「あの子たちには、ザラムもエウバもどうだっていいことなのに！」
2011.11.25 (Fri) | Category : アニメ（『ガンダムAGE』）
（本文は11月26日に完成しました）
遅くなりましたが、『機動戦士ガンダムAGE』第7話の感想です。
いや、見るだけなら月曜に見たのですが(^_^;)
最近長文になってきたので、もう少し簡潔にまとめられないかと試行錯誤してたりしました。
前置きはここまで。
それでは本題です。
まず、前回見て疑問に思ったことで、私の推測が間違っていたことを簡単に。
◎ザラムとエウバのバックに所謂「死の商人」はいない
兵器の開発や闇取引も、全ては敵対勢力に勝つという目的の為の手段のようです。
少なくともザラム側のボスのドンは、自ら専用MSガラに乗ってまでエウバに勝とうとしてます。
エウバ側のラクトは自称「騎士」なので誰かに仕えてる可能性もありますが、部下とのやり取りを見る限りエウバという組織そのものに忠誠を誓っている模様。
互いに思想みたいなものがあって、それ故争いが起こったのでしょうが、何世代も経てるので自分達の思想を理解してないんじゃないかと思われるフシがあります。
ドンの言ってたことを纏めると、自分達が代々受け継いできた組織の名と敵対する名を名乗る相手だから戦うという感じですし。
◎前回ラストでフリットを捕らえたが、別にザラムは自衛団的存在ではない
自分達の縄張りでフリットのガンダムが好き勝手に戦闘をしたので、メンツを守る為に捕まえたようです。
前回のやり取りだと、直前までいたUEとの戦闘だとは思わず、コロニーの被害をフリットによるテロ行為だと誤認して捕らえたのかと思ったのですが(^^;)
好き勝手に暴れたのは、どっちかというとイワークさんのデスペラードとUEバクトの方だと思うのですが、前者は大破して搭乗者逃亡、後者は撤退したので捕らえれない。
残ったガンダムだけでも捕まえないとザラムの名が傷つく、と言ったところでしょうか。
ついでに、フリットもおとなしく投降したわけではないようです。
MSジラ数機がかりでようやく大人しくさせたとか言ってたし。
もしエウバの縄張りで起こっていたなら、フリットはエウバ側に捕らえられていたでしょう。
話の展開の都合もありますが、グルーデック艦長が来ていた方に捕まったのは幸いです(^_^;)
◎ザラムとエウバの戦闘
前回は防御壁があるエリアでヘッポコマシンガンの撃ち合いという感じでしたが、今週は互いに本気でした。
エウバがザラム側の本拠地に攻め入り、MSゼノがクラッカー（みたいな武器）を投擲。
リーダー的存在のラクトが専用MSエルメダに乗って自ら出陣するあたり、気合が入っています。
対するザラムもドンが自ら出撃。（関係ないですが、ザラム側のパイロットスーツが初代『ガンダム』のグフとザクみたいなデザインで笑いました(^^)）
マシンガンのヘッポコぶりは相変わらずでしたが、それ以外の武器、特に格闘戦は目を見張るものがあります。
やれば出来るじゃん！！！
やはり、前回の戦闘でイレギュラーな乱入者（一般人、よそ者、UE）が現れたのがいい刺激になったようです。
ところで書いてて気になったのですが、ザラムにしろエウバにしろ一般人（強いられてる人達）にしろファーデーンの人達ってUEのことをどう思ってるんだろ？
ドンのセリフから一応「異星人」だと認識しているのは分かるのですが、コロニー内にたまに出現してるのに緊張感が薄いんですよね。
なんというか・・・野生の猛獣みたいな扱い？(^_^;)
ザラムとエウバの行動も、マフィアのテリトリー争い、騎士団の領土争いって雰囲気の時代錯誤な感じになってるので、この辺のチグハグさは狙って演出されてるのでしょうね。
続いて、今週新たに起こったことについてです。
◎フリットとグルーデック艦長の関係
今週フリットくんは、グルーデック艦長の裏の顔を知ります。（エミリーほど露骨ではありませんが）
さらに、エミリーも知らないグルーデック艦長の過去を知ります。
共にUEのせいで家族を失った2人。
グルーデックは「俺とお前は同志だ」と言って、フリットに握手を求めるのですが・・・
グルーデックは「俺とお前は同志だ」と言って、フリットに握手を求めるのですが・・・
エミリー達の起こした騒ぎで有耶無耶になりましたが、フリットは手を取ることに迷ってました。
まあ視聴者から見ても艦長は、正義感と胡散臭さの両方が滲み出てるのが分かりますし(^^;)
次回、事態が収まったらあらためて手を取るのか、
手を取らなかったことが、やがて訪れる別離の暗示となるのか、
それとも、手を取らなかったことを悔やむことになるのか、
どの展開になるでしょう？
◎ディケ（フリットの友達）今週も出番なし
ホントに帰ってきてないんじゃ・・・？
どこまで遊びにいったんだアイツは？
◎フリットの叫び
「昔の戦争なんてどうだっていい！！（中略）こんな戦いをやってるから、何の関係ない人が犠牲になるんだ！」
ドンとラクトの間に割って入り、当たり前の疑問をぶつけるフリット。
しかし、そんな詭弁など通じぬとばかりに、ドンは「お前さんだって昔を引きずって～」、ラクトは「部外者の君に何が分かる？」と言い放ちます。
2人を論破することは出来ずとも、おかしいと思うことに変わりはありません。
だから、フリットは叫びます。
「ザラムもエウバも・・・みんな同じコロニーで暮らす仲間じゃないかっ！！」
先程の疑問の言葉以上に、綺麗ごとに聞こえる言葉。
でも、その言葉にハッとした両軍は、武器を構えるのをやめました。
たぶん、当たり前のこと過ぎて、考えたこともなかったんじゃないでしょうか？
さっきも書きましたが、この人達、自分達の思想をどこまで理解しているか怪しいぐらいですし(^_^;)
（もしかしたら、この騒乱の直前の子供達の訴えシーンも、多少は効き目があったのかな？）
ともかく、当たり前のことに気付かされ、自分達の戦いに疑問を持ち始めた彼ら。
そこに、人類共通の敵・UEが出現します。
3機出現したUEの内の2機はフリット達の方に迫るのですが、残る1機がどういうわけか、戦場から離れようとしていたエミリー達を追いかけます。
フリットはエイミー達を助けに行きたいものの、ガンダムでないとUEに対抗できないので、その場から離れることに躊躇します。
そんなフリットに、助けに行かせるように仕向けるドンとラクト。
「何をしておる！ 邪魔だ小僧！」
「そうだ！ 子供の出る幕ではない」
威勢のいい言い方をしてましたが、そうでも言わないとフリットは行かないと思ったんでしょうね。
それに気付いたフリットは言います。
「ごめん・・・必ず助けに来るから！」
そういい残して、ガンダムで「走る」フリット。
2機のUEを、意気揚々と迎え撃つザラムとエウバの精鋭たち。
その後ザラムとエウバ共に、9割の機体が行動不能になりました。
◎ラーガン出撃！
前回装甲部を二重に改良したというジェノアスで出撃したラーガン。
また出撃直前に撃破されたらどうしようと思ったけど、そんなことはなかったぜ！
フリットがガンダムを換装して出てくるまで時間を稼ぐという仕事を見事にこなしました。
（昔アニメディアの『ドラゴンボールZ』の記事で、「クリリンはボロボロにされながらも悟空に仙豆を届け、男を上げた」とか書かれたのがあったのですが、そんな感じの活躍です(^^)）
ラーガンは、このまま最後まで生き延びてほしいのですが、はたして・・・？
◎ガンダムAGE-1 タイタス
UEバクトはドッズ・ライフルのビームを弾く程の装甲を持っている。
対抗する為に火力を上げるという手もあるでしょうが、コロニー内では威力の高いライフルは使えない。
ドッズ・ライフルですらコロニー内の街に被害を出してましたからね。
前回も今回も接近戦はそこそこ有効に見えましたが、ノーマルの装備では歯が立ちません。
そこで、AGEシステムが導き出した答えは、格闘戦に特化した装備を作り上げることでした。
右肩を中破しつつも何とかディーヴァに辿り着いたガンダム。
新たに開発された手足をつけたガンダムは、ラーガンのピンチを間一髪救いました。
本格的な活躍は次回に持ち越されましたが、舞台が再び宇宙に戻ってからも出番があるのかが気になります(^_^;)
◎今週のウルフさん
調整のため今回の取り組みは休場しました。
今週はこんなトコですかね。
他にも取り上げるトコはあると思いますが、ザラムとエウバの話で長くなり過ぎました(^^;)
ともかく、次回も楽しみです(^o^)
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