「あそこには、私が欲していたものがあったのかも知れない・・・」
2012.02.16 (Thu) | Category : アニメ(『ガンダムAGE』)
『機動戦士ガンダムAGE』第18話の感想です。
(本文は2月17日に書いています)
謎の転校生ゼハートを新メンバーに加えたモビルスーツクラブ。
ゼハートの目的はアセムに近づいてガンダムの隠し場所を見つけることでしたが、その場所を馬小屋から変更されたので、見つかるまでは任務が継続されることに。
しかし、学園でのアセム達との日々は、ゼハートの心に変化を与えていました。
ゼハートとアセム、他のメンバー、そしてロマリー。
彼らの学園での日々は穏やかに流れ、そして卒業の日を迎えました―
(本文は2月17日に書いています)
謎の転校生ゼハートを新メンバーに加えたモビルスーツクラブ。
ゼハートの目的はアセムに近づいてガンダムの隠し場所を見つけることでしたが、その場所を馬小屋から変更されたので、見つかるまでは任務が継続されることに。
しかし、学園でのアセム達との日々は、ゼハートの心に変化を与えていました。
ゼハートとアセム、他のメンバー、そしてロマリー。
彼らの学園での日々は穏やかに流れ、そして卒業の日を迎えました―
今回の話は卒業式の日のエピソードなのですが、冒頭部にそれまでの間に起こった出来事が描かれました。
アセム達の学年の生徒達が研修でコロニー外作業の実習をしに行った日のことです。
全員宇宙服を着て作業していたのですが、大番長のロッド・アブスさんはルートからわざとはぐれ、勝手にアチコチ行ってました。
不良学生がやりそうな定番のことですね(^^;)
で、アブスさん行方不明で大騒ぎ。
迷ったのか事故なのか、一向に戻ってこないアブスさん。
しかもコロニー外なので、空気切れの危険もがあります。
レスキュー班が編成され、準備でき次第救助に向かうことに。
ところが、心配したりヒドイことを口にしている生徒達の中にアセムの姿がありません。
しばらくして、気絶しているアブスさんを背負ったアセムが戻ってきました。
アブスさんを救護班に渡した後、アセムも応急処置でもらった酸素ボンベで呼吸を整えます。
自身も空気切れを起こしかねないのに捜しに行ったアセムを心配して、真っ先に駆け寄るロマリー。
MS部の面々も彼に近づき、何故こんな無茶を、それもMS部にヒドイことをしてくるロブス相手にしたのかと言います。
「そんなの関係ないって・・・。俺は、助けられる奴を、ほっとけなかっただけ・・・」
目の前に助けられそうな人間がいるのなら、それを見て見ぬふりなんて出来ないのさとばかりに言ってのけるアセム。
父フリットの意思を(正しい形で)受け継いでいるアセム。
そんなアセムを、ゼハートは意味深げに見つめていました。
そして時は流れて、卒業式の日。
ゼハートが入部した頃は男子3人しかいなかったMS部も、彼らが3年生になった頃には1・2年生の後輩が出来た模様。
また、正式に入部したのかは分かりませんが、ロマリーも頻繁に顔を出していたようです。
そんな思い出の部室(作業場)とも別れの時が来ました。
部室に集まっていたアセム、ゼハート、ロマリーの3人は、今後の進路について話していました。
進学するハズだったロマリーは、考えたいことがあるからしばらく家にいると言い、アセムは軍に入隊すると言います。
アセムが軍人になると聞いて、驚きの声をあげるゼハート。
以前AGEデバイスを貰った日、フリットに士官学校に行くことを勧められていたアセムですが、
「まあこんな状況だし、士官学校へ行くよりもいいって父さんも言ってくれてる」
父への反発もあるものの、ちゃんと許可はもらっているようです(^^;)
しかしゼハートが驚いたのは、どういう形であれアセムが軍人になることです。
「また父さんか・・・。お前はいつも言いなりだな」
「そうじゃないさ! 俺だってちゃんと考えてるよ。多くの人を助けることが出来るならって、そう思ってさ」
いかにもアセムらしい考えに感心するものの、それ故に釘を刺すことを言うゼハート。
「兵士になる以外にも、人を救う方法は沢山ある。戦うってことは慈善事業じゃないんだぞ?」
ゼハートが何故ここまで心配するのか、この時のアセムはまだ分かりません。
「分かってるよ。でも、今は戦争だろ? 戦うことが、誰かを守る一番の近道さ」
一方、自分にできることをしようとするアセム考えを聞いて、ロマリーも何かを決心したようです。
そして、卒業式が始まりました。
来賓席にはエミリーとユノア(妹)とハロの姿があります。
ゼハートの晴れ姿を見る為、ダズさんも出席しています。いい人だ(^o^)
(まあ、ゼハートに何かあった時に備えてでしょうが)
しかし、周りが着飾っているのに普段着なのでダズさん浮いてる・・・・・・いや、子供の晴れ姿を見るために仕事を抜け出してきた父兄って感じでかえってリアルか(^^)
校長の話の途中、ちょっとしたサプライズがありました。
なんと、アセムとゼハートの2人に壇上に上がるように言ってきたのです。
校長の気まぐれらしいですが、選んだのがこの2人なのは、おそらくこの学年の中心的存在だからでしょうね。
きっと先述の事故以来、みんなアセムに一目置くようになったのでしょう。
とまどいつつも前に行こうとするアセムの行く手に立ち塞がったのは、アブスさんと子分たち。
「ふふっ、それっ!!」
アブスさんはアセムを担ぎ上げ、子分達を引き連れ猛ダッシュ!
アブスさんの粋な演出で、会場はもうお祭り気分。
アブスさんもいいキャラしてるなぁ・・・(^_^)
で、ゼハートと共に舞台に上がったアセムは、緊張しながら挨拶をします。
妙にマジメぶるアセムに、シャーウィーとマシルは野次を飛ばします。
「お前ら2人ともー、ただのMSバカじゃないか~!?」
「ず~っと振り回されてた、こっちの身にもなってみろ~!
・・・おかげで、楽しかったじゃないかよ~!!」
そう言って嬉しそうに学帽を壇上のアセム目掛けて投げ込むシャーウィーとマシル。
つられて他の生徒達も次々に学帽を投げ始めました。
「やめろって!」と言いながらも嬉しそうに笑うアセムと、それを見つめるゼハート。
その時!?
歓声を一瞬にして静まらせるドアの開く音がして、乱入者達が現れました。
「憲兵?」
連中の正体にすぐに気づくエミリー。さすがは軍人の嫁です。
で、空気を読めない人達はズンズン突き進み、そのまま壇上へ上がりました。
予想通り、ゼハートにスパイ容疑がかかったから拘束しに来たとのことです。
注目すべき点は、アセムだけでなく会場に来ていた人達にも聞こえるように
「こいつ自身がヴェイガンかも知れないんだ!」
と言ったことです。
こう大っぴらに言えるってことは、一般人にもUEの正体であるヴェイガンのことは公表されているのでしょう。
そうでないと、「何トチ狂ったこと言ってんだ、コイツら?」って言われかねないわけですからね(^^;)
まあ火星に置き去りにされた人々の子孫ってことまでは発表されてないかも知れませんが、少なくとも人間と同じ姿をしているってことは誰もが知っているということでしょう。
「ゼハートは違いますよ!! 俺の友達なんだ!」
そう言ってかばうアセムの言うことになど耳を貸さず、憲兵隊隊長はゼハートに向かって言います。
「1年半前、貴様がスクールに転入してきたのと時を同じくして、ヴェイガンによるトルディアへの攻撃が始まっている」
と言います。
大雑把なようですが、一応的を得てます。
更に隊長は付け加えます。
「しかもそれ以降、不審な暗号通信が頻繁に確認されるようになり、攻撃の前後にはその数は増大した!」
・・・いやそれ、決め付けの理由の補足にならないから!(-_-;)
どうもこの憲兵隊隊長は説明ベタというか、このシーンの会話は何かヘン。
例えばその怪しげな通信の発信源付近にこいつ(ゼハ)の住む部屋がある! とか言えばまだ理解できるのですが。
実際推測自体は当たってるし、1年半それなりに調べてスパイ容疑者を絞りこんだのでしょうから、それなりに説得力がある描写にしてほしかったかなぁ(^_^;)
アセムや生徒達はゼハートの人とナリを知ってるから信じてるわけで、どうせならグウの音も出ないような証拠を突きつけるぐらいのことはしてほしかったです。
単に言いがかりをつけてるようにしか見えないので、会場中「帰れ!」オーラ充満です。
この混乱した状況を打破したのは、ダズさん。
隠し持っていた拳銃を憲兵達に向けて発砲!
周囲の人間を驚かせて床に伏せさせる中、1人仁王立ちです。
「まさか、ヤツがヴェイガンの・・・!?」と憲兵が銃を構えると、手近にいたロマリーを人質にして牽制します。
ですが、出口まで行くと人質を手放して1人で逃走。
これ以上巻き込みたくなかったのでしょう、ダスさん紳士(^o^)
・・・逃亡の際の足手まといになりそうだからかも知れませんが(^^;)
逃げたダズさんを追うよう指示を出し、悔しそうな顔をして去る隊長。
タイミング的にゼハートをかばうように正体をバラしたのだから、ゼハートも怪しいと思って身柄を拘束すればいいのに(-_-;)
何というか、番組の演出の都合で無能な人にされて、ちょっと可愛そうな気も(^3^;)
卒業式に乱入したのだって、ようやく確証を掴めたスパイだと思われる人物(の内の1人)が、他の卒業生にまぎれてコロニー外に脱出することを押さえる為でしょうし。
気の毒な彼と部下達は、この後ダズさんのドラドのバルカン斉射の前に全滅します。
壇上にいたアセムは、急いでロマリーの元に駆け寄ります。
怖い思いをしたロマリーを気遣うアセム。
そんなアセムに、ゼハートは訊ねます。
「アセム・・・。お前には、疑う気持ちはなかったのか?」
「だって、友達だろ?」
こともなげに言うアスムに、ゼハートはハッとします。
「立てる?」
「ううん・・・」
まだ立ち上がることが出来ないロマリーをお姫様ダッコするアセムくん。
「恥ずかしい・・・」
「保健室へ行こう」
ロマリーが恥ずかしがるのも気にかけず、保健室に運んでいくアセムくん。
1人残されたゼハートは、物憂げにうつむくのでした。
山間部に逃げ込んだダズさんは、隠していたドラドに乗り込み、追っ手を一掃。
同じく隠されていたゼダスR(飛行形態)と共に、ゼハートとの合流を図ります。
同時にコロニー外に待機させていた部下達にも指示を出します。
バイクで合流地点まで移動したゼハートは、ゼダスRに乗り込み、自らトルディア制圧の指揮を取ります。
前話で量産機にもパイロットが乗っていることが判明したヴェイガンMSですが、今回はゼダスRが無人で動いていました。
自動操縦が可能なのか、近くにいたダズ機が操縦系をリンクさせて動かしていたか、Xラウンダー専用機なのでゼハートが遠距離から動かしていたのか、のどれかでしょうね。
そう言えば第1部でデシルが、搭乗することなくゼダスを操ってタイタスを追い詰めたり、ユリンのファルシアを操っていた(そして制御を奪い返された)場面もあったので、ゼハートが動かしていた可能性が高そうですね。
コロニー外にいたドラドがコロニーに向けて発砲。
保健室でロマリーについていたアセムにバルガスからの通信が入ります。
「ヴェイガンの攻撃じゃ! コロニーの防衛隊だけじゃ手に余る。アセム、お前も出ろ!」
すぐ近くまでガンダムを運んでいると聞き、アセムは保健室を飛び出します。
一方、「おまえばかり、いいカッコウはさせないぜ!!」とばかりに出撃した部隊がありました。
本日トルディアに着任したばかりというこの部隊。
先頭を走るのは隊長機と思われる白い機体。
我々はこの隊長を知っている!!
いや、この白さを知っている!!
守備隊を撃破しながらトルディア内を飛行するゼハートのゼダスR。
ふと下を見ると、そこにはつい先程までいた学園がありました。
「あそこには、私が欲していたものがあったのかも知れない・・・」
そう呟いたものの、すぐに未練を断ち切るように言います。
「だが・・・私は、故郷の惨状を忘れてはいない! かりそめの安らぎなど、戦士には不要だっ!!」
故郷への想い故、アセム達との友情と決別するゼハート。
ところで、火星の人々が苦しい生活を「強いられてる」のは毎回ナレーションで言われてますが、地球の方はどうなのでしょう?
第2部になっても、いまだに地球の描写はありません。
案外、地球種同士の愚かな戦争で火星以上に荒廃してたりして(^^;)
第3部ラスト、遂に地球の大地に降り立ったヴェイガン達。
しかし・・・
「(゜д゜) ・・・・・・帰ろっか?」
「うん・・・(・u・;)」
「君達(地球種)も大変だろうけど、ガンバレよ(^o^;)v」
逆に同情されたりして(^^;)
ゼハートのゼダスRに立ち向かうアセムの乗るガンダムAGE-1 ノーマル。
おお、今週はドッズライフルとシールドを装備しているぞ(^o^)!!
と思ったのも束の間、牽制で1発ブッ放した後、ライフルはあっさり投げ捨てました(-_-;)
まあ高機動タイプ相手だとライフルは当てづらいし、アセム得意の二刀流をするジャマになりますしね(^^;)
「ヴェイガンは、出て行け~~~~っ!!」
「ガンダム!? やはりまだこのコロニーに!」
ガンダムの出現に驚くゼハート。
こんな言い方をするあたり、ガンダムの足取りを掴めなくなってからかなりの時間が経っているのでしょうね。
もちろん「いない」と結論づけるまで、それなりの調査をしてたでしょうが。
ひょっとしたら、戦闘もしていたのかも知れませんね。
で、勝負の方はゼハートの方が腕前は上、しかも相手の行動を先読み出来るXラウンダーの能力もあります。
ガンダムのシールドをビームサーベルで切り裂き、アセムのサーベルを紙一重でかわしていきます。
「くっ、こいつの動き・・・!? ・・・全部、見切っているのか・・・!?」
驚くアセムですが、アセムの腕の方も上がっているようで、咄嗟に二刀流ビームサーベルで対抗します。
その攻撃に怯むゼハート。
「ゼダスR、やはり私について来られないのか? 相手がガンダムでは誤魔化しが効かないようだな」
そう、危うく攻撃を喰らいそうになったのは、機体がパイロットの反応に追いつけないからです。
ゼダスRの限界以上の能力を持つとは、恐るべきゼハート。
本人からすれば油断ならない相手を前に思うように動かない機体で戦っているわけですが、やはりアセムとの差は歴然。
トドメを刺そうとしてきたガンダムを逆に組み倒し、実体剣を突きつけます。
追い詰められたアセムですが、ゼダスRはトドメを刺そうとはせず、通信を送ってきます。
「アセム・・・。お前は戦いに出てくるような奴じゃないんだ」
アセムの名を知っている声の主の正体に気づくアセム。
「ゼハート・・・? ゼハートなのか!?」
ハッチを開いてその姿を晒したゼハートを見て、アセムもまた機外へ出て、彼に疑問の言葉を投げかけます。
信じたくないと言った表情のアセムに、ゼハートは穏やかな表情を浮かべて言います。
「お前とは、あのまま友達でいられたかも知れない・・・」
しかし次の瞬間、決意を込めた表情に変わりました。
「だが・・・俺には戦士として背負うものがある。譲ることの出来ない戦う理由がある。お前にはあるのか、それ程の覚悟が!? 俺だと知って、お前は撃てるのか!?」
その言葉に黙ってしまうアセムを諭すようにゼハートは続けます。
「お前のような優しいヤツは、戦うべきじゃない」
混乱の中、それでも何かを言おうと叫ぶアセム。
「けどっ!」
「あ・・・?」
その時、ゼハートは気付きました。
アセムを心配して保健室から出てきたロマリーが、ヴェイガンMS上にいる彼の姿を見て驚いることに。
白いMS部隊が近づいて来たこともあり、アセムの答えを聞く前に撤退するゼハート。
「ゼハートーーーーーーッ!!!」
アセムは空に飛び立った友の名を叫びました。
ショックで泣き崩れているロマリーを横に、アセムはゼハートが最後に言ってきた言葉に戸惑うのでした―
続く。
そんなわけで、学園編も今回で終了。
僅か3話しかなかったものの、アセムが学園の中心人物になったり、ゼハートがアセムに魅かれていったり、メイン3人が親しくなっていったことがよく分かりました。
まあ、もう少しジックリと学園生活を見たかった気もします。
特にロッド・アブスさんなんか、もうチョイ活躍させられた気もします。番長キャラだし(^^)
ゼハートとダズさんは前回の戦闘以後は1年半地味な捜査ばかりしてたのかも知れませんが、ひょっとしたら何度か出撃してるのかも知れませんね。
(そして、その度変更されるガンダムの隠し場所)
学園生活といい、ゼハ&ダズの活動といい、番外編がいっぱい作れそうですね。
ドラマCDとかコミックで作ってほしいところです(^o^)
次回、軍に入隊するアセム。ロマリーも一緒のようです。
ゼハートがヴェイガンだと知ったアセムとロマリー。
特にアセムは、ヴェイガンを憎む父・フリットもいるわけで、どうなるか気になります。
一方、ゼハートはダズさんを連れて、演説みたいなことをしてました。
今週あの「白い人」も再登場したし、物語は大きく動きそうです。
その一方で、学園の同級生達が今後登場するのかは分かりません。
それどころか、エミリーやユノア(妹)も出番が激減しそうな予感が(^^;)
でも、バルガスはそのまま戦艦に乗るんだろうな(^u^;)
アブスさんなんかアセムを追って入隊してもよさそうですが、ロマリーと被るか(^^;)
それから、遂に次回、新しいガンダムが登場するみたいです。
遂に地球側も可変MSを投入!
でも、ヴェイガン側は変形機構をオミットし出したぞ!!(^v^;)
・・・・・・
やはり噛みあわない2つの人類という暗喩だよ、きっと!!
てなわけで、次回も楽しみです(^o^)/
アセム達の学年の生徒達が研修でコロニー外作業の実習をしに行った日のことです。
全員宇宙服を着て作業していたのですが、大番長のロッド・アブスさんはルートからわざとはぐれ、勝手にアチコチ行ってました。
不良学生がやりそうな定番のことですね(^^;)
で、アブスさん行方不明で大騒ぎ。
迷ったのか事故なのか、一向に戻ってこないアブスさん。
しかもコロニー外なので、空気切れの危険もがあります。
レスキュー班が編成され、準備でき次第救助に向かうことに。
ところが、心配したりヒドイことを口にしている生徒達の中にアセムの姿がありません。
しばらくして、気絶しているアブスさんを背負ったアセムが戻ってきました。
アブスさんを救護班に渡した後、アセムも応急処置でもらった酸素ボンベで呼吸を整えます。
自身も空気切れを起こしかねないのに捜しに行ったアセムを心配して、真っ先に駆け寄るロマリー。
MS部の面々も彼に近づき、何故こんな無茶を、それもMS部にヒドイことをしてくるロブス相手にしたのかと言います。
「そんなの関係ないって・・・。俺は、助けられる奴を、ほっとけなかっただけ・・・」
目の前に助けられそうな人間がいるのなら、それを見て見ぬふりなんて出来ないのさとばかりに言ってのけるアセム。
父フリットの意思を(正しい形で)受け継いでいるアセム。
そんなアセムを、ゼハートは意味深げに見つめていました。
そして時は流れて、卒業式の日。
ゼハートが入部した頃は男子3人しかいなかったMS部も、彼らが3年生になった頃には1・2年生の後輩が出来た模様。
また、正式に入部したのかは分かりませんが、ロマリーも頻繁に顔を出していたようです。
そんな思い出の部室(作業場)とも別れの時が来ました。
部室に集まっていたアセム、ゼハート、ロマリーの3人は、今後の進路について話していました。
進学するハズだったロマリーは、考えたいことがあるからしばらく家にいると言い、アセムは軍に入隊すると言います。
アセムが軍人になると聞いて、驚きの声をあげるゼハート。
以前AGEデバイスを貰った日、フリットに士官学校に行くことを勧められていたアセムですが、
「まあこんな状況だし、士官学校へ行くよりもいいって父さんも言ってくれてる」
父への反発もあるものの、ちゃんと許可はもらっているようです(^^;)
しかしゼハートが驚いたのは、どういう形であれアセムが軍人になることです。
「また父さんか・・・。お前はいつも言いなりだな」
「そうじゃないさ! 俺だってちゃんと考えてるよ。多くの人を助けることが出来るならって、そう思ってさ」
いかにもアセムらしい考えに感心するものの、それ故に釘を刺すことを言うゼハート。
「兵士になる以外にも、人を救う方法は沢山ある。戦うってことは慈善事業じゃないんだぞ?」
ゼハートが何故ここまで心配するのか、この時のアセムはまだ分かりません。
「分かってるよ。でも、今は戦争だろ? 戦うことが、誰かを守る一番の近道さ」
一方、自分にできることをしようとするアセム考えを聞いて、ロマリーも何かを決心したようです。
そして、卒業式が始まりました。
来賓席にはエミリーとユノア(妹)とハロの姿があります。
ゼハートの晴れ姿を見る為、ダズさんも出席しています。いい人だ(^o^)
(まあ、ゼハートに何かあった時に備えてでしょうが)
しかし、周りが着飾っているのに普段着なのでダズさん浮いてる・・・・・・いや、子供の晴れ姿を見るために仕事を抜け出してきた父兄って感じでかえってリアルか(^^)
校長の話の途中、ちょっとしたサプライズがありました。
なんと、アセムとゼハートの2人に壇上に上がるように言ってきたのです。
校長の気まぐれらしいですが、選んだのがこの2人なのは、おそらくこの学年の中心的存在だからでしょうね。
きっと先述の事故以来、みんなアセムに一目置くようになったのでしょう。
とまどいつつも前に行こうとするアセムの行く手に立ち塞がったのは、アブスさんと子分たち。
「ふふっ、それっ!!」
アブスさんはアセムを担ぎ上げ、子分達を引き連れ猛ダッシュ!
アブスさんの粋な演出で、会場はもうお祭り気分。
アブスさんもいいキャラしてるなぁ・・・(^_^)
で、ゼハートと共に舞台に上がったアセムは、緊張しながら挨拶をします。
妙にマジメぶるアセムに、シャーウィーとマシルは野次を飛ばします。
「お前ら2人ともー、ただのMSバカじゃないか~!?」
「ず~っと振り回されてた、こっちの身にもなってみろ~!
・・・おかげで、楽しかったじゃないかよ~!!」
そう言って嬉しそうに学帽を壇上のアセム目掛けて投げ込むシャーウィーとマシル。
つられて他の生徒達も次々に学帽を投げ始めました。
「やめろって!」と言いながらも嬉しそうに笑うアセムと、それを見つめるゼハート。
その時!?
歓声を一瞬にして静まらせるドアの開く音がして、乱入者達が現れました。
「憲兵?」
連中の正体にすぐに気づくエミリー。さすがは軍人の嫁です。
で、空気を読めない人達はズンズン突き進み、そのまま壇上へ上がりました。
予想通り、ゼハートにスパイ容疑がかかったから拘束しに来たとのことです。
注目すべき点は、アセムだけでなく会場に来ていた人達にも聞こえるように
「こいつ自身がヴェイガンかも知れないんだ!」
と言ったことです。
こう大っぴらに言えるってことは、一般人にもUEの正体であるヴェイガンのことは公表されているのでしょう。
そうでないと、「何トチ狂ったこと言ってんだ、コイツら?」って言われかねないわけですからね(^^;)
まあ火星に置き去りにされた人々の子孫ってことまでは発表されてないかも知れませんが、少なくとも人間と同じ姿をしているってことは誰もが知っているということでしょう。
「ゼハートは違いますよ!! 俺の友達なんだ!」
そう言ってかばうアセムの言うことになど耳を貸さず、憲兵隊隊長はゼハートに向かって言います。
「1年半前、貴様がスクールに転入してきたのと時を同じくして、ヴェイガンによるトルディアへの攻撃が始まっている」
と言います。
大雑把なようですが、一応的を得てます。
更に隊長は付け加えます。
「しかもそれ以降、不審な暗号通信が頻繁に確認されるようになり、攻撃の前後にはその数は増大した!」
・・・いやそれ、決め付けの理由の補足にならないから!(-_-;)
どうもこの憲兵隊隊長は説明ベタというか、このシーンの会話は何かヘン。
例えばその怪しげな通信の発信源付近にこいつ(ゼハ)の住む部屋がある! とか言えばまだ理解できるのですが。
実際推測自体は当たってるし、1年半それなりに調べてスパイ容疑者を絞りこんだのでしょうから、それなりに説得力がある描写にしてほしかったかなぁ(^_^;)
アセムや生徒達はゼハートの人とナリを知ってるから信じてるわけで、どうせならグウの音も出ないような証拠を突きつけるぐらいのことはしてほしかったです。
単に言いがかりをつけてるようにしか見えないので、会場中「帰れ!」オーラ充満です。
この混乱した状況を打破したのは、ダズさん。
隠し持っていた拳銃を憲兵達に向けて発砲!
周囲の人間を驚かせて床に伏せさせる中、1人仁王立ちです。
「まさか、ヤツがヴェイガンの・・・!?」と憲兵が銃を構えると、手近にいたロマリーを人質にして牽制します。
ですが、出口まで行くと人質を手放して1人で逃走。
これ以上巻き込みたくなかったのでしょう、ダスさん紳士(^o^)
・・・逃亡の際の足手まといになりそうだからかも知れませんが(^^;)
逃げたダズさんを追うよう指示を出し、悔しそうな顔をして去る隊長。
タイミング的にゼハートをかばうように正体をバラしたのだから、ゼハートも怪しいと思って身柄を拘束すればいいのに(-_-;)
何というか、番組の演出の都合で無能な人にされて、ちょっと可愛そうな気も(^3^;)
卒業式に乱入したのだって、ようやく確証を掴めたスパイだと思われる人物(の内の1人)が、他の卒業生にまぎれてコロニー外に脱出することを押さえる為でしょうし。
気の毒な彼と部下達は、この後ダズさんのドラドのバルカン斉射の前に全滅します。
壇上にいたアセムは、急いでロマリーの元に駆け寄ります。
怖い思いをしたロマリーを気遣うアセム。
そんなアセムに、ゼハートは訊ねます。
「アセム・・・。お前には、疑う気持ちはなかったのか?」
「だって、友達だろ?」
こともなげに言うアスムに、ゼハートはハッとします。
「立てる?」
「ううん・・・」
まだ立ち上がることが出来ないロマリーをお姫様ダッコするアセムくん。
「恥ずかしい・・・」
「保健室へ行こう」
ロマリーが恥ずかしがるのも気にかけず、保健室に運んでいくアセムくん。
1人残されたゼハートは、物憂げにうつむくのでした。
山間部に逃げ込んだダズさんは、隠していたドラドに乗り込み、追っ手を一掃。
同じく隠されていたゼダスR(飛行形態)と共に、ゼハートとの合流を図ります。
同時にコロニー外に待機させていた部下達にも指示を出します。
バイクで合流地点まで移動したゼハートは、ゼダスRに乗り込み、自らトルディア制圧の指揮を取ります。
前話で量産機にもパイロットが乗っていることが判明したヴェイガンMSですが、今回はゼダスRが無人で動いていました。
自動操縦が可能なのか、近くにいたダズ機が操縦系をリンクさせて動かしていたか、Xラウンダー専用機なのでゼハートが遠距離から動かしていたのか、のどれかでしょうね。
そう言えば第1部でデシルが、搭乗することなくゼダスを操ってタイタスを追い詰めたり、ユリンのファルシアを操っていた(そして制御を奪い返された)場面もあったので、ゼハートが動かしていた可能性が高そうですね。
コロニー外にいたドラドがコロニーに向けて発砲。
保健室でロマリーについていたアセムにバルガスからの通信が入ります。
「ヴェイガンの攻撃じゃ! コロニーの防衛隊だけじゃ手に余る。アセム、お前も出ろ!」
すぐ近くまでガンダムを運んでいると聞き、アセムは保健室を飛び出します。
一方、「おまえばかり、いいカッコウはさせないぜ!!」とばかりに出撃した部隊がありました。
本日トルディアに着任したばかりというこの部隊。
先頭を走るのは隊長機と思われる白い機体。
我々はこの隊長を知っている!!
いや、この白さを知っている!!
守備隊を撃破しながらトルディア内を飛行するゼハートのゼダスR。
ふと下を見ると、そこにはつい先程までいた学園がありました。
「あそこには、私が欲していたものがあったのかも知れない・・・」
そう呟いたものの、すぐに未練を断ち切るように言います。
「だが・・・私は、故郷の惨状を忘れてはいない! かりそめの安らぎなど、戦士には不要だっ!!」
故郷への想い故、アセム達との友情と決別するゼハート。
ところで、火星の人々が苦しい生活を「強いられてる」のは毎回ナレーションで言われてますが、地球の方はどうなのでしょう?
第2部になっても、いまだに地球の描写はありません。
案外、地球種同士の愚かな戦争で火星以上に荒廃してたりして(^^;)
第3部ラスト、遂に地球の大地に降り立ったヴェイガン達。
しかし・・・
「(゜д゜) ・・・・・・帰ろっか?」
「うん・・・(・u・;)」
「君達(地球種)も大変だろうけど、ガンバレよ(^o^;)v」
逆に同情されたりして(^^;)
ゼハートのゼダスRに立ち向かうアセムの乗るガンダムAGE-1 ノーマル。
おお、今週はドッズライフルとシールドを装備しているぞ(^o^)!!
と思ったのも束の間、牽制で1発ブッ放した後、ライフルはあっさり投げ捨てました(-_-;)
まあ高機動タイプ相手だとライフルは当てづらいし、アセム得意の二刀流をするジャマになりますしね(^^;)
「ヴェイガンは、出て行け~~~~っ!!」
「ガンダム!? やはりまだこのコロニーに!」
ガンダムの出現に驚くゼハート。
こんな言い方をするあたり、ガンダムの足取りを掴めなくなってからかなりの時間が経っているのでしょうね。
もちろん「いない」と結論づけるまで、それなりの調査をしてたでしょうが。
ひょっとしたら、戦闘もしていたのかも知れませんね。
で、勝負の方はゼハートの方が腕前は上、しかも相手の行動を先読み出来るXラウンダーの能力もあります。
ガンダムのシールドをビームサーベルで切り裂き、アセムのサーベルを紙一重でかわしていきます。
「くっ、こいつの動き・・・!? ・・・全部、見切っているのか・・・!?」
驚くアセムですが、アセムの腕の方も上がっているようで、咄嗟に二刀流ビームサーベルで対抗します。
その攻撃に怯むゼハート。
「ゼダスR、やはり私について来られないのか? 相手がガンダムでは誤魔化しが効かないようだな」
そう、危うく攻撃を喰らいそうになったのは、機体がパイロットの反応に追いつけないからです。
ゼダスRの限界以上の能力を持つとは、恐るべきゼハート。
本人からすれば油断ならない相手を前に思うように動かない機体で戦っているわけですが、やはりアセムとの差は歴然。
トドメを刺そうとしてきたガンダムを逆に組み倒し、実体剣を突きつけます。
追い詰められたアセムですが、ゼダスRはトドメを刺そうとはせず、通信を送ってきます。
「アセム・・・。お前は戦いに出てくるような奴じゃないんだ」
アセムの名を知っている声の主の正体に気づくアセム。
「ゼハート・・・? ゼハートなのか!?」
ハッチを開いてその姿を晒したゼハートを見て、アセムもまた機外へ出て、彼に疑問の言葉を投げかけます。
信じたくないと言った表情のアセムに、ゼハートは穏やかな表情を浮かべて言います。
「お前とは、あのまま友達でいられたかも知れない・・・」
しかし次の瞬間、決意を込めた表情に変わりました。
「だが・・・俺には戦士として背負うものがある。譲ることの出来ない戦う理由がある。お前にはあるのか、それ程の覚悟が!? 俺だと知って、お前は撃てるのか!?」
その言葉に黙ってしまうアセムを諭すようにゼハートは続けます。
「お前のような優しいヤツは、戦うべきじゃない」
混乱の中、それでも何かを言おうと叫ぶアセム。
「けどっ!」
「あ・・・?」
その時、ゼハートは気付きました。
アセムを心配して保健室から出てきたロマリーが、ヴェイガンMS上にいる彼の姿を見て驚いることに。
白いMS部隊が近づいて来たこともあり、アセムの答えを聞く前に撤退するゼハート。
「ゼハートーーーーーーッ!!!」
アセムは空に飛び立った友の名を叫びました。
ショックで泣き崩れているロマリーを横に、アセムはゼハートが最後に言ってきた言葉に戸惑うのでした―
続く。
そんなわけで、学園編も今回で終了。
僅か3話しかなかったものの、アセムが学園の中心人物になったり、ゼハートがアセムに魅かれていったり、メイン3人が親しくなっていったことがよく分かりました。
まあ、もう少しジックリと学園生活を見たかった気もします。
特にロッド・アブスさんなんか、もうチョイ活躍させられた気もします。番長キャラだし(^^)
ゼハートとダズさんは前回の戦闘以後は1年半地味な捜査ばかりしてたのかも知れませんが、ひょっとしたら何度か出撃してるのかも知れませんね。
(そして、その度変更されるガンダムの隠し場所)
学園生活といい、ゼハ&ダズの活動といい、番外編がいっぱい作れそうですね。
ドラマCDとかコミックで作ってほしいところです(^o^)
次回、軍に入隊するアセム。ロマリーも一緒のようです。
ゼハートがヴェイガンだと知ったアセムとロマリー。
特にアセムは、ヴェイガンを憎む父・フリットもいるわけで、どうなるか気になります。
一方、ゼハートはダズさんを連れて、演説みたいなことをしてました。
今週あの「白い人」も再登場したし、物語は大きく動きそうです。
その一方で、学園の同級生達が今後登場するのかは分かりません。
それどころか、エミリーやユノア(妹)も出番が激減しそうな予感が(^^;)
でも、バルガスはそのまま戦艦に乗るんだろうな(^u^;)
アブスさんなんかアセムを追って入隊してもよさそうですが、ロマリーと被るか(^^;)
それから、遂に次回、新しいガンダムが登場するみたいです。
遂に地球側も可変MSを投入!
でも、ヴェイガン側は変形機構をオミットし出したぞ!!(^v^;)
・・・・・・
やはり噛みあわない2つの人類という暗喩だよ、きっと!!
てなわけで、次回も楽しみです(^o^)/
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