「やりたい事とやるべき事が一致する時、世界の声が聞こえる!!」
2011.01.28 (Fri) | Category : アニメ(銀河美少年)
『STAR DRIVER 輝きのタクト』第16話の感想、後編です。
まずは、話を冒頭の方に戻します。
ミズノが封印を破られることになる日の朝。
前日からシンドウ家に泊まりに来ていたタクトは、朝からのんびりスガタと入浴中。
あまりの仲の良さに、ワコも思わず「コラー! 男2人でいつまでイチャイチャ長湯してんだ!?」(このメインヒロイン、こんな役ばっかりだ(>_<))
とはいえ、2人はそれなりに真剣に話しているのですが。
「ワコを守りたいと思ったのは本当だよ。だが、アプリボワゼ(契約)すれば手にすることが出来る力そのものにも、正直興味があった」
これはスガタの言ったことなのですが、こんなことを言うのには訳があります。
前回ヘッドと対峙した際、ヘッドが
「戦士のシルシを持つということはすなわち、大きなリビドーを持つということだ。
あるいは“野心”と言ってもいい」
と言ってたので、おそらく“野心”という部分が気になったのでしょう。
自分にも思い当たるところがあり、ヘッドの底知れぬ面を感じた。
だから、あえて手にした力に対する本音を言うことで、タクトが自分が手にした力をどう思っているか、確認したかったのでしょう。
しかし、ワコがガラス戸越しに先程書いたセリフを叫んできたので、話はうやむやに(^_^;)
スガタの話を聞いて、タクトに脳裏に浮かんでいたのは、数年前の故郷。
今とは違って、どこか冷めた感じのする昔のタクト。
友人の少女ハナ。
そして、今のタクトとそっくりな親友コモリ・ナツオの姿でした。
話をタウバーンを呼び出した直後に戻します。
4つのパイルを射出しながら、ヘッドの乗るサイバディ・レシュバルに迫るタクトのタウバーン。
しかし、タウバーンと似た姿をしているだけあり、レシュバルにもパイルが装備されており、ヘッドは4つのパイルを展開させます。
レシュバルのパイルはバリアーを形成してタウバーンの攻撃を防ぎ、タクトを驚かせます。
「本来パイルはこう使う!」
「本来パイルはこう使う!」
さらにヘッドは、4つのパイルにタクトのパイルを次々と撃墜させます。
スターソードで接近戦を挑むタクトでしたが、剣戟でも圧倒されます。
必殺のタウ銀河ビーム(久し振りッ!!)もあっさりかわされ(T_T)、遂に地に倒れるタウバーン。
タウバーンを踏みつけ、スターソードを天にかざすレシュバル。
「スターソードは、ドライバーのリビドーをエネルギーに変換したものだ。第3フェーズに進んで本来の輝きを放つこの俺の剣の前では、リビドーの弱い戦士のシルシは力を失う。君はどうかな、銀河美少年?」
前回ヘッドが言ってた「誰も俺には勝てない」とは、こういうことだったようです。
前回ヘッドが言ってた「誰も俺には勝てない」とは、こういうことだったようです。
レシュバルのスターソードの輝きが増幅されると共に、輝きを奪われたタウバーンは機能停止に陥り、タクトも胸のシルシが輝きを失って銀河美少年の姿を維持できなくなります。(何故か全裸)
「動けない・・・? あの光のせいなのか!?」
そんなタクトを前に、勝ち誇ってトドメを刺そうとするヘッド。
その時!!
タクトの胸のシルシが、以前よりも眩しい、赤い輝きを発し始めます。
そして、レシュバルの攻撃を受け止め、再び立ち上がるタウバーン。
驚くヘッドの前で、再び銀河美少年の姿となり、タウバーンが新たな姿に変化しました。
「あれは・・・タクト君の光・・・?」
タウバーンから発せられる光に包まれた時、ミズノはタクトの心の奥底に触れます。
ミズノが見た景色の中に、昔のタクトとハナとナツオがいます。
ナツオは自分で作った人力飛行機と飛ばそうとしますが、タクトは呆れている感じ。
「大丈夫。やりたい事とやるべき事が一致する時・・・」
「世界の声が聞こえる。だろ?」
そして、ナツオは人力飛行機を動かし、タクトの目の前で見事飛ばしてみせました。
信じられないといった顔を浮かべるタクト。
やがて湖面に墜落したものの、ナツオは笑顔で帰ってきました。
それから1年後。
タクトとハナは、火葬場にいました。
ナツオは医者から残り1年と宣告されていたのでした。
「本当のことはナツオ君にしか分からないけど、ナツオ君は幸せそうに見えたよね?」
そのハナの言葉を聞いたタクトは・・・
自分もナツオと同じ人力飛行機を作り、同じ場所から飛び立つタクト。
大空に舞い上がったタクトは、その景色に感嘆の溜め息を漏らします。
「ナツオ・・・!! 僕にも聞こえるような気がするよ・・・世界の声が!」
湖をも飛び越えた後、飛行機は墜落してタクトは森の中に落ちます。
胸に×状に裂けた傷が出来る程のケガをしたのに、タクトは満足そうに笑います。
自宅で療養中のタクトを諌める祖父。
しかし、タクトはこの1年のナツオの姿を思い出し、
「何かやたらと眩しくってさ・・・。僕も、輝きたかったのかも・・・」
その言葉に運命を悟ったのか、祖父は言います。
「輝きの欠片を見つけて、体にシルシと同じ傷を刻んだか・・・。
お前にシルシを譲ろう」
お前にシルシを譲ろう」
そして、タクトを試すように問います。
「タクト。お前は、お前を捨てた父に会いたいか?」
その言葉にハッとするミズノ。
「タクト君も親に捨てられたんだ・・・。ボクと同じだ・・・」
しかし、悲しそうな顔をするミズノとは違ってタクトは、
「ああ・・・。僕はその島に行ってみたい。一発殴んないと、納まんないぜ。
・・・でも、それだけじゃない!
なんか僕は、その島に行かなきゃ行けないような気がスゴクしてる・・・。ううん、行きたいんだ!」
「フフ、銀河美少年か。眩しいな、タクト」
満足げに祖父も笑います。(じいさんもいいキャラだ(^^))
自分とは違い、タクトは前に進む為に南十字島に来たことを知ったミズノでした。
再び場面はゼロ時間に。
驚くヘッドに、今回の記事の題名のセリフを言うタクト。
それは、死んだナツオから何度も聞かされ、今のタクトの原動力となっている言葉。
「こいつ、何を言ってるッ!?」
「あなたには、分からないかッ!!」
そして、スターソード・サフィールを投げつけ、さらにスターソード・エムロードでレシュバルにトドメを刺しました。
夕方、タクトはフェリー乗り場に向かうバスの中でミズノと会います。
「タクト君はやっぱりボクの思った通りのタクト君だった。昔からまっすぐでカッコよかったんだね」
そして、心の中で別れを告げて、ミズノはフェリーに乗ります。
母から逃げ出す為でなく、再び島を出た母を追いかけて。
そして、「さよなら」と伝えて、今度こそ前に向かう為に。
その時ケータイが鳴り出し、それがマリノのから電話だと気づくミズノ。
驚きつつも、これからのことをマリノに伝えるミズノ。
「会って1発ブン殴ってやるんだ!」
「へえ? まっすぐじゃん?」
話している内に泣き出してしまうミズノ。
「ねえ、マリノ・・・会いたいよぅ・・・今どこにいるの・・・?」
「・・・あんたの後ろ」
「え?」
振り返ると、そこにはマリノの姿が。
ミズノに再び笑顔が戻りました。
以上、あらすじが長くなってしまいましたが(^_^;)、後半はタクトがシルシを受け継ぐに至った経緯が判明する話でした。
強敵が現れたのに、それでも勝つのがいかにも『スタドラ』らしいです(^u^;)
しかも、勝てたのが新たな力を得たから、というのは王道パターンですが、
誰かから力をもらったわけではなく(王の力を持つスガタ、メインヒロインのワコ、今回のキーパーソンのミズノと候補はいっぱいいるのに関わらず)
見失っていたことや大事なことに気づいたってパターンでもなく、
タクトが元より持ち合わせていたもの(行動原理)で勝った!という展開。
ある意味、タクトが勝利することは当然の結果だったのかも知れませんね。
いいパターン破りだと思います。
タクトは主人公にしては謎が多い面がありましたが、その隠された部分もやはり魅力的なキャラだと思いました。
それと、もう一つのパターン破りといえば、マリノの扱い。
タクトの心に触れてミズノは前向きになったわけですが、だからと言ってマリノが要らなくなったわけじゃない。
これまで、いろんな事を2人で乗り越えてきたのでしょうから、ミズノにとってマリノはいなくてはならない存在になっているわけです。
そのことを、ラストの2人のセリフが物語っています。
「ホントあんたって、私がついていないとダメダメなんだから」
「・・・なんだよ、それ?」
前回も同じ事を言いあってたので、きっと今までも何気なくしていたやり取りなのでしょうね。
マリノが消えるとか、ミズノとマリノが意思統合され一つになるとか、ミズノが全て忘れてしまうとか、マリノが生まれなかった世界に変わってしまうとか、そんな展開でも感動的にすることは出来るとは思います。
でも、やっぱりマリノがそのままいるのが一番です(^_^)
「消えない幻は、既に現実」
「消えない幻は、既に現実」
前回も言ってたこの言葉は、ミズノに大してだけでなく、自分にも向けていたのでしょうね。
そうなってほしいと願いを込めて。
この姉妹は今週で物語からフェードアウトするのでしょうが、すごくいいキャラだったと思います。
先週無かった分、今週は戦闘シーンにはすごく力が入っていました。
でも、今回も巫女の歌は無かったです。
終わってみたら、ミズノの歌で戦いが始まったのって、3回ぐらいしかないような(^_^;)
どうでもいいですが、今回タクトの裸がやたら多いのは何故だろう?
今後の展開で気になる事と言えば、タクトの父のことと、上級ドライバーの存在ですね。
タクトの父は南十字島の何処かにいるらしく、シンドウ家や学生寮、バニシングエージのメンバーが集う部屋等、島のあちこちに彼の描いた絵が飾られています。
また、よくタクトは父の絵を眺めていたりします。
以前ヘッドと議長は、タクトが島に来た理由を「父親を探しに来た」と推測し、実際その通りでした。
となると、議長ことカタシロ・リョウスケが怪しいですね。
見た目もそれなりの年齢に見えますし、絵に関することを言ってたりしてましたね。
・・・まあ、絵を描いてる人といえばヘッドなので、ヘッドの方が実は父?って可能性もあるかも知れませんが(^_^;)
次回予告によると、謎の美少女2人が登場するらしいですが、おそらく前回登場したバニシング・エージの新キャラ3人の内の2人でしょう。
この2人も、今まで戦闘の場に現れてないことから考えると、上級ドライバーなのでしょう。
今後の対戦相手は、全員上級ドライバーになりそうです。
問題は、綺羅星で一番強そうなヘッドに今回勝っちゃったので、よっぽど強そうでないと銀河美少年に勝てそうに見えなくなりそうなことです(^_^;)
ヘッドより強くても不思議でないのは、王であるスガタですが、今週「手にした力に興味があった」とか言ってたのは、やがて敵になることの布石ですかね?
そういえば先週の感想で、3人出てきた謎のメンバーのもう1人が、ダイ・タカシ(バンカー)じゃないか?って書きましたが、どうもそれっぽいです。
まあ、前々から伏線ぽい描写が多いキャラでしたからね。
次回の題名が「バニシングエージ」なので、この辺りは判明しそうですが。
今回は盛り沢山な内容で、3話分くらいの内容が凝縮されたような感じでした。
「日死の巫女」編も終わり、次回から新展開。(たぶん)
残り10話を切ってますが、最後まで楽しんで見られそうです(^o^)
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