ノアの反乱
2012.09.30 (Sun) | Category : アニメ(『ゴッドマーズ』)
(本文は10月11日に書いています)
日テレプラスHDで放送されていた『六神合体ゴッドマーズ』の第59話と第60話の感想です。
(見たのが8月19日なので、一応メモ書きしましたが記憶間違いはあると思います(^^;))
タケルの前に現れた謎の人物―
その名は〝バラの騎士〟。
デビルリングに苦しむタケルを励まし、卓越した戦闘力でタケルや仲間達のピンチを次々と救います。
はたして、その正体は・・・!?
日テレプラスHDで放送されていた『六神合体ゴッドマーズ』の第59話と第60話の感想です。
(見たのが8月19日なので、一応メモ書きしましたが記憶間違いはあると思います(^^;))
タケルの前に現れた謎の人物―
その名は〝バラの騎士〟。
デビルリングに苦しむタケルを励まし、卓越した戦闘力でタケルや仲間達のピンチを次々と救います。
はたして、その正体は・・・!?
まずは第59話。
クラッシャー隊はフロリダにある防衛軍の本部「セントラルキャンプ」へと向かいます。
そこで特訓を受ける為ですが、アキラやナミダは浮かれており、ナオトも呆れ顔。
その頃、今回もまた悪巧みをするズール皇帝。
ズールは、しもべのキッカとニードを呼び出します。
「奴等もろとも、防衛軍を壊滅させてしまえ!」
ズールの命令を受け、キッカとニードは出撃します。
セントラルキャンプに到着したコスモクラッシャーを出迎えたのは、女性士官ヘレン。
その美貌に、お堅いナオトさんもドキッとしてました。
もちろん、アキラもボ~ッとしてます(^u^;)
(このまま色恋話にでもなるのかと思ったのですが、そんなことはありませんでした)
ヘレンはクラッシャー隊の全員にコンピューターカードを配ります。
それがあれば、買い物など施設の設備を自由に使えると言います。
このフロリダは、街全体がセントラルキャンプになっており、それをマザーコンピューター『ノア』が管理しています。
ロボット工場や防衛システムも『ノア』が管理し、今回のクラッシャー隊の特訓メニューまで『ノア』が考案したものだと言います。
そこまで『ノア』に依存していると、『ノア』に何かあったら大変なのでは?
その疑問にヘレンは、『ノア』には防衛システムと自己修整システムがあるので大丈夫だと答えます。
「万能コンピューター、『ノア』か・・・」
1人、そう呟くタケル。
待機室に案内されたクラッシャー隊。
アキラとナミダは、さっそくカードを使ってジュースを飲もうとするのですが、お預けとなってしまいます。
出てくるのを待ってる間に、出撃命令を告げる放送が流れたからです。
早くも特訓開始だと知り、気合を入れてのぞむナオト。
アキラとナミダは名残惜しそう(^^;)ですが、ともかく出撃開始です。
コスモで出撃すると、追って発進してきた3機の戦闘機と編隊を組むことになりました。
まるで実戦みたいな大掛かりな内容に、さすがは本部だと感心するクラッシャー隊。
未確認飛行物体だと呼ばれているターゲットを攻撃し、見事追い払うことに成功しました。
しかし、その〝未確認飛行物体〟から、2つの人影が飛び降りたことに、タケルもナオトも気付いていませんでした・・・
特訓を終えて基地内に戻ってきたクラッシャー隊に、ヘレンは基地総司令であるサムソンを紹介します。
サムソン総司令は、未確認飛行物体を追い払ってくれたクラッシャー隊に礼を言いに来たのだと言います。
先ほどの出撃は訓練ではなく実戦だったと知り、驚くタケル達。
ならば敵が潜入しているのでは、と指摘するタケル。
しかしサムソンは「私は『ノア』を信じている」と言って、話を大事にはしません。
そんなサムソンの言葉に、タケルは不安を感じていました。
余談ですが、サムソンの声を担当しているのは玄田哲章氏。
玄田声で総司令だと、「私にいい考えがある!」のコンボイ司令官を連想してしまいます。(だから、よけい不安に感じるのですが(^3^;))
まあ、放送されたのは『TF』より『ゴッドマーズ』の方が先ですけどね。
で、その日の夜のことです。
基地内に潜入したのは、もちろんキッカとニード。
2人は『ノア』の防衛システムをくぐり抜け、『ノア』の本体のある部屋に辿り着きます。
そして、容易く『ノア』を管理下に置きました・・・
次の日の朝、タケルは腑に落ちないって顔をして、1人考えごとをしてます。
「本当に、防衛システムの前に手も足も出せなかったのだろうか・・・?」
タケルの嫌な予感は、見事的中してます(^^;)
アキラとナミダがジュースを飲もうとしたのですが、コンピューターカードを受け付けません。
こりゃおかしいと連絡したのですが、電話も通じなくなっていました。
それだけではありません。
フロリダの街は、信号が誤作動を起こし、それにより交通事故が次々と発生し出しました。
セントラルキャンプ司令室でもこれらの異常事態は確認され、サムソン総司令は『ノア』にアクセスするよう命じるのですが・・・
『ノア』とのコンタクトは取れなくなっていました!?(そりゃそーだ)
しかも、非常停止装置も効かなくなっています!?
その頃、前述のロボット工場内では、巨大ロボットが起動し、暴走を始めました!?
タケル達は、ヘレンから『ノア』が異常状態になっていることを聞きます。
「ズールの仕業かも知れない!」
そう叫んだタケルは、ヘレン、そしてナミダと共に『ノア』の下へ駆け出します。
ナオト達は、街を破壊している巨大ロボットを止める為、コスモで出撃することに。
『ノア』が設置している部屋に辿り着いたタケル達は、そこでキッカとニードとバッタリ!?
「もはや『ノア』は、我々の意のままだ!!」
やはりズールの手の者の仕業だったと知るタケル達。
襲い掛かってきたキッカとニードに衝撃波を放ったタケルは、2人と戦闘を続けながら基地を飛び出していきます。
部屋に残されたのは、ナミダとヘレン。
暴走している『ノア』を見て、たまらず叫ぶナミダ。
「やめろ! やめるんだ、『ノア』!!」
ナミダの言葉を聞いて、『ノア』は返事をします。
「ナ ゼ ダ ・・・?」
いろいろ説得を試みるのですが、ちっとも理解しない『ノア』に向かってナミダは言います。
「オタンコナス!」
その罵倒の言葉の意味が分からず、「オ タ ン コ ナ ス ・・・?」と呟く『ノア』。
「そんなことも分からないの!?」
と、呆れるナミダ。
もはや、相手が世界最高峰のコンピューターだとは思っていません(^^;)
その頃、基地外に飛び出したタケルさんは、キッカとニードの放つ炎に苦しめられていました。
場面戻って、再び『ノア』の部屋。
ナミダの説得(?)は続いていました。
人類の英知を結晶したCPUも、超能力少年に翻弄されています。
「どうも超能力者ってのは、やることが分からないぜ」
↑これは以前ナオトさんがタケルのことを評して言った言葉ですが、今のナミダにもピッタリ当てはまります(^3^;)
途中サムソン総司令も部屋にやって来たのですが、ナミダ達に近づくのをヘレンが黙って止めました。
2人のやり取りを見てサムソンもナミダに任せようと思い、事態を見つめていました。
その頃、ナオト達の乗ったコスモクラッシャーは巨大ロボットと戦っていました。
コスモの発射したレーザーが、ロボに命中!
一方、タケルを炎で苦しめていたキッカとニードの背後に、ズール皇帝が出現!!
例によって、タケルの脳裏に浮かぶ幻影(とでも言えばいいのか?)です。
「お前を葬ってやる!!」
ズールのその言葉で、タケルの両腕に付けられたデビルリングが輝きだし、タケルは苦しみます!!
更に、キッカとニードの炎攻撃が追い討ちをかけます!!
その時!?
空の彼方より、個人乗りフライトシステムに乗った、全身を甲冑で包んだ人物が出現!!
「バラの騎士!!」
突如現れた人物の名を叫ぶタケル。
(ところで、前週の放送を見逃したので今週初めてバラの騎士を見たのですが、ハイテクヒーローっぽい出で立ちにビックリしました。
〝バラの騎士〟って名前からして、てっきり普段から王子様みたいな服装をしているマーグ兄さんが、アイマスクを着けて剣でも持ってるのかと思っていました(^^;))
「マーズ! 街を救うんだ!!」
そう叫び、キッカとニードの相手を引き受けるバラの騎士。
(で、私は今回初めてバラの騎士の声を聞いたのですが、仮面を着けてるせいか、くぐもった声をしています。
でも、どこかで聞いたことがある声のような・・・? 誰だ?(^3^;))
心強い援軍も駆けつけ、窮地を脱したタケルは叫びます。
「ガイヤー!!」
場面は再び、ナミダ先生。
「お前のやってることは間違っている!!」
ナミダ先生の叱責に、『ノア』も弱音を吐きます。
「ア タ マ ガ イ タ イ ・・・」
「何言ってんだ! お前は機械じゃないか!!」
あっさりとバッサリ。ナミダ先生はスパルタです(^3^;)
というか、相手を機械と思ってないのかと思っていたら、ここぞとばかりに機械扱い。
まあ、言い訳は許さないよ!ってことでしょう。
そして―
「『ノア』、しっかりしろ!! お前には根性が無いのか!?」
機械だと言い切った相手にも、根性論を用いるナミダ。
理不尽なぐらいに、思いついたことを口にしています(^^;)
しかしこのムチャクチャさが、プログラムに支配されたコンピューターに影響を与え、奇跡(?)を起こします・・・
飛んできたガイヤーが、タケルを内部に乗り込ませます。
そして、巨大ロボに取り付ガイヤー。
しかし、容易く引き剥がされてしまいました。
「マーズ! 大丈夫か!?」
キッカとニードと戦っていたバラの騎士も、思わず叫びます。
その頃、超能力少年VS超高性能CPUの戦いに決着の時が来ました。
「『ノア』!」
「ワ タ シ ハ 『ノ ア』 !!」
遂に『ノア』が、管理下から脱出しました!
喜ぶナミダ。
感動しているサムソンとヘレン。
『ノア』を対等の相手だと思い、必死に呼びかけていたナミダの思いが通じたのです!!
『ノア』が解放されたことで、暴走していた巨大ロボットは動きを止めます。
「今だ! 六神合体!!」
ここぞとばかりにゴッドマーズに合体させるタケル。
今週も合体バンクはBGMが流れました。
バラと戦っていたキッカとニードも、状況が変わったことに気がつきます。
「くそう! 『ノア』はどうした!?」
「かくなる上は!」
2人は巨大ロボに乗り込み、自らの手でゴッドマーズを倒そうとします。
ゴッドマーズの右パンチ! 続いて、左パンチが炸裂!
さらに、力比べを挑んできた巨大ロボの腕を引きちぎる無敵のゴッドマーズ!!
「マーズフラッシュ!!」
その剣戟で、背後にあったビルごと巨大ロボを真っ二つにしました。
タケルの勝利を見届けた後、バラの騎士は飛び去って行きました。
一方、正常に戻った『ノア』のナミダと2人。
「今度ばかりは君達に大切なことを教えられたよ」
あらためてナミダに感謝の言葉をいうサムソン。
『機械と人間は共にあらねばならない』
そんな教訓を残して、この回は終了です。
ってな感じで、SF物の定番エピソードをキッチリ描いたって感じの一話でした。
最終話が近づいていますが、そのことに引きづられることなく、この回だけ単品で見ても充分面白いと思います。
(逆に言うと、この回を見逃したとしても、それほど問題はないでしょう)
第1部でマーグが死んだ回あたりから連続するエピソードが続きましたが、この時期の『ゴッドマーズ』は余裕があったのでしょうね。
サブキャラであるナミダをメインとし、この回だけ登場するゲストキャラとのやり取りが面白い話です。
しかし、コンピューターを相手に、根性論だけで押し切るのはスゴイです(^^;)
まあ、人類の英知や超能力といった(特定の人間でないと出来ない)もので何とかするのではなく、誰しもが持っている根性(個人差はありますが)で対処するという方がテーマには合ってるかな?
発達したコンピューターは、やがて人と対等になるとも受け取れますし。
あと、何気にガイヤーを圧倒していた巨大ロボはスゴイですね。
珍しく地球産の兵器が強く見える描写でした。
これ量産したら、宇宙からの侵略者に対抗できるんじゃ・・・と思ったのですが、ゴッドマーズにはなす術負けましたね。
パワーはそれなりにありましたが、防御力も低そうですし、エスパーロボに対抗するのはキビしいのかも。
戦闘機相手なら使えそうですが、それなら機動性に優れたコスモクラッシャーの方が役に立ちそうですし。
まあ、ガイヤーを圧倒していた時は『ノア』が制御していたので、どのみちセントラルキャンプ周辺でしか使えないのかも知れませんが。
続いて、第60話。
冒頭から出てくるズール皇帝。
「マーズ。今やお前の命は、ワシの思うがまま!!」
そして響くズールの高笑い。
その頃、地球。バトルキャンプでは―
「ぐうぅぅっ・・・!?」
突如デビルリングが輝き出し、タケルに激痛が襲ってきました。
しかし周りに仲間達がいたので、タケルは苦しんでいる姿を見られないよう、慌てて部屋を飛び出して行きました。
残されたケンジキャプテンやナオト達は不思議がります。
苦しみを堪えつつも、タケルは大塚長官の部屋に向かいます。
大塚は、いまバトルキャンプ内にいる人間の中で、唯一デビルリングの存在を知っている人物。
部屋に入って大塚の顔を見たタケルは、少し安心できたのか、力なく倒れました。
「タケル! しっかりしろ!! 負けるな!」
許可も得ずに部屋に入って来たタケルが、次の瞬間に倒れた―
事態を把握した大塚はタケルに駆け寄り、しっかりしろと励まします。
その直後、ケンジ達が部屋の前にやって来て、大塚にタケルを見てませんか?とインターフォン越しに尋ねます。
タケルのその様子が尋常でないことは誰の目にも明らかだったので、彼らは慌てて追いかけて来たのです。
デビルリングのことは他の人間には話さない約束なので、大塚はごまかし、タケルは来ていないと告げます。
釈然としないものの、ケンジ達は去りました。
しばらくして、ようやく落ちついたタケル。
大塚長官と共に部屋を出ました。
「みんな、お前のことを心配しとる」
仲間達の気持ちを伝える大塚ですが、そんな仲間達だからこそ、なおさら心配させるようなことは言えないタケル。
そこへ、タケルの育ての母である静子が走って来ました。
タケルの様子がおかしかったと聞いて、心配して探していたのです。
ケンジ達以上に、本当のことを伝えるのが辛い相手がやって来ました。
「ワシは、あの人は苦手だ・・・」
そう申し訳なさそうにタケルに言って、大塚は慌てて部屋に逃げ込みました。
そんな大塚の行動は気にもとめず、ようやく見つけたタケルに駆け寄る静子。
静子に問いただされ、思わず目を背けてしまうタケル。
「俺は、母さんを悲しませたくない・・・」
しかし、そんなタケルの行動が、余計に只事ではないと言ってるようなものです。
見かねて大塚が部屋から出てきて、2人を長官室に入るよう言います。
タケルに口止めされていましたが、静子には本当のことを話すと決めたのでした。
大塚長官にタケルの身に起こっていることを聞き、ショックを受ける静子。
それでも取り乱すことなく、残された命を燃やそうとしているタケルに理解を示します。
そんな母の姿を見て、「肩の荷が降りたよ」とホッとした表情を浮かべるタケル。
しかしタケルが部屋を出た後、静子の目に涙が浮かび、力なく崩れ落ちました・・・!?
気を失っていた静子は夢の中で、自分の命と引き換えにタケルを救ってほしいと祈ります。
そこへ、ズール皇帝が出現!?
「女よ、そんなにもマーズの命が惜しいか?」
嘲笑うズールに臆することなく、静子は答えます。
「私にとっては、マーズではありません!」
タケルを実の子として、何者にも代えがたい存在として接している静子。
「それがワシが一番嫌いな〝愛〟というものだ!」
憎しみの言葉を吐くズールでしたが、静子の姿を見て―
「面白い!」
そう言って、ある提案をします。
それは、静子の母としての愛を試そうというもの。
マーズを助けたくば、1人でアンコールワットまで来い。
そう言って、ズールは消えていきました・・・
目を覚ました静子。
そこは医務室で、傍らには大塚が心配そうに見守っていました。
静子が目を覚ましたので、「体を休めて下さい」と言い残して大塚は部屋を出ます。
1人残された静子は、先ほどまで見ていた夢を思い返します。
「夢の中にズールが・・・!?」
そのズール皇帝は、しもべのメタールに出撃命令を下しました。
「フフフ、マーズ! 今度こそ、お前の息の根を止めてやる!!」
これまでの復讐を誓うメタールでした。
藁にもすがる思いの静子は、たとえ夢かも知れないことでもタケルを救えるのならと、ズールの言葉に従うことに決めました。
「遺跡でも見て、気を落ち着かせようと思います」
母が突然アンコールワットに行きたいと言い出したので、タケルは不審に思うのですが、大塚長官は賛成しました。
あまりにも酷な話を聞かせたので、少しでも力になりたいと思ったからです。
アンコールワットには六神ロボの1体シンもいるし、心配ないだろうとタケルを説得します。
そして、静子は軍のヘリコプターでアンコールワットに向かうことに。
ところが、そのヘリの中に何とナミダが隠れていて、離陸直後に姿を見せます。
驚く静子ですが、今さら降ろすこともできないので、一緒に連れて行くことにします。
静子は遺跡に向かう本当の理由を隠していますが、ナミダの方も隠し事がありました。
実は大塚長官に密かに頼まれて、静子をガードすることになったのです。
「フフフ、来たな!」
アンコールワットで待ち構えていたメタールは、ヘリの到着を確認しました。
静子とナミダを降ろした後、ヘリは飛び去ります。
「ありがとう!」と手を振ってるナミダに、静子はここに1人で残るように言います。
ズールは1人で来いと言ってたので、約束を破ったと思われないようにしようとしたのですが・・・
「女よ! 1人で来いと言ったハズだ!!」
せっかちなメタールは、もう接触してきました(^^;)
「やはり、アレは夢ではなかった・・・!?」
ズール本人ではないものの、そのしもべが現れたので、ズールからのメッセージだったと確信する静子。
万に一つの可能性に賭けて、タケルの命を救うよう懇願するのですが・・・
もちろん、ズール一派にタケルを助ける気などありません(>_<)
あ、ナミダがついて来たから約束が反故になったわけではありませんよ、念のため(^3^;)
「愛は時に、冷静な判断を失わせてしまう! マーズを助けたい一心が、そのマーズの命を奪うことになる!」
そう言って、メタールは超能力で2人を襲います!!
捕まった静子とナミダは束縛され、どうやら切り立った高い崖の上に置かれたようです?
これでは逃げ出すことなど出来ません。
「タケルさーーーん!!」
静子をガードするという使命も果たせず、むざむざ捕まってしまったナミダは絶叫します。
その声が、遠く離れたタケルの耳に届きました。
タケルが超能力者だから聞こえたのでしょうが、ナミダの方も超能力に目覚めつつあるので、無意識にテレパシーを使ったのかも知れません。
2人のピンチを知ったタケルに、今度はメタールの声が聞こえてきます。
「2人の命が惜しかったら、1人でアンコールワットまで来い!」
タケルの表情が尋常でないと気付いたミカが声をかけます。
「どうしたの、タケル?」
タケルはクラッシャー隊の仲間達に状況を伝えます。
これは罠だと誰もが思いましたが、タケルはそれでも出撃します。
タケルがガイヤーで飛び立った後、ケンジは残ったメンバーに言います。
「万一の時は、緊急出動だ!」
バックアップする決意を固めるクラッシャー隊。
(でも、彼らの今回の出番はこれで終了です(^_^;))
アンコールワット目指して、飛行するガイヤー。
途中、異次元空間に包まれたかと思うと、その空間内にズール皇帝が出現!?
「マーズ。お前がどう出るか、とっくりと拝見しよう!」
挑発の言葉に、怒りの声をあげるタケル。
「おのれ、ズール!」
言いたいことを言ったので(^u^;)、ズールは姿を消し、空間も元に戻りました。
ようやくアンコールワットに到着したガイヤー。
その行く手を、メタールのエスパーロボが遮ります。
そして、あらためて人質2人の姿を見るよう仕向けるメタール。
先ほど2人は切り立った高い崖の上に置かれたと書きましたが、その切り立った高い崖とは、シンが封印されている岩でした!?
これではシンを動かせば崖が崩れ、2人の身は危険に晒されます!!
敵の言う通りにするしかないタケルは、ガイヤーを着地させ、アンコールワットの大地に1人降り立ちます。
「これでお前を守るものは、超能力だけとなった!」
卑怯なメタールは生身のタケルを相手に、自らはロボに乗ったまま攻撃!!
2人が人質にされているので、タケルは抵抗できません!?
ロボの攻撃に苦しむタケル。
その姿を、遠いギシン星にいるロゼは感じ取りました。
「マーズの身が危ない!?」
突然そう叫んだ姉に驚くルイ。
「何も感じないわ?」
ルイは姉と違ってエスパーではないと思っていたのですが、こんな言い方をするということは、ロゼ程ではなくても超能力があるのでしょうか?
しかし、ルイに超能力があるにしても無いにしても、どのみちロゼ以外には感じ取れないようです。
「私には分かる・・・」
そんな風に呟く姉を見て、ロゼは言います。
「姉さんの『愛の力』なのね?」
そう。ロゼがマーズに身に起こってることを感じ取れたのは、彼女がマーズを深く愛しているからです。
エスパーロボの猛攻を受けつつも、タケルは必死に叫びます。
この場で潔く命を捨てるので、二人を助けてくれと。
その呼びかけを聞き、勝ち誇るメタール、そしてズール。
しかし、そのタケルの声を耳にした静子は、諌めるようにタケルに言います。
「命を粗末にしてはいけません! あなたには使命があるハズです!」
そして、タケルにナミダを助けるように言い、足かせとなっている自分は消えようとします。
「さようなら、タケル・・・」
静子が何をしようとしているのか気付き、ナミダは止めようとするのですが、狭い岩場で動いたためか、バランスを崩して2人とも落下してしまいます!?
その時―!?
岩の中からシンの腕が飛び出し、2人を受け止めます。
「シン!? どうして!?」
これはタケルも予期せぬことだったようで、驚きの声をあげます。
人質がいるからシンを動かすなと警告したのに、それを無視されたと思ったメタールは大激怒!
怒りに任せた攻撃を受け、タケルは気を失ってしまいます。
ところが、岩から出てきたシンは一人で動いて、エスパーロボを攻撃。
「マーズは気を失っているハズなのに! 何故シンが!?」
あり得ないことが起こり、驚愕するメタール。
そこへ、バラの騎士が出現!
バラもロボに攻撃を始めます。
目を覚ましたタケルは、ロボと戦っているバラの騎士から、
「マーズ、2人は私が守る! 今のうちに早く!!」
と言われたので、
「ガイヤー!!」
と叫んで、ガイヤーに乗り込みます。
同じ頃、この場にはいない四神ロボも目を覚ましました。
「六神合体!!」
今週の合体バンクも、BGMでした。
ゴッドマーズへ合体完了したタケルは、
「ゴッドファイヤー!!」
発射した時は3連射だったのですが、エスパーロボに命中したのはそれ以上の数だったので、何発も発射していた模様。
「マーズフラッシュ!!」→「ファイナルゴッドマーズ!!」
今回はマーズフラッシュを両手で逆手持ちし、それで突き刺していました。
で、爆発するエスパーロボから脱出ポッドが飛び出している描写もちゃんとありました。
メタールは今回、無事に脱出できたようです(^^;)
で、ゴッドマーズが逆手持ちで構えたポーズでキメ! です。
戦闘後、夕焼けの中で母を抱きしめるタケル。
それを見ているナミダの目にも涙が。
去ろうとしたバラを見て、タケルは呼び止めます。
「待ってくれ! シンを動かしたのは君か?」
しかし、バラは言います。
「私ではない・・・」
タケルの母を想う愛、母がタケルを想う愛が、シンを動かした―
「それはまさに、愛が起こした奇跡だ」
そう言って、バラの騎士は去って行きました。
「タケルは愛の力を知った。
時にそれは、バラの騎士も動かしているのかも知れない」
と、ナレーションが意味深いことを言って、この回は終了です。
遂に、母・静子にデビルリングのことを知られてしまいました。
その静子(と、前回に続いてナミダ)にスポットが当たった今回のエピソード。
『ゴッドマーズ』らしい、愛の力が生み出した奇跡が描かれました。
で、「愛の力」といえば、もう1人タケルのことを想っている人物の描写がありました。
ハッキリ言って〝バラの騎士〟の正体自体は声でバレバレなのですが(^^;)、その人物は本来タケルを助けられる状況にはありません。
どうして〝バラの騎士〟として存在し得るのか?
最後のナレーションが、そのヒントを示しています。
そんなわけで、『ゴッドマーズ』も残り4話。
それらの感想も近いうちに書きます(^^)>
クラッシャー隊はフロリダにある防衛軍の本部「セントラルキャンプ」へと向かいます。
そこで特訓を受ける為ですが、アキラやナミダは浮かれており、ナオトも呆れ顔。
その頃、今回もまた悪巧みをするズール皇帝。
ズールは、しもべのキッカとニードを呼び出します。
「奴等もろとも、防衛軍を壊滅させてしまえ!」
ズールの命令を受け、キッカとニードは出撃します。
セントラルキャンプに到着したコスモクラッシャーを出迎えたのは、女性士官ヘレン。
その美貌に、お堅いナオトさんもドキッとしてました。
もちろん、アキラもボ~ッとしてます(^u^;)
(このまま色恋話にでもなるのかと思ったのですが、そんなことはありませんでした)
ヘレンはクラッシャー隊の全員にコンピューターカードを配ります。
それがあれば、買い物など施設の設備を自由に使えると言います。
このフロリダは、街全体がセントラルキャンプになっており、それをマザーコンピューター『ノア』が管理しています。
ロボット工場や防衛システムも『ノア』が管理し、今回のクラッシャー隊の特訓メニューまで『ノア』が考案したものだと言います。
そこまで『ノア』に依存していると、『ノア』に何かあったら大変なのでは?
その疑問にヘレンは、『ノア』には防衛システムと自己修整システムがあるので大丈夫だと答えます。
「万能コンピューター、『ノア』か・・・」
1人、そう呟くタケル。
待機室に案内されたクラッシャー隊。
アキラとナミダは、さっそくカードを使ってジュースを飲もうとするのですが、お預けとなってしまいます。
出てくるのを待ってる間に、出撃命令を告げる放送が流れたからです。
早くも特訓開始だと知り、気合を入れてのぞむナオト。
アキラとナミダは名残惜しそう(^^;)ですが、ともかく出撃開始です。
コスモで出撃すると、追って発進してきた3機の戦闘機と編隊を組むことになりました。
まるで実戦みたいな大掛かりな内容に、さすがは本部だと感心するクラッシャー隊。
未確認飛行物体だと呼ばれているターゲットを攻撃し、見事追い払うことに成功しました。
しかし、その〝未確認飛行物体〟から、2つの人影が飛び降りたことに、タケルもナオトも気付いていませんでした・・・
特訓を終えて基地内に戻ってきたクラッシャー隊に、ヘレンは基地総司令であるサムソンを紹介します。
サムソン総司令は、未確認飛行物体を追い払ってくれたクラッシャー隊に礼を言いに来たのだと言います。
先ほどの出撃は訓練ではなく実戦だったと知り、驚くタケル達。
ならば敵が潜入しているのでは、と指摘するタケル。
しかしサムソンは「私は『ノア』を信じている」と言って、話を大事にはしません。
そんなサムソンの言葉に、タケルは不安を感じていました。
余談ですが、サムソンの声を担当しているのは玄田哲章氏。
玄田声で総司令だと、「私にいい考えがある!」のコンボイ司令官を連想してしまいます。(だから、よけい不安に感じるのですが(^3^;))
まあ、放送されたのは『TF』より『ゴッドマーズ』の方が先ですけどね。
で、その日の夜のことです。
基地内に潜入したのは、もちろんキッカとニード。
2人は『ノア』の防衛システムをくぐり抜け、『ノア』の本体のある部屋に辿り着きます。
そして、容易く『ノア』を管理下に置きました・・・
次の日の朝、タケルは腑に落ちないって顔をして、1人考えごとをしてます。
「本当に、防衛システムの前に手も足も出せなかったのだろうか・・・?」
タケルの嫌な予感は、見事的中してます(^^;)
アキラとナミダがジュースを飲もうとしたのですが、コンピューターカードを受け付けません。
こりゃおかしいと連絡したのですが、電話も通じなくなっていました。
それだけではありません。
フロリダの街は、信号が誤作動を起こし、それにより交通事故が次々と発生し出しました。
セントラルキャンプ司令室でもこれらの異常事態は確認され、サムソン総司令は『ノア』にアクセスするよう命じるのですが・・・
『ノア』とのコンタクトは取れなくなっていました!?(そりゃそーだ)
しかも、非常停止装置も効かなくなっています!?
その頃、前述のロボット工場内では、巨大ロボットが起動し、暴走を始めました!?
タケル達は、ヘレンから『ノア』が異常状態になっていることを聞きます。
「ズールの仕業かも知れない!」
そう叫んだタケルは、ヘレン、そしてナミダと共に『ノア』の下へ駆け出します。
ナオト達は、街を破壊している巨大ロボットを止める為、コスモで出撃することに。
『ノア』が設置している部屋に辿り着いたタケル達は、そこでキッカとニードとバッタリ!?
「もはや『ノア』は、我々の意のままだ!!」
やはりズールの手の者の仕業だったと知るタケル達。
襲い掛かってきたキッカとニードに衝撃波を放ったタケルは、2人と戦闘を続けながら基地を飛び出していきます。
部屋に残されたのは、ナミダとヘレン。
暴走している『ノア』を見て、たまらず叫ぶナミダ。
「やめろ! やめるんだ、『ノア』!!」
ナミダの言葉を聞いて、『ノア』は返事をします。
「ナ ゼ ダ ・・・?」
いろいろ説得を試みるのですが、ちっとも理解しない『ノア』に向かってナミダは言います。
「オタンコナス!」
その罵倒の言葉の意味が分からず、「オ タ ン コ ナ ス ・・・?」と呟く『ノア』。
「そんなことも分からないの!?」
と、呆れるナミダ。
もはや、相手が世界最高峰のコンピューターだとは思っていません(^^;)
その頃、基地外に飛び出したタケルさんは、キッカとニードの放つ炎に苦しめられていました。
場面戻って、再び『ノア』の部屋。
ナミダの説得(?)は続いていました。
人類の英知を結晶したCPUも、超能力少年に翻弄されています。
「どうも超能力者ってのは、やることが分からないぜ」
↑これは以前ナオトさんがタケルのことを評して言った言葉ですが、今のナミダにもピッタリ当てはまります(^3^;)
途中サムソン総司令も部屋にやって来たのですが、ナミダ達に近づくのをヘレンが黙って止めました。
2人のやり取りを見てサムソンもナミダに任せようと思い、事態を見つめていました。
その頃、ナオト達の乗ったコスモクラッシャーは巨大ロボットと戦っていました。
コスモの発射したレーザーが、ロボに命中!
一方、タケルを炎で苦しめていたキッカとニードの背後に、ズール皇帝が出現!!
例によって、タケルの脳裏に浮かぶ幻影(とでも言えばいいのか?)です。
「お前を葬ってやる!!」
ズールのその言葉で、タケルの両腕に付けられたデビルリングが輝きだし、タケルは苦しみます!!
更に、キッカとニードの炎攻撃が追い討ちをかけます!!
その時!?
空の彼方より、個人乗りフライトシステムに乗った、全身を甲冑で包んだ人物が出現!!
「バラの騎士!!」
突如現れた人物の名を叫ぶタケル。
(ところで、前週の放送を見逃したので今週初めてバラの騎士を見たのですが、ハイテクヒーローっぽい出で立ちにビックリしました。
〝バラの騎士〟って名前からして、てっきり普段から王子様みたいな服装をしているマーグ兄さんが、アイマスクを着けて剣でも持ってるのかと思っていました(^^;))
「マーズ! 街を救うんだ!!」
そう叫び、キッカとニードの相手を引き受けるバラの騎士。
(で、私は今回初めてバラの騎士の声を聞いたのですが、仮面を着けてるせいか、くぐもった声をしています。
でも、どこかで聞いたことがある声のような・・・? 誰だ?(^3^;))
心強い援軍も駆けつけ、窮地を脱したタケルは叫びます。
「ガイヤー!!」
場面は再び、ナミダ先生。
「お前のやってることは間違っている!!」
ナミダ先生の叱責に、『ノア』も弱音を吐きます。
「ア タ マ ガ イ タ イ ・・・」
「何言ってんだ! お前は機械じゃないか!!」
あっさりとバッサリ。ナミダ先生はスパルタです(^3^;)
というか、相手を機械と思ってないのかと思っていたら、ここぞとばかりに機械扱い。
まあ、言い訳は許さないよ!ってことでしょう。
そして―
「『ノア』、しっかりしろ!! お前には根性が無いのか!?」
機械だと言い切った相手にも、根性論を用いるナミダ。
理不尽なぐらいに、思いついたことを口にしています(^^;)
しかしこのムチャクチャさが、プログラムに支配されたコンピューターに影響を与え、奇跡(?)を起こします・・・
飛んできたガイヤーが、タケルを内部に乗り込ませます。
そして、巨大ロボに取り付ガイヤー。
しかし、容易く引き剥がされてしまいました。
「マーズ! 大丈夫か!?」
キッカとニードと戦っていたバラの騎士も、思わず叫びます。
その頃、超能力少年VS超高性能CPUの戦いに決着の時が来ました。
「『ノア』!」
「ワ タ シ ハ 『ノ ア』 !!」
遂に『ノア』が、管理下から脱出しました!
喜ぶナミダ。
感動しているサムソンとヘレン。
『ノア』を対等の相手だと思い、必死に呼びかけていたナミダの思いが通じたのです!!
『ノア』が解放されたことで、暴走していた巨大ロボットは動きを止めます。
「今だ! 六神合体!!」
ここぞとばかりにゴッドマーズに合体させるタケル。
今週も合体バンクはBGMが流れました。
バラと戦っていたキッカとニードも、状況が変わったことに気がつきます。
「くそう! 『ノア』はどうした!?」
「かくなる上は!」
2人は巨大ロボに乗り込み、自らの手でゴッドマーズを倒そうとします。
ゴッドマーズの右パンチ! 続いて、左パンチが炸裂!
さらに、力比べを挑んできた巨大ロボの腕を引きちぎる無敵のゴッドマーズ!!
「マーズフラッシュ!!」
その剣戟で、背後にあったビルごと巨大ロボを真っ二つにしました。
タケルの勝利を見届けた後、バラの騎士は飛び去って行きました。
一方、正常に戻った『ノア』のナミダと2人。
「今度ばかりは君達に大切なことを教えられたよ」
あらためてナミダに感謝の言葉をいうサムソン。
『機械と人間は共にあらねばならない』
そんな教訓を残して、この回は終了です。
ってな感じで、SF物の定番エピソードをキッチリ描いたって感じの一話でした。
最終話が近づいていますが、そのことに引きづられることなく、この回だけ単品で見ても充分面白いと思います。
(逆に言うと、この回を見逃したとしても、それほど問題はないでしょう)
第1部でマーグが死んだ回あたりから連続するエピソードが続きましたが、この時期の『ゴッドマーズ』は余裕があったのでしょうね。
サブキャラであるナミダをメインとし、この回だけ登場するゲストキャラとのやり取りが面白い話です。
しかし、コンピューターを相手に、根性論だけで押し切るのはスゴイです(^^;)
まあ、人類の英知や超能力といった(特定の人間でないと出来ない)もので何とかするのではなく、誰しもが持っている根性(個人差はありますが)で対処するという方がテーマには合ってるかな?
発達したコンピューターは、やがて人と対等になるとも受け取れますし。
あと、何気にガイヤーを圧倒していた巨大ロボはスゴイですね。
珍しく地球産の兵器が強く見える描写でした。
これ量産したら、宇宙からの侵略者に対抗できるんじゃ・・・と思ったのですが、ゴッドマーズにはなす術負けましたね。
パワーはそれなりにありましたが、防御力も低そうですし、エスパーロボに対抗するのはキビしいのかも。
戦闘機相手なら使えそうですが、それなら機動性に優れたコスモクラッシャーの方が役に立ちそうですし。
まあ、ガイヤーを圧倒していた時は『ノア』が制御していたので、どのみちセントラルキャンプ周辺でしか使えないのかも知れませんが。
続いて、第60話。
冒頭から出てくるズール皇帝。
「マーズ。今やお前の命は、ワシの思うがまま!!」
そして響くズールの高笑い。
その頃、地球。バトルキャンプでは―
「ぐうぅぅっ・・・!?」
突如デビルリングが輝き出し、タケルに激痛が襲ってきました。
しかし周りに仲間達がいたので、タケルは苦しんでいる姿を見られないよう、慌てて部屋を飛び出して行きました。
残されたケンジキャプテンやナオト達は不思議がります。
苦しみを堪えつつも、タケルは大塚長官の部屋に向かいます。
大塚は、いまバトルキャンプ内にいる人間の中で、唯一デビルリングの存在を知っている人物。
部屋に入って大塚の顔を見たタケルは、少し安心できたのか、力なく倒れました。
「タケル! しっかりしろ!! 負けるな!」
許可も得ずに部屋に入って来たタケルが、次の瞬間に倒れた―
事態を把握した大塚はタケルに駆け寄り、しっかりしろと励まします。
その直後、ケンジ達が部屋の前にやって来て、大塚にタケルを見てませんか?とインターフォン越しに尋ねます。
タケルのその様子が尋常でないことは誰の目にも明らかだったので、彼らは慌てて追いかけて来たのです。
デビルリングのことは他の人間には話さない約束なので、大塚はごまかし、タケルは来ていないと告げます。
釈然としないものの、ケンジ達は去りました。
しばらくして、ようやく落ちついたタケル。
大塚長官と共に部屋を出ました。
「みんな、お前のことを心配しとる」
仲間達の気持ちを伝える大塚ですが、そんな仲間達だからこそ、なおさら心配させるようなことは言えないタケル。
そこへ、タケルの育ての母である静子が走って来ました。
タケルの様子がおかしかったと聞いて、心配して探していたのです。
ケンジ達以上に、本当のことを伝えるのが辛い相手がやって来ました。
「ワシは、あの人は苦手だ・・・」
そう申し訳なさそうにタケルに言って、大塚は慌てて部屋に逃げ込みました。
そんな大塚の行動は気にもとめず、ようやく見つけたタケルに駆け寄る静子。
静子に問いただされ、思わず目を背けてしまうタケル。
「俺は、母さんを悲しませたくない・・・」
しかし、そんなタケルの行動が、余計に只事ではないと言ってるようなものです。
見かねて大塚が部屋から出てきて、2人を長官室に入るよう言います。
タケルに口止めされていましたが、静子には本当のことを話すと決めたのでした。
大塚長官にタケルの身に起こっていることを聞き、ショックを受ける静子。
それでも取り乱すことなく、残された命を燃やそうとしているタケルに理解を示します。
そんな母の姿を見て、「肩の荷が降りたよ」とホッとした表情を浮かべるタケル。
しかしタケルが部屋を出た後、静子の目に涙が浮かび、力なく崩れ落ちました・・・!?
気を失っていた静子は夢の中で、自分の命と引き換えにタケルを救ってほしいと祈ります。
そこへ、ズール皇帝が出現!?
「女よ、そんなにもマーズの命が惜しいか?」
嘲笑うズールに臆することなく、静子は答えます。
「私にとっては、マーズではありません!」
タケルを実の子として、何者にも代えがたい存在として接している静子。
「それがワシが一番嫌いな〝愛〟というものだ!」
憎しみの言葉を吐くズールでしたが、静子の姿を見て―
「面白い!」
そう言って、ある提案をします。
それは、静子の母としての愛を試そうというもの。
マーズを助けたくば、1人でアンコールワットまで来い。
そう言って、ズールは消えていきました・・・
目を覚ました静子。
そこは医務室で、傍らには大塚が心配そうに見守っていました。
静子が目を覚ましたので、「体を休めて下さい」と言い残して大塚は部屋を出ます。
1人残された静子は、先ほどまで見ていた夢を思い返します。
「夢の中にズールが・・・!?」
そのズール皇帝は、しもべのメタールに出撃命令を下しました。
「フフフ、マーズ! 今度こそ、お前の息の根を止めてやる!!」
これまでの復讐を誓うメタールでした。
藁にもすがる思いの静子は、たとえ夢かも知れないことでもタケルを救えるのならと、ズールの言葉に従うことに決めました。
「遺跡でも見て、気を落ち着かせようと思います」
母が突然アンコールワットに行きたいと言い出したので、タケルは不審に思うのですが、大塚長官は賛成しました。
あまりにも酷な話を聞かせたので、少しでも力になりたいと思ったからです。
アンコールワットには六神ロボの1体シンもいるし、心配ないだろうとタケルを説得します。
そして、静子は軍のヘリコプターでアンコールワットに向かうことに。
ところが、そのヘリの中に何とナミダが隠れていて、離陸直後に姿を見せます。
驚く静子ですが、今さら降ろすこともできないので、一緒に連れて行くことにします。
静子は遺跡に向かう本当の理由を隠していますが、ナミダの方も隠し事がありました。
実は大塚長官に密かに頼まれて、静子をガードすることになったのです。
「フフフ、来たな!」
アンコールワットで待ち構えていたメタールは、ヘリの到着を確認しました。
静子とナミダを降ろした後、ヘリは飛び去ります。
「ありがとう!」と手を振ってるナミダに、静子はここに1人で残るように言います。
ズールは1人で来いと言ってたので、約束を破ったと思われないようにしようとしたのですが・・・
「女よ! 1人で来いと言ったハズだ!!」
せっかちなメタールは、もう接触してきました(^^;)
「やはり、アレは夢ではなかった・・・!?」
ズール本人ではないものの、そのしもべが現れたので、ズールからのメッセージだったと確信する静子。
万に一つの可能性に賭けて、タケルの命を救うよう懇願するのですが・・・
もちろん、ズール一派にタケルを助ける気などありません(>_<)
あ、ナミダがついて来たから約束が反故になったわけではありませんよ、念のため(^3^;)
「愛は時に、冷静な判断を失わせてしまう! マーズを助けたい一心が、そのマーズの命を奪うことになる!」
そう言って、メタールは超能力で2人を襲います!!
捕まった静子とナミダは束縛され、どうやら切り立った高い崖の上に置かれたようです?
これでは逃げ出すことなど出来ません。
「タケルさーーーん!!」
静子をガードするという使命も果たせず、むざむざ捕まってしまったナミダは絶叫します。
その声が、遠く離れたタケルの耳に届きました。
タケルが超能力者だから聞こえたのでしょうが、ナミダの方も超能力に目覚めつつあるので、無意識にテレパシーを使ったのかも知れません。
2人のピンチを知ったタケルに、今度はメタールの声が聞こえてきます。
「2人の命が惜しかったら、1人でアンコールワットまで来い!」
タケルの表情が尋常でないと気付いたミカが声をかけます。
「どうしたの、タケル?」
タケルはクラッシャー隊の仲間達に状況を伝えます。
これは罠だと誰もが思いましたが、タケルはそれでも出撃します。
タケルがガイヤーで飛び立った後、ケンジは残ったメンバーに言います。
「万一の時は、緊急出動だ!」
バックアップする決意を固めるクラッシャー隊。
(でも、彼らの今回の出番はこれで終了です(^_^;))
アンコールワット目指して、飛行するガイヤー。
途中、異次元空間に包まれたかと思うと、その空間内にズール皇帝が出現!?
「マーズ。お前がどう出るか、とっくりと拝見しよう!」
挑発の言葉に、怒りの声をあげるタケル。
「おのれ、ズール!」
言いたいことを言ったので(^u^;)、ズールは姿を消し、空間も元に戻りました。
ようやくアンコールワットに到着したガイヤー。
その行く手を、メタールのエスパーロボが遮ります。
そして、あらためて人質2人の姿を見るよう仕向けるメタール。
先ほど2人は切り立った高い崖の上に置かれたと書きましたが、その切り立った高い崖とは、シンが封印されている岩でした!?
これではシンを動かせば崖が崩れ、2人の身は危険に晒されます!!
敵の言う通りにするしかないタケルは、ガイヤーを着地させ、アンコールワットの大地に1人降り立ちます。
「これでお前を守るものは、超能力だけとなった!」
卑怯なメタールは生身のタケルを相手に、自らはロボに乗ったまま攻撃!!
2人が人質にされているので、タケルは抵抗できません!?
ロボの攻撃に苦しむタケル。
その姿を、遠いギシン星にいるロゼは感じ取りました。
「マーズの身が危ない!?」
突然そう叫んだ姉に驚くルイ。
「何も感じないわ?」
ルイは姉と違ってエスパーではないと思っていたのですが、こんな言い方をするということは、ロゼ程ではなくても超能力があるのでしょうか?
しかし、ルイに超能力があるにしても無いにしても、どのみちロゼ以外には感じ取れないようです。
「私には分かる・・・」
そんな風に呟く姉を見て、ロゼは言います。
「姉さんの『愛の力』なのね?」
そう。ロゼがマーズに身に起こってることを感じ取れたのは、彼女がマーズを深く愛しているからです。
エスパーロボの猛攻を受けつつも、タケルは必死に叫びます。
この場で潔く命を捨てるので、二人を助けてくれと。
その呼びかけを聞き、勝ち誇るメタール、そしてズール。
しかし、そのタケルの声を耳にした静子は、諌めるようにタケルに言います。
「命を粗末にしてはいけません! あなたには使命があるハズです!」
そして、タケルにナミダを助けるように言い、足かせとなっている自分は消えようとします。
「さようなら、タケル・・・」
静子が何をしようとしているのか気付き、ナミダは止めようとするのですが、狭い岩場で動いたためか、バランスを崩して2人とも落下してしまいます!?
その時―!?
岩の中からシンの腕が飛び出し、2人を受け止めます。
「シン!? どうして!?」
これはタケルも予期せぬことだったようで、驚きの声をあげます。
人質がいるからシンを動かすなと警告したのに、それを無視されたと思ったメタールは大激怒!
怒りに任せた攻撃を受け、タケルは気を失ってしまいます。
ところが、岩から出てきたシンは一人で動いて、エスパーロボを攻撃。
「マーズは気を失っているハズなのに! 何故シンが!?」
あり得ないことが起こり、驚愕するメタール。
そこへ、バラの騎士が出現!
バラもロボに攻撃を始めます。
目を覚ましたタケルは、ロボと戦っているバラの騎士から、
「マーズ、2人は私が守る! 今のうちに早く!!」
と言われたので、
「ガイヤー!!」
と叫んで、ガイヤーに乗り込みます。
同じ頃、この場にはいない四神ロボも目を覚ましました。
「六神合体!!」
今週の合体バンクも、BGMでした。
ゴッドマーズへ合体完了したタケルは、
「ゴッドファイヤー!!」
発射した時は3連射だったのですが、エスパーロボに命中したのはそれ以上の数だったので、何発も発射していた模様。
「マーズフラッシュ!!」→「ファイナルゴッドマーズ!!」
今回はマーズフラッシュを両手で逆手持ちし、それで突き刺していました。
で、爆発するエスパーロボから脱出ポッドが飛び出している描写もちゃんとありました。
メタールは今回、無事に脱出できたようです(^^;)
で、ゴッドマーズが逆手持ちで構えたポーズでキメ! です。
戦闘後、夕焼けの中で母を抱きしめるタケル。
それを見ているナミダの目にも涙が。
去ろうとしたバラを見て、タケルは呼び止めます。
「待ってくれ! シンを動かしたのは君か?」
しかし、バラは言います。
「私ではない・・・」
タケルの母を想う愛、母がタケルを想う愛が、シンを動かした―
「それはまさに、愛が起こした奇跡だ」
そう言って、バラの騎士は去って行きました。
「タケルは愛の力を知った。
時にそれは、バラの騎士も動かしているのかも知れない」
と、ナレーションが意味深いことを言って、この回は終了です。
遂に、母・静子にデビルリングのことを知られてしまいました。
その静子(と、前回に続いてナミダ)にスポットが当たった今回のエピソード。
『ゴッドマーズ』らしい、愛の力が生み出した奇跡が描かれました。
で、「愛の力」といえば、もう1人タケルのことを想っている人物の描写がありました。
ハッキリ言って〝バラの騎士〟の正体自体は声でバレバレなのですが(^^;)、その人物は本来タケルを助けられる状況にはありません。
どうして〝バラの騎士〟として存在し得るのか?
最後のナレーションが、そのヒントを示しています。
そんなわけで、『ゴッドマーズ』も残り4話。
それらの感想も近いうちに書きます(^^)>
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