「正義」という名を持つ者
2015.10.08 (Thu) | Category : ゆで(新作『キン肉マン』)
(本文は10月26日に書いています)
Web連載の『キン肉マン』の感想。
今回も、ちょっと前の話の感想です(^^;)>
サイフォンリング3Fで繰り広げられているテリーマンVSジャスティスマン。
何一つスキのない大いなる敵を前に、テリーの魂が燃え上がる…!!
Web連載の『キン肉マン』の感想。
今回も、ちょっと前の話の感想です(^^;)>
サイフォンリング3Fで繰り広げられているテリーマンVSジャスティスマン。
何一つスキのない大いなる敵を前に、テリーの魂が燃え上がる…!!
というわけでテリーVSジャスティスですが、その前にスグルとハラボテの会話の続き。
「あそこにおる ネメシスは… かつて キミが倒した フェニックスや ゼブラとは違う 正真正銘 本物のキン肉王族の 出身者だ!」
と、ネメシスの出自を敢えて強調するハラボテ委員長。
最終シリーズの敵キャラとして登場したゼブラやフェニックスの強さには強烈な印象が残ってますが、ネメシスの強さはそれ以上なんだろうなと改めて認識させられます。
まだ戸惑いの残っているスグルに、「健闘を祈っておる」と言葉をかけ、決意を促すハラボテ。
スグルは気になっていたことを、父(真弓前大王)と付き合いが長いハラボテに尋ねることにしました。
「委員長 そういえばパパとも 古い付き合いのアンタの ことだ もしや あのネメシスのこと 何かしら心あたりが あるのではないか?」
ネメシスがキン肉王家から抹殺されそうになったという衝撃の事実を知り、スグルはすぐにでも父にいろいろと話を聞きたかったのでしょうね。
でも真弓はキン肉星にいるし、通信もうまくいかない。(何度か真弓の方から通信が来てるのに、その度にジャマが入るし(^^;))
そこで、代わりにハラボテに答えてもらおうとしたのですが…
しかしハラボテは、「公平を守らねばならぬ立場」ゆえに、助言となりかねないような言葉を与えることは出来ないと言います。
その一方で、「その件に関しては 私が気軽に話して よいような ことでもない」と言って、それででも気になるなら真弓から直接聞くようにと言います。
「それはキミたち キン肉王家の問題だ たとえ何か 知っていても 私はそこに 立ち入る資格も 権利もない」
そして、「では 武運を祈る」と言い残し、去っていくハラボテ。
ふむう。
何か知っているのであろうとは分かるのですが、肝心のことは何も答えないハラボテ。
読者的に気になるのは、真弓が生まれるより前に逃走したと思われるネメシスが、その真弓の息子のスグルのことを昔から知ってるみたいに言ってたことですね。
他にも、モニターに映った真弓を見た時にちゃんと反応してましたし。
キン肉族は名門だから真弓やスグルが誕生したという情報は超人墓場にまで伝わっていたのかとも思ったのですが、過去に真弓(及びハラボテ)と接触したことがあったのでしょうか?
それとも、真弓や父タツノリからネメシスのことを聞いたことがあるとか?
もう1つ気になることといえば、ネメシスが幽閉されるきっかけとなった「この弟は災いの種になる」と進言した側近がハラボテに似ているんですよね。
何というか、痩せたハラボテ系の顔。
この側近、タツノリ即位の際にすぐ後ろに立っていたくらいなので相当高い地位にいると思われます。
ハラボテ・マッスルの先祖も、キン肉王家の闇に一枚噛んでいるというのでしょうか?
だとしたら、ハラボテが言葉を濁していたのも分かる気がします。
(ここからは10月28日に書いています)
ともかく、スグルもそれ以上過去のことには踏み込まず、頭上にいる強敵に勝つことができるのかに思考を巡らせます。
(だがロビンと ラーメンマンを 圧倒したあの男を… 本当に私が 倒せるのか?)
そういえばネメシスは、ロビン→ラーメン→スグルの順番に戦う(予定)のですが、「タッグ編」でのヘルミッショネルズの対戦相手の順と同じですね。
この辺も、意識して旧作と合わせているのでしょうね。
不安は隠せないものの、それを振り払い、ネメシス打倒を口にするスグル。
ミートやウォーズマンも励ましの言葉を送ります。
(スグルが気負い過ぎないように「いざとなったら このオレもいる!」と声をかけたウォーズマンですが、もう彼には出番が回って来ない雰囲気になってきてます(^^;))
自分には仲間たちが付いていることを改めて感じたスグルは、この瞬間もまだリング上で戦っている仲間たちに目を向けます。
というわけで、いよいよテリーマンVSジャスティスマン。
2人共に正統派のレスリングをするタイプなので、レスリング技の応酬が続きます。
しかし実力的にはやはりジャスティスの方が上で、テリーの攻撃も的確に捌かれていきます。
そんなジャスティスマンに対し、テリーは怯むことなく啖呵をきります。
「ジャスティスマン ミーの母国語で 〝正義〟の意味を冠する お前が… 完璧超人だという のはなんとも 皮肉なことだな…
そんなお前に… この髪の毛から つま先まで 生っ粋の 正義超人である ミーが
本当の〝正義〟の なんたるかを 見せつけてやるぜーーーっ!」
おおっ!?
アシュラマンの敵討ちの要素があるとはいえジャスティスとの対戦がやや意外に思えたテリーマンですが、このセリフを言わせる為だったんですね!!
アメリカ出身の超人だから言えるセリフであります(^^)
そんなテリーの発言に、ジャスティスはどう答えたかと言うと…
「お前たちは 正義超人と 勝手に 名乗って いるだけの 下等超人に すぎない
本当の 〝正義〟は 我らにある
わが名は その真実を お前たちに 伝えているのだ」
うむ。
完璧側から見ると、まさにそうなんでしょうね。
関係ないですが、『キン肉マン』旧シリーズと同時期に連載されていた『銀牙-流れ星銀-』で白狼という名前の犬がいたのですが、後のシリーズで狼そのものが出てきたんですよね。
まあその狼の中にも、名前に「スネーク」やら「ブル」やら付いている者もいましたが。
彼らの心中は如何に?(^^;)
放った一撃もジャスティスマンの鍛え上げられたボディに通じず、自分たちの〝正義〟も否定されましたが、テリーの闘志は尽きません。
「そんなものは お前たちの 一方的な見方に すぎない!!
それを 証明するために オレたちは 闘っているんだ それが…」
「わかりあう ってことさ」
それぞれのイデオロギーがぶつかるこのシリーズ。
正義超人が掲げる〝正義〟が揺らぐ発言がいろいろと出てきましたが、第1巻から登場しているテリーマンがそれに真っ向からぶつかっていくようです。
ここまでが9月14日の掲載分でした。
(ここからは10月31日に書いています)
続いて9月28日掲載分。
テリーが言った言葉に対し、ジャスティスは意外な返答をします。
「わかりあう…か」
「そうだな 確かに我々は 多少 傲慢なところも ある」
「詳細に検証もせず 自分たちの主張が 絶対に正しいと 思いこみ 柔軟性に 欠ける面が あることは 否定できない」
なんとジャスティスマン、自分たちの傲慢さを認めた!?
なんでもガンマンが敗れたりネメシスに現れた微妙な変化を見て、下等超人に対して少し考えが変わったそうです。
そして更に、提案を言います。
もしテリーがこの試合に勝てば―
「もし それができたなら 完璧の教えに 何かしらの 不備が あることを 認めざるを えない」
「ゴールドマンや シルバーマンが 目指したものに その答えが あったということ かもしれない」
「それをこの私が 〝正義〟の 名の下に 認めよう ではないか」
おお!! アシュラ戦を始め、ここまでジワジワ描いてきたジャスティスマンのゴールドマンとシルバーマンへの思いが、ここへ来て1つの形となりました。
そしてこの展開。
実力が圧倒的に上の者が対戦相手の気概を見て、相手に勝ちを譲る―というパターンになりそうな気がしてきました。
これならテリーの勝つ可能性が大幅にアップ!
また、それなら負けになってもジャスティスの格は保たれます。
他の始祖のように死ぬこともなく生き残ることになるでしょう。
思わぬ完璧側からの提案に喜びの声をあげるテリーでしたが、しかしジャスティスマンも別に気を許したわけではありません。
自分には中途半端さや、甘さ、死角は一切なく、確実にテリーを殺すつもりで闘うと宣言。
え…?
それって、かなりマズイぞ!
しかもこの台詞を言ってるジャスティス、異様に殺気マンマンだし。
(ここからは11月2日に書いています)
ジャスティスの迫力に内心の動揺を隠せないテリーでしたが、ラーメンマンやアシュラのことを思い浮かべて、自らを奮い立たせます。
「この〝テキサス・ブロンコ〟 テリーマン様は お前の 思い通りにいく 相手じゃないんだぜーーーっ!」
啖呵を切って、ジャスティスに猛攻を仕掛けるテリー。
アシュラマンの無念を晴らそうと放った技は、アームブリーカー! 更に、コーナーの支柱を利用した腕折り!
この応酬は、かつてアシュラとの戦いで放った流れです。
かつてのテリーマンVSアシュラマンの一戦。
あの時も今回と同じく、死んでいた(←ヘンな日本語だ(^^;))仲間であるウルフやウォーズへの思いを込めてテリーはアームブリーカーを放ちました。
しかし、見事にアシュラの腕を一本ヘシ折ったものの、テリーの右腕は再起不能クラスのダメージを負いました。
テンポよく進んだので疑問に思わなかったのですが、よく考えると何でこの回だけ放つ側にもダメージを受ける技が出たんだろ?
コンフィグ画面で「ダメージ設定」を変更したみたいだ(^^;)
しかもこの後、テリーはアシュラの左腕の一本を鉄柱に叩きつけるようにエルボーを放ち、やはりアシュラの腕をヘシ折った代償に左腕が再起不能のダメージを負います。
これにより自らの両腕を犠牲にしたもののアシュラマンの阿修羅バスターを封じたわけですが、これまで見られなかった現象が発生したのはホント謎。
理由を考えると、
直前に受けていた阿修羅バスター(不発)のダメージが抜けきっていなかった
超人の腕一本をヘシ折るには、それぐらいの衝撃が必要だった
テリーの気迫が、自らの肉体を崩壊させる程の技を放たせた
と言ったところでしょうか?
まあホントのトコは、ゆで先生が「アシュラマンは死んだ超人から腕を奪うことが出来るので、失った腕2本をテリーの壊死した両腕を奪うことで補う」という展開にしたかったんでしょうけどね。
ただでさえ「腕が6本あると有利」な上、「腕が6本あるので阿修羅バスターにはキン肉バスターみたいなスキは無い」ことが判明した直後にこの展開。腕を失うとか、腕を奪われるとか、死んだ7人の悪魔超人の腕を使っているとか、精神的にくる要素もあり、この回の絶望感はハンパありません。
強引な部分もありますが、その後のテリー奮戦やスグルが腕を取り返す展開といったカタルシスも踏まえて考えると、この展開は正解だったと思います。
さて、話を今の展開に戻しまして…
今回はテリーの腕がダメージを喰らうということはなかったのですが、ジャスティスにダメージを与えることもありませんでした。
何故ならジャスティスマンの頑強さは、特殊能力や特殊体質といったものではなく純粋に肉体を鍛え上げた結晶。
ギミック系の強さなら何かしら付け入るスキがあるのでしょうが、何億年もかけて基本スペックをひたすら上げ続けたものには小手先の技は通用しないのでしょう。
「見るからに 貧相なお前のその体格とパワーでは 私の腕一本たりとも そう簡単に 潰せはしない!」
「そう簡単に」と言ってくれてるのが救いというべきか、それとも「不可能じゃないけど99%無理」とでも解釈すべきか?
しかしテリーは怯むことなく、スライディングで反撃!
「ミーの狙いは… これだーーーっ!」
スライディングを受けても倒れないジャスティスマンの脚にしがみ付き、繰り出す技は、
テリー家の至宝、スピニング・トゥホールド!!
今回は技に入る動作をじっくり描かれ、それが実に美しい♪
あまり人間とかけ離れた姿をしてないテリーだからこそ、描けた描写です。
この技は、ホントに脚に効きます。
ギブアップにまで持ち込むことが出来なくとも、脚にダメージを与えられるので次の技に繋ぐことが出来ます。
問題はこの漫画、相手を一撃でKOできるタイプの技でないとフィニッシュホールドになりづらいんですよね。
スピニング・トゥホールド自体も、地味目な技扱いされてる印象が強いですし。
しかも今回の対戦相手は、ジャスティスマン…
さすがにこれでフィニッシュはないだろうな(^^;)
まあ丁寧に描かれたスピニング・トゥホールドへの入り方が見応えたっぷりだったので、それを見せるのが主目的だったのでしょうね。
せっかく勝つ(目的を果たせる)見込みが出たものの、相手が強過ぎでどうなることやら?(~_~;)
テリーには勝ってほしいんだけどなー(>_<)
ボスクラスの敵相手にも勝つテリーの姿が見たいです。
「あそこにおる ネメシスは… かつて キミが倒した フェニックスや ゼブラとは違う 正真正銘 本物のキン肉王族の 出身者だ!」
と、ネメシスの出自を敢えて強調するハラボテ委員長。
最終シリーズの敵キャラとして登場したゼブラやフェニックスの強さには強烈な印象が残ってますが、ネメシスの強さはそれ以上なんだろうなと改めて認識させられます。
まだ戸惑いの残っているスグルに、「健闘を祈っておる」と言葉をかけ、決意を促すハラボテ。
スグルは気になっていたことを、父(真弓前大王)と付き合いが長いハラボテに尋ねることにしました。
「委員長 そういえばパパとも 古い付き合いのアンタの ことだ もしや あのネメシスのこと 何かしら心あたりが あるのではないか?」
ネメシスがキン肉王家から抹殺されそうになったという衝撃の事実を知り、スグルはすぐにでも父にいろいろと話を聞きたかったのでしょうね。
でも真弓はキン肉星にいるし、通信もうまくいかない。(何度か真弓の方から通信が来てるのに、その度にジャマが入るし(^^;))
そこで、代わりにハラボテに答えてもらおうとしたのですが…
しかしハラボテは、「公平を守らねばならぬ立場」ゆえに、助言となりかねないような言葉を与えることは出来ないと言います。
その一方で、「その件に関しては 私が気軽に話して よいような ことでもない」と言って、それででも気になるなら真弓から直接聞くようにと言います。
「それはキミたち キン肉王家の問題だ たとえ何か 知っていても 私はそこに 立ち入る資格も 権利もない」
そして、「では 武運を祈る」と言い残し、去っていくハラボテ。
ふむう。
何か知っているのであろうとは分かるのですが、肝心のことは何も答えないハラボテ。
読者的に気になるのは、真弓が生まれるより前に逃走したと思われるネメシスが、その真弓の息子のスグルのことを昔から知ってるみたいに言ってたことですね。
他にも、モニターに映った真弓を見た時にちゃんと反応してましたし。
キン肉族は名門だから真弓やスグルが誕生したという情報は超人墓場にまで伝わっていたのかとも思ったのですが、過去に真弓(及びハラボテ)と接触したことがあったのでしょうか?
それとも、真弓や父タツノリからネメシスのことを聞いたことがあるとか?
もう1つ気になることといえば、ネメシスが幽閉されるきっかけとなった「この弟は災いの種になる」と進言した側近がハラボテに似ているんですよね。
何というか、痩せたハラボテ系の顔。
この側近、タツノリ即位の際にすぐ後ろに立っていたくらいなので相当高い地位にいると思われます。
ハラボテ・マッスルの先祖も、キン肉王家の闇に一枚噛んでいるというのでしょうか?
だとしたら、ハラボテが言葉を濁していたのも分かる気がします。
(ここからは10月28日に書いています)
ともかく、スグルもそれ以上過去のことには踏み込まず、頭上にいる強敵に勝つことができるのかに思考を巡らせます。
(だがロビンと ラーメンマンを 圧倒したあの男を… 本当に私が 倒せるのか?)
そういえばネメシスは、ロビン→ラーメン→スグルの順番に戦う(予定)のですが、「タッグ編」でのヘルミッショネルズの対戦相手の順と同じですね。
この辺も、意識して旧作と合わせているのでしょうね。
不安は隠せないものの、それを振り払い、ネメシス打倒を口にするスグル。
ミートやウォーズマンも励ましの言葉を送ります。
(スグルが気負い過ぎないように「いざとなったら このオレもいる!」と声をかけたウォーズマンですが、もう彼には出番が回って来ない雰囲気になってきてます(^^;))
自分には仲間たちが付いていることを改めて感じたスグルは、この瞬間もまだリング上で戦っている仲間たちに目を向けます。
というわけで、いよいよテリーマンVSジャスティスマン。
2人共に正統派のレスリングをするタイプなので、レスリング技の応酬が続きます。
しかし実力的にはやはりジャスティスの方が上で、テリーの攻撃も的確に捌かれていきます。
そんなジャスティスマンに対し、テリーは怯むことなく啖呵をきります。
「ジャスティスマン ミーの母国語で 〝正義〟の意味を冠する お前が… 完璧超人だという のはなんとも 皮肉なことだな…
そんなお前に… この髪の毛から つま先まで 生っ粋の 正義超人である ミーが
本当の〝正義〟の なんたるかを 見せつけてやるぜーーーっ!」
おおっ!?
アシュラマンの敵討ちの要素があるとはいえジャスティスとの対戦がやや意外に思えたテリーマンですが、このセリフを言わせる為だったんですね!!
アメリカ出身の超人だから言えるセリフであります(^^)
そんなテリーの発言に、ジャスティスはどう答えたかと言うと…
「お前たちは 正義超人と 勝手に 名乗って いるだけの 下等超人に すぎない
本当の 〝正義〟は 我らにある
わが名は その真実を お前たちに 伝えているのだ」
うむ。
完璧側から見ると、まさにそうなんでしょうね。
関係ないですが、『キン肉マン』旧シリーズと同時期に連載されていた『銀牙-流れ星銀-』で白狼という名前の犬がいたのですが、後のシリーズで狼そのものが出てきたんですよね。
まあその狼の中にも、名前に「スネーク」やら「ブル」やら付いている者もいましたが。
彼らの心中は如何に?(^^;)
放った一撃もジャスティスマンの鍛え上げられたボディに通じず、自分たちの〝正義〟も否定されましたが、テリーの闘志は尽きません。
「そんなものは お前たちの 一方的な見方に すぎない!!
それを 証明するために オレたちは 闘っているんだ それが…」
「わかりあう ってことさ」
それぞれのイデオロギーがぶつかるこのシリーズ。
正義超人が掲げる〝正義〟が揺らぐ発言がいろいろと出てきましたが、第1巻から登場しているテリーマンがそれに真っ向からぶつかっていくようです。
ここまでが9月14日の掲載分でした。
(ここからは10月31日に書いています)
続いて9月28日掲載分。
テリーが言った言葉に対し、ジャスティスは意外な返答をします。
「わかりあう…か」
「そうだな 確かに我々は 多少 傲慢なところも ある」
「詳細に検証もせず 自分たちの主張が 絶対に正しいと 思いこみ 柔軟性に 欠ける面が あることは 否定できない」
なんとジャスティスマン、自分たちの傲慢さを認めた!?
なんでもガンマンが敗れたりネメシスに現れた微妙な変化を見て、下等超人に対して少し考えが変わったそうです。
そして更に、提案を言います。
もしテリーがこの試合に勝てば―
「もし それができたなら 完璧の教えに 何かしらの 不備が あることを 認めざるを えない」
「ゴールドマンや シルバーマンが 目指したものに その答えが あったということ かもしれない」
「それをこの私が 〝正義〟の 名の下に 認めよう ではないか」
おお!! アシュラ戦を始め、ここまでジワジワ描いてきたジャスティスマンのゴールドマンとシルバーマンへの思いが、ここへ来て1つの形となりました。
そしてこの展開。
実力が圧倒的に上の者が対戦相手の気概を見て、相手に勝ちを譲る―というパターンになりそうな気がしてきました。
これならテリーの勝つ可能性が大幅にアップ!
また、それなら負けになってもジャスティスの格は保たれます。
他の始祖のように死ぬこともなく生き残ることになるでしょう。
思わぬ完璧側からの提案に喜びの声をあげるテリーでしたが、しかしジャスティスマンも別に気を許したわけではありません。
自分には中途半端さや、甘さ、死角は一切なく、確実にテリーを殺すつもりで闘うと宣言。
え…?
それって、かなりマズイぞ!
しかもこの台詞を言ってるジャスティス、異様に殺気マンマンだし。
(ここからは11月2日に書いています)
ジャスティスの迫力に内心の動揺を隠せないテリーでしたが、ラーメンマンやアシュラのことを思い浮かべて、自らを奮い立たせます。
「この〝テキサス・ブロンコ〟 テリーマン様は お前の 思い通りにいく 相手じゃないんだぜーーーっ!」
啖呵を切って、ジャスティスに猛攻を仕掛けるテリー。
アシュラマンの無念を晴らそうと放った技は、アームブリーカー! 更に、コーナーの支柱を利用した腕折り!
この応酬は、かつてアシュラとの戦いで放った流れです。
かつてのテリーマンVSアシュラマンの一戦。
あの時も今回と同じく、死んでいた(←ヘンな日本語だ(^^;))仲間であるウルフやウォーズへの思いを込めてテリーはアームブリーカーを放ちました。
しかし、見事にアシュラの腕を一本ヘシ折ったものの、テリーの右腕は再起不能クラスのダメージを負いました。
テンポよく進んだので疑問に思わなかったのですが、よく考えると何でこの回だけ放つ側にもダメージを受ける技が出たんだろ?
コンフィグ画面で「ダメージ設定」を変更したみたいだ(^^;)
しかもこの後、テリーはアシュラの左腕の一本を鉄柱に叩きつけるようにエルボーを放ち、やはりアシュラの腕をヘシ折った代償に左腕が再起不能のダメージを負います。
これにより自らの両腕を犠牲にしたもののアシュラマンの阿修羅バスターを封じたわけですが、これまで見られなかった現象が発生したのはホント謎。
理由を考えると、
直前に受けていた阿修羅バスター(不発)のダメージが抜けきっていなかった
超人の腕一本をヘシ折るには、それぐらいの衝撃が必要だった
テリーの気迫が、自らの肉体を崩壊させる程の技を放たせた
と言ったところでしょうか?
まあホントのトコは、ゆで先生が「アシュラマンは死んだ超人から腕を奪うことが出来るので、失った腕2本をテリーの壊死した両腕を奪うことで補う」という展開にしたかったんでしょうけどね。
ただでさえ「腕が6本あると有利」な上、「腕が6本あるので阿修羅バスターにはキン肉バスターみたいなスキは無い」ことが判明した直後にこの展開。腕を失うとか、腕を奪われるとか、死んだ7人の悪魔超人の腕を使っているとか、精神的にくる要素もあり、この回の絶望感はハンパありません。
強引な部分もありますが、その後のテリー奮戦やスグルが腕を取り返す展開といったカタルシスも踏まえて考えると、この展開は正解だったと思います。
さて、話を今の展開に戻しまして…
今回はテリーの腕がダメージを喰らうということはなかったのですが、ジャスティスにダメージを与えることもありませんでした。
何故ならジャスティスマンの頑強さは、特殊能力や特殊体質といったものではなく純粋に肉体を鍛え上げた結晶。
ギミック系の強さなら何かしら付け入るスキがあるのでしょうが、何億年もかけて基本スペックをひたすら上げ続けたものには小手先の技は通用しないのでしょう。
「見るからに 貧相なお前のその体格とパワーでは 私の腕一本たりとも そう簡単に 潰せはしない!」
「そう簡単に」と言ってくれてるのが救いというべきか、それとも「不可能じゃないけど99%無理」とでも解釈すべきか?
しかしテリーは怯むことなく、スライディングで反撃!
「ミーの狙いは… これだーーーっ!」
スライディングを受けても倒れないジャスティスマンの脚にしがみ付き、繰り出す技は、
テリー家の至宝、スピニング・トゥホールド!!
今回は技に入る動作をじっくり描かれ、それが実に美しい♪
あまり人間とかけ離れた姿をしてないテリーだからこそ、描けた描写です。
この技は、ホントに脚に効きます。
ギブアップにまで持ち込むことが出来なくとも、脚にダメージを与えられるので次の技に繋ぐことが出来ます。
問題はこの漫画、相手を一撃でKOできるタイプの技でないとフィニッシュホールドになりづらいんですよね。
スピニング・トゥホールド自体も、地味目な技扱いされてる印象が強いですし。
しかも今回の対戦相手は、ジャスティスマン…
さすがにこれでフィニッシュはないだろうな(^^;)
まあ丁寧に描かれたスピニング・トゥホールドへの入り方が見応えたっぷりだったので、それを見せるのが主目的だったのでしょうね。
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