったという海岸でした。
(第13話で、ケイトがベニオと会った場所ですね)
「お母さんが生きていた頃は、よくここに散歩に来てた・・・」
タクトは、ケイトの母だと思っていたバイト先の店長が実は叔母だと知りました。
この前のこと(ケイトの1人カラオケ)を内緒にしてくれてることに礼を言うケイトに、タクトはスガタとワコのことを聞きます。
「あの2人は、昔からずっと仲が良かった・・・」
自分と同じく、「3人」ではなく「2人と1人」なんじゃないかと感じていたケイトに共感するタクト。
その時!
近くに潜んでいたハブが、タクトの左膝に噛み付きました!?
驚きはしたもののケイトが冷静に対処してくれたので、大事には至らなかったタクト。
救急車に乗せられ、車中で血清を打ってもらいます。
その時、ゼロ時間が発動しました!?
実はハブには、ギンタが第1フェーズで乗り移っていたのでした。
卑怯?
確かにその通りですが、よく考えてみて下さい。
別に綺羅星側からしたら、タクトを生かしておく理由は全くありません。(個人的にタクトを気に入ってる人は別ですが)
それなのに、キャメルさんはわざわざ血清を打ち終わるまで待ってからゼロ時間を発動させてます。(救急車内の様子は分からないので、まだ針は刺さったままでしたが)
しかも、島の出身者だから冷静に対処できるであろうケイトが傍にいる時を狙って行動しています。
ご丁寧に、2人の会話がひと段落するのを待って。
キャメルさんの行動の半分は、優しさで出来ているのです。
(あと半分は? ・・・知らん)
そして、ついに出撃するキャメルスターのサイバディ、ギメロック。
登場と同時にカッコいいポーズをとるキャメルさん。
「フッ!」
決まったァァァ!!
ウィンドウスターやニードルスターみたいな登場台詞を言わないあたり、「俺は新参者共とは違う!」という気迫が感じられます。
まだ本調子ではないタクトは、タウバーンを呼びつつ、普段以上の跳躍を見せ、即乗り込みました。
ピンチの時にこそ普段以上の力を発揮するとは、さすが銀河美少年です。
ともかく戦闘開始。
やはりタクトは力が発揮出来なくらしく、スターソードの鍔迫り合いでも押され気味。
あっという間にタウバーンを追い詰めるキャメルさんのギメロック。
「フハハハハ・・・。その体でどこまでもつかなぁ?」
しかし、彼の狙いはタウバーンを倒すことではなかった!!
ギメロックがタウバーンを押さえ込んだかと思うと、ギメロックの背中のマント状の部分が分離。
実は、こちらの方が本体だったのです!!
完全に虚を突かれたタクト。
そのままキャメルさんはワコの方を目掛けて突進します
「皆水の巫女をいただくぅ!!」
ヘッドの思惑など無視し、ワコの封印を破ってサイバディをゼロ時間の外へ出そうとするキャメルさん。
ワコを守る為に、第1フェーズ「王の柱」で攻撃するスガタ。
しかし、ギメロックのバリアには通用しません。
「第1フェーズの攻撃は、第3フェーズのサイバディには通用しない!!」
「第1フェーズの攻撃は、第3フェーズのサイバディには通用しない!!」
カッコよ過ぎます(^_^)b
見事なまでの策略を見せ付けるキャメルさん。
このままタクトは敗れ、ワコの封印は解かれるのでしょうか?
その時、ニードルスターが飛び出し、直したばかりのコフライトを呼び出しました!?
そして、あろうことか味方のギメロックに閃光弾を連射します。
「どういうつもりだ・・・ニードルスター!?」
「それはこちらの台詞だ!」
改心したのでしょうか?
違います。
違います。
「タウバーンを倒すのは私だ!」ってパターンでしょうか?
違います。
「毒を使うとは卑怯なやり口だ!」とか言うのでしょうか?
違います。
「綺羅星の計画を狂わせるな!」ってことでしょうか?
違います。
答えは、
「ウィンドウスターのサイバディがまだ動かないのに、勝手にゼロ時間を解除するなぁっ!!」
・・・ウィンドウスターの“玩具”がまだ完成してないからでした(-_-;)
まあ、正確に言うと、「今ゼロ時間の外に出て万一攻撃を喰らうと、サイバディの復元が終わっていないウィンドウスターの身が危ない」ってことですね。
非常に友達思いです。
この点は褒めていいです。
でも、よく考えてみてください。
もしウィンドウスターのヘーゲントが壊れていない状態なら、この人、キャメルさんのジャマをしなかったわけですよ。
逆に、キャメルさんがタウバーンを(毒の使用の有無はともかく)倒し、ケイト→ワコの順番で封印を解こうとした場合、つまり何もやましいことをしてないとしても、同じ台詞を言ってジャマするわけですよ。
思いっきり自分達の都合です。
さすがに怒って、コフライトをブッ飛ばすキャメルさん。
「仲間割れか!? とにかく・・・イッツァ・チャァァァンスッ!!」
この気を見逃さず、タクトはタウバーンをギメロックの分離体を破壊。
「やめろ! ニードルスター!!」
と説得しているキャメルさんに迫ります。
そして、炸裂するタウ・ミサイル!
視聴者の願いも空しく、コフライトではなくギメロック(本体)が破壊されました(ToT)
まあ、タクトからすれば、真っ先に倒さなければならないのは、ワコを狙うマネをしたギメロックの方で当然なのですが。
ここに、キャメルスターの野望は潰えました。
爆発するギメロックを見ながら「馬鹿共が・・・!!」と悔しそうに呟くキャメルさんでした。
惜しいトコ迄行ったので、この敗北は非常に残念。
どうせなら、いつもみたいなタクトの起こす奇跡で逆転負けの方が良かった・・・と放送直後は思ったのですが、
よく考えると、味方にジャマされて敗北した綺羅星メンバーは他にいないので、タクトが自力では勝てなかったという点では面目を保てたと言えるかも知れません。
あ、でもその理屈だと、第6話でタクトが全く手が出なかったのに、勝手に自滅してスキだらけになったプロフェサーグリーンの方が強いかも?(^_^;)
どの道、主人公が必ず勝つ番組なので、どう足掻いても負けるとは思いますが(^^;)
今回の話はヘッドと議長の過去が重要なウェイトを占める回なのですが、片手間で倒されたりせず、ここまでの存在感を見せたキャメルさんはスゴイと思います(^o^)
第20話の感想その1はここまで。
感想その2も、なるべく早く書きます(^^;)
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