CANDY TIME

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「そして私は、この女が嫌いだ」

2010.12.15 (Wed) Category : アニメ(銀河美少年)

『STAR DRIVER 輝きのタクト』第11話、見ました。

今回の感想を書く前に、まずは第3話のあらすじを書かなくてはなりません。
(その頃はまだ、簡単な感想しか書いてなかったので)
 
タクトのクラスメイトであるワタナベ・カナコは、若干15歳ながら世界的な大金持ちじいさんである。
本人は、その(年齢離れした)スタイルと色気で金持ちの嫁の座についた風に言うものの、実は世界経済の一翼を担う程の投資家としての実力を持つ。
そして、彼女は綺羅星十字団のメンバーでもあり、第4隊 おとな銀行の頭取としての顔も持っていた。
一方、同じくタクトのクラスメイトで、綺羅星十字団第4隊 おとな銀行のメンバーであるシモーヌ・アラゴン
彼女はカナコの侍女として働いているのだが、実はカナコを憎んでいた。
「銀河美少年を倒した者がリーダーとなる」という綺羅星十字団のルールから、同じくカナコに仕えるダイ・タカシに戦うように唆した事もある。(これが第3話の戦闘)
しかしカナコは、シモーヌがタカシに「あの女より上に立って」と頼んでいる場面を見ていながら、特に気に止めることもなかった。
シモーヌは何故カナコを憎んでいるのか?
そして、カナコは何故、シモーヌの本心を知りつつ放置しているのか?
 
ここまでが3話で分かったことで、今回はその続きです。
 
 
実はシモーヌは、カナコの夫である金持ち愛人である秘書との間に作った隠し子だったのです。
一年前、同じく隠し子である姉のミレーヌからその事実を聞かされ、姉に言われてカナコに近づいたわけです。
表向きは従順な侍女として働きつつも、母を捨てた男の妻となった女に復讐する機会を窺います。
 
カナコより上に立つという野望を持つものの、シモーヌのスタードライバーとしての能力著しく低いらしく、結局タカシに頼むしかありません
タカシは、敗北したので搭乗資格を剥奪されているからと断るのですが、シモーヌの熱心さに押され(?)ある提案をします。
それはさておき、シモーヌ金持ちの嫁に出撃すると進言。
が反対するものの、それさえ気にせず出撃
 
そんなこんなで戦闘開始。
先述の提案とは、セクレタリー(シモーヌ)が搭乗するサイバディ「ダレトス」バンカー(タカシ)を取り込むという作戦。
3回前の話スカーレットキスさん大失敗をやらかした作戦(^^;)ですが、今回の二人は相性が良いらしく、しかも強いバンカーの方が戦闘担当です。
実質2人分の力を振りかざし、銀河美少年と互角の戦いを繰り広げます。
ところが、この戦闘を見ていたスガタ「2対1はズルいよな」と、自身の持つ能力『王の柱』をタクトに与えたことで均衡が崩れます。
パワーアップしたタウバーンの前に、シモーヌの野望は一瞬で消え去りました(^_^;)
 
その日の夜、カナコを尋ねてきた友人を見てシモーヌは驚きます。
「一番の親友」と紹介されたのは、姉のミレーヌだったからです。
 
シモーヌは姉から真実を聞かされます。
もともと2人の母カナコとは知り合いで、その(投資家としての)才能を認めて金持ちのパートナーに推薦したこと。
また、1年前シモーヌが交通事故で意識不明になった際、カナコサイバディと契約させて助けていたこと(シモーヌ本人は意識不明だったことは知らない)。
 
全て知っていたのにどうして黙っていたのか、シモーヌが訊ねると、
 
「ロマンチックなシチュエーションだったから」

と言う金持ちの嫁・・・
 
「やっぱり私は、この女が大嫌いだ」

と思わずにいられないシモーヌでしたとさ。
 
 
てな感じの話でした。
シモーヌが戦うと言い出した時、「戦わせるためにここに置いているんじゃないのよ!」と、珍しく取り乱している金持ちの嫁を見て、
本当は気に入っているんだろうなってことが丸分かりだったので、オチが読めた話ではありました(^^)
まあ、両者とも悪い人間ではない(たぶん?)と分かり、後味がよいラストでした。
特にシモーヌは「憎い」一辺倒ではなく、嫁のスゴイと思う所はちゃんと認めたり感心しており(今回シモーヌのモノローグが入っているのでよく分かります)
「この1年は、鏡で自分の顔を見ているより、あの女の顔を見つめていた時間の方がずっと長かった」などとも言ってます。
命の恩人でもあるし、母も姉も恨んでないので憎む理由も無くなったのでしょうが、手の平の上で遊ばれていたのが面白くないんでしょうね。
まあ「大嫌いだ」は、“あずにゃん”「唯先輩なんてキライです!」みたいなものでしょう、中の人つながりのネタ的に(^^;)
姉が嫁の所へ行けと言った時の心境が分からないので、シモーヌの早とちりだったのか、そうでないのかはちょっと分かりづらかった、かな?(たぶん前者)
 
あと、気になるのはタカシ(バンカー)です。
シモーヌの下克上企画に協力してもお咎めなしなので、金持ちの嫁からの信頼が厚いのは分かりますが、そもそも何故(仕えている身からすれば大それたことに)協力するのか?
今回の作戦を提案する際の、怪しげな表情も気になります。
何か企んでいるのかも知れませんが、一方で好戦的な面も見えるので、綺羅星のリーダーの座などどうでもよく、単に銀河美少年と戦いたいだけかも知れません。
今のところバンカーは、本来の自分のサイバディを本来の能力(タクトやスガタと同じく「しるし」を持つ)で操ったことが無いです。
その時が来たらさすがの銀河美少年も大苦戦しそうです
・・・と思ったけど、それでも勝っちゃうのがこの番組ですね(^_^;)
 
今週のヨウ姉妹
 
今回はメインの役どころではないので、綺羅星の代表代理としてイヤミな面も見せていたマンティコール(マリノ)。
その一方、妹ミズノが所属する演劇部の活動を遠くから眺めていました。
覗き見してたみたいでゴメンねとミズノに謝るのですが、「ずっと見てるのは好きだからでしょ?」と喜ぶミズノ
実はミズノではなく、タクトのことを見つめていたマリノ複雑な心境でした。
さりげなくミズノのセリフが、前述のシモーヌのセリフの心境を表していますね。
 
今週は、前半の親睦会のシーンでワコの歌、後半の戦闘前にミズノの歌が聞けました。
サカナちゃんは? ・・・消息不明です(^_^;)
 
そうそうサカナちゃんといえばお相手のヘッドに、今週新事実が分かりました。
なんとヘッドは、タクト達と同じ制服を着ていました!!
ってことはあの人、高校生なのか・・・(-_-;)?
あのくたびれた風貌から、ミドリ先生より年上だと思っていました(^v^;)
仲のいいカタシロ・リョウスケと同じぐらいかと。
 
そのヘッドは、今週ガタと知り合います
ヘッドが「才能を使わないのは罪だよ」とつぶやいているのを聞いたスガタは、今まで使うのを躊躇ったりワコに止められていた「王の柱」の力を使ってタクトを援護します。
まあ、スガタ本人も言ってたとおり、必要なかった加勢かもしれませんが(^_^;)
それよりタクトとワコは、またスガタが目覚めない眠りに落ちるんじゃないかと心配してたのですが、スガタは「気にするな」と答えます。
ヘッドとの出会いで自分の力に自信を持ったスガタ、一方で無気力状態だっヘッドもやる気を取り戻したようです。
この両者が今後の戦いにどう影響するのか今後の展開が気になります。
 

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